【感想・ネタバレ】これはペンです(新潮文庫)のレビュー

ユーザーレビュー

ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年09月02日

『これはペンです』
文字に飲み込まれるように読んだが面白かった。言いたいことや内容はなんとなく理解することもできた。しかし誰かに説明しろと言われたら説明することはできないだろう。でも面白かったことは確かなのだ。きっと読んだ人ならこの感想が通じるはず。
小説内で感情を示す表現は少ないが、主人公は叔父の...続きを読むことが大事な人だということはひしひしと伝わってきた。主人公とのやり取りが、叔父にとっての愛情表現なのかもしれない。

『良い夜を待ってる』
これはペンですの続編ともとれる作品。こちらもこれはペンです同様に難しく、脳を使うのでお腹が空く作品だった。
理系の人が愛を言語化するとこんな感じになるのかなと思い、少し笑ってしまった。

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Posted by ブクログ 2019年08月24日

円城塔の初期短編。奇妙な叔父と姪とのやりとりが展開する「これはペンです」と超記憶症候群の父を回想する男を描いた「良い夜を持っている」の2話。今現在の円城塔よりも分りやすい物語で文章の美しさもこの頃が一番好みです。円城塔で一番好きな話はどれか、と聞かれたなら間違いなく「良い夜~」と言うくらいにこの物語...続きを読むには惹かれました。

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Posted by ブクログ 2018年10月25日

「良い夜を待っている」は再読
かんねんてきなSFの中でも登場人物が語り手という手段である面が多く
随筆ふうな小説
そのことがらをさまざまな言いようで言い表すことを繰り返して表現するということが
小説や評論とか随筆などを含む文章表現というものなのだ
といった感じを包むような世界

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Posted by ブクログ 2016年08月20日

いつも通りの変態的なメタ小説。タイトルから察しはつくが「書くこと」について書いた小説で、OjiがMoji。ユーモアが冴える。セルフリファレンスエンジンの時はむちゃくちゃ笑えたが、しかし今作はそれだけではなく叙情的でもあり、世界とか空気とか、そういうものが味わえる小説になっていた。表題作「これはペンで...続きを読むす」は白眉。もうひとつの「良い夜を待っている」もかなり良くてラストはむちゃくちゃ好きだが、ちょっと雑な感は否めない。難解な議論や問題を引用するのがいいが、いちいち「ややこしい部分は専門家に任せるが、」みたいな注をつけられるとさすがに鬱陶しい。

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Posted by ブクログ 2016年01月17日

小説の小説であり、機械と人間の小説でもある。筆者が何度も試みているテーマだけれど、そのたび違う視点で、違う混乱を連れてきて、違う興奮を呼び覚まして、つまりすごく面白い。真面目なのかふざけているのか判らないところと、あとすこしで理解できそうなところで突き放すところが大好きです。SFマガジンで新作連載す...続きを読むるそうで大層楽しみです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年03月24日

父のエミュレーション叔父のエミュレーションときて姪の代で本能に辿りつけるのか楽しみだなあと思いました

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Posted by ブクログ 2015年09月19日

著者の作品はSelf-Reference ENGINEと屍者の帝国(共著作)しか読んだことがないのですが、その中では一番読みやすかったです。小説なんだか小説論なんだか。表題作より「良い夜を持っている」の方が好みかな。というか表題作はよくわからなかったので…再読します。ところどころ出てくる科学用語に知...続きを読むらないものがあって少し勉強になりました。

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Posted by ブクログ 2015年05月04日

シュールだ!

こういう設定の物語は人を避けされるか、いれ込ませるかのどちらかなのだけれど面白かった!

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Posted by ブクログ 2014年12月31日

ああこんな感じ方もあるのかと、頭の奥で思考がぷちぷちはじけて気持ちよい。数学の概念を理解しようとするときの感覚そのままなので大好きです。
脈絡なく思いついたものから次々と連ねただけのようにしか見えないのに、グッときたことばを一節抜きだしてみたらそれだけでバラバラになってしまった。ごちゃごちゃと考えて...続きを読むまとまらないことをむりやり要約してみたら意味が全部取れてしまったときみたい。この感覚のことまでうまく言葉にされているので恐れ入ってしまいます。

理系はロマンチックだ

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年09月19日

難解といえば難解だけど、文体がしっかりしているから読みやすい。

ネタバレになるので詳しく書かないけれど、表題作の「これはペンです」と、もうひとつの収録作品「良い夜を持っている」のつながりに、ある場面で気づいたとき、思わず「うわっ」と声が出そうになった(^^ゞ
勘のいい人なら、もっと早く気づくのかも...続きを読むしれないけどね。

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Posted by ブクログ 2014年07月13日

存在の証明。この本を読んでて思い浮かんだ言葉。小説とは何か、についてつらつら述べられているだけではなくて、人が存在するとはどういうことか、をずっと考えさせられる一冊でした。ちょっと読みにくいけど、面白かった。

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Posted by ブクログ 2014年07月01日

理解しきれていない。長期休暇中にまた挑戦する。言語について掘り下げられた一冊。『良い夜を待っている』の方が好き。言葉にして説明することが難しい、抽象的なことを描写している点がすごい。自分が普段目にしているモノが物事の一面にすぎないことを痛感した。言語についてもっとしっていたらもっと理解しやすかったか...続きを読むもしれない。言葉は記号にすぎないこと。モノで記憶する方法。「無」について考えようとして亡くなった父は最後にどんな世界をみたのか。再読必須。見たことのない世界を見せつけられました。他作品も読みたい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年04月02日

■「これはペンです」
叔父は文字だ。文字通り。

■「良い夜を持っている」
目覚めると、今日もわたしだ。

それぞれの書き出しだが、短く端的で膨らみがある。
そこから始まるのはどちらも物語というよりは、徒然なレポートのようなもの。
叔父や父といった近親者が、妙に遠く、特殊な存在である。
自動文章生成...続きを読むの叔父、
超記憶のため二重写しの街に心漂わせる父。
飄々と孤高に生きることをしている。
さらにスポットは語り手自身の意識にも亘る。
最終的には書くこと考えることについての小説になっている。
やはりこの作者の書くものは素敵だ。

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Posted by ブクログ 2014年03月29日

難解で、たぶん1/3も理解できてないのだけど、けっこうすき。かも。

解説読んで、読み直したい一冊。

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Posted by ブクログ 2014年03月26日

めっちゃ面白かった。
いや、正直言うと、収録された二編のうち最初の表題作『これはペンです』は読み始めてもさっぱり訳がわからなかった。読み終えた時点でなんとなく面白いような面白くないような…ただ、文章は好みで読んでいて心地よさを感じたので読み進められたのかな。
んで、二編目の『良い夜を持っている』で一...続きを読む気にこの世界に引き込まれた。最後まで読み終えて一編目の理解も進んでじんわり面白さが感じられる!
これは本当にすごい作品だった!

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Posted by ブクログ 2018年10月14日

中編程度の作品が2本の薄い本だが、読み終わるまでにかなりの時間がかかった。瀬名英明の『デカルトの密室』を思い出したが、円城の方が余計なストーリーが織り込まれていない分、密度が濃い。
人の心理や慕情や老いへの哀しみやコミュニケーションを扱った文学とは見えない。いや、コミュニケーションの理論を扱ってはい...続きを読むるのだが、それは工学の分野の「情報理論」の定理、法則、仮説などなどを思考実験で小説の体をとって射影したようなものだ。機械学習の分野が急激な発展を遂げている昨今では、情報空間をどのように描写するかが文学のテーマにもなりうるということを円城は示したかったのか。

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Posted by ブクログ 2017年12月18日

読むのにメタフィクションに対する意識とサイエンスやテクノロジーに関する素養が必要になる。混沌としているようで整然としていてある意味で面白いという感じかな。受賞作よりもペン、ペンよりも良い夜が個人的には面白かったかな。テーマの設定は面白い人だなと思うので相性のいい作品を読むことができれば好きそうという...続きを読むのが読んだ印象。面白いテーマ設定をする、できる人が少ないので貴重かなと思う。

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Posted by ブクログ 2016年09月19日

 頭のいい理系の人が書いた小説だということはすぐわかる。アイディアが斬新で、こんな小説があるのかとびっくりしたのは、私が理系頭ではないせいか。ものを書くとはどういうことなのかと、改めて考えさせられた。
 切り貼りの件では、某大学で、自分で独自に執筆した文章を一字一句たりとも交えてはいけないというレポ...続きを読むートが課されたという記事をいつだったか読んだのを思い出し、くすっと笑ってしまった。
 が、私の好みはストーリーテラーなので、星3つでごめんなさい。

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Posted by ブクログ 2015年11月25日

難しいことは考えないようにすると遠回りする家族の話に見えてきて、そう思えてくるとちょっと好きになれそうな話に思えてくる、そんな感じ。

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Posted by ブクログ 2014年11月24日

レビューの書きようがないなと棚上げしていましたが、とりあえず感想は残しておこうかな。

1話目は姪っ子が叔父さんと思っていたのは、実は叔父さんユニットだったという話。その叔父さんは何故プログラムを開発したのか、その背景を語っているのが2話目。ただそれだけなのに理解を阻む文字の羅列に苦しみました。ここ...続きを読むまで意味不明だと快感になると言うおまけつきでしたが、本当に理解できる日は来そうにありません。残念ながら。

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