Self-Reference ENGINE

Self-Reference ENGINE

小説・文芸
1,320円 (税込)

6pt

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彼女のこめかみに埋まった弾丸。鯰文書の謎を解き明かす老教授の最終講義。床下の大量のフロイト。異形の巨大石像と白く可憐な靴下。岩場を進む少年兵の額に灯るレーザーポインタ。反乱を起こした時間。そして、あてのない僕らの冒険──これはSF? 文学? あるいはまったく別の何か? 驚異のデビュー作。

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Self-Reference ENGINE のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    短編かと思いきや読み進めるうちに長編小説だと気づく。ナンセンスなのか、全てに意味があるのか私には理解しきれなかったけど面白いことには変わりないです。
    床下から大量にフロイトが出てくる話、Boxを一年に一回転がす話など、現実離れしたシュール・カオスな世界も楽しめて大好き。SFだけどSFじゃない感じ。2周目読んでいます。

    0
    2018年07月05日

    Posted by ブクログ

    初、円城塔作品を読んだ(後からそういえば屍者の帝国は読んでたと気づいた)。読んだけれど、読んでいないかもしれない。なにを言っているのか自分でも怪しい。 時間という概念が崩壊し、ありとあらゆる可能性があり得るし、あり得ない世界。未来方向、或いは過去に銃弾が飛ぶ、と聞いても実際に読まないとわからない。 意味がわからないようでわかるけれど、やっぱりわけがわからない。読んでいて常にそんな感じだった。 面白かったのかどうかもやはりわからないけれど、(関連はあるものの)短編の集まりで、読みやすくはあった。

    0
    2022年01月16日

    Posted by ブクログ

    伊藤計劃から派生して読む。ぜんぜん違う。

    無数の入れ子構造と時間の改変、というふたつの柱による、奇想天外な論理物語。
    何でもあり小説。常識は一切通用しない。

    個々のエピソードはそれなりに理解できるのだが、全体を通して何が貫かれているのかを統合するのが難しい。
    まわりくどい文章(語り手云々ではなく著者の声)で煙に巻かれて。
    そもそも大掛かりなジョークでもある。

    はっきりいえばわかっていない箇所のほうが多いのだが、情感あふれる文体や場面に引き付けられる。
    ぐっと胸の詰まる場面も。
    (アンチロマンであるのは間違いないが。)
    つまりは、かっこいいなぁ、と溜め息。
    そして、あたふたする巨大知性体萌え。

    0
    2016年07月14日

    Posted by ブクログ

    いくつもの時間と物語の断片から相互に参照し合いながらそのつど生成される機関。という形の小説。入り組みすぎてて笑ってしまうほどだが、完全に理解できなくても判る面白さが絶大にあって、脳が踊る。こんな形の小説は読んだことがないし実際あまりないのだろうけれど、それなのに「これこそが小説としての楽しみだ!」と言えるようなところがあるのは、読むそのつど世界が拡散・収束して私のなかに生成されるからだろうか。小説と物語と書くことと書かれることについて考えた。
    なお佐々木敦の解説がわりあいにわかり易く纏まっていてさすが。読後の整理には役立つが、しかし厳格に整理する必要はあまり感じない。
    円城は本当に小説の構造、というところに関しては他の作家間の間でも卓抜していると思う。文章にやや引っかかる癖を感じたけど、デビュー作ということで、ご愛嬌。

    0
    2016年05月02日

    Posted by ブクログ

     たとえば、『ダ・ヴィンチ・コード』は息もつかさぬ展開で、一気に読まされたにもかかわらず、読後、もの凄く不満が残った。その含蓄の浅さはさておいても、小説でなければならない必然性がないのだ。アクションの連鎖なら映画のほうが効果的ではないか。
     本書『Self-Reference ENGINE』は小説であらねばならない手応えを感じさせてくれる。それでいて至って軽く不真面目な語り口。しかも語り得ぬことを、ヴィトゲンシュタインのように沈黙せずに、とにかく、何とか語ってしまったのだ。

     もちろん映画にはできないだろう。20の短編にプロローグとエピローグのついた22の断章(文庫化に際し、2編増えた)。それぞれの短編はまあ、映画にできるかも知れない。死んだ祖母の家を取り壊したら、床下から22体のフロイトが出てきて、親族が困って会話を交わす。十分映像化はできる。シュールな短編映画。
     しかし22の断章が醸し出すヴィジョンは映像化できまい。『虐殺器官』の帯に、宮部みゆきの「私には三回生まれ変わってもこんなのは書けない」という讃辞が載っていたが、可能性の問題としてならば、才能に恵まれ、修練を積めば『虐殺器官』の執筆は手の届く地平にあると思うのに、『Self-Reference ENGINE』は宇宙が三回生まれ変わっても書けそうにないという気がする。

     何かが起こった。それをイベントと呼ぶ。そのイベントとは時空構造が壊れてしまったことらしい。時間が順序よく流れなくなってしまった。その原因は人工知能が進化して自然と一体化して巨大知性体となった、その知性体が関係しているらしい。巨大知性体たちは時空構造を元に戻そうとたがいに演算戦を繰り広げている。

     何だか解らない? ジグソウの最後のひとつまでかっちりと嵌って「解った」とならないと気が済まない向きにはほとんどストレスフルな小説だろう。だいたい時間の前後関係が成り立たなくなった世界など記述可能ではないし、われわれの脳では理解できるはずもないのだ。自然と一体化した巨大知性体というのは、結局のところ世界がコンピュータ上のシュミレーションと化したといっているのではないだろうか。その巨大知性体同士の演算戦とは世界の書き直し合いということだろうか。
     作者はそんな風に安易に説明してくれず、鯰の像が消えたとか、靴下が生きているとか、奇天烈な断章を語るのだ。でもどこかでジグソウのピースがかちっと嵌っているらしいというあたりが知的興奮をかき立てるのだ。

    0
    2016年02月07日

    Posted by ブクログ

    「書くこと」についてのSFなのか。
    何を言っているのかよく分からないことが多い。それでも奇妙につじつまが合っているように感じることも多々ある。
    難解さと「分かったような気がする」感のバランスがちょうどよく、こういう本を読むのは楽しい。

    とにかく、この内容をこれだけの長さで書ききることができるのはとんでもないことだ。

    0
    2018年11月06日

    Posted by ブクログ

    とりあえず巨大知性体萌え!(「自然」萌えか?) メタとメタとメタの隙間にナンセンスをゴリ押しで突っ込んだような文体は筒井康隆の偏執的な長編を思い出させるけど、あそこまで読んでて虚しくはならないw 全く関係無いように見えて、すこしだけ関係のある短編集にワクワクしてしまう人におすすめ。メタな話にあんまり慣れてないと読むのは辛いのかもしれないけど、正直理解できなくても(僕のように)十分楽しめると思う。解説が丁寧なのも良!

    0
    2016年01月17日

    Posted by ブクログ

    基本わけがわからないが、解説を読むと実はわけが分かっていたような気がしてくる 間を置いて読み返したい

    「撃墜された過去を変更して未来へ逃げて、命中弾を送り込んだところで撃墜され、その過去を改変して敵機を撃ち落としてみて、撃墜したのは過去の自分自身だったりする。……文法の限界に挑戦させられているようなきらいがある。」p.143

    0
    2026年06月07日

    Posted by ブクログ

    全体を通した作品の理解度としては、私は低い方だと思うし、分かりにくい小説だったなとも感じる。
    でも短編単位で読んでも面白いし、短編を1つずつの章に見立てて長編作品として捉えてもまた楽しかった。長編作品として読むときには点と点が線で繋がったような感覚が楽しかった。
    個人的には「理解度は低いけど満足度は高い作品」って感じ。

    0
    2025年11月23日

    Posted by ブクログ

    アニメ『ゴジラS.P』きっかけで本書を手に取った。
    イベントなる時空破壊現象後、巨大知性体らが演算戦を繰り広げる世界。
    非常にバラエティに富んだ22篇もの複雑な短編から構成されているが、解説がめちゃくちゃ丁寧で全篇のあらすじをまとめてくれているため、読後復習になり大助かり。
    『三体』を彷彿とさせるような「Contact」と、何もかもがいい意味でぶっとんでる「Yedo」が好き(「八丁堀の巨大知性体」「サブ知性体ハチ」などのパワーワードw)

    0
    2021年05月23日

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