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「道化師の蝶」で第146回芥川賞を受賞した円城塔氏のデビュー作が登場。ほぼ一年に一度、控えめに見ても百人を下ることのない人間が空から降ってくる町、ファウルズ。単調で退屈な、この小さな町に流れ着き、ユニフォームとバットを身につけ、落ちて来る人を「打ち返す」レスキューチームの一員になった男の物語。奇想天外にして自由自在な文学空間。表題作は文學界新人賞受賞。
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Posted by ブクログ
理解は不要、「読んで、文字を追うこと」を楽しめる本。ファンタジーな夢を文章に起こすとこんな感じなんだろうな、と。
『オブ・ザ・ベースボール』でクリストファーラングトンに言及があったかと思えば、『つぎの著者へつづく』では果てしない文章の連関のメタファーにカオスの発展を用いている。やはり円城さんの作品は思考実験のような形をしていて、その仕掛けが見えてくるとまたもう一度読み返したくなってくる。円城さんの作品は本当にど...続きを読むれも読んでいてワクワクした気持ちになる。
文學界新人賞受賞作。最初に文學界で読んで、なんて私好みのがきた!と思いましたが万人受けはしないかも。 設定もキチガイで、文章の感じがすごく好きなんですが、人によってはこの文体がかっこうつけた感じでいやかも。最初よんでいけそうならぜひ。 円城塔の中では比較的読みやすいので、これを読んで他のを見るか決め...続きを読むても。
文庫で再読。空から人が降ってくる町。レスキューチームの一員として雇われている主人公は、市から支給されたバットで落ちてきた人を打ち返す。 ただの不条理小説としてでは済まされない、長閑な微笑ましさとヒリヒリした感覚を同時に伴う世界観が素晴らしい。 もう1編の「つぎの著者につづく」はまさに円城ワール...続きを読むド、大好きな作品であります。
文庫化されたので再読。デビュー作にして入門編。文章も内容も平易でとても読みやすい。 価値観の多様性、信じるものの有無、あらゆる前提がまんべんなく粉砕されているこのご時世。 すでに崩壊のカタルシスすら無効という世界において、円城塔さんの作品には純粋な「フィクションの愉しみ」がある。 でかい一発を...続きを読む知るがゆえ、人はさらに同等かそれ以上の一発を期待しすぎ、体力勝負で自分に負ける。歪んだ愛情を留保して、野次馬に身をやつし、レビューで★を減らす。知識による自家中毒でどこまでも人は堕ちて行き……、話が脱線してしまった。 空から人が降ってくる町、ファウルズ。主人公の仕事はバットとユニフォームを身につけて、降ってくる人をレスキューすること。 もちろん成功した前例などはなく、屁理屈のような物理学まで持ち出しては悶々としている主人公の姿が可笑しくてしょうがない。 しかし不思議と胸を打たれてしまうラスト。(バットだけに) 表題作は、自身の「書く」という行為への宣誓だと思うし、亡くなった伊藤計劃さんの遺稿を書き継ぐことになる男気にも重なる。 今、文学やフィクションを語るうえで、この作品を外すことは考えにくい。
何故か空から人が降ってくる町と降ってくるその人間をバットで打ち返す仕事に就く男の話。 こんな小説に評価は要らない。好きか嫌いかだけが問題‥‥‥‥‥‥好きー! 併録作品もギミック満載のイカれっぷり。
映画のマグノリアがとても好きなので、空から降る系シリーズと聞いて初めて円城を読んでみた。 マグノリアの不条理なことは起こり得るものだから受け入れるしかない、というメッセージに対してこちらは、不条理なことは本当に不条理なのだろうか?ということを問うているように感じた。
難解である。だから面白いのであろう。そこにある知のイメージはとてもエキサイティングで心地良い。今後も何度となく読みたくなるような気がする。
オブザベースボールのストーリーを理解するのは難しい。むしろ解釈とか許容が求められる。 主人公も空から人が降ってくる訳のわからない事態を解釈しようと試みている。 面白いのは、同じ現象でも、物理学者や数学者とか見ている人によって見え方、解釈の仕方が異なること。 あと、主人公は空から人が降ってくるこ...続きを読むとに関しては色々考えようとするけど、自分の職とかユニフォームとかバットについて考えることが停止してる。 自分にもよく当てはまるなーと思う。 けど、いちいち考えてられないのも事実。 自分の今していることを全力でこなすのが大事なのかな。
表題作と「つぎの著者につづく」の2編を収録したもの。 1年に1度空から人が降ってくる町の話である「オブ・ザ・ベースボール」は円城塔としては意外にも読みやすい。 なんで人が降って来るのかとか、なんでその救助隊がバットで降ってくる人を打ち返すのかとか、それはそれとして、町のこと、人が降って来ること、...続きを読む主人公を含めた救助隊の活動のことなど面白く読める。 解説にもある通り円城塔入門と言える作品で、これはこれで難解だとは思うのだが、がっつり難解さを求めているならちょっと物足りなく感じるかも。 ただそれも大丈夫で、「つぎの著者につづく」が、「オブ・ザ・ベースボール」がなんだったのかと思うくらい難解な内容になっている。 語り手である私が批評家にR氏なる人物との類似性を指摘され、謎めいたR氏について語られるのだが、これが途中で一体誰のこと、何のことについて語られているのか???になってしまう。 多くの先行文学を参照している多数の注がより難解さを増しているようにも思える。 「つぎの著者につづく」はいつも通りに思えるが、珍しく読みやすく感じる「オブ・ザ・ベースボール」を読むだけでも価値がある一冊だと思う。
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