円城塔のレビュー一覧

  • Self-Reference ENGINE

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    多分、面白い。
    何せSFなんて読むのはウン年ぶりで、高校生の頃必死で勉強した理系科目の知識を引っ張り出しながらウンウン読んだ。
    これは、多分恋愛小説に近いの。。。か?
    よく分からない。

    ただ、巨大知性体のビジュアルが私の中で二転三転した。
    そしてリチャード!きみは誰だなんだ!
    とりあえず、そのうち再読が必要だ。

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    2016年03月23日
  • SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと

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    どんなに頑張ったって過去は変えられないんだから、悩んだって仕方ない。
    じゃあ、未来はどうか。
    未来なんてものは、ただの白紙でしかない。
    だったら今を生きるしかないのだけれど、それはすごくお腹が痛いことで……

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    2016年02月12日
  • 屍者の帝国

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    面白かった。終わり方は好き。ただ、読みにくいし、わかりにくい。「虐殺器官」と「ハーモニー」に比べて、余計なものが多くかんじる。もしかしたら必要な部分なのかもしれないけど、読み取りにくく、話もだるくかんじた。書き手が変わり、文が自分に合わなかったのかも。途中途中で、虐殺器官やハーモニーに繋がるような部分があったのが良かった。

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    2025年02月20日
  • これで駄目なら

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    こんなに簡単に人の心の重要な部分に入ってこられる人がいるのかという思い。
    この人のいいおじさんはにっこり笑顔で手を振りながらやってきて、気が付けば誰もが肩を組んでいる。
    こんなに明快に人生の道しるべを示す人をはじめて見たし、人生についての警句をこんなにすんなりと受け入れられたのもはじめてだった。

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    2016年01月26日
  • これで駄目なら

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    「これで駄目なら、どうしろって?」
    読み終えて最高の気分になる本。卒業式講演なんて字面だけで眠たくなるのに、こんなに愉快でジョークを飛ばす、そして熱い心を持ったおじさん(?)が喋るのならいくらでも聴いていられる。かもしれない。
    世の中は暗いニュースで満ちていて、この先も明るくはなさそう。散々に苦渋をなめてきたヴォネガットがそれでも、人に親切にしなさい、幸せになることを諦めるな、と語ってくれる。その根拠はシンプル、それが大切なことだからだ。大切なことは大切にしなさい。何より自分を大切に。小細工のなさが心に響く。
    これで駄目なら、ほんとうにどうしろって言うのか。

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    2016年01月25日
  • 屍者の帝国

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    映画化の影響で読み始めたのだけれど、読み終わるまでに結構かかった。もともと読むのは早く無いしたくさん読む方でも無いですが、それにしても初めて聞く単語や設定が多く、特に後半、それらを飲み込むのに時間を要しました。
    ただ全体としては感情をほとんど持ち込まなない淡々とした文章や(その中で感情を感じる文章には惹き込まれました)、練られた内容、用意された答え、クライマックスの疾走感と楽しんで読むことが出来たと思います。おもしろかった。

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    2023年12月24日
  • バナナ剥きには最適の日々

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    相変わらずよく分からない。
    しかし、本当に全く分からなければ、そもそも読み進めること無く古本屋行きだろう。

    「これはある数式に関連しているのでは」「これはプログラムかな?」となんとなく予想はしてみるものの、結局のところ結論は出ない。
    分かりそうで分からない、この絶妙な不安定さに惹かれてしまう。

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    2015年12月31日
  • SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと

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     息子に自身の失敗の場に立ち会われてしまった父の羞恥とやるせなさと、尊敬していたはずの父をはたと客観視してしまう息子の切なさ。そんな父子をキッチンで待つことを自分に課しているかのような母。家族って実は脆くて頼りないつながりで、各々の努力や分別なくしては維持できないんじゃないかと思う。

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    2015年12月24日
  • 道化師の蝶

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    言語の自動生成的お話を書くと、円城氏はほんとうまいな。
    それに加えて円環構造が幻想文学感を付加していて良い。
    ボルヘスやエーコに通じるものがある。

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    2015年10月09日
  • これはペンです(新潮文庫)

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    著者の作品はSelf-Reference ENGINEと屍者の帝国(共著作)しか読んだことがないのですが、その中では一番読みやすかったです。小説なんだか小説論なんだか。表題作より「良い夜を持っている」の方が好みかな。というか表題作はよくわからなかったので…再読します。ところどころ出てくる科学用語に知らないものがあって少し勉強になりました。

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    2015年09月19日
  • オブ・ザ・ベースボール

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    映画のマグノリアがとても好きなので、空から降る系シリーズと聞いて初めて円城を読んでみた。

    マグノリアの不条理なことは起こり得るものだから受け入れるしかない、というメッセージに対してこちらは、不条理なことは本当に不条理なのだろうか?ということを問うているように感じた。

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    2015年07月15日
  • 道化師の蝶

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    主語が章ごとに入れ替わり迷いが生じるが、この世界観は好き。道化師の蝶も良いが、松の枝の記の方がより好みかな。

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    2015年05月23日
  • これはペンです(新潮文庫)

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    シュールだ!

    こういう設定の物語は人を避けされるか、いれ込ませるかのどちらかなのだけれど面白かった!

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    2015年05月04日
  • 道化師の蝶

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    小さなムラを形成していく時代に逆行するのかなぁと考えさせられた。距離ではなく、興味というくくりで。
    何か特定のことをしてる時にだけ分かる本て、特定の興味を持つ人間にしかわからないという風に解釈したからだ。
    それを解釈しようとする行為は、日本語で書かれていても異文化交流のような気持ちだ。

    あと、オブザベースボールを以前読んだけど、円城さんが万人受けしないような書き方をするのがこの本を通じてわかった気がする。

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    2015年04月27日
  • Self-Reference ENGINE

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    わからないけど面白い。圧倒される。語られる物語が少し自分の中で整理できたかと思えば、次の話でまた追いつけなくなる繰り返し。でもそれが苦痛ではなく楽しい。思考と想像力を刺激する作品。
    文章一つ一つは丁寧でリズムよく非常に読みやすい。だからなんとかついていける。
    時間と空間が混乱した世界で、世界を管理する巨大知性体たちが人間の面倒も見て、巨大知性体同士で演算戦を繰り広げながらも、世界を元に戻そうと奮闘している。そんな世界の出来事を一部御紹介しますというようなショートショートを連ねた連作。
    ちょうど真ん中の10 Daemonと11 Contactから取っ付きがよくなり一気に引き込まれました。11から

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    2015年04月13日
  • オブ・ザ・ベースボール

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    表題作と「次の著者に続く」の2篇。表題作は円城作品の中ではかなりとっつきやすい作品だと思う。1年に1度のペースで空から人が降ってくる街ファウルズで降ってくる人をバットで打ち返すレスキュー隊員として働く表題作は、どうして人が降ってくるのかとかそんなことは気にせず、世界にどっぷりつかって読むべき。出来の良い不条理小説だと思う。もう1篇は難解だった…。いつもの円城氏であった。2013/158

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    2015年04月09日
  • Self-Reference ENGINE

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    全然まったくもって意味が分からない.
    が,読ませる何かを持っている本.

    読み手に好き勝手推測させておいてそれをひっくり返しつつ,そもそも推測/理解に意味あるの?と言われている気分になる.

    しかし,それでも,どうしてだか,好きな本.

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    2015年04月05日
  • SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと

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    タイムパラドックスに陥った青年が、過去と未来を通して自分と、そして家族を見つめ直す。

    円城塔の翻訳がものすごく円城塔な感じ。ちょっと笑える。

    わかりづらいけど、読みやすくて、
    ちょっとせつなくなったりした。
    SF小説だけど、家族の物語でした。

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    2015年01月27日
  • 道化師の蝶

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    文庫化されたので再読。
    表題作は氏の作品としてはかなりわかりやすい構成で読みやすいように思う。入れ子がぐるぐる回っているところに、ひらひらと蝶が舞う。やはり三章の手芸や料理に例えられたやわらかい表現が好き。
    「松ノ枝の記」は以前読んだ時よりしっくりきたように思えた。あと三回くらい読めばもっと馴染んで理解が進むかも知れない。折を見て再読したい。

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    2015年01月27日
  • 道化師の蝶

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    私の読書力では完全には読み切れなかった感じがします。186ページしかない文庫としても薄い本なのに、何か特殊な技法で文章が無理矢理詰め込まれてるんじゃないかと思えるくらい、内容が濃いです。
    何気なく読んでいると、物語としては当たり前の「わたし」という人称が心許なくなっていきます。ともすると煙に巻かれている感じすらありますが、うっかりすると現在位置すら見失う、そんな感じがあります。
    この本は、いつかじっくりと再挑戦したいです。

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    2015年01月27日