円城塔のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
正直、表紙の糸井さんの言葉がずるい。
「ヴォネガットは目と心にしみる」って言われたら読みたくなるよ笑
僕は知らなかった人なんだけど、小説やら劇やらを書いていた人で、いろいろなところでスピーチしていたらしい。
その人の思う人生について、書かれているので、メモメモ。
金を稼ぐコツは、一生懸命に働くこと。
愛を勝ち得る秘訣は、いい服を着て、微笑むこと。
夫婦喧嘩の種は、金かセックスか主導権の問題。そしてもう一つ、あなただけじゃ孤独は紛れず、十分じゃない時。
大切なものはお金じゃない。あれば良いけどね。本当に大切なものは、隣人からの助言。自分を見てくれているということ。自分は満たされていると認識すること。
愛すべき人を愛すること。
人が安心できるのは、大きな家族関係を形成した時。50人とか?
先生に感謝すること。
大人になるとは、ってことを繰り返し言っていた。そして、IF THIS ISN'T NICE,WHAT IS? -
Posted by ブクログ
うーむ、円城塔は「なんか分からないけど面白い」と言われてることが理解出来ました。
ほんとに分からないものばかりでした(笑)
でも嫌いにもなれない。。。
ほんとに不思議な小説です。
個人的には曲はいいけど歌詞の意味はあんまり分からない音楽を聴いてる気分になりました(笑)
伝わるかどうかは分かりませんが...(^^;)
一つ一つの単語の意味は分かって、でも繋がると分からない。でもなんか文章のリズムが良くて読めてしまう。
その雰囲気を楽しむ小説。
そう割り切って読めば楽しむことが出来る気がします。
正直、この作品を深く考察する勇気はありません。
なかなか興味深い作品に出会えました。 -
Posted by ブクログ
“わたしが計算機室で見出すのは、ループに落ち込み、くるくると虚しく回っている判定プログラム。複数の分岐したルーチンたちが活発に互いを牽制しつつ、分岐の先のどの結論を議決するのか、盛んな言い争いを続けている。計算はそうして続いているが停止をする様子は見えず、結論が導き出される気配はない。健忘症に襲われた登場人物たちが自分たちでは気がつかないまま、堂々巡りの議論を続ける。
抽出された叔父の特徴たちは互いに互いを論駁しながら、どこかの結論へと落ち込むことを拒否し続ける。
ドアを蹴破るようにして登場したわたしが突きつけたプリントアウトを乱雑な机の上に放り出し、教授は降参するように両手を挙げる。
「二十四」
と眠そうに重い瞼を持ち上げつつ、教授は問う。
「二十四」
とわたしは答える。”[P.99_これはペンです]
少し泣きそうになる。
よいよる。
「これはペンです」
「良い夜を持っている」
“父は絶えず、このような想起に直面していた。何かを覚え、思い出し方を設定し、思い出し方を思い出し、何を思い出すのだったかを洗い出し、自分が何を知らないのかを選別しては拾い続けた。自分の袖に赤い光が灯るのを見て、思い出すべき単語は、父だったのか、袖だったのか、腕だったのか、肌だったのかを自分で決めねばならなかった。
父がその技を自在に扱えるようになるまでは長い時間が必要だったし、達成できたかどうかは意見が分かれる。”[P.157_良い夜を持っている]
20170504 再読 -
Posted by ブクログ
大好きな時間SFですが、これはちょっと?
時間ループに陥った主人公ユウがある本を頼りにループから脱出しようとする。その本が「SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと 」。主人公が書いた(らしい)本が鍵となり、脱出出来る(らしい)、と何とも曖昧な話。パラドックスを捏ね繰り回してる感があり、SF的高揚感より文学的な趣きが濃厚。
それよりも物語の設定の方が面白い。
スターウォーズが実際に行われた数年後の世界、Lスカイウォーカの息子がタイムマシンを故障させたり、主人公の親戚がデススターの経理部に勤めてたりする。
経理部!確かにあれだけデカいと人事部も総務部もシステム部(忙しそう!)も土木課も水道局も有りそう。
細かいネタに感心しました。 -
Posted by ブクログ
僕(チャールズ・ユウ)は電話ボックス大のタイムマシンTM-31で、OSの少女タミー、非実在犬のエドと、タイムマシンの修理工として暮らしている。
タイムマシンを開発した父は失踪、母は一番幸せな1時間をタイムループし続ける生活を送っていた。
ある日、僕は未来からやって来た自分と遭遇し、光線銃で撃ってしまう。
TM-31でその場から逃げ出した僕は、未来の僕から託された本「SF的宇宙で
安全に暮らすっていうこと」を手にタイムパラドックスから逃れる方法を探っていく。
久々に本格SFを読んだ。
module αは面白いけど読みづらくて、どうなるかと思ったけど、それ以降はスイスイ読めた。
予想外な話の展開も◎