円城塔のレビュー一覧

  • 攻殻機動隊小説アンソロジー

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    まだSTAND ALONE COMPLEXしか観られていないけど大好きな攻殻機動隊のアンソロジー。
    面白かったです。
    バトーやトグサ、荒巻がアニメの声で喋って、楽しい読書でした。
    作家さんは5人ですが、それぞれの攻殻機動隊の世界でした。
    一番好きだったのは朝霧カフカさん。
    笑い男が出てきて嬉しかったです。島での戦闘は映像で観てみたくなりました。
    セリフで、中原中也など文学作品を引用するキャラがいるのが朝霧先生っぽかったです。
    この世の全ては電気信号が作り出した虚像で、(本物だと思ってる)その誤解が「心」や「意識」なのか…?ううむ。ぐるぐる。
    三雲岳斗さんのお話の、少佐に会いたいが為にテロリスト

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    2019年10月19日
  • Self-Reference ENGINE

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    ネタバレ

    巨大知性体にだんだん親近感が湧いてくる。
    ひとつひとつはふつうに面白く読めるんだけど、全体のはなしとなると結局なんだっけ?となる。でもクセになる文章。

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    2019年09月07日
  • Boy’s Surface

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    ネタバレ

    リズムや響きが心地よくて、美しくて、でもさっぱり分からない。でもハマる。これは数式なのかな、詩なのかな、と。時々わかる言語がはさまってるかんじ。
    恋愛小説だったのか〜
    確かにボーイミーツガールしてる。
    また読もう…

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    2019年09月07日
  • これはペンです(新潮文庫)

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    父のエミュレーション叔父のエミュレーションときて姪の代で本能に辿りつけるのか楽しみだなあと思いました

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    2019年03月24日
  • 好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉美

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    やはり『雨月物語』が奥が深くて味わい深い。『好色一代男』の遺産500億円なんてものすごい金持ちであり、よく飽きもせず女、男遊びするものだと感心してしまう。光源氏に色で対抗したのも面白い。『春色梅児誉美』はハッピーエンドで楽しく読めた。

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    2019年03月20日
  • バナナ剥きには最適の日々

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    読んでも読んでも全然わかるようにならないけど、それが気にならないぐらいさらさらした良い文章。小説を読んでいるはずなのに音楽を聴いているような気分になる。猛烈に好きになる、という感じではないけど、確かにこの世界観は定期的に摂取してみたくなるのもわかる。

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    2019年03月15日
  • 攻殻機動隊小説アンソロジー

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    秋田先生が書いてるとのことで購入、各々一流の先生が書いており、アンソロジーといえども攻殻機動隊の世界観を各々の文体で描き切っており贅沢な逸品でした

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    2019年01月09日
  • Self-Reference ENGINE

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    バラバラになったパズルが固まりかけてはまた砕け散り、
    そしてまた小さく丸まっていく、ほつれたり、絡まったり、まるでひとを弄んでいるような底意地の悪さがあった。
    しかし、文章への引き込み方が実に、実に上手い。
    もう、ずっと永遠にこの本に意地悪をされていたいと感じた。

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    2018年11月05日
  • エピローグ

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    ネタバレ

    終盤に「でも、そろそろお前の言葉も頭も、この意味がわかるくらいには変化していたっていい頃さ」とあるのは読者への語りかけでもあるが、うーん、そこまでテキストVS私において「理路整然とやわらか頭」にはなれなかったので、検索してネット上のあれこれを拾ってみよう。。。
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    東浩紀「円城塔が『エピローグ』でOTCと呼んでいるのは要は虚構の想像力のことだということに気が付いて、すらすら読めるようになった。」
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    退転、というのは、物理的現実を捨てて、ソフトウェア化することなのだが、次第に、退転とはメディアを乗り移ることだということが分かってくる。コンピュータだけとは限らず、書物だったり石版だったりオー

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    2018年04月24日
  • 好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉美

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    冬期休暇のため長くて分厚い本が読める!と、気になっていた日本文学全集シリーズ。
    現代語訳のため相当読みやすく、休み前半で読めた。

    【井原西鶴「好色一代男」 新訳:島田雅彦】
    光源氏、在原業平の流を汲む色好みの世之介さん、幼少のころから60歳までに遊びに遊んだ女3,742人と男725人、使ったお金は現在価格で500億近く。
    そんな世之介さんの一代記(まさに一代限り。何も続かない、何も残らない)を
    7歳から60歳までを1年ごとに54章で書いたもの。

    昔増村保造監督、市川雷蔵主演の映画を見ました。
    映画での世之介役の市川雷蔵は実に自由で前向きで明くて良かった!
    光源氏や在原業平はいじいじグダグダ

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    2018年01月29日
  • これで駄目なら

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    綺麗事でもなく、卑下するでもなくまともな先人の声という感じだろうか、適度な期待を含む激励のようなもの。卒業式に行われた講演らしい内容といえる。これからの人にも、なにか区切りを向かえる人にも響く内容だと思う。

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    2017年12月18日
  • 道化師の蝶

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    掴み所がないというか、何だか騙されているような、そんな不安定な印象を受けながら読めるのが面白い。バナナ剥きを借りたときも同じようなことを思った気がする。松ノ枝の記の方が好きだ。
    171011

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    2017年10月12日
  • これで駄目なら

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    彼は「芸術家の社会的機能は、人々が以前にも増して人生を好きになるようにすることだ」と書いている。たとえばと訊かれて、「ビートルズがやったことだね」と答えた。

    ミルクよりクリームが高価なわけを知っているかね?  聴衆:いいえ。  牛はちっちゃいボトルにまたがるのが嫌だからさ。

    本を読むことをやめてはいけない。本はいいものだ──ちょうどいい感じの重さがある。指先でやさしくページをめくるときのためらい。わたしたちの脳の大部分は手が触れているものが自分にとっていいものなのか悪いものなのかを見定めるのに使われている。どんなちっちゃな脳でも、本はいいものだとわかるんだ。

    彼は他にもおそらく正しいこと

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    2017年09月30日
  • 好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉美

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    どこかで雨月物語は円城訳が一番怖いと読んで、手に取った。知らない話が多かった。現代語で通読できるのは、ありがたい。

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    2017年06月02日
  • これで駄目なら

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    面白かった! カート・ヴォネガットの大学での講演集。
    最初はちょっとわかりづらいな…と感じたのだけど、だんだん何を言わんとしているかがわかってきて、そうするとものすごく面白くてのめり込んでしまい、電車にカバンを忘れて下車……
    という悲しい事件まで発生したいわくつきの本。

    いろいろなことが語られているけど(別の大学で同じことが語られる)、日常のささやかなことを愛して生きるということに尽きるのかなと思った。

    カートのある叔父は、男は戦争に行ってこそ一人前という考えだったが、ある叔父は人生がうまくいっているとき――木陰でレモネードを飲んでいるようなとき――、「これで駄目ならどうしろって?」と言う

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    2017年05月24日
  • 好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉美

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    ネタバレ

    『好色一代男』の世之介のように若い頃に五百億円を遺産相続したら人生狂ってしまうだろうな。庶民のわたしとしてはその千分の一位が現実的かな。この読書メーターにレビューを書いて楽しんでいるのですからそんなにお金があっても使い道がありません。もう若くはないので色に狂うこともないのです。『雨月物語』はすこしオカルト的。『通言総籬』は江戸版「なんとなくクリスタル」といった感じ。『春色梅児誉美』は男女の手練手管が見事に描かれています。ハッピーエンドで良かったですね。

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    2017年03月05日
  • 道化師の蝶

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    二作収録されている。
    「道化師の蝶」はおもしろく、「松ノ枝の記」はつまらなかったが、いずれも自分が理解できているとは思えない。

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    2017年01月28日
  • 好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉美

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    現代語訳、分かりやす。
    目から鱗が落ちる。
    時代で移ろうもの変わらないもの。若い頃にもう少し勉強しておけばよかった、こう言う本を現代語訳ではなく理解できる人間だったろどれだけ楽しかったんだろう。

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    2016年11月16日
  • これで駄目なら

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    誠実な人間として,ごく当たり前のことを勇気を持って語っている.本当にそうなんだと思うことだけど,声だかには言いにくいことだ.

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    2016年06月21日
  • 道化師の蝶

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    『屍者の帝国』を除けば、『Self〜』『Boys〜』に続き自身3作目の円城作品。体としてSFではなく文学を取っている円城作品を読むのは初めてだったが、なるほど、同様のテーマでもこういう描き方ができるのかと。掴みどころのない文章で、どこかわかったようなわからなかったような読み心地は健在なのだが、しかしどうしてこれが美しくも思える。

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    2016年04月01日