円城塔のレビュー一覧

  • Boy’s Surface

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    -わたくしという現象は
      仮定された有機交流電燈の
      ひとつの青い証明です-

    『春と修羅』より


    この作品の冒頭部分。
    1ページ目にある言葉。

    宮沢賢治が生前唯一刊行した心象スケッチの一部なのですが、


    私が持っている『春と修羅』では
    -ひとつの青い《照明》-

    とあります。

    証明と照明。


    だいぶ、印象が変わると思いませんか?


    円城さん、あえてでしょうか?

    それとも、ただの誤植でしょうか?


    話の本筋より、
    そちらが気になって仕方ありません。

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    2012年02月14日
  • Boy’s Surface

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    凄い歯ごたえのある小説。

    何度もページを行きつ戻りつしつつ、この小説の本当の姿を見極めようと夢中になっていた。

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    久しぶりに読み返したら、より好きになった。楽園に関するくだりが、震えるくらい好きだ。

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    2013年02月12日
  • Boy’s Surface

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    前作「Self-Reference ENGINE」から、さらに数理の側に舞台を振った中篇小説集。言葉が言葉を駆動して物語が展開していく、このドライブ感がいいです。言語の生成アルゴリズム自身による探索の物語「Goldberg Invariant」と、二つの異なる数理空間が直行する時空で出会った二人の恋愛小説「Gernsback Intersection」が私的には好みです。

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    2014年06月08日
  • Twitter小説集 140字の物語

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    短い文章だからこそ、
    作家の人間性が
    ここぞとばかりに
    浮き彫りになってて
    びっくり。
    予想以上に面白かったー

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    2011年06月13日
  • Boy’s Surface

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    4つもしくは5つから成る短編集。あちこちにトリックがあるように見えてただのブラフだったり、ネタバレされても難しい伏線だったりと、情報量が多い。
    円城塔作品を読んでいると、創造された世界の傍観者として読み始めるのに、いつの間にか読者も作中に取り込まれてしまい、「本」の領域にすっかり包まれてしまったようになる。
    ゴタク文学としての面白さがまずあるが、この「傍観者を取り込もうとする作品世界」が妙に癖になる。

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    2012年01月19日
  • Boy’s Surface

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    どうにも良く分からないことを知的な口調でこねくり回してる恋愛?小説。
    SREの上を行く意味わからなさ。
    円城氏の手の中でまたもや踊らされた。
    分からないなりに面白いんだけど、理解出来そう…と思った瞬間に笑いながら手をすり抜けて走り去ってしまわれて悔しい。
    収録の短編ではYour Heads OnlyとGernsback Intersectionが多少理解出来たようなそうでないような。

    ★つけるなら3.5、というところだけど0.5がないので四捨五入。
    あと、文庫のカバーが可愛い。“I Love you”にニヤリとした。

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    2011年06月16日
  • コード・ブッダ 機械仏教史縁起

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    前半≧ラスト>>後半、という順番で内容が充実していたと思う。

    前半部分は電気羊をオマージュしたような設定。説明を基調とした展開。虚構が実体になり、実体が虚構となり、実体と虚構が混じりあっていく、そんな雰囲気を楽しめた。

    後半部分はシンプルにダレている。特に東洋哲学に寄せた部分が東洋哲学ありきすぎる。機械には機械の考え方があるだろうし、機械の宗教の変遷を仏教歴に無理やり合わせている雰囲気がする。この本のテーマが機械の哲学である以上、追うのは仕方がないとして、追い方が無理やりというか、見せかけ感があった。

    ラストもこのままダレるのかな、と危惧していたのだが、ここに来てオリジナリテ

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    2026年07月19日
  • 屍者の帝国

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    アニメを視聴して分からないところがあったので原作を読んでみた。
    が、原作とアニメは別物だと分かり、アニメをもう一度見返せば良かったのかもしれない

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    2026年07月09日
  • Self-Reference ENGINE

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    全体通じて20編くらいあり、短編として一話で完結するものかと思いきや、各話同士で微妙な繋がりがある。

    数学や科学理論をベースにした小難しい話が多く、どの話も独特のユーモアが溢れておりくすっと笑える。
    ただ、理解できそうでできないというもどかしさを感じる作品でもあった。
    (話によっては全く理解できないものもあった)

    「床下から大量のフロイトが出現」する話は、発想がいかれすぎていて、笑いと共に狂気を感じた。
    次は長編の作品も読んでみたい。

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    2026年06月10日
  • 土人形と動死体

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    魔法とは何か?手動で現象を起こすのと何が違うのか?
    魔法を使えない人間は人間未満と見做される世界で、魔法を使えない弟子の為に魔法を破壊しようとした魔術師の物語。
    それまで性別は明記されていなかったのに終盤で急にノーシュが女性だと判るので、逆に他のメンバーはどうなのか気になってしまう。
    名前の長い竜はワシって言ってるからたぶんオス。
    ちなみにアレグラと聞くとどうしても紫の全身タイツの連中が脳内で踊り出してしまうのですが著者はあの薬の存在を知っているのだろうか?

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    2026年06月10日
  • オブ・ザ・ベースボール

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    人が空から降ってくるというあらすじから、子どもが小さい頃に好きだった絵本「晴れときどきミートボール」みたいな愉快なかんじを想像して読んだら全然違ってもっとシビアだった。まあそれはそうなるよね。

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    2026年05月29日
  • バナナ剥きには最適の日々

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    概念や死生観などを主に書いた?ものが多い。
    あえてなのだろうが、主語がなかったり語り手の立ち位置がなくて混乱するものが多かったかな。
    短編ゆえ視点が全く違い、切り替えも難しい。
    面白い話もありました。

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    2026年05月27日
  • 土人形と動死体

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    世界観はコテコテのファンタジーだけど、ド派手な戦いなどはなく、理論や概念的な話しで物語が進んでいく。かなり特殊なファンタジー。
    世界観も特殊で、至る所で頭の中に疑問が浮かぶし、理解しきれない部分も多い。
    好き嫌いがかなり分かれる作品だと思う。

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    2026年05月17日
  • 屍者の帝国

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    ネタバレ

    うーーーん、、
    設定はすごく面白いけど、終盤の展開に対してはそれありなの?と連続して思ってしまった。
    ワトソンのラストについてどうなるかわからない、で急に丸投げするのと、フライデーに意識が生まれたのはほんとに解せなかった、、私の読解力のせいもあるんやろけど、、
    どうしようもないけれど、伊藤計劃先生の二作品が本当に衝撃的だったから肩透かしではある。
    でも、こういう声があるのを承知の上で書き上げてくださった円城先生には感謝しかないです。
    ワトソンとフライデーを世に出していただき本当にありがとうございますの気持ち。

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    2026年05月12日
  • Self-Reference ENGINE

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    最初の方はややこしい短編だな…という印象だったものが途中から「さっき見たぞこれ」となる
    第二部のFarsideからいよいよ始まっていくので第一部はなんとなくわかれば進んでいってよし…
    最後まで読んでなるほど。と納得のいく、且つなんだったんだ。という謎も出る不思議な本だった
    現実でもn次元がありn人分の自分がいるのかもしれない

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    2026年05月04日
  • 怪談

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    耳なし芳一、ムジナ、ろくろ首、雪女。
    これぞまさしく“怪談”って感じだわ。
    子供の頃によく読んでたなあ、と懐かしい気持ちになった。
    処刑前の罪人とのやり取りを綴った『かけひき』は、知らない話だったけれど面白い。
    それにしても、同時収録されている“虫の研究”って何なんだろう。
    八雲の趣味??

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    2026年04月26日
  • 雨月物語

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    ネタバレ

    かわいい男の児にはまりすぎて骨までしゃぶってたら鬼になっちゃった坊さんとか、仲良しになった弟分に会いたいから霊体になることを選ぶ兄貴分とか、くせが強い人ばかり出てくる

    普通に読み物として面白いのすごいよね
    10年ほど前に別の訳文を読んだはずなのに全然覚えてなかった
    この訳文はすごくわかりやすいし、わりかし淡白な書きぶりなのにしっとりした雰囲気を醸しているあたりはすごく日本文学っぽい

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    2026年03月31日
  • バナナ剥きには最適の日々

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    短編集
    表題作の「バナナ剥きには最適の日々」が一番好き
    分かるような気がするところと本当に分からないところがある
    わかった気がした部分にはすごく面白さを感じた
    全体的に難しいけど、語りの柔らかさとか、テンポの良さがあって嫌いではない
    他の作品も読んでみたいと思えるぐらいには面白かったし、好きだと思う
    全体的に無機質な感じがした その中に寂しさとか不安感とか爽やかさみたいなのがある
    意味論とか概念論みたいなことを言ってるのかなと思ったりする
    それまでの常識を疑ってかかるというか、可能性と作者のアイデアが入り交じっているのかなと思った

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    2026年03月29日
  • 屍者の帝国

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    ネタバレ

    やっと、読み終わった。最初の100ページくらいまではそれなりに楽しかった気がしますが、難しすぎて、途中から置いてきぼりになりました。映画に惹かれて読み始めたものの、キャラの設定が違う。映画では親友となっている屍者のフライデーは、原作では仕事のための支給物。映画は友情がテーマとして描かれるようなので、もう少しわかりやすい話であることを願います。正直、疲れました。

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    2026年03月23日
  • コード・ブッダ 機械仏教史縁起

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    タイトルに惹かれたが、難解すぎて理解が追いつかず。底知れない知識と教養を背景に痛烈な仏教、文明批判。円城さんらしさ溢れるSFだけど…
    なんか広大な宇宙と地球誕生からの歴史を旅したような心地よい疲労感残った。

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    2026年03月13日