「私は生命体です」と主張する機械が現れたとしたら、簡単に廃棄の対象としていいのだろうか。
人間の感情も、突き詰めれば脳内の電気信号に過ぎないのだとしたら、生命体と機械の境界はどこにあるのか、という疑問も湧いてくる。
作中に登場した「I'm living」と書かれたテープを機械に貼ってまわる“I'm living運動”や、逆に人間が「I'm a machine」と貼って歩く“I'm a machine運動”。どこか風刺的で思わず笑ってしまったが、実際に起こりそうな未来を予見しているようで、少しぞっとした。