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「昔、文字は本当に生きていたのじゃないかと思わないかい」。始皇帝の陵墓づくりに始まり、道教、仏教、分子生物学、情報科学を縦横に、変化を続ける「文字」を主役として繰り広げられる連作集。文字を闘わせる遊戯に隠された謎、連続殺「字」事件の奇妙な結末、本文から脱出し短編間を渡り歩くルビの旅……。小説の地平を拓く12編、川端康成文学賞・日本SF大賞受賞。(解説・木原善彦)
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Posted by ブクログ
文字SFというジャンルがあるかは知らないが、これはジャンル最高峰の一冊だと思う。 中国史や日本史に詳しくなりたいと思うようになった。
文字に係る連作短編集。すごく難解です。読めない漢字やわからない言葉が頻出します。なんとなくで読み流しましたが、がっちり理解するためにはスマホや漢字辞典なので都度調べながら読むといいかもしれません。 四でも読んでも進まない本で、なんとなくで読んでるとふと何を読まされてるのかわからなくなります。いつかち...続きを読むゃんと調べながらじっくりと読み下したい。
文字が生き物である世界を描いた作品。この世界に入り込める人とそうでもない人で大きく2分されそうな作品。 259ページあたりからが一番衝撃を受けたかな。 こんな作品は、どこにもないユニークの極み。
難しい! 文字の歴史と生態を、史実と絡めて書いている(と思う)のだけれど、知識が足りず表層だけしか掬えていない気がする。 え、むしろこれは実在の話では…?(混乱) 久しぶりに解説で、本当に解説してもらいました。 とはいえ表層だけでも文章やギミックそのものが面白く、クスッとする場面もあって楽しみまし...続きを読むた。 いつかすごく時間がある時に、参考文献あたりながら、調べながらリベンジしたい…。
文字が人類のように進化を成し遂げ、時には争い、波乱を生き抜く幻想的な異次元が描かれている。自分だけの解釈では満足出来ず、色々調べたり、他の人の考察を見ながら読み終えた。
文字がひとりでに動き、呼吸し、世代交代し、他の文字を制圧し、テキストからの脱出を試みる。ざっくり見ればメタフィクションであるが、それだけでは語れない異常な文字空間が広がっている。著者の他作に漏れず、理解不能な部分は大いに含まれているが、その圧倒的な理解不能性に酔いしれた。
―― もじ、もじもじ。文字どおり「文字は災いの元」、ということでもあるし、文字の渦に呑まれるようで今風に云えば文字沼にどっぷり、ということでもあるし、 全く当然のように使っている文字に不安を抱かせると云う意味では、確かに禍、テロルである。 言語学SFミステリ、とでも云いますか…言語学と云...続きを読むうよりはもっと本当に身近な、漢字ミステリ? なんだろガンプラ好きすぎてオリジナルのMSV作ってる、っていうのとやってることは変わらないんだけどそう云っちゃうのもなんだかなぁ(笑 読みやすい、ってー言葉はそろそろ褒め言葉にならないのかもしれないけれど、実際のところどんな内容も読みやすく書けるというのは基本的な技術としてもちろん必要でしょう。無闇に難解にしようとするのは「わかりやすいね」って云われるのが嫌であまのじゃくしてる子供と同じで、それは自分がわかっていればいいや、という閉塞に向かっていく。つまり、表現ではなくなる。 難しいことを難しく云うのは簡単で、じゃあそれをどう読ませるか。しかもそのひとの作品なら、とかじりついて読んでくれるひとにではなく、ふと手に取ったひとに読ませるのか。 そのために言葉遣いがある…んだけれど。 結局読み進めて行けば行くほど、テキストの不確かさというか不安定さというか、流動性みたいのに泡を食って、自分が遣っている自分の言葉すら危うくなっている。けれど混乱しているのではなくて。むしろ冴えざえと見渡してみて、はて自分はこの文字というものの、何をどう理解して遣い熟していたつもりであったのかと、まだ驚いたままで居る。 これぞ小説、というエンタメではないけれど、これは小説でしか出来ないだろう。 試み、というには剣呑すぎる挑戦。 まじでインベーダーゲームである。 評価…評価ねぇ…
ハードSFは、作家の世界に入り込むのが難しいものが多いが、これは最たるものだと思う。難解な翻訳ものを読んでいる錯覚に陥ってくる。理解を超える未知なるものに出会えたことが、震えるほど嬉しくなる。
謎の「阿字」にまつわる超古代から未来、異宇宙も登場する短編集。と、思っていたら阿字ってあるんですね、検索したらたくさん出てきました。登場するたくさんの漢字たち、どこまでが造字でどこから本当?でも、文庫本だと読めない(見えない)ので電子版で拡大しないと厳しいです。
2022-12-21 いやあ、ふざけてる。ふざけまくってる。文字の、進化と変身と闘いと歴史と、全ての事柄をぶち込んだ奇書。これはもう読書というより体験。説明できないし、する必要もない。感じてください。
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