円城塔のレビュー一覧

  • SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと

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    なんかインターステラーみたいな。クリストファー・ノーランの映画的な難しさがあって読むのに思ったより時間がかかってしまったな…

    作者はコロンビア大学のロースクールで法学博士号を取った方のようなので、そういう博識な人が書いた文章って感じですね、ええ。

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    2024年03月09日
  • プロローグ

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    じつに円城塔さんらしい作品。めちゃくちゃ回りくどいし読みづらいのに、何故か読み進めたくなる文章。吸い寄せられる構成。本当に不思議な本です。

    たぶんストーリーとしては、円城塔さん自身が小説を書くという行為をどこまでシステム化できるのか、あるいは逸脱できるのかを実験しており、それを円城塔さんの内面を分割したかのような登場人物たちが小説のていで物語展開している、というようなもの。

    「小説のソフトウェア化」が究極の理想系というが、果たしてそれは本当なのか?実現できるのか?悩み試行錯誤する様子を、場所も時間も空間も入り乱れたストーリーで見せられるのは、脳が焼き切れるかと思いましたが楽しく読めたと思い

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    2023年11月27日
  • 道化師の蝶

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    ネタバレ

    道化師の蝶
    ・ずっと頭を回転させて読んだ 滅茶苦茶疲れた
    ・面白い面白くないとかじゃない、なんかもぞもぞしていて気持ち悪い(褒めても貶してもないです)。理解したいので続きを読みたくはなる。
    ・読んでも読んでも、理解できるようで理解できない、そこに確実にあるんだけど、手を伸ばしてもさわれない。
    は〜〜ん??なるほどね???もう少し読んでいったら理解できるかな???→できない の繰り返し。それが重なって重なって大渋滞よ。
    ・読んでいると何となく、VRでみているものに触ろうとすると手をすり抜ける感覚を思い出す。わかる気がするのにわからない。もどかしい。同じ一文を何回読み直しても、前後と文章ごと読み返

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    2023年10月29日
  • Self-Reference ENGINE

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    "P, but I don’t believe that P.(p.3)"

     昨年の年末に読んだ『文字渦』に続いて、2冊目の円城塔。予想に違わず、トンデモなくぶっ飛んでいる!
     この本のあらすじ(そんなものが仮にあれば、の話だが…)をまとめるのは、僕には少しばかり荷が重いので、裏表紙の紹介を引く。
    "彼女のこめかみには弾丸が埋まっていて、我が家に伝わる箱は、どこかの方向に毎年一度だけ倒される。老教授の最終講義は鯰文書の謎を解き明かし、床下からは大量のフロイトが出現する。そして小さく白い可憐な靴下は異形の巨大石像へと挑みかかり、僕らは反乱を起こした時間のなか、あて

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    2023年07月30日
  • 道化師の蝶

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    互いの小説を、内容の成否を問わずに好き勝手に翻訳しあうという素っ頓狂な展開からはじまる「松ノ枝の記」。正直、最初は面食らってあまり入り込めなかったんですが、中盤から描かれる、ザゼツキー症候群という切り口から謎を紐解いていく展開に圧倒され、一気に引き込まれました。円城塔さんすごい!めちゃくちゃ面白い!

    なぜ翻訳する必要があったのか、なぜ見たことも経験したこともないものの知識があるのかなど、序盤は理解不能だった謎が明かされる過程が気持ちいいですね。2人(3人?)の関係性も素敵でした。物語の展開が全て理解できたとはとても言い切れないんですが、読み返すたびに新たな発見がありそうなので、時間を置いて再

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    2023年06月15日
  • ゴジラ S.P<シンギュラポイント>

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    アニメ「ゴジラS.P」小説版、とあるが、アニメ13話のノベライズということではなく、アニメのストーリー・世界を別の視点、中でも主にアーキタイプサイドから切り取った小説。
    世界観は共通だが、アニメの活劇的な動きのある印象に対して、こちらは(ゴジラなどの怪獣含む)関係者の群像劇という形。
    円城 塔が書いているSFなだけに、図説も入っていて楽しめる。が、JJの扱いなど大胆な省略もあり、世界観は難解で噛み応えある作品。

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    2023年04月15日
  • これで駄目なら

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    カートヴォネガットのタイタンの妖女が好きで、彼が学生にどんな言葉を語ったのか知りたくて読みました。彼らしい、皮肉のこもった例えやジョーク。でも、愛と親しみと知性が彼にはある。
    いくつかの演説で繰り返し投げかけるのは、自分の世界を広げて、未来の可能性を感じ、生きる指針を与えてくれた先生はいるか(個人的意訳です)?ということ。手を上げさせて、その先生の名前と、何を教わったかを伝えるように話す。それがいかに貴重な体験なのかを教えてくれる。

    それから叔父さんの話で、何でもない日に木陰でレモネードを飲みながら、これでダメならどうしろと?と言う。それは、何気ない幸せを感じ取ることの大切さを表している。普

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    2023年02月27日
  • 文字渦(新潮文庫)

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    2022-12-21
    いやあ、ふざけてる。ふざけまくってる。文字の、進化と変身と闘いと歴史と、全ての事柄をぶち込んだ奇書。これはもう読書というより体験。説明できないし、する必要もない。感じてください。

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    2022年12月22日
  • 道化師の蝶

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    「言葉をめぐる物語」との紹介でしたが言葉自体というよりも話し手と聞き手、書き手と読み手の相互作用を逆手にとった話という感じか。言葉を使った芸術であり言葉以外で表現しようのない感じはまさに純文学であり芥川賞受賞作なのも納得です。ただ、わかりやすくはない。

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    2022年12月04日
  • 屍者の帝国

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    伊藤計劃という夭折した作家の。
    芥川賞作家の円城搭が筆を引き継ぎ。
    時代設定独特の暗さと雰囲気が伝わってくる。でもなんだかよくわからなかった。というのが感想。割と歴史上の実在・仮想の人物の固有名詞が踊り、理解の混乱を助けているところがまた、独特かもしれない。なんとなくこんなものかなという感じの作品だが、もう一度読みたくなるかもしれないとも思います。

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    2022年09月19日
  • 屍者の帝国

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    むずかしい…!!
    ザ・ワンの口上述べ述べシーンあたりが辛うじて意識を保っておもしろく読めた気がするけれど他は文章と展開についていくのに必死でなんとか読み終えたという感じ…。
    ひとえにわたしの知識不足です、、
    もっと色んな本を読んだり今の段階ではまだ知らないことをこれから知ったりしていって、またいつか再読したいです。

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    2022年08月12日
  • ゴジラ S.P<シンギュラポイント>

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    ジェットジャガーが銀色って、アニメは「また別の話」だということなのか…

    それはさておき、KGよりRGについて言及して欲しかったナリ。(工場にはブランチがいなかった、のかな?)

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    2022年07月31日
  • 屍者の帝国

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    内容がとても難しかった。
    何度か諦めようと思ったけど、なんだかんだ手にとって読んでを繰り返して、今日読み終えた!!!

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    2022年07月03日
  • 文字渦(新潮文庫)

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     生き物の定義を何とするかにもよると思うが、もしそれを変化・変容し続けるものだとするならば、確かに文字は生きている。

      「文字は時間と空間を渡る手段だ」

     この一文を気に入っている。

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    2022年02月10日
  • 屍者の帝国

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    世界観とか設定とかアニメが気になって読んでみたけど、まぁ難しい……!
    アニメ見てなかったら全く理解できなかった。
    小説というよりはアニメのシナリオらしいので、補完として見ました。読みましたというより見ました、って感じ。
    世界観とかキャラクターは好き。

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    2022年02月07日
  • Self-Reference ENGINE

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    SF短編集。
    的な感じです。

    読み進めていく中でイロイロ繋がってきたり、問題が解決したように見えたり見えなかったり。
    この方の文章にしては、読み易くまだ意味が為されているような……でもチョイチョイよく分かんなかったケド。

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    2021年09月16日
  • これはペンです(新潮文庫)

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    姿の見えない叔父との手紙とメールのやり取り。
    あらゆる方法で文字を書き手紙を送ってくる叔父。そんな叔父の姿を見極めようと試行錯誤する姪のお話…なのかな?
    『良い夜を持っている』はこの叔父のあらゆることを忘れない、超記憶保持者の父親の話。

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    2021年07月31日
  • コロナ禍日記

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    2020年8月に出されたものなんだけど、あの時、皆どんなことを思って生活していたのかが急に気になって、読んだ。(強いて言うなら、目当てはニコ•ニコルソンさんかな……)

    円城塔さんの日記では、高確率で同じ本を読んでいて、なんとなく辿っていっている思考のようなものにまで触れられた気がした。
    定期的に来る、母親からの父親一周忌お知らせメールは、笑っていいのかいけないやつなのか、ちょっと難しい。

    アメリカやヨーロッパに住んでいる日本人筆者の日記では、自分たちが急に差別の対象となったことへの気持ち悪い違和感が書かれていた。
    同時に、星野源のMVに対する怒りのコメントもかなりの割合で入っていることに、

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    2021年04月25日
  • これはペンです(新潮文庫)

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    ▼表題作

     1+1=2という計算させるのにもプログラムを作らねばならなかった時期だけはようやく脱し、まだみんなハンドアセンブリでマシン語使うかBASICインタプリタを使っていて、かろうじて半角カタカナは使えるマシンが出始めたがひらがなや漢字など全角文字はグラフィックで描かないかぎり存在しなかったパソコン(パソコンという語も生まれたばかりでずっとマイコンと呼ばれていた)草創期、俳句の自動生成プログラムを作ったことがありそれは季語データベース(とりあえず五文字か七文字になるようにしておいたもの)と、五文字語、七文字語のデータベースを作っていき、それらをランダムに組み合わせるだけだったのだが、た

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    2021年04月25日
  • 好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉美

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    ネタバレ

    江戸時代は、だいたい現代?

    治められた4つの小説は、どれも名前は聞いたことがあるかな、というもの。読んでみるとスイスイ読める。古典文学だとちょっと遠巻きにしていたのがもったいない。

    「好色一代男」これぞエロの大国日本だな、とか思ってしまう。とことん遊んで最後に船出していく世之介を、嫌える人なんていないだろう。源氏物語のパロディと言われて、なるほどと思う。

    「雨月物語」いくつかの話は知っていたが、通読するのは初めて。しっとりと、また少し不思議で、少し怪しい。

    「通言総籬」つうげんそうまがき。これは知らなかったけど、『なんとなく、クリスタル』ならぬ『なんとなく、総籬』といういとうせいこう訳

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    2021年04月05日