円城塔のレビュー一覧

  • これはペンです(新潮文庫)

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    シュールだ!

    こういう設定の物語は人を避けされるか、いれ込ませるかのどちらかなのだけれど面白かった!

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    2015年05月04日
  • 道化師の蝶

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    小さなムラを形成していく時代に逆行するのかなぁと考えさせられた。距離ではなく、興味というくくりで。
    何か特定のことをしてる時にだけ分かる本て、特定の興味を持つ人間にしかわからないという風に解釈したからだ。
    それを解釈しようとする行為は、日本語で書かれていても異文化交流のような気持ちだ。

    あと、オブザベースボールを以前読んだけど、円城さんが万人受けしないような書き方をするのがこの本を通じてわかった気がする。

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    2015年04月27日
  • Self-Reference ENGINE

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    わからないけど面白い。圧倒される。語られる物語が少し自分の中で整理できたかと思えば、次の話でまた追いつけなくなる繰り返し。でもそれが苦痛ではなく楽しい。思考と想像力を刺激する作品。
    文章一つ一つは丁寧でリズムよく非常に読みやすい。だからなんとかついていける。
    時間と空間が混乱した世界で、世界を管理する巨大知性体たちが人間の面倒も見て、巨大知性体同士で演算戦を繰り広げながらも、世界を元に戻そうと奮闘している。そんな世界の出来事を一部御紹介しますというようなショートショートを連ねた連作。
    ちょうど真ん中の10 Daemonと11 Contactから取っ付きがよくなり一気に引き込まれました。11から

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    2015年04月13日
  • オブ・ザ・ベースボール

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    表題作と「次の著者に続く」の2篇。表題作は円城作品の中ではかなりとっつきやすい作品だと思う。1年に1度のペースで空から人が降ってくる街ファウルズで降ってくる人をバットで打ち返すレスキュー隊員として働く表題作は、どうして人が降ってくるのかとかそんなことは気にせず、世界にどっぷりつかって読むべき。出来の良い不条理小説だと思う。もう1篇は難解だった…。いつもの円城氏であった。2013/158

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    2015年04月09日
  • SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと

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    タイムパラドックスに陥った青年が、過去と未来を通して自分と、そして家族を見つめ直す。

    円城塔の翻訳がものすごく円城塔な感じ。ちょっと笑える。

    わかりづらいけど、読みやすくて、
    ちょっとせつなくなったりした。
    SF小説だけど、家族の物語でした。

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    2015年01月27日
  • 道化師の蝶

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    文庫化されたので再読。
    表題作は氏の作品としてはかなりわかりやすい構成で読みやすいように思う。入れ子がぐるぐる回っているところに、ひらひらと蝶が舞う。やはり三章の手芸や料理に例えられたやわらかい表現が好き。
    「松ノ枝の記」は以前読んだ時よりしっくりきたように思えた。あと三回くらい読めばもっと馴染んで理解が進むかも知れない。折を見て再読したい。

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    2015年01月27日
  • 道化師の蝶

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    私の読書力では完全には読み切れなかった感じがします。186ページしかない文庫としても薄い本なのに、何か特殊な技法で文章が無理矢理詰め込まれてるんじゃないかと思えるくらい、内容が濃いです。
    何気なく読んでいると、物語としては当たり前の「わたし」という人称が心許なくなっていきます。ともすると煙に巻かれている感じすらありますが、うっかりすると現在位置すら見失う、そんな感じがあります。
    この本は、いつかじっくりと再挑戦したいです。

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    2015年01月27日
  • 道化師の蝶

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    文庫化を待ってました。芥川賞受賞の時は難解そうだとスルーしていたが、円城作品にある程度慣れた今ではとても面白く読めた。表題作より「松ノ枝の記」の方が好みかも。中編小説なのにSF大作を読んだかのような余韻が残った。

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    2015年01月19日
  • これはペンです(新潮文庫)

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    ああこんな感じ方もあるのかと、頭の奥で思考がぷちぷちはじけて気持ちよい。数学の概念を理解しようとするときの感覚そのままなので大好きです。
    脈絡なく思いついたものから次々と連ねただけのようにしか見えないのに、グッときたことばを一節抜きだしてみたらそれだけでバラバラになってしまった。ごちゃごちゃと考えてまとまらないことをむりやり要約してみたら意味が全部取れてしまったときみたい。この感覚のことまでうまく言葉にされているので恐れ入ってしまいます。

    理系はロマンチックだ

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    2014年12月31日
  • 屍者の帝国

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    【背表紙】
    屍者復活の技術が全欧に普及した十九世紀末、医学生ワトソンは大英帝国の諜報員となり、アフガニスタンに潜入。その奥地で彼を待ち受けていた屍者の国の王カラマーゾフより渾身の依頼を受け、「ヴィクターの手記」と最初の屍者ザ・ワンを追い求めて世界を駆ける―伊藤計劃の未完の絶筆を円城塔が完成させた奇蹟の超大作。

    『NOVA1』でプロローグのみ既読でした。
    物語の設定、世界観、展開と、とにかくスケールが大きい。
    内容は哲学っぽくて、ほぼ理解できてないと思います。
    聞いたことのある名前がいくつか登場しますが、残念なことに自分の知識が足りなかった。
    それでも非常に面白い。
    もっといろんな本を読んで

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    2026年06月24日
  • 屍者の帝国

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    ネタバレ

    2014/11/8 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2023/12/19〜12/23

    3年半ぶりの伊藤作品は早逝した伊藤計劃氏の第3長編で、亡くなったため中断してしまった作品を円城塔氏が完成させたもの。
    屍者を生み出し、活用した社会を通じて、現代の人間社会を風刺的に描くSF。ホームズの相棒ワトソン博士や、チャールズ・ダーウィンなど有名なキャラクターや人物も登場。

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    2023年12月23日
  • Boy’s Surface

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    ネタバレ

    「Boy's Surface」★★★★★
    「Goldberg Invariant」★★★
    「Your Heads Only」★★★★
    「Gernsback Intersection」★★★
    「What is the Name of This Rose?」★★★

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    2015年03月03日
  • これはペンです(新潮文庫)

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    ネタバレ

    難解といえば難解だけど、文体がしっかりしているから読みやすい。

    ネタバレになるので詳しく書かないけれど、表題作の「これはペンです」と、もうひとつの収録作品「良い夜を持っている」のつながりに、ある場面で気づいたとき、思わず「うわっ」と声が出そうになった(^^ゞ
    勘のいい人なら、もっと早く気づくのかもしれないけどね。

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    2014年09月19日
  • オブ・ザ・ベースボール

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    難解である。だから面白いのであろう。そこにある知のイメージはとてもエキサイティングで心地良い。今後も何度となく読みたくなるような気がする。

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    2014年07月31日
  • SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと

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    予想以上に円城塔だった。何回か間をおいてよんだのでラストで何が起こったのか正直よくわかってないのでもう一度読み直した方が良いかもしれない。

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    2014年07月26日
  • バナナ剥きには最適の日々

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    フリオかオクタビオのどちらでもない『オクタビオ・パス』が1番好き。本の上の波紋から魚が跳ね、白紙のページは白い獣の流れ、八本脚の乗物、対岸を求めて旅立つおじいさん、そして白い宇宙服の細身の女性。イメージも内容も綺麗で面白かった。『捧ぐ緑』ゾウリムシの実験構想を長々と語り合いつつロマンチックだった。『AUTOMATICA』文章にまつわる考察的な話。『エデン逆行』DNAを辿ってルーツを調べる調査からこんな考察的な話が生まれたのかしら?文庫帯がとても素晴らしい。まさに「研ぎすまされた適当」を堪能した。

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    2014年07月17日
  • これはペンです(新潮文庫)

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    存在の証明。この本を読んでて思い浮かんだ言葉。小説とは何か、についてつらつら述べられているだけではなくて、人が存在するとはどういうことか、をずっと考えさせられる一冊でした。ちょっと読みにくいけど、面白かった。

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    2014年07月13日
  • これはペンです(新潮文庫)

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    理解しきれていない。長期休暇中にまた挑戦する。言語について掘り下げられた一冊。『良い夜を待っている』の方が好き。言葉にして説明することが難しい、抽象的なことを描写している点がすごい。自分が普段目にしているモノが物事の一面にすぎないことを痛感した。言語についてもっとしっていたらもっと理解しやすかったかもしれない。言葉は記号にすぎないこと。モノで記憶する方法。「無」について考えようとして亡くなった父は最後にどんな世界をみたのか。再読必須。見たことのない世界を見せつけられました。他作品も読みたい。

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    2014年07月01日
  • SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと

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    科学は理解することはできないが、心を理解することは可能ではないだろうか。この小説はわたしたちの物語です。円城塔さんの翻訳が柔らかく受けとめやすく、その分突き刺さった。もし過去の過ちや後悔していることやその時にすべきことに気付くことが出来たとして、果たしてそれを行う決断がその時の自分にできるのか...いやできないだろうなあ。わたしはわたしでどこまでも繋がっているのだから、繰り返してしまう気がする。願わくば、これから先のある時点ですべてを失うまで少しでも後悔をなくすようにしよう。今を楽しもう。

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    2014年07月01日
  • SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと

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    邦題がまず良い。
    そして読み進めると「これは本当にユウさんが書いたものをトーさんが訳したのだろうか、トーさんが書いたものではないのか。もしくは『松ノ枝の記』のような書かれ方をしたものではないのか」という疑念が頭をよぎる。
    少し物悲しく、しんみりとした空気が漂っているのがまた好みだった。(ある種の)引きこもりからの脱出。過去との決別のお話。

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    2014年06月30日