円城塔のレビュー一覧

  • オブ・ザ・ベースボール

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    といいつつ、早速辛い評価をしてしまっている訳ですが(苦笑)。「屍者の帝国」は、あくまで伊藤ケイカクの作り上げた世界観があったからこそ、傑作に仕上がったんですね、きっと。もちろん円上塔に、突拍子もない発想を十全に広げる力があるからこそなんでしょうが、少なくとも本作は、そんな期待を満足させてくれる内容とは言い難かったです。正直、難しくて理解出来ていないだけって言われればそれまでなんですが、いかんせん物語が… 読み進めるのがちょっとしんどかったです。ちなみに表題作で力尽きてしまい、もう一方の作品は読めませんでした。当然、ここのコメントも表題作に対してのものです。

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    2016年09月21日
  • これはペンです(新潮文庫)

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     頭のいい理系の人が書いた小説だということはすぐわかる。アイディアが斬新で、こんな小説があるのかとびっくりしたのは、私が理系頭ではないせいか。ものを書くとはどういうことなのかと、改めて考えさせられた。
     切り貼りの件では、某大学で、自分で独自に執筆した文章を一字一句たりとも交えてはいけないというレポートが課されたという記事をいつだったか読んだのを思い出し、くすっと笑ってしまった。
     が、私の好みはストーリーテラーなので、星3つでごめんなさい。

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    2016年09月19日
  • 好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉美

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    それぞれ初めて読みました。
    井原西鶴 好色一代男
    上田秋成 雨月物語
    山東京伝 通信総籬
    為永春水 春色梅児誉美

    それぞれ、江戸文化の良さや面白さについていまいち
    理解できないというか、合わない感じがしました。

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    2016年08月12日
  • Self-Reference ENGINE

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    2016/06/04〜2016/06/12
    星3

    計算機屋さんが読むと面白がりそうな内容がたくさん入ったSF小説だった。短編が何話も続く形を取ってはいるが、全体として統一感があるようになっている本だった。

    尚、ハードカバーも出版されていて、そっちの方が初出。

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    2016年06月13日
  • これで駄目なら

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    カート・ヴォネガットは、いろいろな学校で卒業の祝辞を述べていたようです。
    その集大成。20世紀のホープだったヴォネガットの祝辞です。米国と日本の式典での祝辞の雰囲気は、きっとすごく違うんだろうなあ…?

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    2016年03月08日
  • これで駄目なら

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    正直、表紙の糸井さんの言葉がずるい。
    「ヴォネガットは目と心にしみる」って言われたら読みたくなるよ笑

    僕は知らなかった人なんだけど、小説やら劇やらを書いていた人で、いろいろなところでスピーチしていたらしい。

    その人の思う人生について、書かれているので、メモメモ。

    金を稼ぐコツは、一生懸命に働くこと。
    愛を勝ち得る秘訣は、いい服を着て、微笑むこと。
    夫婦喧嘩の種は、金かセックスか主導権の問題。そしてもう一つ、あなただけじゃ孤独は紛れず、十分じゃない時。
    大切なものはお金じゃない。あれば良いけどね。本当に大切なものは、隣人からの助言。自分を見てくれているということ。自分は満たされていると認識

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    2016年02月01日
  • 道化師の蝶

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    「屍者の帝国」も読んだけど、作者は思考が生き物のように人間に宿るってディテールが好きなんだなって感じ。あとがきの人が言う、翻訳への挑戦ってのはわかったけど、挑戦に甘んじちゃって結論が見えてこない気がする。
    あとはなんか文体が説明書きみたいで、もっと、それこそナボコフみたいな文章だったら世界観に酔えるのになぁ。

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    2016年01月18日
  • 道化師の蝶

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    (オリジナルは)初円城。ソースは忘れてしまったんですが、表題作の「道化師の蝶」と伊藤計劃氏との共作『屍者の帝国』は執筆期間が被っていたらしい・・その苦労がそのまま反映されているのかなぁと感じました^^; 兎に角メタファーが多く如何様にも読める作品。読みづらくてホントしんどかった...

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    2016年01月03日
  • これはペンです(新潮文庫)

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    難しいことは考えないようにすると遠回りする家族の話に見えてきて、そう思えてくるとちょっと好きになれそうな話に思えてくる、そんな感じ。

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    2015年11月25日
  • バナナ剥きには最適の日々

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    うーむ、円城塔は「なんか分からないけど面白い」と言われてることが理解出来ました。

    ほんとに分からないものばかりでした(笑)
    でも嫌いにもなれない。。。

    ほんとに不思議な小説です。

    個人的には曲はいいけど歌詞の意味はあんまり分からない音楽を聴いてる気分になりました(笑)
    伝わるかどうかは分かりませんが...(^^;)

    一つ一つの単語の意味は分かって、でも繋がると分からない。でもなんか文章のリズムが良くて読めてしまう。

    その雰囲気を楽しむ小説。

    そう割り切って読めば楽しむことが出来る気がします。

    正直、この作品を深く考察する勇気はありません。

    なかなか興味深い作品に出会えました。

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    2015年09月27日
  • Self-Reference ENGINE

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    世界観が統一された短編集。時空が歪んだ世界の話。自分には難解な文章だった。お笑いシーンも理解できる人だけ笑って下さい的。解りづらい物語じゃないと思うが解りづらかった。

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    2015年09月04日
  • Self-Reference ENGINE

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    リタが登場する話と「Echo」が好き。
    ほとんどわからないが、その分必死に読んだ。
    たまに面白く感じると嬉しい。
    理解できないところが、この作品の魅力なのかもしれない。

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    2015年09月03日
  • Self-Reference ENGINE

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    ハヤカワ文庫初心者にはハードル高すぎで。
    純喫茶マリアナ海溝でバナナジュース飲みたいなーぐらいしか浮かばないなこれは。

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    2015年04月29日
  • 道化師の蝶

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    翻訳。
    日本語の文章なのに意味がわからない。
    それでも癖になる言葉選びのセンス。
    自動文章生成機感。

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    2015年03月30日
  • バナナ剥きには最適の日々

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    なるほど.わけがわからない.が,面白い.

    読む人を選ぶことは間違いないが,フィットさえすれば,琴線に触れてくるはず.私にはフィットしたため,円城塔に引き続き絡み取られてみようと思う.

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    2015年03月29日
  • 道化師の蝶

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    受賞を機に読んでみる。

    読んでいて響きが美しいと感じるのに、
    驚くほど自分の中に理解を構築していけない。

    言葉を楽しむラップを理系感覚で文学に詰め込んだ漢字と言いましょうか?
    理解するのでなく、言葉を味わう感覚で読む一冊なのかな?

    読書会ならず、鑑賞会を開いてみたいと感じる一冊。

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    2015年03月20日
  • これはペンです(新潮文庫)

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    “わたしが計算機室で見出すのは、ループに落ち込み、くるくると虚しく回っている判定プログラム。複数の分岐したルーチンたちが活発に互いを牽制しつつ、分岐の先のどの結論を議決するのか、盛んな言い争いを続けている。計算はそうして続いているが停止をする様子は見えず、結論が導き出される気配はない。健忘症に襲われた登場人物たちが自分たちでは気がつかないまま、堂々巡りの議論を続ける。
    抽出された叔父の特徴たちは互いに互いを論駁しながら、どこかの結論へと落ち込むことを拒否し続ける。
    ドアを蹴破るようにして登場したわたしが突きつけたプリントアウトを乱雑な机の上に放り出し、教授は降参するように両手を挙げる。
    「二十

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    2017年05月04日
  • SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと

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    SFのSはStoryのS。
    SFのFはFunctionのF。
    直訳すれば「物語的関数」、または「物語性のある関数」とでもなろうか。
    変数としての文字列に任意の読み方を代入することで、
    あらゆる意味を持ち得るのである。

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    2014年09月23日
  • SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと

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    大好きな時間SFですが、これはちょっと?
    時間ループに陥った主人公ユウがある本を頼りにループから脱出しようとする。その本が「SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと 」。主人公が書いた(らしい)本が鍵となり、脱出出来る(らしい)、と何とも曖昧な話。パラドックスを捏ね繰り回してる感があり、SF的高揚感より文学的な趣きが濃厚。
    それよりも物語の設定の方が面白い。
    スターウォーズが実際に行われた数年後の世界、Lスカイウォーカの息子がタイムマシンを故障させたり、主人公の親戚がデススターの経理部に勤めてたりする。
    経理部!確かにあれだけデカいと人事部も総務部もシステム部(忙しそう!)も土木課も水道局も有り

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    2014年09月08日
  • SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと

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    僕(チャールズ・ユウ)は電話ボックス大のタイムマシンTM-31で、OSの少女タミー、非実在犬のエドと、タイムマシンの修理工として暮らしている。
    タイムマシンを開発した父は失踪、母は一番幸せな1時間をタイムループし続ける生活を送っていた。
    ある日、僕は未来からやって来た自分と遭遇し、光線銃で撃ってしまう。
    TM-31でその場から逃げ出した僕は、未来の僕から託された本「SF的宇宙で
    安全に暮らすっていうこと」を手にタイムパラドックスから逃れる方法を探っていく。

    久々に本格SFを読んだ。
    module αは面白いけど読みづらくて、どうなるかと思ったけど、それ以降はスイスイ読めた。
    予想外な話の展開

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    2014年08月20日