乃南アサのレビュー一覧

  • いつか陽のあたる場所で

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    刑務所で知り合った女性2人の、出所後の生活の話しなので、全体的に暗かった。淡々と話しが進みアッという間に読み終えた感じ。
    犯罪を犯した30歳の主人公の家族が、バッサリと縁を切るという冷たさが強く印象に残った。

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    2025年05月20日
  • 続・犬棒日記

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    乃南アサさんの日常で出会ったサイコな人々の話が詰まった短編エッセイ集。

    日常にそんなおかしな人々がいるものなのかと驚きです。
    しり切れとんぼみたいな感じで結末は分からないし、モヤモヤしますがサラッと読めます。

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    2025年05月19日
  • 今夜もベルが鳴る

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    うーん…
    この作品はかなり昔のやつかな。
    ストーリーが一昔前のベタな感じをうけました笑

    ただ電話ってよく考えたら声だけだから、相手がもしかしてら違う人って事があってもおかしくないよね。
    オレオレ詐欺とかある意味そうだもんね。
    息子や家族と勘違いしてしまい騙される…
    発想は面白かった。

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    2025年05月18日
  • 女刑事音道貴子 凍える牙

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    急にファミレスで人が発火した事件の真相を追う話に見せかけ、女性蔑視とカッコいい狼犬の話だった。1996年か…今では信じられないようなパワハラセクハラ発言満載でビビった。疾風は何も悪くない。
    (超速読してしまったので、じっくり読んでたら評価上がってるかも)

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    2025年05月07日
  • マザー

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    母にまつわる短編集。
    「セメタリー」・・・展開が読めるけど、それでも描き方の嫌〜な感じが良い。
    「ワンピース」・・・これはツラい。。他のマザーエピソードとは少し異なる。
    「ビースト」・・・不快からの幸福を感じた瞬間があったのに、最後は滑稽。
    「エスケープ」・・・これが実は一番恐ろしい話だった。
    「アフェア」・・・セメタリーに戻るかと思った。

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    2025年05月05日
  • マザー

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    うーむ、プロの作家は上手いなあ。かなり極端なストーリーなのにリアリティがきっちり感じられる。桐野夏生みもちょっとある。

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    2025年04月11日
  • 5年目の魔女

    購入済み

    女は怖い⁈

    会社の同僚で、人生をのし上がりたい貴世美。
    そして真面目な潔癖な印象の景子。
    貴世美の不倫に巻き込まれて会社を追われる事になった景子。
    物語を読み進めていて、異常に景子が貴世美を恐れているなぁと思った。
    なぜだ?
    …えっ、そういう事⁈
    景子も貴世美もどちらも怖い女だと実感!
    なかなか面白かった。

    #ダーク #怖い

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    2025年04月09日
  • いつか陽のあたる場所で

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    ネタバレ

    罪を犯し、前科持ちになってしまった主人公と、同じく前科のある友人の話。読んでいる間ずっと、辛い気持ちでいっぱいだった。
    刑期を終えても過去は消えない。いつか自分のことが世間にバレるのではないかと怯え、静かにひっそりと生活している。救いは自分のことを分かってくれる友人だけ。
    あー、誠実に生きよう。人に後ろ指を刺されるようなことは絶対しない、とつくづく思わせられた。
    それと同時に前科のある人への偏見を持ってはいけない、誠実に生きようともがき苦しんでいる人も大勢いるのだ、と思う。
    とても考えさせられる本だったが、いつか主人公たちの前科のことがバレてしまうのではないかと、読んでいる間ずっと気が気ではな

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    2025年03月28日
  • マザー

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    5話の短編集。
    視点の違うそれぞれの立場からの母親を描いていた。
    (「ビースト」はどっちだろう、、母本人かな、母となった娘を見たその母かな、、)

    「セメタリー」なんか、題名だけで不穏だし不安感を誘うし、この息子の頭の花畑をどうひっくり返すのか、予想はできたもののきっちり落とす最後を読めたのはよかった。

    この息子や、ほかの作品に出てくる娘は善良だとは思うけど、あまりに呑気。
    気づかせないよう、“いい子”に育つようにしたのはその母親なんだから、なんとも皮肉。

    こういう、“家族神話”がとっくに崩壊してる小説、このところ多くなったと思う。
    いつもそうそう、そうだよなんで気づかないの?と思いながら

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    2025年03月25日
  • マザー

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    短編集。それぞれ違う母親のあり方をみることが出来る。母親とはと考えさせられる。それぞれのお話しはとてもスムーズに読み進めることが出来すんなり頭に入りやすいです。

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    2025年03月15日
  • いつか陽のあたる場所で

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    ★3.5

    以前チラリと見ただけのドラマの印象が強かったようで、全編上戸彩ちゃんでした。
    ドラマをじっくり見たくなりました。

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    2025年03月06日
  • 今夜もベルが鳴る

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    電話の向こうで喋っているのはほんとうに自分のよく知っているあの人だろうか?そんな不安におそわれたことはないでしょうか?これは一口に言うとそんな物語。電話で話しているうちに知っているはずの人のことが判らなくなってくる。だんだんと自分の知らない人間に変貌していく。実際に会って話をするといつもと変わらない人に見えるのだけれど……。ネット社会になってくるとこういうこと増えるのではないだろうか?電話ならまだしも電子メールとかチャットでやりとりしていると、このような不安におそわれる機会も増えてくると思います。

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    2025年02月27日
  • 6月19日の花嫁

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    この小説、平成3年刊の文庫化なんですが、こんなに面白いんだからもっと早くに文庫にして欲しかったなあ。などというと読者のわがまま?文庫化までの間隔って2~3年くらいだろうと思っているんだけれど。
    結婚式まであと5日の花嫁が記憶を失って見知らぬ場所で目覚めるっていう「お約束」な始まり方ですが、そこからは一味もふた味も違う。主人公の心理描写が細やかで良いなあ。ミステリとしてもすばらしいと思う。
    ただ、ひとつだけ文句をつけておきましょう。いえ本編ではなく解説になのですが。解説にいろいろと書きすぎです。まあ、ミステリファンが解説を最初に目に通すとは思いませんが。みなさん、本編から先に読みましょう。(あた

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    2025年02月26日
  • ウツボカズラの夢

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    筆舌に尽くし難いような負の感情を表現するのが本当に上手だと思う。
    みんな似たり寄ったりなのに、どこか自分を棚に上げて見下している。自分は大丈夫、自分には崇高な大義があるみたいな?この物語ほど下衆では無いけど自分も似たところはあると気づき反省。
    いいじゃんかよネスカフェのカフェオレで、幸せについて一考させられる小説だった。

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    2025年02月24日
  • マザー

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    ネタバレ

    初作家さん 
    「マザー」という題名に 芦田愛菜ちゃんが小さくて、泣いているイメージが浮かんだのだが・・・・

    母親だけど老親の娘として葛藤したり、
    子を宿して妻の座を勝ち取ったのに子にうけいられなかったり、
    我が家はいい家庭と子供は信じてたけど それは母の我慢のもとに作られていたり。
    「母親として」とひとくくりにされてはたまったもんじゃない ブラックな立場
    様々な母の有り様と事情が重すぎて ちょっと咀嚼できない話もあるけど
    短編集なので乗り切れる。
    元気な時に読んだ方がイイかも。

    直木賞作家さんなので、次は受賞作の「凍える牙」読もうかな。

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    2025年02月24日
  • マザー

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    母として色々な生き様。他人には見せない顔があるということだ。え、うちの母は? と不安に。自分の人生だもの、役割に縛られることはない。

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    2025年02月22日
  • 女刑事音道貴子 風の墓碑銘(下)

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    後編。登場人物が少ないので、犯人は想像できた。推理モノに対する思い入れは強くないので不満は無し。音道のキャラが今ひとつはっきりしない。滝沢が無事復帰できたのは良かった。昴一とはどうなるのかな?

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    2025年02月12日
  • 女刑事音道貴子 風の墓碑銘(上)

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    音道貴子シリーズ。四作、五作が前後編だったので、シリーズとしては第六弾になる。本作も前後編、その前編である。白骨死体が発見され、その関係者の老人を調べるが、認知症で要領を得ない。そして、その老人が殺害されてしまう。あの滝沢とコンビを組む音道。後編に続く。

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    2025年02月11日
  • 犬棒日記

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    日常生活の中ですれ違う人達の会話や行動を集めたショートショート。
    結末が気になる物が多いので、モヤモヤしますが、サラッと読めるのでちょっとした空き時間に読むのが良いですね。
    1つの話は5ページ弱なので。

    内容は嫌な気持ちになるものが多いです。
    次は幸せなショートショート読みたいですね。

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    2025年02月05日
  • ピリオド 〈新装版〉

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    ネタバレ

    他人は煩わしいけど、独りは寂しい。
    過去を切り捨てたいけど、情や世間体に振り回されて切り捨てきれない。
    腹の立つ相手をやり込めたいけど、勇気がないのかめんどくさいのか、それができない。
    ゆらゆら揺れ動いてはっきりしない、そんな主人公に少し共感してしまう。
    モヤモヤしながら読んでたけど、最後は自分のスタンスをしっかり定めて進んでいったのにはすっきりした。

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    2025年01月24日