乃南アサのレビュー一覧

  • 女刑事音道貴子 嗤う闇

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     音道貴子シリーズ第5弾にあたる第3短編集。
     長編には欠かせない相方である滝沢刑事も1編に登場するが、他の収録作と比べるとやや印象が薄い。逆に言うと、他の作品の印象が強いということ。表題作「嗤う闇」をはじめ、人の心の奥底に潜んでいる闇に注目した作品集といった趣が強い。ミステリーではあるが、そうした心理描写を読む楽しみの多い作品集。
     音道シリーズの短編集はこれで3冊目になるが、本書がそういった意味で一番インパクトのある作品集である。

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    2020年06月19日
  • 女刑事音道貴子 未練

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     音道貴子シリーズ第4弾。2作目の短編集。
     長編では「凍える牙」「鎖」と滝沢刑事が相棒など物語の構成上、重要人物としてとして登場するが、短編は音道刑事の滝沢以外の繋がりについて書かれていることが多い。そのため、長編と短編を別個にして読むこともできるが、内容の繋がりというか、音道刑事の心理描写を追うと、やはり順に読んでいくべき。
     本作は短編集なので、一部を除きほとんどが単独の内容となっており、表題作の「未練」はそれ単独として存在しているが、このタイトルが6編全てに関わってくるところが面白い。

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    2020年06月16日
  • 女刑事音道貴子 花散る頃の殺人

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     音道貴子シリーズ第2弾。本作は表題作含む6篇を収録。
     前作「凍える牙」でコンビを組んだ滝沢刑事も時折登場するが、本作は音道が配属された立川の機動捜査隊を中心に描かれている。
     前作のような緊迫感は感じないが、代わりに人の強さや弱さ、温かみを感じる作品が多い。ジャンルとしてはミステリーだとは思うが、謎解き要素が少なくやや物足りなさを感じるかもしれい。

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    2020年06月05日
  • 殺意・鬼哭 <新装版>

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    なんだろう。
    長いつきあいだからって、関係に甘えてちゃダメなのねってゾッとした。
    だからって
    だからって?
    サイコパスに生まれ変わらなくてもよくないか?

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    2020年05月21日
  • 暗鬼

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    大家族の暗部に焦点を当てたストーリー。
    だんだんと日常が瓦解していく不穏な雰囲気が読み進める度に味わえました。

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    2020年04月29日
  • 風紋 下 新装版

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    流石に長すぎる。上下巻で1131ページ。母を殺された家族とその被疑者の家族をめぐる物語。心情描写、文章はうまいけれど、展開がスローなのは上巻と一緒。下巻では劇的な展開を期待したが、思ったほどでもなかった。話自体は興味深いけれど、これはちょっと集中力が持たなかった。終章が蛇足に思えたのでその前で終わってよかったような。長かったわりに本当に知りたかったことは藪の中なのも消化不良。とはいえ圧倒されるところもあり(特に上巻)読んでよかった。でも再読だったと994ページ目に気づいたときは自分のボケ具合に落ち込む。

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    2020年04月28日
  • ニサッタ、ニサッタ(下)

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    自分自身の人生を受け入れ、愛する人のために働くことができるようなった主人公。読み進めていけばいくほど、彼の言動の変化が目に見えてわかりました。一度失敗したって、必ずそばで支えてくれる人はいるのだから、どんなときも人生をあきらめてはいけないと思わせてくれる話でした。

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    2020年04月18日
  • ドラマチック チルドレン

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    不登校や引きこもりを立ち直らせる施設を営む夫婦。そこに預けられる数々の事情をもった子供たち。いや、もはや子供とは言えない年齢の引きこもりも。単にメンタルが弱いだけではなく、非行少年少女。施設からの家出。小説にしては散らばった文章だなと思ったら、ノンフィクション。

    型にはまる必要はないし、型にはまれない人もいる。
    どんな風にしても生きていける、どんな風にも前には進めるという勇気をもらえる本。

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    2020年02月18日
  • 女刑事音道貴子 花散る頃の殺人

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    ネタバレ

    『風の墓碑銘』がよかったので、読んでみた。
    もちろん、巻末の付録の「滝沢刑事・乃南アサ 架空対談」が目当て。
    自分は、音道なんかより、滝沢ファンなのだw

    『あなたの匂い』は、確かにキモチ悪い。
    こんな目に遭ったら、男でもキモチわるくて、とりあえず風呂入って体中ゴシゴシ洗いたくなると思う。
    ま、幸か不幸か、男の家のゴミを漁って、匂いを嗅いで喜んでいる奴もいないだろうけど(笑)
    話(ストーリー)としては、イマイチかな?w

    『冬の軋み』は、なんだかなぁーって話。
    内容としては、(具体的には思い出さないけど)昔、こんなストーリーのドラマがなかったっけ?みたいな。
    ただ、暗くなるのが早い冬の夜にある

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    2020年02月11日
  • 暗鬼

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    乃南アサさんの作品は、ミステリもホラーも面白いので、余り選ばずに読んできた。
    ところが、この作品は、表紙と題名からの期待がちょっと裏切られた感じだった。

    見合いで気に入って嫁にきたが8人が同居する大家族だった。98歳の下半身が麻痺した曾祖母までいる。
    が、夫を頼りにして入り込んでみると、揃って陰りのない笑顔で、まるで作り物のように笑いかけてくる。何をしても歓迎、喜んでくれる。常に皆が笑顔で褒めちぎられるなんてことなどあるのだろうか。それでも、不思議ではあるが、悪い気はしないで次第に馴染んでいく。
    ただ、ときに不審な人物が曾祖母を訪れる。生活の智恵を授けているらしい。
    しかし暫く暮らしてみると

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    2020年01月13日
  • あなた(上)

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    うわぁ、秀明嫌な奴と思ってしまったが、この年頃のそこそこモテる男子の正直な胸の内なのかも。
    下巻にどんな展開が?!

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    2019年12月24日
  • 女刑事音道貴子 花散る頃の殺人

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    同著者が出した女性刑事ものの小説の主人公を題材にした短編集、というか続き。
    ラストがん?ってなった前作の凍える牙よりは、今回は短編ということもありお話がスッキリしてて読みやすかった

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    2019年12月17日
  • 殺意・鬼哭 <新装版>

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    2部構成になっていて、前半は親友を殺害した真垣の視点からのお話。後半は殺された的場の回想シーン。際立った殺意につながるようなものは何もないように見えるが、殺人事件は起こる。どちらかというと、犯人の真垣の気持ちに共感できた。
    加害者側からと、被害者側からと別々の視点で語られる物語の構成は、斬新でよかった。

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    2019年11月10日
  • 不発弾

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    内容紹介
    今度はあなたが、爆発させてみる? 退屈な日常から逃れられるきっかけなんて、どこにでも転がってる。デパート勤務の的場智明は、地味な売り場での仕事に耐える日々を過ごしていた。そんな折、息子や娘の、“秘密”を妻までが一緒になって隠していたことに気づく。たまりにたまった憂さをはらすために彼がとった行動とは……。表題作など、現代人の爆発寸前の心境を的確に捉え、見事な筆致で描く、秀逸短編集

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    2019年11月05日
  • 女刑事音道貴子 鎖(下)

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    内容(「BOOK」データベースより)
    貴子が目を覚ますと、廃屋に監禁され、鎖で手足を縛られていた。一方、行方不明の貴子を救出するため特殊班が編成され、かつて彼女と組んだ滝沢刑事も加わる。やがて犯人らの巧妙な現金奪取計画が明らかになり、貴子も犯人の中の女性を説得し、懸命に本部との連絡を試みる。が、特殊班はなかなか潜伏先に辿り着けない。ついに貴子の気力・体力も限界に―。傑作『凍える牙』の続編。

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    2019年11月05日
  • 女刑事音道貴子 鎖(上)

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    内容(「BOOK」データベースより)
    東京都下、武蔵村山市で占い師夫婦と信者が惨殺された。音道貴子は警視庁の星野とコンビを組み、捜査にあたる。ところが、この星野はエリート意識の強い、鼻持ちならぬ刑事で、貴子と常に衝突。とうとう二人は別々で捜査する険悪な事態に。占い師には架空名義で多額の預金をしていた疑いが浮上、貴子は銀行関係者を調べ始める。が、ある退職者の家で意識を失い、何者かに連れ去られる。

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    2019年11月05日
  • 女刑事音道貴子 花散る頃の殺人

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    内容(「BOOK」データベースより)
    『凍える牙』で、読者に熱い共感を与えた女性刑事・音道貴子。彼女を主人公にした初の短編集。貴子自身がゴミ漁りストーカーに狙われて、気味悪い日々を過ごす「あなたの匂い」。ビジネスホテルで無理心中した老夫婦の、つらい過去を辿る表題作など6編。家族や自分の将来に不安を抱きつつも、捜査に追われる貴子の日常が細やかに描かれる。

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    2019年11月05日
  • 幸せになりたい

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    どの話も、基本的に暗い終わり方をしているが乃南アサさんの得意分野とも言える、人間の暗い部分がよく描かれていると思う、

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    2019年09月23日
  • 地のはてから(下)

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    戦中・戦後の北海道開拓史を、とわ家族を中心に丹念な自然・人物描写と独特の表現で綴られた作品。世の不条理や国策に踊らされる人々。それとなく挿し入れられた主義主張。端折れる部分もあるが、これはまあこれでいいだろう。
    「だからせめて深呼吸の一つでもして、あとは時をやり過ごす。そんなときには、笑っているより他、出来ることもないと思う。だから何となく笑うようになったのかも知れない。」

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    2019年08月28日
  • 団欒

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    中高の先輩乃南アサさんにもう一回トライ。
    うーん……面白がらせたいのか怖がらせたいのか、どっちなんだろ、と思った。育ちの良い人が不思議な家族を想像したのかなという印象。面白がらせたいならもっとおもいっきり面白くしてほしいし、「家族」がもつ怖さをヒヤリと描きたいのならもっと深掘りしてほしかったかも。
    普通な家族なんてない。っていうのを団欒で表現するなら、人の死はそんなに入れなくても良いと思うんだ。ドラマに頼る必要はない。
    家族って、もっと面白いか、恐ろしいか、どっちかでしょ。

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    2019年08月22日