乃南アサのレビュー一覧

  • 女刑事音道貴子 花散る頃の殺人

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    音道貴子シリーズ最初の短編集。凍れる牙で登場した貴子の日常が描かれていてとても身近に感じる事ができた。
    女性の出したゴミを漁る変質者、安ホテルで変死した老夫婦、援助交際する女子高生たちなどが描かれるが、一話は滝沢が主人公の話。どの話にも凍れる牙でコンビを組んだ滝沢が必ずチョボっと登場したり、滝沢主人公の話でも最後にちょぼっと貴子が登場する。
    最後の乃南アサと滝沢の架空対談も楽しかった。

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    2021年04月25日
  • 女刑事音道貴子 風の墓碑銘(下)

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    音道貴子シリーズの長篇第三作。
    話は25年前の白骨遺体3体(うち一体は嬰児)の発見から始まる。そこから遺体発見現場の所有者で認知症の今川老人が惨殺される。捜査本部が設置され、貴子の相棒は何と「凍える牙」でコンビを組んだ中年デカ滝沢だった。役者が揃って読んでいて楽しかった。物語は父娘惨殺事件から全てに関連する犯人が俎上に上がり、3つの事件は一気に解決する。
    その間、貴子の恋人の病気と未来がどうなるかについての貴子の心理描写、滝沢の大腸がん発見に至るまでの貴子の心遣いなど、細部にも読み応え充分な内容だった。

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    2021年04月24日
  • 禁猟区

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    警視庁警務部人事一課監察係
     警察官が警察官を裁く組織。
    主人公は、そこの紅一点、沼尻いくみ。
    音道シリーズとは、別モンの女警察官の短編4つ。
    警察官も人の子とは言え、一般より力あるんやからアカンやん。
    ホストにハマるとか、ストーカーとか…
    多少の同情の余地はあるのもあったけど、金貰ってるからアカン!
    自覚持って下さいよ〜〜〜
    ほんまに!宣誓してんのに( *`ω´)

    私は日本国憲法
    法令
    条例その他の諸法規を忠実に擁護し
    命令を遵守し
    警察職務に優先して
    それに従うべきことを要求する
    団体又は組織に加入せず
    何ものにもとらわれず
    何ものをも恐れず
    何ものをも憎まず
    良心のみに従って
    公正に警

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    2021年04月04日
  • 女刑事音道貴子 花散る頃の殺人

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    音道さん、「凍える牙」で、頑張ったんで、ゆっくりしとき!って感じの短編集。
    主人公:音道貴子の忙しい日常を描いてるやけど、凝った展開もないので、ミステリーとしてはイマイチな感じ。そんな難しい事件もないし。
    でも、男社会の警察で女刑事は大変やなぁ…とか、近所に警察官って分かると嫌やなぁ…とかはよく分かる。
    別にそんなん要らんので、凝った展開の事件を望む‼︎
    音道さん、近所に警察官ってバレて、引っ越ししてはるのが、印象に残る(−_−;)

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    2021年03月14日
  • いつか陽のあたる場所で

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    乃南アサさんて、色んなジャンルの小説書くな。
    基本読むのは、ミステリーとか、SF多いんやけど…
    最近、近くの古本屋が閉店になって、最後は1冊11円になって、その時に、爆買い。あらすじすら見ずに、作者だけで…
    失敗しても、この値段なんで(^^;;
    さて本題。
    マエ持ち女二人組シリーズ第1弾!
    前科持ちの女二人が日陰で生きる。
    そら、勤めを果たしたとはいえ、刑務所入ってたなんて、言いたくないし、聞いたら線引きする人もいると思う。
    「気にするな!」と言われてもね。
    それぞれ、支え合いながら生きていく。やはり、人は、自身だけより、誰かと共に生きた方が楽しい。
    もう過去は消せないので、前向いて未来に向か

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    2021年03月10日
  • ウツボカズラの夢

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    モジモジしてはっきりしない地味な主人公が、だんだんと存在感を増してきて、終始不穏な感じで物語は結末を迎える。爽快な物語ではないけれど、この先どうなるのかというのが気になってどんどんと読めた。「ウツボカズラは誰なのか」という解説がまた興味深かった。

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    2021年03月03日
  • 暗鬼

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    ネタバレ

    日本家族版のミッドサマーだ!!!!!!と思った。(こちらの方が先だけど多分こっちの方がわかりやすい人もいるはず)

    薬物売買、近親交配と洗脳で出来た家族に外部から血を入れる為に嫁になる主人公法子。
    彼女が洗脳されるまでの本です。

    いや〜な感じもあり面白かった。
    洗脳方法に関して、尊厳否定から甘やかすが多いと思っていたので薬物が使えれば逆の手法もあるのかと興味深く読めた。

    乱交シーンは最悪で最高だったな。最悪が煮詰まってる。良かった。

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    2021年02月26日
  • いつか陽のあたる場所で

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    ネタバレ

    下町で新しい人生を始める芭子さんの物語。服役期間と同じ期間をかけひっそりと社会に順応しようとしている姿が切ない。一線を越えてしまった「自分」が許せないのでしょうか?「過去」が圧しかかっているのでしょうか?犯罪者という、罪と罰。
    ただ、綾香さんとの生活の中で、「一人の人間として、誰に頼ることなく、一方で、地域にとけ込んで生きていくこと考えなさい。良い隣人を持てば、あなたがたの人生だって、きっとやり直しがきく。」その姿に応援している自分を見つける。
    ぜひ、続きが見たい。
    印象的なフレーズ:
    ★ほどほどということを知り、誘惑からも、犯罪からもするりと上手に逃げれるものだ。それが出来なかった愚か者だけ

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    2021年02月13日
  • ライン

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    当時読みたかった作品。
    たが今読んでもそれほど違和感がない。
    ちょっと無理やりな部分もあったけど展開に驚かされた。

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    2021年02月11日
  • 涙(下)

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    辻村さんらしい話。
    世間知らず、周りに無興味、だからこそ魅力的な人と、その人の感情的な部分が振り回す周りの人たちの話。
    イライラする可愛らしさと、対照的に、痛いほどわかる愚かな人間らしさ。

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    2021年02月05日
  • 美麗島プリズム紀行

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    コロナで好きな旅行も出来ず、何気にに手にした本。やはり歴史を知らないと、わからない事ばかりと痛感する。早くコロナが落ち着いて、もう一度台湾に行きたいと思うばかりである。

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    2021年01月31日
  • それは秘密の(新潮文庫)

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    9編が収録されています。
    唯一、心に残った作品はタイトルの「それは秘密の」です。

    過去にないシチュエーションで読みながら情景が目に浮かび、秘密を共有している様な錯覚に陥ります。

    ただ、好きな作家さんで過去の全作品を読んでいますが、この短編集に至っては作者の持ち味のキレの良さやぐいぐい読み手を引きつける魅力に欠けて淡々とした印象が残りました。

    ショートショートな短編もあり、悪い作品ではないけれどどこか寄せ集めた感が否めませんでした。

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    2021年01月28日
  • いちばん長い夜に

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    ネタバレ

    作者から興味を持って、シリーズ3冊を一気に購入。
    完結に向かう「あの大きな出来事」。本当に何も知らずに「知っている土地が物語に出てきたぞ~」と少々浮かれて読み進めていたので、思わず息苦しくなり本を閉じてしまいました。自分もあの時そこにいた当事者であったという事実を改めて感じました。作者の実体験に基づいているということで、あの時そんなことも起こっていたのだと知ることができました。
    ハコさんと綾香さんの物語も良かったのですが、「あの大きな出来事」の描写に動揺してしまい、感想が…

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    2021年01月16日
  • 女刑事音道貴子 花散る頃の殺人

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    凍える牙では女刑事バツイチという設定から来る生き辛さや周囲の当たりが強くて楽しめなかったけれど、今回は和らいでいてホッとした。すっかり音道さんのファンね…

    人間味や愛を感じる話もあり、登場人物の狂気にゾッとしたり気分が悪くなったりしないで素直に刑事達を応援しながら読めた。鎖も読んでみよう

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    2020年12月22日
  • 結婚詐欺師(上)

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    90年代前半、つまり平成初期のバブルピークと思わしき東京が舞台。現在から約30年前、つまりちょうど1世代前の話。

    携帯はあるがポケベルもまだ現役。ローバーの乗用車が高級車として販売されている。水商売の女性はタバコを吸い、飲酒運転も一般的。インターネットはなく、メジャーなプロスポーツはプロ野球と大相撲。30代半ばから40前後の主要登場人物は1955年〜60年ごろに生まれている模様。PCは存在しているが、30代以降のおっさんにとっては面倒なものの模様。東品川と鮫洲の間のシナネンのゴルフ練習場がマンションになる前の時代。

    インターネットと携帯の普及によって、情報伝播の経路や、仕事の進め方がこんな

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    2020年12月15日
  • 最後の花束―乃南アサ短編傑作選―

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    ミステリー短編集。何気ない日常に潜む女の人の怖さ、狂気、歯車の狂った愛情を描いている。
    サクサクと読めて、ついつい引き込まれてしまいます。

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    2020年10月30日
  • 岬にて―乃南アサ短編傑作選―

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    短編傑作選 14編

    夫の子供を産もうとしてる若い女の元へ向かおうとする女。
    ひたすら芸の道を極めんとする舞踏家

    他、中年にさしかかった女たちの心を描いた短編集

    しんしんと心に響き、身につまされる作品たち

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    2020年10月19日
  • いつか陽のあたる場所で

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    ネタバレ

    下町でひっそり生きる女性の話
    短編小説なので気軽に読める。
    自分がムショ帰りであることが常についてまわっているという心理描写が丁寧。
    二人の切っても切れない関係が良いと思った。

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    2020年10月11日
  • 風紋 下 新装版

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    母を殺した犯人とされる教師の裁判が始まる。
    公判というのは続けてやるものだとばかり思っていたが、
    期間があくものなのだと初めて知る。

    犯人の罪が確定しても、被害者とその家族が救われる事があるはずも無く、
    読んでいて気持ちがズーンと重くなる。

    家族たちはその後どう生きていくのだろうか。
    時間が解決してくれるとは到底思えないが、
    何とか光を見つけて欲しいと願う。

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    2020年09月17日
  • 花盗人

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    とにかく、生々しい。

    短編のひとつひとつに、執着心だったり、怨恨だったり、コンプレックスだったりが、濃密に織り込まれていて、何となく、首の辺りに絡みついてくるような、独特の不快感。登場する女性たちも、そんな感じ。

    ストーリーは 良く出来ていますが。

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    2020年09月06日