乃南アサのレビュー一覧

  • ライン

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    当時読みたかった作品。
    たが今読んでもそれほど違和感がない。
    ちょっと無理やりな部分もあったけど展開に驚かされた。

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    2021年02月11日
  • 涙(下)

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    辻村さんらしい話。
    世間知らず、周りに無興味、だからこそ魅力的な人と、その人の感情的な部分が振り回す周りの人たちの話。
    イライラする可愛らしさと、対照的に、痛いほどわかる愚かな人間らしさ。

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    2021年02月05日
  • 美麗島プリズム紀行

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    コロナで好きな旅行も出来ず、何気にに手にした本。やはり歴史を知らないと、わからない事ばかりと痛感する。早くコロナが落ち着いて、もう一度台湾に行きたいと思うばかりである。

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    2021年01月31日
  • それは秘密の(新潮文庫)

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    9編が収録されています。
    唯一、心に残った作品はタイトルの「それは秘密の」です。

    過去にないシチュエーションで読みながら情景が目に浮かび、秘密を共有している様な錯覚に陥ります。

    ただ、好きな作家さんで過去の全作品を読んでいますが、この短編集に至っては作者の持ち味のキレの良さやぐいぐい読み手を引きつける魅力に欠けて淡々とした印象が残りました。

    ショートショートな短編もあり、悪い作品ではないけれどどこか寄せ集めた感が否めませんでした。

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    2021年01月28日
  • いちばん長い夜に

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    ネタバレ

    作者から興味を持って、シリーズ3冊を一気に購入。
    完結に向かう「あの大きな出来事」。本当に何も知らずに「知っている土地が物語に出てきたぞ~」と少々浮かれて読み進めていたので、思わず息苦しくなり本を閉じてしまいました。自分もあの時そこにいた当事者であったという事実を改めて感じました。作者の実体験に基づいているということで、あの時そんなことも起こっていたのだと知ることができました。
    ハコさんと綾香さんの物語も良かったのですが、「あの大きな出来事」の描写に動揺してしまい、感想が…

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    2021年01月16日
  • 女刑事音道貴子 花散る頃の殺人

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    凍える牙では女刑事バツイチという設定から来る生き辛さや周囲の当たりが強くて楽しめなかったけれど、今回は和らいでいてホッとした。すっかり音道さんのファンね…

    人間味や愛を感じる話もあり、登場人物の狂気にゾッとしたり気分が悪くなったりしないで素直に刑事達を応援しながら読めた。鎖も読んでみよう

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    2020年12月22日
  • 結婚詐欺師(上)

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    90年代前半、つまり平成初期のバブルピークと思わしき東京が舞台。現在から約30年前、つまりちょうど1世代前の話。

    携帯はあるがポケベルもまだ現役。ローバーの乗用車が高級車として販売されている。水商売の女性はタバコを吸い、飲酒運転も一般的。インターネットはなく、メジャーなプロスポーツはプロ野球と大相撲。30代半ばから40前後の主要登場人物は1955年〜60年ごろに生まれている模様。PCは存在しているが、30代以降のおっさんにとっては面倒なものの模様。東品川と鮫洲の間のシナネンのゴルフ練習場がマンションになる前の時代。

    インターネットと携帯の普及によって、情報伝播の経路や、仕事の進め方がこんな

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    2020年12月15日
  • 6月19日の花嫁

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    6月19日に結婚式を挙げることになっていた池野千尋は、交通事故で記憶をうしなってしまいます。彼女は、道端で倒れていたところを前田一行という男に救われ、彼のもとに身を寄せます。そして彼女は、わずかな手がかりを頼りに記憶から消え去った自分の過去をさがし求めます。

    やがて彼女は、新宿のクラブ「柚子」でホステスとして一年間働いており、原田というエリート・サラリーマンを手玉にとって、6月19日に結婚式を挙げる予定だったことを知ります。ところが、彼女は結婚式の直前に杉崎という別の男とドライヴに出かけて、その途中で事故にあって記憶をうしなったのでした。彼女が自分を裏切って他の男と会っていたことを知った原田

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    2020年11月06日
  • 最後の花束―乃南アサ短編傑作選―

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    ミステリー短編集。何気ない日常に潜む女の人の怖さ、狂気、歯車の狂った愛情を描いている。
    サクサクと読めて、ついつい引き込まれてしまいます。

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    2020年10月30日
  • 岬にて―乃南アサ短編傑作選―

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    短編傑作選 14編

    夫の子供を産もうとしてる若い女の元へ向かおうとする女。
    ひたすら芸の道を極めんとする舞踏家

    他、中年にさしかかった女たちの心を描いた短編集

    しんしんと心に響き、身につまされる作品たち

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    2020年10月19日
  • いつか陽のあたる場所で

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    ネタバレ

    下町でひっそり生きる女性の話
    短編小説なので気軽に読める。
    自分がムショ帰りであることが常についてまわっているという心理描写が丁寧。
    二人の切っても切れない関係が良いと思った。

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    2020年10月11日
  • 風紋 下 新装版

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    母を殺した犯人とされる教師の裁判が始まる。
    公判というのは続けてやるものだとばかり思っていたが、
    期間があくものなのだと初めて知る。

    犯人の罪が確定しても、被害者とその家族が救われる事があるはずも無く、
    読んでいて気持ちがズーンと重くなる。

    家族たちはその後どう生きていくのだろうか。
    時間が解決してくれるとは到底思えないが、
    何とか光を見つけて欲しいと願う。

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    2020年09月17日
  • 花盗人

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    とにかく、生々しい。

    短編のひとつひとつに、執着心だったり、怨恨だったり、コンプレックスだったりが、濃密に織り込まれていて、何となく、首の辺りに絡みついてくるような、独特の不快感。登場する女性たちも、そんな感じ。

    ストーリーは 良く出来ていますが。

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    2020年09月06日
  • 風紋 上 新装版

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    一家の何の変哲もない主婦が殺され、車に放置される事件が起こる。

    これは辛い。
    母を殺された娘の慟哭が物凄くリアルで、かなりキツい。

    母の死を受け入れられないまま日数だけが過ぎ、
    ジワジワと壊れていく次女。
    とにかく事細かに描写されているので、休憩を挟みつつ読まないと気持ちが滅入ってきてしまう。

    犯人は判明するのだが、それで安定が訪れるはずもなく
    被害者家族はこれからどうなってしまうのか。

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    2020年09月06日
  • それは秘密の(新潮文庫)

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    短編集。
    男女の感情を上手く描いている。
    すれ違い、勘違い…心の隙間を埋めてくれるような、なんとも言えない気分になる。
    本当に数ページの短い作品でも、グッと心に響いてくるものもあって、面白かった。

    2020.7.27

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    2020年07月28日
  • 殺意・鬼哭 <新装版>

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    殺した側の前編と、殺された側の後編。明確な殺意が見当たらないが故にゆっくり辿っていくのだが、フリが長く引っ張りに引っ張って、、。前後編を逆にして殺した理由を最後にもってくるとまた違った読後感になった気がする。

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    2020年06月25日
  • 女刑事音道貴子 風の墓碑銘(上)

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     女刑事音道貴子シリーズ第6弾。「凍える牙」「鎖」に続くシリーズ3作目の長編。
    今回は再び音道刑事と滝沢刑事がタッグを組み、事件捜査に当たることになった。
     前2作は割と短期間の展開だったのでストーリー自体がスリリングな様相を呈していたが、本作は事件の内容上、割とゆっくりとした展開になっている。それだけにお互いが今までどのように思ってきたのかも描かれており、信頼関係を垣間見ることができる。
     上巻はあまり進展しない事件捜査について描かれているが、最後に音道がフッと思いつきを口にする。そこから一気に進展する予感をさせたところで下巻に引き継がれている。

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    2020年06月21日
  • 女刑事音道貴子 嗤う闇

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     音道貴子シリーズ第5弾にあたる第3短編集。
     長編には欠かせない相方である滝沢刑事も1編に登場するが、他の収録作と比べるとやや印象が薄い。逆に言うと、他の作品の印象が強いということ。表題作「嗤う闇」をはじめ、人の心の奥底に潜んでいる闇に注目した作品集といった趣が強い。ミステリーではあるが、そうした心理描写を読む楽しみの多い作品集。
     音道シリーズの短編集はこれで3冊目になるが、本書がそういった意味で一番インパクトのある作品集である。

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    2020年06月19日
  • 女刑事音道貴子 未練

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     音道貴子シリーズ第4弾。2作目の短編集。
     長編では「凍える牙」「鎖」と滝沢刑事が相棒など物語の構成上、重要人物としてとして登場するが、短編は音道刑事の滝沢以外の繋がりについて書かれていることが多い。そのため、長編と短編を別個にして読むこともできるが、内容の繋がりというか、音道刑事の心理描写を追うと、やはり順に読んでいくべき。
     本作は短編集なので、一部を除きほとんどが単独の内容となっており、表題作の「未練」はそれ単独として存在しているが、このタイトルが6編全てに関わってくるところが面白い。

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    2020年06月16日
  • 女刑事音道貴子 花散る頃の殺人

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     音道貴子シリーズ第2弾。本作は表題作含む6篇を収録。
     前作「凍える牙」でコンビを組んだ滝沢刑事も時折登場するが、本作は音道が配属された立川の機動捜査隊を中心に描かれている。
     前作のような緊迫感は感じないが、代わりに人の強さや弱さ、温かみを感じる作品が多い。ジャンルとしてはミステリーだとは思うが、謎解き要素が少なくやや物足りなさを感じるかもしれい。

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    2020年06月05日