乃南アサのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ『風の墓碑銘』がよかったので、読んでみた。
もちろん、巻末の付録の「滝沢刑事・乃南アサ 架空対談」が目当て。
自分は、音道なんかより、滝沢ファンなのだw
『あなたの匂い』は、確かにキモチ悪い。
こんな目に遭ったら、男でもキモチわるくて、とりあえず風呂入って体中ゴシゴシ洗いたくなると思う。
ま、幸か不幸か、男の家のゴミを漁って、匂いを嗅いで喜んでいる奴もいないだろうけど(笑)
話(ストーリー)としては、イマイチかな?w
『冬の軋み』は、なんだかなぁーって話。
内容としては、(具体的には思い出さないけど)昔、こんなストーリーのドラマがなかったっけ?みたいな。
ただ、暗くなるのが早い冬の夜にある -
Posted by ブクログ
乃南アサさんの作品は、ミステリもホラーも面白いので、余り選ばずに読んできた。
ところが、この作品は、表紙と題名からの期待がちょっと裏切られた感じだった。
見合いで気に入って嫁にきたが8人が同居する大家族だった。98歳の下半身が麻痺した曾祖母までいる。
が、夫を頼りにして入り込んでみると、揃って陰りのない笑顔で、まるで作り物のように笑いかけてくる。何をしても歓迎、喜んでくれる。常に皆が笑顔で褒めちぎられるなんてことなどあるのだろうか。それでも、不思議ではあるが、悪い気はしないで次第に馴染んでいく。
ただ、ときに不審な人物が曾祖母を訪れる。生活の智恵を授けているらしい。
しかし暫く暮らしてみると -
Posted by ブクログ
ネタバレ*『凍える牙』で、読者に熱い共感を与えた女性刑事・音道貴子。彼女を主人公にした初の短編集。貴子自身がゴミ漁りストーカーに狙われて、気味悪い日々を過ごす「あなたの匂い」。ビジネスホテルで無理心中した老夫婦の、つらい過去を辿る表題作など6編。家族や自分の将来に不安を抱きつつも、捜査に追われる貴子の日常が細やかに描かれる*
音道貴子シリーズが未読なので、おそらく本書の魅力の半分も読み込めていないとは思うものの、普通の物語としてさらりと楽しめました。事件解決に重きを置くと言うよりも、その事件にまつわる人情や葛藤など、人間の内面部分が描かれています。表題のお話が切なかった。そういう人生も、ある。かあ…