乃南アサのレビュー一覧

  • 団欒

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    中高の先輩乃南アサさんにもう一回トライ。
    うーん……面白がらせたいのか怖がらせたいのか、どっちなんだろ、と思った。育ちの良い人が不思議な家族を想像したのかなという印象。面白がらせたいならもっとおもいっきり面白くしてほしいし、「家族」がもつ怖さをヒヤリと描きたいのならもっと深掘りしてほしかったかも。
    普通な家族なんてない。っていうのを団欒で表現するなら、人の死はそんなに入れなくても良いと思うんだ。ドラマに頼る必要はない。
    家族って、もっと面白いか、恐ろしいか、どっちかでしょ。

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    2019年08月22日
  • ニサッタ、ニサッタ(上)

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    Rさまオススメの乃南さん。とりあえず上巻。
    なんともどうしようもなく堪え性のない若者に思えて、最初は読むのがつらかったけど、上巻も終わりごろになってようやく面白くなってきた。
    このあと耕平はどうするのか?下巻を楽しみにすぐ読もう。

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    2019年08月09日
  • 地のはてから(下)

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    主人公、とわの人生後編。戦火が激しくなり、生きろよ、なんとしても生きろ、と言った人たちが死んでいく。そんななかで思い通りにならない人生を、どう生きるのか。次の世代へとバトンを託す小説。
    アイヌの文化を知りたくて課題図書的に読んだのだが、個人的には恋愛模様や人間の生き死にが、「こうなるだろう」と高をくくっていたところをみごとに裏切られて、読み終わって、もやついた。たぶん、理解するには今の自分では若いのだと思う。もう少し年を取ってから、もう一度読み直すと思う。

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    2019年05月14日
  • 女刑事音道貴子 花散る頃の殺人

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    ネタバレ

    *『凍える牙』で、読者に熱い共感を与えた女性刑事・音道貴子。彼女を主人公にした初の短編集。貴子自身がゴミ漁りストーカーに狙われて、気味悪い日々を過ごす「あなたの匂い」。ビジネスホテルで無理心中した老夫婦の、つらい過去を辿る表題作など6編。家族や自分の将来に不安を抱きつつも、捜査に追われる貴子の日常が細やかに描かれる*

    音道貴子シリーズが未読なので、おそらく本書の魅力の半分も読み込めていないとは思うものの、普通の物語としてさらりと楽しめました。事件解決に重きを置くと言うよりも、その事件にまつわる人情や葛藤など、人間の内面部分が描かれています。表題のお話が切なかった。そういう人生も、ある。かあ…

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    2019年05月09日
  • いちばん長い夜に

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    完結編は3.11を絡めた人の生き死に、罪の重さ、消せない過去を考えさせられずにはいられない…。
    ラストの芭子、綾香、南との対話は、人の再生に必要なプロセスと明るみにされない、避けて通りたい、見たくない事実も詳らかに訴えかけてくる。もっと彼女たちの世界に触れてみたくもあるが、そうそういつまでも見守り、伴走できるものではないし、万能でもないので、完結してホッとしている自分に気がついた。

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    2019年03月31日
  • すれ違う背中を

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    日常の中の非日常…。そうそうそんなことは起きないだろう、とツッコミながら読み進めると、芭子の成長が感じられ、見守っているように錯覚してしまう。流石ですね…。

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    2019年03月29日
  • 女刑事音道貴子 鎖(下)

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    長かった……貴子を拉致した場所特定から、突入までが長かった。でも飽きずに最後までワクワク感が止まらず。嫌いな人を叫べ→『星野です』にヤッター!みたいな(笑)滝沢が貴子を思う気持ちと、貴子が滝沢を思う気持ちの温度差がw 昂一が良かったなぁ~~。次回作でシリーズ終わりみたいですね。貴子と滝沢、貴子と昂一が、どうなるのか楽しみです。警察内部が貴子を信じてくれる仲間意識にホッとしました。

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    2019年01月20日
  • 女刑事音道貴子 風の墓碑銘(下)

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    随分、サラ~~っと終わったな……と言う感想です。前回の音道拉致がハラハラした分、今回は少し物足りなかったかな。滝沢の音道に対しての愚痴?が可笑しかった。相変わらず、、距離は余り縮まないけど。また、二人が組んで凶悪犯罪にドンパチするような話が読みたい!

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    2019年01月20日
  • 女刑事音道貴子 未練

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    キャラがたっていて、読みやすいし面白いと思う。
    が、ストーリーが読んでいて落ち込むわうな話...。
    スッキリ死ねー。モヤモヤが残る。

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    2018年12月04日
  • 涙(上)

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    たまには長編を、と、久しぶりに上下巻の小説を。東京オリンピックのころという時代設定がいい。男は亭主関白で無骨。女は気立てよく控え目。昭和ならではの人々の交錯が、話のいいエッセンスになっています。

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    2018年11月24日
  • 再生の朝

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    夜間高速バスで繰り広げられる恐怖と再起のサスペンス。

    品川発山口県萩行の夜間高速バスは、乗員2名、乗客10名で出発する。

    バスには離婚や夢破れた者など、いろんな思いを抱いて乗っている乗客たち。

    しかし乗務員のひとりの男に恨みを持った女がバスをハイジャックし、挙句の果てに乗務員は殺されてしまう。

    殺伐とした世の中で生きる希望を見失いかけた者たちが、バスジャックに遭遇した事によって新たな出発の朝を迎える。


    これも乃南さんの初期作品。

    読みやすい代わりに人物描写はそれほど深くない。

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    2018年11月18日
  • 5年目の魔女

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    魔性の女の長編書下ろしサスペンス。

    会社でも仲良しだった飯島、貴世美、景子。

    しかし妻子持ちの飯島と貴世美が只ならぬ関係に。

    魔性を秘めた貴世美と飯島は落ちるところまで行ってしまうことに嫌気がさした景子は会社を去る。

    それから5年の月日が流れ、景子は貴世美から見張られているような気になり、5年前の関係を清算をつけるため貴世美を探すが、衝撃の再会を果たす!


    凍るような寒さというより、リアルにありそうかもという怖さが感じられました。

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    2018年11月16日
  • いちばん長い夜に

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    読んでいて東日本大震災の頃に戻ったみたいな心境になった。緊急地震速報とかCMとか、当時の記憶や空気が蘇るようだった。全体的に、前二巻の方が何気なさの中の良さがあって好みだった。

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    2018年10月17日
  • ドラマチック チルドレン

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    終盤までノンフィクションと知らずに読んだ。非行はともかく、殆ど描かれていない閉じこもり型不登校の子たちは、悪いことなんか何もしていないのにどうして刑務所のような施設で生活しないといけないのかと、他人事じゃなくて反発を感じた。社会復帰をするにはそういうことが必要なのかな…。主宰の経験から来る自負や威圧感も苦手で導入部は読み進めるのを躊躇するくらいしんどかった。恵が脱走する辺りからは物語として自分や現実から切り離して読めてほっとした。非行少女だったことが嘘みたいな恵の成長が出来すぎた物語染みていて眩しかった。

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    2018年10月17日
  • ライン

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    面白かった。電話回線でパソコン通信をする時代の話だけれど、チャットにハマってはしゃいだ女の子のふりをする薫が何故か自然で寄り添い易く、古さを感じずにさくさくと読めた。自分がチャットをしていた頃やオフ会に対する印象の変移を思い出した。解説の「作者は自分の意見を差し挟もうとは決してしていない」が印象的。薫は勉強を放り出して母親に甘えてパソコンばかりしている三浪の主人公だけれど、視線が優しくてつらさや反発を全く感じずに読めたのはその為かもしれないし、差し挟むどころか温かく見守ってくれているとエピローグで感じた。

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    2018年10月17日
  • 女刑事音道貴子 嗤う闇

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    親切と母親気取り、往年の映画スターと下町女系家族のストーカー被害、滝沢の娘婿の借金問題、強姦未遂を通報し容疑者となった昂一。女性の味方であり女性としての苦労もする貴子は女性ならでは?三話では凍える牙で少女だった娘が既婚で、四話では監禁事件から何年も経っている。時系列が不明な話は平行世界みたい。安定。

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    2018年10月14日
  • 女刑事音道貴子 未練

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    監禁事件後の休暇中に出会う事件以外は時系列が何となく不明なまま、プライベートから地続きで刑事をしている貴子にひとりの人間としての確たるリアリティのある計六編。砂場での幼女の異常な死と犯人の七歳児と彼の妹と貴子の先輩な母親の虐待家庭の話が、静かな雨みたいで幼児の体温も感じ悲しくて切なくてとても染みた。

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    2018年10月14日
  • 女刑事音道貴子 花散る頃の殺人

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    貴子のゴミを漁る変質者、若者たちに襲われた男性、おかまな友人との捜査、連続暴行魔に正義感を募らせる援助交際の女子高生等、六つの事件。貴子は、笑顔で塗り固めるとまだ若いんだなあと思うけれど、前作よりも肩の力が抜けて班に馴染めているみたい。周囲と触れ合いながら仕事や日常を送る三十代前半女性的等身大。

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    2018年10月14日
  • 6月19日の花嫁

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    交通事故に遇い、一週間後に結婚を控えたことだけを残し他の記憶を失った千尋が、倒れている彼女を拾った一行やホステスをし悪女だった過去や義母を名乗る雅美に混乱しながら、一筋縄でいかず錯綜する記憶を辿る。雅美と弁護士のサスペンスな彩りと、そこで手伝いをしているあまり頭の良くない素朴なトモヨに引き込まれた。

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    2018年10月10日
  • ウツボカズラの夢

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    母を亡くした18歳の少女は、父の再婚を機に故郷を捨て、母方の叔母宅を頼りに上京する。だが、その家は普通の家ではなかった…。
    登場人物の誰にも共感できないのに、面白くてページをめくる手を止められない。女性の心理を書かせたら、乃南アサさんほど秀逸な人はいない気がする。
    読み終えてから、タイトルの意味を考えるのも面白い。

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    2018年10月03日