乃南アサのレビュー一覧

  • 涙(下)

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    追い掛けて、追い掛けて、未練でなく。

    という、最後のおすぎさんによる解説の言葉がグッときた!

    物語の内容はあんまりグッと来なかった。
    「やはりそうであったか・・・に、してもだ」という感じです。あとさ、萄子以外の登場人物の女性がほぼ水商売って、これはいかに?

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    2013年06月19日
  • 涙(上)

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    主人公の萄子さん、嫌味だわねー。お嬢様設定だけど、出自を考えると「お前はなにを勘違いしているんだ」と突っ込みたくなる事うけあい。
    そして、こういう人探しものによくある【何カ月も前に一度だけ会っただけの人を「◯◯で偶然見掛けたよ」と教えてくれる人々】・・・記憶力どんだけー!!

    あと、時代背景が昔過ぎて全然わからん。

    マイナスばかり書きましたが、引き込まれる事は間違いありません。

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    2013年06月19日
  • ウツボカズラの夢

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    ☆3.7
    高校を卒業した未芙由は、親戚の鹿島田家で暮らすようになる。が、そこの家族がどうも変。みんなバラバラで..。
    家族一人一人の秘密がどんどん露呈していくリアルな怖さがあるなぁ。よくまぁこんなにバラバラで。
    そして未芙由ーーー!!田舎の純情な女の子じゃなかったのかっ?!

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    2013年06月19日
  • 禁猟区

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    警察官だって人間さ

    でも、道の踏み外しかたが、自分なりの正義感からというのも、さすが警察官

    実際の事件をおこした警察官の方が、悪徳だよね(ToT)多分

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    2013年06月16日
  • 紫蘭の花嫁

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    おもしろかった。回想部分が誰のものなのか、途中までわからずまだるっこしいとも思いましたが。
    娯楽として、二時間ドラマにしたらおもしろいでしょうね。

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    2013年06月15日
  • 今夜もベルが鳴る

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    著者の以前の作品で読んでないものを確認し、読みきろうという個人的キャンペーン第二段。

    こんな病気があって、こんなふうに何も知らない人が巻き込まれていく、ありそうな話。

    初版が平成2年となっているので二十数年前だからしょうがないが、今だったら結末でもうひとひねりあるのではと思わせる。

    でも、それなりに面白い。

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    2013年06月13日
  • 自白 刑事・土門功太朗

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    ネタバレ

    連作短編。読んでみて、描かれている時代が古いので旧作かと思ったがそうではなかった。それほど古い昭和の時代を忠実に描いている。表題の通り、自白により事件の真実が語られるのだけれど、作者が意図しているのは、その時代時代を生きた人生を自白により描こうとしたのではないか。その意図は伝わるのだけれど、今一つ重みに欠ける。ありそうな話には思えるのだけれど、迫ってくるものがないのだ。時代を描くのであれば、時代に翻弄されるような切迫感があれば面白いと思う。

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    2013年06月09日
  • 涙(下)

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    勝が何故全てを棄てなければならなかったか、正義感が強いが故に起こった出来事。
    現実世界でもここまではなくてもあるんだろうなと思ってしまう。
    しかし、大人しそうな母でも女なのである…ということか。

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    2013年06月09日
  • 結婚詐欺師(上)

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    んー。タイトルと紹介文通り、女性を鴨にする話なので、人によっては不愉快感を覚えるかもしれない内容。

    個人的には、もう少し、刑事の元彼女に対する感情を描いてほしかったと思った。
    とくに、どんでん返しはなく、刑事コロンボの様に、犯人が分かっていて、追いかけるスタイル。そして、時代劇の様に勧善懲悪が見れる。
    ただ、途中のかわいそさがたまりません。少し読むのが辛かったです。

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    2013年06月07日
  • 死んでも忘れない

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    痴漢冤罪事件からじわじわと家庭の崩壊していく状況が不気味です。それ以上に怖いのが、近所や会社の中傷に学校でのいじめゲーム。
    作中の家族も、バツ一夫に思春期の息子、後妻で身重となった妻。とても面倒くさそうで、これは大変だなーと思いました。
    痴漢事件までは、この家族は結構うまくいってる方なのですが、表面的に仲良くいい家族を演じていたので、ひとつほころびが生じると、どんどんと穴がひろっがていってしまうのです。
    その後、親戚まで預るようになったものの、この親戚を介在して家族がだんだんとまとまっていくことになり、安心しました。そこまでいくのには、ずいぶんと試練が待っていますけども。
    それにしても、一家を

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    2013年06月03日
  • パラダイス・サーティー(上)

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    30を前にした二人の同級生の話。
    1人は女らしさがかけている?恋と縁遠い生活を送ってきた栗子。
    もう一人は、おなべ。
    二人とも辛い恋をして、そして、立ち上がろうとするまでの話。

    栗子はとにかく、うっとうしい。上巻の139ページからのくだりは、かわいいと言えなくもないが、同じ女としてちょっとした鬱陶しさを感じてしまう。

    それにたいして、菜摘は、男であることを選んだだけあって、気性もさっぱりしており、菜摘の口から今は時間を、とかほっといてあげてと言われると、納得してしまう不思議な魅力がある。

    だから、自分の気持ちに精一杯で、周囲の人が、当時はね。。。と気持ちを伝えると、それに気付けなかった器

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    2013年05月31日
  • ニサッタ、ニサッタ(下)

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    ネタバレ

    「ニサッタ」とはアイヌ語で明日の意味。

    北海道出身の主人公片貝耕平は東京の大学をでて、就職するが長続きしない。次に入った会社が倒産。

    人災派遣に登録し仕事を回してもらうがこれも長続きせず、めぐりめぐって住み込みの新聞配達員になる。

    が、ある事件をきっかけに故郷に帰り、スーパーでアルバイトとして働き始めもう少しで社員になれるかというところで、飲酒運転で事故を起こし大怪我を負い、会社からは解雇される。

    最後の100ページをきったところで、怪我が治り料理人として今度こそまじめに働きだすところで終了。

    耕平の今後と杏奈との関係がどうなるのか、続編が出てもいいような終わりかた。

    耕平の祖母の

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    2013年05月30日
  • ニサッタ、ニサッタ(上)

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    どん底からひょんなきっかけで立ち直っていく「しゃぼん玉」に似ている感じがする。
    同じような結末を迎えるといいなあと思う。

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    2013年05月28日
  • 6月19日の花嫁

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    前評判が良かったので読んでみました。
    あんまり主人公の性格が好きではなかったかも?
    オチは早い段階でわかるので、ミステリというよりは物語に近い感じで読めば、軽く読めていいかもです(^_^)

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    2013年05月27日
  • 二十四時間

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    この人の、いつもの日常の中の非日常な感じが好きなのと同時にゾッとする。自分の周りで起きても不思議じゃないから。

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    2013年05月26日
  • ニサッタ、ニサッタ(下)

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    主人公の頭が悪すぎ。全て自分が原因の失敗を嘆き、人生や運命のせいにしている。もっと考えてから行動すれば良いのに、そもそも何も考えていない。
    ただ自分にも心当たりがある部分はいくつかあって、それであるがゆえに主人公に不快感を感じるのではないかと。

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    2013年05月25日
  • ニサッタ、ニサッタ(上)

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    上巻の感想としては、このオトコイライラする!!って感じでしょうか。上手くいかないのを社会のせいにしている若者がいますが、そういう人を生温かく見ているような感覚に浸ってしまいます。
    頑張っても頑張っても報われない、と嘆く時は確かに誰しもある筈で、本人はその渦中にいると気付かないのだけれど、周囲は何故転がるように堕ちて行くのかがよく分かる。
    そんな視点を読者に持たせられる乃南さんはやはり描写力がすごいのだなあ。

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    2013年05月20日
  • 駆けこみ交番

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    ネタバレ

     新米警察官高木せいだいシリーズの2冊目です。
    昔読みかけて放置してた本を乃南アサブーム再来で改めて読んでみました。

    交番勤務になった高木が、町の人とのふれあいや事件を通じて成長していくお話。
    こう書けば簡単なのですが、中身はもっと深いです。

    人間ドラマあり、殺人事件ありで。
    中でも「とどろきセブン」と言って、70代のおじいちゃん・おばあちゃんが警察が介入出来ない地域の悪をやっつけてるところは、有川浩「三匹のおっさん」とかぶるけど、これはこれでいいかなと。

    これ、さらに続きが読みたいと思ってるのは私だけではないらしい。
    書いてもらいたいですね。

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    2013年05月07日
  • 地のはてから(下)

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    大正から昭和にかけて、北海道 知床の開拓移民の子として生きた、一人の女性の人生が描かれている。
    そんなに昔の話ではない。実際、私の祖父母と、この物語の主人公とわは、ほぼ同世代だ。そんな時代に、こんな過酷な環境で生きた人達が現実に多勢いたのだということに、驚きを感じた。今の自分の便利な生活につながる時間の糸のつい先にこういう生活があったのだと思うと、感慨深い。
    主人公とわは、貧しい苦しい生活のなか、更に、開拓の失敗や父の死などの不幸に次々見舞われる。思い通りにならない人生。とわは、「何で生きるんだろう」「何のための人生なんだろう」と繰り返し自問しながら、それでも歯を食いしばって逆境に耐え、生き抜

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    2013年04月20日
  • 今夜もベルが鳴る

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    ネタバレ

    サスペンスではなく、ラブストーリーとして読んでみたかったと思った。
    恋愛の始まりは、自意識過剰になるせいか、心にもないことを言ってみたり、相手の言葉の裏の裏を読もうとしたりと、単純なものを自ら複雑にしてしまうものだ。時には、自分ではない別人になってしまったかのようになる。
    前半のそんな駆け引きの部分を私は楽しんで読んでいたのだが、なんとその事実はまさかの精神病を患った、文字通りの別人だったという。
    うーん、やっぱり普通のラブストーリーとして読んでみたかった。

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    2013年04月05日