あらすじ
十月七日午後五時三十分。萩行きの夜行高速バスが品川のバスターミナルを出発した。乗客乗務員は十二人。約十四時間で目的地到着の予定だったのだが……。深夜に乗務員が殺害され、バスは殺人者とともに、何処とも知れぬ闇の中に放り出される。台風接近で風雨も激しさを増し──。それぞれの人生を背負って乗り合わせた登場人物たちの多視点から恐怖の一夜を描く、異色のサスペンス。
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Posted by ブクログ
面白い。
実はこれ3回目くらい読んでる(笑)
舞台になる狭いバスの中や、登場人物の心情など
読めば読むほどリアルに感じられる。
サスペンスなのに、最後はすっきり読み終える。
オススメの1冊。
Posted by ブクログ
一台の夜行バスがジャックされてえらいことにー。ぎゃー。
というお話。
読んでいる間はハラハラドキドキ。
終わったあとには爽やかな興奮が残りました。
視点がころころ変わるのが特徴的ですが、
各登場人物の個性が立っているので読みやすいです。
世の中の乗り物にはいろんな人が乗ってるんだよなー。
いつ何が起こるかわかんないんだよなー。
じんわり都会の怖さを感じました。
「再生の朝」ってタイトルが秀逸。
Posted by ブクログ
十月七日午後五時三十分。萩行きの夜行高速バスが品川のバスターミナルを出発した。乗客乗務員は十二人。約十四時間で目的地到着の予定だったのだが…。深夜に乗務員が殺害され、バスは殺人者とともに、何処とも知れぬ闇の中に放り出される。台風接近で風雨も激しさを増し―。それぞれの人生を背負って乗り合わせた登場人物たちの多視点から恐怖の一夜を描く、異色のサスペンス。
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あらすじ
十月七日午後五時三十分。萩行きの夜行高速バスが品川のバスターミナルを出発した。乗客乗務員は十二人。約十四時間で目的地到着の予定だったのだが…。深夜に乗務員が殺害され、バスは殺人者とともに、何処とも知れぬ闇の中に放り出される。台風接近で風雨も激しさを増し-。それぞれの人生を背負って乗り合わせた登場人物たちの多視点から恐怖の一夜を描く、異色のサスペンス。
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突然極限状態のような状況に集団で置かれたら人は根っこにあるものが表面に出てくるのだろうか、変化できるのだろうか。
自分はバスに乗っている誰なのだろうと考えながら読んだ、朝は再生のきっかけであって再生できるかどうかは自分次第、どんなことでもきっかけにできる。
12時間ほどの出来事が250ページで濃く書かれていておもしろい。
Posted by ブクログ
再読。最初に読んだのは12年前で、それ以来乃南アサの作品には注目。音道貴子シリーズなどは、欠かさず。この作品は特に、二度読みに耐えるサスペンスフルな展開だ。高速バスに乗り合わせた、それぞれ事情のある人々、乗務員が殺害され、台風接近、落石事故、と次々に襲いかかる恐怖の一夜。乗務員、各乗客と視点を変えて展開する出来事に、その場に居合わせるかのような緊迫感が読者を捕らえる。そして、題名が象徴するラスト、読後の爽快感もお勧め!
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人の本性。
最悪の状況だから、その人の本性が現れる?と言われてしまうと、それもまた違うような気がする。自分の中の一部分が表面化はするかもしれない。その程度。いい面も悪い面も。
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それぞれ違った境遇、年齢、目的を持った人達が助け合い、励まし合い、協力し苦難を乗り越え、一行は無事山口県へと着くことが出来るのか・・・。
手に汗握るバスジャックサスペンス。
Posted by ブクログ
夜間高速バスで繰り広げられる恐怖と再起のサスペンス。
品川発山口県萩行の夜間高速バスは、乗員2名、乗客10名で出発する。
バスには離婚や夢破れた者など、いろんな思いを抱いて乗っている乗客たち。
しかし乗務員のひとりの男に恨みを持った女がバスをハイジャックし、挙句の果てに乗務員は殺されてしまう。
殺伐とした世の中で生きる希望を見失いかけた者たちが、バスジャックに遭遇した事によって新たな出発の朝を迎える。
これも乃南さんの初期作品。
読みやすい代わりに人物描写はそれほど深くない。
Posted by ブクログ
作家さんの名前、見たことあるなーくらいの動機でふらっと手にとってみたけれど、なかなか面白かった。
次々に事件が起こる展開は、ちょっとご都合的というか、舞台設定や登場人物が生々しいくらいのリアリティがあるのに対して、「そんなんなるかい」って少し思ってしまったけれど。
特に女性の、登場人物の描写が、「ああ、こういう人いるよね…」という、下世話なくらいに不完全で生々しいキャラクターなのが醍醐味です。
ぶっちゃけ読んでてちょっとウザいようなやつらだったり、本人自体がイライラそわそわしていたり。そして深夜、殺人事件だなんてとんでもないことがおこる。
「再生の朝」というタイトルを信じて、はらはら読めば、めくるめく展開があって、期待を裏切らない読後感でした。
余談になるけれど、携帯電話が無い時代だからこその物語なところもあって、ちょっとそこだけは時代を感じました。笑
Posted by ブクログ
高速バス、殺人、台風接近、乗務員の死…乗り合わせた乗客達もさまざまな事情を抱え、ハラハラする要素満載。自分もこのバスの中にいるような感覚で読み進めることができた。この後、登場人物達は再生の道を進むことができたのであろうか?
Posted by ブクログ
どこにでもいそうな人たちが乗り合わせた深夜バスがバスジャックされる話。
「普通の人」が自分の命が危険に晒されたときに出た行動が興味深かった。自分だったらどうするだろう。
Posted by ブクログ
1日未満の出来事がこんなに充実したサスペンスになるとは驚き。緊張感から解放されて朝が来たときは、登場人物たちだけでなく、読者もほっとする瞬間であるはず。
Posted by ブクログ
最初はそれぞれの心境を語っていくスタイルになれませんでしたが、慣れると変化を感じられて面白かったです。ページ数もちょうどよく、良い終わり方でした。
Posted by ブクログ
品川から、萩行きの夜行バスが12人の乗客乗務員を乗せて出発。深夜に乗務員が殺害され、バスは殺人者と共に、闇の中に放り出される。折りしも台風接近で風雨も激しさを増し-。多視点から恐怖の一夜を描く話。
善意を押し付けがましく振りまく人が、実は最も自己中心的で強欲だった。人間いざとなったらどう転ぶか分からないものなのだろう。
闇夜でのあれこれといった出来事の途中は読んでてドキドキしたが、読み終わってみれば、ああそんなもんか、という程度。
つまり、読後感は良い。
Posted by ブクログ
十月七日午後五時三十分。萩行きの夜行高速バスが品川のバスターミナルを出発した。乗客乗務員は十二人。約十四時間で目的地到着の予定だったのだが・・・。深夜に乗務員が殺害され、バスは殺人者とともに、何処とも知れぬ闇の中に放り出される。台風接近で風雨も激しさを増し――。それぞれの人生を背負って乗り合わせた登場人物たちの多視点から恐怖の一夜を描く、異色のサスペンス。
(裏表紙紹介文より)
***
文庫2冊くらいになってもいいから、もっと登場人物たちのバックグラウンドを掘り下げられてたら★4つだったかなぁ。
すらすら読めたし、面白かったんだけど、今ひとつ物足りない感が拭えない。
いや、文庫2冊じゃさすがに長いか。
非日常的な(しかも悪い方面の)出来事に遭遇したとき、一緒にいるのが全く知らない人同士だったら、かなり苛々するだろうな。
リーダーシップ取りたがる人もいるだろうし、騒ぎ出す人もいるだろうし、協力的な人も、非協力的な人も・・・。
十人十色とはよく言ったもんだと思いました。
最後の方は目がうるっとしました。
再生できた人もできなかった人も、逆に落ちた感じな人もいたけれど、終わり方は爽やかでした。
Posted by ブクログ
◆あらすじ◆
十月七日午後五時三十分。
萩行きの夜行高速バスが品川のバスターミナルを出発した。
乗客乗務員は十二人。
約十四時間で目的地到着の予定だったのだが……。
深夜に乗務員が殺害され、バスは殺人者とともに、何処とも知れぬ闇の中に放り出される。
台風接近で風雨も激しさを増し───。
それぞれの人生を背負って乗り合わせた登場人物たちの多視点から恐怖の一夜を描く、異色のサスペンス。
Posted by ブクログ
またしても乃南さん。今度は長編。様々な事情を抱えた人たちが乗り合わせる長距離バス。乗務員の一人が殺され、バスは乗っ取られてしまう。最後はキレイにまとまってます。そりゃもうこれ以上ないくらいスッキリと。ただ、バスからひとり嵐の中飛び出していった犯人が、こうも都合よく戻ってくるもんなのかな、と。細かいとこが引っかかってしまった。短編のがキレがよくて好きかな〜。
Posted by ブクログ
夜間の長距離高速バスがバスジャックされてしまうお話。
夕方の17時半から、翌朝までの短い時間の物語なんだけど、いろんな人生が詰まっていて、読み終わった後に、爽快感さえ感じる作品。