無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
乃南アサの刑事モノは面白い。大好き。
この「自白」は警視庁の刑事、土門功太朗が容疑者を巧みに落とす様が面白い。
そしてその時代設定が絶妙。
4作の短編から成る連作ですが1作目「アメリカ淵」は1981年初夏が舞台、出て来る時代ワードはダイアナ妃、藤田巨人、マッチ、聖子チャン。
そして土門の2人の娘が中2と小5、今のウチと同じ。
2作目「渋うちわ」は83年春。時代ワードはテレホンカード、ディズニーランド。
3作目「また逢う日まで」は1970年から71年にかけて。時代ワードはよど号、三島由紀夫、万博、走れコータロー、そしてタイトルからも分かるとおり尾崎紀世彦。
この作品では土門は30歳そこそこで彼の上司として登場する三沢主任というのが部下には嫌味でキツく当たるのだが実は人情味溢れるという乃南作品ではお馴染みのキャラ。
そしてこの作品中、71年の春に土門に次女が生まれるのですが、その病院での3歳の長女とのやりとりや自宅に戻って1人で祝杯をあげる場面では「そーやねんな」と自分の事を思い出しついニンマリ。
4作目「どんぶり捜査」は82年の早春が舞台。時代ワードはホテルニュージャパン、逆噴射、ET。そしてこの事件の犯人はパキスタン人。この頃から外国人による犯罪が増えていくのですがそれを連想させる様な、また数年後のバブルに向かって世の中全体が音を立てて動き出した雰囲気が伝わって来る作品です。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。