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“アメリカ淵”と呼ばれる渓谷で発見された女性の全裸死体。手がかりは仏(ほとけ)が身につけていたネックレスただひとつ……。警視庁捜査一課の土門功太朗は、徹底的な地取り捜査で未知の犯人ににじり寄る。やがて浮かんだ容疑者。息詰まる取調室の攻防。懐かしの昭和を舞台に、男たちの渋い仕事っぷりを描いたノスタルジー刑事小説。「落としの達人」といわれた男の、迫真の事件簿シリーズ開幕!
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Posted by ブクログ
戦後から高度経済成長期の日本が舞台。戦後昭和史、出来事が作品内に散りばめられている。まさに昭和の刑事・土門功太郎の事件簿。短編集して4作品が所収。事件ごと、短編ごとに、土門の年齢も違い、土門の家族情景も描かれている。
乃南アサの刑事モノは面白い。大好き。 この「自白」は警視庁の刑事、土門功太朗が容疑者を巧みに落とす様が面白い。 そしてその時代設定が絶妙。 4作の短編から成る連作ですが1作目「アメリカ淵」は1981年初夏が舞台、出て来る時代ワードはダイアナ妃、藤田巨人、マッチ、聖子チャン。 そして土門の2人の娘が中...続きを読む2と小5、今のウチと同じ。 2作目「渋うちわ」は83年春。時代ワードはテレホンカード、ディズニーランド。 3作目「また逢う日まで」は1970年から71年にかけて。時代ワードはよど号、三島由紀夫、万博、走れコータロー、そしてタイトルからも分かるとおり尾崎紀世彦。 この作品では土門は30歳そこそこで彼の上司として登場する三沢主任というのが部下には嫌味でキツく当たるのだが実は人情味溢れるという乃南作品ではお馴染みのキャラ。 そしてこの作品中、71年の春に土門に次女が生まれるのですが、その病院での3歳の長女とのやりとりや自宅に戻って1人で祝杯をあげる場面では「そーやねんな」と自分の事を思い出しついニンマリ。 4作目「どんぶり捜査」は82年の早春が舞台。時代ワードはホテルニュージャパン、逆噴射、ET。そしてこの事件の犯人はパキスタン人。この頃から外国人による犯罪が増えていくのですがそれを連想させる様な、また数年後のバブルに向かって世の中全体が音を立てて動き出した雰囲気が伝わって来る作品です。
科学捜査がまだ未熟だった時代、主人公の土門は情熱と経験と勘を頼りに、地道な捜査を続ける。 小さな手がかりをつなぎ合わせて事件の全容を明らかにし、容疑者を自白に追い込むさまは、職人芸の趣です。 大阪万博、三島由紀夫の割腹自殺、ディズニーランドの開園といった出来事や、「矢切の渡し」「また逢う日ま...続きを読むで」「圭子の夢は夜ひらく」など名曲が背景にちりばめられていて昭和の時代さえも丁寧に描かれていて懐かしさを感じました。 乃南さんの引き出しの多さにはいつも驚かされます。
長編かと思ったら短編集でした 4編収録 土門功太朗刑事のお話 4編の時系列が前後してるのがいまいち 内容はそれぞれ楽しめましたけど
土門刑事が、静かに着実に容疑者を追い詰める。 派手なアクションやトリックはなし。 70年代80年代のざわざわした雰囲気をしっかり描写できる地の文の力と、土門刑事の骨太のキャラクターで、独特の読みごたえになっている。 乃南アサ、女を描いても、男を描いても、うまい。 やはり侮れない…
警視庁捜査一課・土門功太朗の渋い活躍ぶりを描いたノスタルジックな刑事小説。 時代背景が昭和なので、勿論、パソコンも携帯電話もない。捜査の基本である地取り鑑取り捜査の徹底化と、「落とし」と呼ばれる取り調べの巧みさ。刑事にも犯人にも「情け」があった時代が何ともいえない。
現実の捜査はこんなものだろうと思わせる。三島由紀夫事件、ディズニーランド開業。時代背景の織り込み方も面白い。
久し振りに読んだ骨太の刑事小説。 主人公の土門功太朗。昭和の時代背景と共に事件を解決していく様が絶妙でした。 彼の人間性はもちろん、容疑者の人間性、そして昭和の香りたっぷりの社会事情がよく描かれていました。 アメリカンスラッカー、マッチ、聖子ちゃん、これだけで一気に引き込まれた私は、やっぱり昭和の女...続きを読む(笑)ですね。
昭和の事件や出来事が時系列に並んで、ノスタルジックに読み進みました。特にミステリーというわけでもなく、淡々と昭和という時代の警察小説でした。
初めての乃南さん作品。 偏愛ミステリーと帯にありましたが、ミステリーを楽しむというよりは、昭和の刑事(デカ)を楽しむほうに重きを置いている短編集でした。トリックもなければどんでん返しもなく、地味な感じながら最後まで飽きずに読んでしまったのは、創作力のなせる技ですね。昭和の刑事ものに興味があるわけでも...続きを読むないけれど、昼間にやってる昔のサスペンスドラマを見始めるとなぜか最後まで観てしまうような感覚と同じで、サラッと読めました。 あと余談ですが、土門刑事というと、どうしても「科捜研の女」を思い出してしまって、読んでいるあいだじゅう内藤剛志さんの顔がちらついてしかたなかったです(笑)
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