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女優を目指して上京した少女は、運命の悪戯に全ての夢を打ち砕かれ、孤独のうちに歳月を過ごしてきた。だがその男との出会いを境に、心の底に凍てついた狂気がゆっくりと溶けはじめる。……なぜ忘れていたのだろう。あの夏から、私は妊娠しているのだ。そう、何年も、何年も、この子は待っていてくれたのよ……。濃密な心理描写が絶賛された直木賞作家のデビュー作。
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Posted by ブクログ
私は乃南アサの作品はかなり読んでる方だと思うが、処女作のこの作品が一番の傑作だと思う。なんというか、キモさがいい。ちょっと不思議な魅力のある作品。
女優を目指して上京した少女は、運命の悪戯に全ての夢を打ち砕かれ、孤独の内に歳月を過ごしてきた。だが、その男との出会いを堺に、心の底に凍てついた狂気がゆっくりと溶けはじめる。・・・なぜ忘れていたのだろう。あの夏から、私は妊娠しているのだ。そう、何年も、何年も、この子は、待っていてくれたのよ・・・。
すごい読みながらゾクゾクした。 幸福な朝食というタイトルだけど 装丁の不気味さから覚悟して読んだが しっかり引き込まれた。 これがデビュー作なんてすごい
気がついたときにはもう 崩れていて、壊れていた。 もう最初から壊れていたのかも。 こんなはずじゃなかっただろうに、志穂子が報われない。 これがデビュー作だなんて、、 乃南さんさすが。
著者が、直木賞受賞の前、日本推理サスペンス大賞優秀賞を受賞した作品が本書。幼い頃か美しかった主人公・志穂子は、女優を夢見て上京するも、その数年前にデビューし、アイドルとして活躍するマリ子の存在より、日陰の存在のまま34歳を迎える。一方は、大女優に。そして志穂子は愛人関係などを繰り返しながら、人形劇の人形使いに。そして常軌を逸していく。 解説に書かれている「漠然たる焦燥感に駆られながらやみくもに生きる現代都会人の、底知れぬ孤独と哀しみが投影されいるように感じられてならない。」という文章は、何故か現代社会の投影であるようにも感じられる。
おそらく意図的ではないであろう、ちょっとした文法上の間違いなどが気になる向きには気になるが、全体的に読みやすく、構成もしっかりしている。 きっと女性にしか描けないであろう、女の深奥を垣間見ることができる。 非常に上質な、紛れもない傑作だと思うが、あまりに陰惨で暗欝なこの小説世界にダメージを受けてしまい、星1つ減。
読もうと思いつつ、後回しになっていた乃南アサさん。勝手にハードボイルドな文章を書く人だと思い込んでいたら、全然違った(笑)女性の狂気をこんなに巧く書くとは… とにかく怖い話でした。静かに壊れていく世界。淡々と物語が進んで行くので、何処で狂ったのかがわからない。それがまた怖い。
あ〜怖い怖い。 乃南アサさんは本当に、女の怨みつらみを上手にめちゃくちゃ恐ろしく描いている。 怖いけれど面白かったです。
前半はなにごともなく、だが、読み進めるうちに主人公が 崩壊していく様が、あまりにも狂気に満ちており圧倒された。 この本を読んでから、思わず、及南アサの本を何冊も読んだが これほどの作品はなかったと思う(私の個人的見解だが..)
華やかな女優の世界を夢みて上京した少女が30歳を過ぎて身を置く場所は地味な人形使いの世界。 孤独な生活の中で少しづつ彼女に迫る狂気の世界。 人が壊れていく様子は怖いです。 作者のデビュー作です。
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