【感想・ネタバレ】幸福な朝食のレビュー

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Posted by ブクログ

私は乃南アサの作品はかなり読んでる方だと思うが、処女作のこの作品が一番の傑作だと思う。なんというか、キモさがいい。ちょっと不思議な魅力のある作品。

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2018年11月19日

Posted by ブクログ

女優を目指して上京した少女は、運命の悪戯に全ての夢を打ち砕かれ、孤独の内に歳月を過ごしてきた。だが、その男との出会いを堺に、心の底に凍てついた狂気がゆっくりと溶けはじめる。・・・なぜ忘れていたのだろう。あの夏から、私は妊娠しているのだ。そう、何年も、何年も、この子は、待っていてくれたのよ・・・。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

気がついたときにはもう
崩れていて、壊れていた。
もう最初から壊れていたのかも。
こんなはずじゃなかっただろうに、志穂子が報われない。

これがデビュー作だなんて、、
乃南さんさすが。

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2020年12月13日

Posted by ブクログ

著者が、直木賞受賞の前、日本推理サスペンス大賞優秀賞を受賞した作品が本書。幼い頃か美しかった主人公・志穂子は、女優を夢見て上京するも、その数年前にデビューし、アイドルとして活躍するマリ子の存在より、日陰の存在のまま34歳を迎える。一方は、大女優に。そして志穂子は愛人関係などを繰り返しながら、人形劇の人形使いに。そして常軌を逸していく。
解説に書かれている「漠然たる焦燥感に駆られながらやみくもに生きる現代都会人の、底知れぬ孤独と哀しみが投影されいるように感じられてならない。」という文章は、何故か現代社会の投影であるようにも感じられる。

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2016年10月22日

Posted by ブクログ

おそらく意図的ではないであろう、ちょっとした文法上の間違いなどが気になる向きには気になるが、全体的に読みやすく、構成もしっかりしている。
きっと女性にしか描けないであろう、女の深奥を垣間見ることができる。
非常に上質な、紛れもない傑作だと思うが、あまりに陰惨で暗欝なこの小説世界にダメージを受けてしまい、星1つ減。

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2011年06月07日

Posted by ブクログ

読もうと思いつつ、後回しになっていた乃南アサさん。勝手にハードボイルドな文章を書く人だと思い込んでいたら、全然違った(笑)女性の狂気をこんなに巧く書くとは…

とにかく怖い話でした。静かに壊れていく世界。淡々と物語が進んで行くので、何処で狂ったのかがわからない。それがまた怖い。

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2011年02月23日

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あ〜怖い怖い。
乃南アサさんは本当に、女の怨みつらみを上手にめちゃくちゃ恐ろしく描いている。

怖いけれど面白かったです。

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2010年12月24日

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前半はなにごともなく、だが、読み進めるうちに主人公が
崩壊していく様が、あまりにも狂気に満ちており圧倒された。
この本を読んでから、思わず、及南アサの本を何冊も読んだが
これほどの作品はなかったと思う(私の個人的見解だが..)

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2010年07月05日

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華やかな女優の世界を夢みて上京した少女が30歳を過ぎて身を置く場所は地味な人形使いの世界。
孤独な生活の中で少しづつ彼女に迫る狂気の世界。
人が壊れていく様子は怖いです。
作者のデビュー作です。

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2010年04月26日

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『凍える牙』で直木賞を獲った乃南アサのデビュー作。

で、彼女の以降のキャリアを否定するみたいで恐縮だけど、直木賞受賞作よりこっちの方が好きだわ。物語中で起きる「出来事」を追うのではなく、一人の人生を追っているという感触。人一人を知ったという深い手触りがあって、読み終わった後もその人が、一人の知人として自分の中に生きている気がする。こういう読語感になる小説は極めて稀。相性の問題もあるんだろうけど、最近読んだ中では抜群に好きだわ。

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2009年10月04日

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タイトルからは想像できぬ内容です。 28歳でこんな<女の情念>が描けるなんて凄い、と思いました。 人形つかいの世界がリアルです。

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2009年10月07日

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次どうなるの?んで、どうなるの??
って、気になってしまってガンガン読み進んでいきました。・・・怖かった。

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2009年10月04日

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自分と瓜二つのアイドルがいることによって自身の芸能界への道が閉ざされたことにより心が病んでいく主人公。人の心理は怖い。しかし、怖いものみたさでどんどん読み進んでしまう。

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2009年10月04日

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志穂子の歩みに感じた「共感する箇所なさ」が痛い。下方旋回をはまさにこんな状況なのかな。
羨望、嫉妬、男女双方に有るネガティブな感情のややこしさ、もがくほどに、自分ではどうしようもなくなっていく様が哀しい。

此処迄救いようがないイヤミスを描く筆者の力に

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2022年09月28日

Posted by ブクログ

著者のデビュー作で日本推理サスペンス大賞優秀作。タイトルからは想像できない救いようのなさ。もう少し違う生き方ができていれば…。

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2022年03月04日

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乃南さんの作品にしては深みが足りないような気がするが、デビュー作でこのできは流石。
単なる狂気ではない、深い孤独が感じられる、女性だからこそ描ける作品では。読んだ感想も男性と女性では違う気がする。

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2015年04月15日

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狂気。怖かった。
プロローグから幸せな結末は望めないのじゃないかなぁと思いつつ、引き込まれるように読みました。
主人公のこんなはずではなかったのに、という思い、なかなかあきらめられない自分への自信、凡人はどこかでそれに折り合いをつけて生きていくのでしょうが、あまりにもその思いが強いと思い切ることが出来ないのでしょう。その不器用な生き方が哀しいと思いました。
若い時ではなく“今”読んだから余計に身につまされたのかもしれません。

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2013年10月13日

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女は怖い。
普通でも怖いのに、狂うともっと怖い。
女性の思考回路は、女性相手でも理解に苦しむところがあるので、男性にはまるで理解できないものだろうと思う。
今現在、真実だと信じたい事柄があったとしたら、過去を遡って事実を捏造することが当然のようにできてしまう女性という存在は、扱いにくいだろうと思う。
女性の中では、過去と現在が直結していないことなんてザラにある。
その時、その時に信じたいことが現実であり、真実なので、事実がどうであるかなんて関係ないのだ。
こうと決めたら、第三者が簡単に口出しできるものじゃない。
これがまた、賢そうに見えて、理性を失いそうにないように見える女性に多いから始末が悪い。
男性の皆様、簡単に女性を手玉に取れると思ったら大間違い。
理論的な思考で女性を言いくるめるなんて不可能と思った方がいいですよ。

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2013年10月06日

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学生の時から女優を目指していた志穂子。たが、その夢は先にデビューを果たしたマリ子という女優によって打ち砕かれる。
そんな日々や昔の友人との出来事等から、いつしか志穂子の心は病んでいく。
途中から、とてつもない恐怖に包まれ始めた。

2013.2.9

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2013年02月09日

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男はアホだし、女もネジがはずれちゃったような登場人物たち。

幸か不幸か人気大物女優と瓜二つの顔を持つ、人形使いのお話。
じんわりじんわり崩壊していくところが目に見えて感じられて、かなり不気味だった。

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2011年05月17日

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瀬尾まいこさんの「幸福な食卓」と勘違いして購入w
間違えちゃったけど、おもしろかったので結果オーライ☆

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2011年02月11日

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内容(「BOOK」データベースより)
どうして大きくならないの?なぜ返事をしないの―。マリオネットの手足がてんでに宙を舞う。狂気が胎児のように、着実に育ってゆく。友人の死にまつわる赤い記憶も、しだいに形をとりはじめ、そして―第1回日本推理サスペンス大賞優秀作受賞。

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2010年09月23日

Posted by ブクログ

39/100
88年 第一回 日本推理サスペンス大賞優秀作

過去堕胎した自分を責め続け、ヒステリー性の想像妊娠騒ぎを起こす。

そして、正常とはいえない言動と行動をとりはじめる志穂子。

後半もかなりの後半からの展開なんですけど、ラストを含めこのあたりのお話しが駆け足。



志穂子の男関係の多さにも辟易した。

同じ劇団員、ディレクター二人、マネージャー、俳優兼声優、退団した人形使い・・

どれもこれも己の都合からの関係。

自分の思い通りに行かない40手前の女性がヒステリーを起こし、挙句気がふれたってだけ。

これ読んでも志穂子がじぇんじぇん可愛そうに思えない。

身から出た錆。



有名な女優を陥れるあたりのトリックだって、特筆すべき内容でなし、

悲しくもなく、さほどの驚きもなし、

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2013年12月10日

Posted by ブクログ

◆あらすじ◆
女優を目指して上京した少女は、運命の悪戯に全ての夢を打ち砕かれ、孤独のうちに歳月を過ごしてきた。
だがその男との出会いを境に、心の底に凍てついた狂気がゆっくりと溶けはじめる。
……なぜ忘れていたのだろう。
あの夏から、私は妊娠しているのだ。
そう、何年も、何年も、この子は待っていてくれたのよ……。
濃密な心理描写が絶賛された直木賞作家のデビュー作、待望の文庫化。

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2009年11月06日

Posted by ブクログ

芸能人になる夢を、そっくりな芸能人が現れたことにより絶たれ、人形劇を操る人になった主人公。段々と壊れていく様を描いた作品。

すごく怖いわけじゃないけど、時々書かれている描写にドキッとさせられるありました。人形が出てくるって言うのがコワイ・・・女の人は結局子どもに行き着くんでしょうか・・・

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2009年11月16日

Posted by ブクログ

美しい容姿を持ちながら幸せになれない暗く孤独な女。ここまで美女でも孤独でもないが、女としてわかる部分が多く、一歩間違えれば、自分も、と思う恐怖。
文章としては視点がころころ変わるのでちょっとわかりにくいのが気になった。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

読む前はごく一般家庭のありふれた朝食風景を想像していたが、実際は現代女性が持つ競争心、孤独感、悲壮間を織り交ぜた悲しい物語だった。
結構衝撃的だった。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

初めて読んだ乃南さんの本です。
重たい気持ちになったけど、忘れられなかった本。心理描写のうまさ、さすが乃南さん。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

暗ーい。復讐モノですね。
自分と瓜二つのアイドルがいたために夢を諦めざるを得なかった・・って!いや、もっと頑張ってみようよ、って思っちゃう。他にもたくさん道はあるだろうに・・
最後はちょっとせつないですね。

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2009年10月04日

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