【感想・ネタバレ】自白 刑事・土門功太朗のレビュー

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Posted by ブクログ 2017年09月03日

戦後から高度経済成長期の日本が舞台。戦後昭和史、出来事が作品内に散りばめられている。まさに昭和の刑事・土門功太郎の事件簿。短編集して4作品が所収。事件ごと、短編ごとに、土門の年齢も違い、土門の家族情景も描かれている。

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Posted by ブクログ 2013年04月09日

乃南アサの刑事モノは面白い。大好き。
この「自白」は警視庁の刑事、土門功太朗が容疑者を巧みに落とす様が面白い。
そしてその時代設定が絶妙。
4作の短編から成る連作ですが1作目「アメリカ淵」は1981年初夏が舞台、出て来る時代ワードはダイアナ妃、藤田巨人、マッチ、聖子チャン。
そして土門の2人の娘が中...続きを読む2と小5、今のウチと同じ。
2作目「渋うちわ」は83年春。時代ワードはテレホンカード、ディズニーランド。
3作目「また逢う日まで」は1970年から71年にかけて。時代ワードはよど号、三島由紀夫、万博、走れコータロー、そしてタイトルからも分かるとおり尾崎紀世彦。
この作品では土門は30歳そこそこで彼の上司として登場する三沢主任というのが部下には嫌味でキツく当たるのだが実は人情味溢れるという乃南作品ではお馴染みのキャラ。
そしてこの作品中、71年の春に土門に次女が生まれるのですが、その病院での3歳の長女とのやりとりや自宅に戻って1人で祝杯をあげる場面では「そーやねんな」と自分の事を思い出しついニンマリ。
4作目「どんぶり捜査」は82年の早春が舞台。時代ワードはホテルニュージャパン、逆噴射、ET。そしてこの事件の犯人はパキスタン人。この頃から外国人による犯罪が増えていくのですがそれを連想させる様な、また数年後のバブルに向かって世の中全体が音を立てて動き出した雰囲気が伝わって来る作品です。

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Posted by ブクログ 2021年01月24日

科学捜査がまだ未熟だった時代、主人公の土門は情熱と経験と勘を頼りに、地道な捜査を続ける。

小さな手がかりをつなぎ合わせて事件の全容を明らかにし、容疑者を自白に追い込むさまは、職人芸の趣です。

大阪万博、三島由紀夫の割腹自殺、ディズニーランドの開園といった出来事や、「矢切の渡し」「また逢う日ま...続きを読むで」「圭子の夢は夜ひらく」など名曲が背景にちりばめられていて昭和の時代さえも丁寧に描かれていて懐かしさを感じました。

乃南さんの引き出しの多さにはいつも驚かされます。

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Posted by ブクログ 2019年01月13日

長編かと思ったら短編集でした
4編収録
土門功太朗刑事のお話
4編の時系列が前後してるのがいまいち
内容はそれぞれ楽しめましたけど

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Posted by ブクログ 2014年07月18日

土門刑事が、静かに着実に容疑者を追い詰める。
派手なアクションやトリックはなし。
70年代80年代のざわざわした雰囲気をしっかり描写できる地の文の力と、土門刑事の骨太のキャラクターで、独特の読みごたえになっている。
乃南アサ、女を描いても、男を描いても、うまい。
やはり侮れない…

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Posted by ブクログ 2013年12月07日

警視庁捜査一課・土門功太朗の渋い活躍ぶりを描いたノスタルジックな刑事小説。
時代背景が昭和なので、勿論、パソコンも携帯電話もない。捜査の基本である地取り鑑取り捜査の徹底化と、「落とし」と呼ばれる取り調べの巧みさ。刑事にも犯人にも「情け」があった時代が何ともいえない。

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Posted by ブクログ 2013年04月28日

現実の捜査はこんなものだろうと思わせる。三島由紀夫事件、ディズニーランド開業。時代背景の織り込み方も面白い。

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Posted by ブクログ 2013年04月13日

久し振りに読んだ骨太の刑事小説。
主人公の土門功太朗。昭和の時代背景と共に事件を解決していく様が絶妙でした。
彼の人間性はもちろん、容疑者の人間性、そして昭和の香りたっぷりの社会事情がよく描かれていました。
アメリカンスラッカー、マッチ、聖子ちゃん、これだけで一気に引き込まれた私は、やっぱり昭和の女...続きを読む(笑)ですね。

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Posted by ブクログ 2022年04月09日

昭和の事件や出来事が時系列に並んで、ノスタルジックに読み進みました。特にミステリーというわけでもなく、淡々と昭和という時代の警察小説でした。

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Posted by ブクログ 2021年09月13日

初めての乃南さん作品。
偏愛ミステリーと帯にありましたが、ミステリーを楽しむというよりは、昭和の刑事(デカ)を楽しむほうに重きを置いている短編集でした。トリックもなければどんでん返しもなく、地味な感じながら最後まで飽きずに読んでしまったのは、創作力のなせる技ですね。昭和の刑事ものに興味があるわけでも...続きを読むないけれど、昼間にやってる昔のサスペンスドラマを見始めるとなぜか最後まで観てしまうような感覚と同じで、サラッと読めました。
あと余談ですが、土門刑事というと、どうしても「科捜研の女」を思い出してしまって、読んでいるあいだじゅう内藤剛志さんの顔がちらついてしかたなかったです(笑)

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Posted by ブクログ 2015年03月15日

70年代前後の刑事もの。
ネットやメールや携帯電話もない時代で起こる事件。
逆に新鮮に感じた。
たまにはこういうのもいいね。

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Posted by ブクログ 2015年02月11日

各話、事件までの犯人たち、捜査、事情聴取のやり取り、の3ステップで描かれている。
昭和の要素も随所に盛り込まれて、派手さはないけど、どこか懐かしい心地いい作品。

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Posted by ブクログ 2013年07月19日

 昭和の、少し古い、懐かしい空気が流れる小説でした。乃南さんの、いつものドキドキたっぷりの、事件解決に向けて加速していき、胸がキュ〜っとはやるかんじのスピード感は薄かったかな〜と。淡々と進む刑事小説(なんてカテゴリはあるのか…)がスキな人にはオススメ?

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Posted by ブクログ 2017年10月10日

昭和60年前後のタイトルどおりの主人公、刑事土門が担当する事件の連作集。

話の間に当時のエピソードや、はやった曲などが盛り込まれる。

事件自体は普通この人だよなと思われる人間を追って逮捕し、どんでん返しで真犯人が見つかるわけでなく、淡々と終わる。

ただ、ルミノール反応を自分が初めて知ったのはパ...続きを読むトリシアコーンウェルの検死官シリーズだが、この当時あったのかなと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年06月09日

連作短編。読んでみて、描かれている時代が古いので旧作かと思ったがそうではなかった。それほど古い昭和の時代を忠実に描いている。表題の通り、自白により事件の真実が語られるのだけれど、作者が意図しているのは、その時代時代を生きた人生を自白により描こうとしたのではないか。その意図は伝わるのだけれど、今一つ重...続きを読むみに欠ける。ありそうな話には思えるのだけれど、迫ってくるものがないのだ。時代を描くのであれば、時代に翻弄されるような切迫感があれば面白いと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年03月18日

警察小説の4つの短編集。
昭和の時代背景なので描写がちょっと古めかしい。
続きが気になるミステリではないのでちょっと物足りない…という印象。

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Posted by ブクログ 2013年03月13日

本筋だけでなく、昭和の時代背景の風物が懐かしい。アメリカンクラッカーが出てきたのには、一気に郷愁の世界に引きずり込まれた。

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Posted by ブクログ 2013年03月13日

平成の現代に、昭和の刑事、警察物語。
作者の意図はどういうところにあるのか、いろいろ推察もできようが、その時代を共有した読者には、興味深く読むことができた。

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Posted by ブクログ 2013年03月04日

著者らしい、人の心の裏側をうまく想像させる作品となっている。時代背景が現在でなく、時代毎の流行りものを登場させるのも趣があっておもしろかった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年02月18日

乃南アサさんの『凍える牙』の音道貴子シリーズが好きで、
このシリーズはどうかなと思って、始めて読んでみました
昭和30年代から60年代前半くらいの、土門刑事が解決する事件
当時、流行っていた昭和の歌謡曲や、大きな事件が出て来て
確かにノスタルジー感がたっぷりの、王道刑事小説
4つの事件を読んでいるう...続きを読むちに、ちょっとだけちょっとだけ、あきちゃった

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