乃南アサのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
そもそもなぜこの本を手にとったかと言うと、今の私の年齢が「最も結婚詐欺に遭いやすい」というデータがあったからだ。
なるほど30の大台を前に、旧友の約半数は既婚、結婚願望がないわけでもないのに・・・という焦りは正直なくもない。余裕があるときであれば飛びつかないような夢物語に乗ってしまう女性もいるのだろう。実際某SNSなどでは一度も会ったことのない外国人男性に虎の子の貯金を送金してしまったという女性がいた。すべてを悟り、涙ながらに警察に訴える女性の姿は他人事ながら哀れだった。
橋口がターゲットにしているのは主にover35の方々だったけど・・・
今作は映画化されていたらしく、詐欺師の橋口を加藤 -
Posted by ブクログ
こちらは文句なしに悪い男カテゴリ。
プロの結婚詐欺師橋口は今日も新たなクライアント獲得に燃える。
ホステスに、どことなく暗い顔つきのショップ店員、資産家の未亡人、小料理屋のママ・・・婚期を逃し、人恋しさに耐えて貯め上げた彼女らのなけなしのお金を身ぐるみはぐようにあの手この手で貢がせる男。
どうしたって許せないと思う犯罪はたくさんあるけれど、結婚詐欺は中でもかなり凶悪だと思う。
どうしてそんな簡単に騙されてしまうのか!と思うが、心理描写がうまい乃南さんが書き上げたこの橋口という男は女という生き物を知りすぎているんだよね。。
被害者の自殺、警察も重たい腰を上げる・・・
下巻どうなる・・・!? -
Posted by ブクログ
原題は「パソコン通信殺人事件」という乃南アサという女流作家の作品。
原作は1990年に刊行されたということで、時代を感じさせる話題だった。
いまでこそインターネットは当たり前の世の中だが、1990年と言えば、まだパソコンがNECのPC-9801の時代。
Windows3.1の日本語版が1993年と言うことだから、まさにMS-DOSの時代。
パソコンを持っているということが、理系の人間にとっては一種のステイタスだった時代の作品だ。
その頃のパソコン通信は確かに文字だけのものだった。
主人公は3浪。 3浪? なんていう人今いるのかな?
そういえば浪人生なんていう言葉はあまり聞かなくな -
Posted by ブクログ
ネタバレずいぶん久し振りな乃南アサ作品。
サイコサスペンスというキャッチに惹かれて購入した短編集。基本的に各篇の主役は
少しワケアリの女性で、些細な事象がちょっとした事件に繋がっていくお話。
サイコな部分に期待したのだけど、印象は若干おとなしめ。
設定にはかなり惹かれるモノがあるんだけど、オチのインパクトがちょっと薄味。
真梨幸子を読んじゃったばっかりだから、というのもあるのだろうけど。
しかし、全体的に読みやすく解りやすい文章はやっぱり魅力。
特に心情描写の部分は、性の違う僕でさえ同調してしまうほど。
構えないで読めばそこそこ以上の満足度がありそう。タイミング間違えたな、コレは。 -
Posted by ブクログ
ネタバレストーリー的には面白かったが、心情的には納得がいかなかった。
流れとしては、新米警官が老婆との出会いによって、警官として成長する? というような感じ。
この老婆を含め、複数の老人が登場。彼らは新米警官の管内にて、様々な情報を持っていて、その情報によって、新米警官に協力――と表向きそう見せかけて、実は違った。とうい話。
因みにこの老人たち、理不尽が納得いかない、と自らが行動し、世直しをする――のだが、結果的にその世直しをする為に、自らが理不尽になり下がっているじゃないか、と。この辺が納得がいかった。こう、うさぎの皮をかぶった狐的な? そんな老人達に、恐怖とちょっとした怒りが湧きあがってしまっ