乃南アサのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
短いものは10ページ程度で終わってしまう短編集。
その後どうなったの!? という所で終わっているの多数で
想像するのが『苦しい』です。
2番目の話の『寝言』は、一体どうしたかったのか、と。
その状態で別れたら、それはそれで酷い人、みたいな感じがしますが
男性側女性側、としたらそうでもないのでしょうか?
しかし疑いでそうなってるわけですし、いいのか??
一番怖かったのは『脱出』ですか?
この後の人生が怖い。
しかし中に入っていた時の事は忘れていってしまう、とも言います。
いやでも何かの拍子に…と思うと怖いです。
そして別の意味で怖いのが、表題。
子供も夫も妻も、甘やかしすぎたら何もできない -
Posted by ブクログ
そもそもなぜこの本を手にとったかと言うと、今の私の年齢が「最も結婚詐欺に遭いやすい」というデータがあったからだ。
なるほど30の大台を前に、旧友の約半数は既婚、結婚願望がないわけでもないのに・・・という焦りは正直なくもない。余裕があるときであれば飛びつかないような夢物語に乗ってしまう女性もいるのだろう。実際某SNSなどでは一度も会ったことのない外国人男性に虎の子の貯金を送金してしまったという女性がいた。すべてを悟り、涙ながらに警察に訴える女性の姿は他人事ながら哀れだった。
橋口がターゲットにしているのは主にover35の方々だったけど・・・
今作は映画化されていたらしく、詐欺師の橋口を加藤 -
Posted by ブクログ
こちらは文句なしに悪い男カテゴリ。
プロの結婚詐欺師橋口は今日も新たなクライアント獲得に燃える。
ホステスに、どことなく暗い顔つきのショップ店員、資産家の未亡人、小料理屋のママ・・・婚期を逃し、人恋しさに耐えて貯め上げた彼女らのなけなしのお金を身ぐるみはぐようにあの手この手で貢がせる男。
どうしたって許せないと思う犯罪はたくさんあるけれど、結婚詐欺は中でもかなり凶悪だと思う。
どうしてそんな簡単に騙されてしまうのか!と思うが、心理描写がうまい乃南さんが書き上げたこの橋口という男は女という生き物を知りすぎているんだよね。。
被害者の自殺、警察も重たい腰を上げる・・・
下巻どうなる・・・!? -
Posted by ブクログ
原題は「パソコン通信殺人事件」という乃南アサという女流作家の作品。
原作は1990年に刊行されたということで、時代を感じさせる話題だった。
いまでこそインターネットは当たり前の世の中だが、1990年と言えば、まだパソコンがNECのPC-9801の時代。
Windows3.1の日本語版が1993年と言うことだから、まさにMS-DOSの時代。
パソコンを持っているということが、理系の人間にとっては一種のステイタスだった時代の作品だ。
その頃のパソコン通信は確かに文字だけのものだった。
主人公は3浪。 3浪? なんていう人今いるのかな?
そういえば浪人生なんていう言葉はあまり聞かなくな