無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
下巻
次郎、君子それぞれに手にした、いびつではありながらも安住を手にしながら次郎は汝窯に魅せられてしまい歪んでいく周囲との関係。
青磁や汝窯に関する専門的な記述は上巻の入り込み易さからするとへこたれそうになったが、全ては最後への助走。
途中読んでいて次郎は何を求めているのか分からず、日本が敗戦から顔を上げわき目もふらずがむしゃらに復興していく様やそこからくる歪みなどの時代背景と君子の生き方が重なってそこから物語に入っている方がずっと読みやすかった。
しかし最後に家族を守るために殺人まで犯した次郎が逃れられなかった孤独を救ったのは次郎を狂わせさらに孤独に追い込んだと思っていた汝窯。
しばらく余韻に浸るほどよかった。
Posted by ブクログ
汝窯(じょよう)と呼ばれる幻の器。
何年も前だったか、
テレビで観たことがあるんだけど
確かにそれは美しかった^_^
非常に高い技術で、再現不可能。
そんな幻の器に完全に
心奪われてしまった次郎。
器をこの手で蘇らせたい···!
のめりこめばのめりこむほどに
次郎は現実からかけ離れていく。
大切なものを失ってもなお
孤独な世界を突き進んでいく。
最後、訪れた中国で
大地に額をなすりつける次郎。
彼がやっとたどりついた境地に、
読んで胸がいっぱいになりました。
人生をなげうってまで
のめりこめるものがあるなんてね。
ちょっと羨ましい···
ドラマチックなストーリーでした!
Posted by ブクログ
戦後、満州から引き揚げてきた次郎一家。父も兄も戦死、残されたのは病気の母と子どもだけという境遇。以前読んだ「秋好英明事件」を思出だしました。
貧しく無学である故、次郎は殺人を犯してしまいます。塀の中ではじめて、次郎は自らの人生を注ぐべき対象となる陶器作りに出会い、目標をもって生きていくことになります。
そんな次郎とは対照的に、塀の外では戦後復興で著しく経済成長していく日本と、それに並走するように妹の君子が女優として活躍していきます。昭和の移り変わりが随所に描かれ、実体験はなくとも懐かしいと感じられました。
出所後、次郎は自分をとりこにした汝窯を追い求め、苦しみ、最後に彼なりに昇華して亡くなっていくのですが、その執念に息苦しくなりました。芸術の追及に完全はないのでしょう。
気がかりだったのは、出稼ぎに出た姉の行方が最後までわからなかったことです。戦後間もなく、若い女性が家族に仕送りできるような仕事と言えば、米兵相手のものだったでしょう。
戦後史の影の部分ですが、当時は姉のような境遇の女性も多かったことと思われます。姉の人生についても触れてほしかったです。
Posted by ブクログ
殺人をおかした南部次郎は、10年の刑期を終えて出所。
器の魅力にとりつかれ
女優となった妹が、名前が売れるにつれ
兄弟で、ひっそり会う場所は、妹がとても豪華な場所を用意する
すると、次郎の目にふれた器の美しさに
今まで備前しか知らなかった次郎に衝撃的な出会いが訪れる・・・
備前の作家としても、有名になりつつあり
仕事も順調だったのに。
中国の青磁、汝窯に魅せられてしまった次郎は、
「研究」を始めてしまう・・・・
これが、周囲の輪から、じょじょに距離をおくことに。。。
最後、どうなるのかと興味深々だったんだけど、
「精神世界」みたいな話になっていった・・
真の芸術家だった次郎。
どの世界も、極めるって、大変なんだなと。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。