火のみち(下)
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火のみち(下)

小説・文芸
764円 (税込)
381円 (税込) 10月22日まで

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兄妹を名乗れない陶芸家と女優。幻の汝窯(じょよう)との出会いは運命なのか。妹は女優として成長し、刑期を終えた次郎も独立して窯を開く。暗い過去ゆえに兄妹を名乗れないながらも家族の絆が深まる中、次郎は中国宋代の青磁・汝窯に魅入られる。「雨上がりの空の色」と称される幻の器を自らの手で蘇らせたいという激情はどこへ向かうのか。戦後昭和という時代を描ききった意欲的長編。(講談社文庫)

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社文庫
  • タイトル
    :
    火のみち
  • タイトルID
    :
    232225
  • ページ数
    :
    416ページ
  • 電子版発売日
    :
    2013年11月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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    392円 (税込) 10月22日まで
    父が戦死し、戦後満州から引き揚げてきたどん底の生活の中で母まで亡くした南部次郎は、わずかな葬式費用の形に幼い妹を連れ去ろうとする男を撲殺してしまう。きょうだいは離散し服役中も渦巻く憤怒を抑える術すら知らない次郎は備前焼と出会い、ひたすら土を練ることで、ようやく心が鎮まっていく――。(講談社文庫)
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    兄妹を名乗れない陶芸家と女優。幻の汝窯(じょよう)との出会いは運命なのか。妹は女優として成長し、刑期を終えた次郎も独立して窯を開く。暗い過去ゆえに兄妹を名乗れないながらも家族の絆が深まる中、次郎は中国宋代の青磁・汝窯に魅入られる。「雨上がりの空の色」と称される幻の器を自らの手で蘇らせたいという激情はどこへ向かうのか。戦後昭和という時代を描ききった意欲的長編。(講談社文庫)

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    Posted by ブクログ

    下巻
    次郎、君子それぞれに手にした、いびつではありながらも安住を手にしながら次郎は汝窯に魅せられてしまい歪んでいく周囲との関係。
    青磁や汝窯に関する専門的な記述は上巻の入り込み易さからするとへこたれそうになったが、全ては最後への助走。
    途中読んでいて次郎は何を求めているのか分からず、日本が敗戦から顔を上げわき目もふらずがむしゃらに復興していく様やそこからくる歪みなどの時代背景と君子の生き方が重なってそこから物語に入っている方がずっと読みやすかった。
    しかし最後に家族を守るために殺人まで犯した次郎が逃れられなかった孤独を救ったのは次郎を狂わせさらに孤独に追い込んだと思っていた汝窯。
    しばらく余韻に浸るほどよかった。

    0
    2012年08月22日

    Posted by ブクログ

    下巻では、中国の汝窯に取り付かれてしまった
    主人公の兄の話しを中心に展開される。
    中国の陶器の歴史も詳しく描かれ、中国の
    青磁を実際に見に行きたくなった。
    また、終わり方も、納得のいくカタチで終わって
    乃南アサらしかった。

    0
    2012年02月19日

    Posted by ブクログ

    いや、これはすごい。「戦後の混乱期に犯罪を犯した主人公がその後どうやって生きていくか」みたいなのは、幾多の作家さんが書き綴っているテーマだよなぁ。と思っていたら、話の主筋はそこにあらず。戦後の社会的事件を織り交ぜ、それとシンクロさせながら主人公の人生は大胆に変わって行く。下巻になると「混乱期に犯した犯罪…」の話はすっかり置き去りにされているかのようだが、通奏低音のようにその事件は最後まで引きずっていく。スゴイスゴイスゴイ

    0
    2011年08月19日

    Posted by ブクログ

    上巻は重たい罪を背負いつつ、悩みつつも前へ、先へと進もうとしていた。
    それに対して下巻は、あえて自分から重い荷物を抱えつつ、向かう方向にさえ迷いながら、それでももがき苦しみ、生きようとする物語。
    綺麗事じゃない、生きる重さがずっしりと感じられた。
    登場人物が好きとか嫌いとか、感情移入とか、
    そんな生優しい読み方はできないけれど、
    確かに生きている感触があった。

    0
    2025年09月18日

    Posted by ブクログ

    汝窯(じょよう)と呼ばれる幻の器。

    何年も前だったか、
    テレビで観たことがあるんだけど
    確かにそれは美しかった^⁠_⁠^
    非常に高い技術で、再現不可能。

    そんな幻の器に完全に
    心奪われてしまった次郎。

    器をこの手で蘇らせたい···!

    のめりこめばのめりこむほどに
    次郎は現実からかけ離れていく。
    大切なものを失ってもなお
    孤独な世界を突き進んでいく。

    最後、訪れた中国で
    大地に額をなすりつける次郎。
    彼がやっとたどりついた境地に、
    読んで胸がいっぱいになりました。

    人生をなげうってまで
    のめりこめるものがあるなんてね。
    ちょっと羨ましい···

    ドラマチックなストーリーでした!

    0
    2024年05月30日

    Posted by ブクログ

    主人公の南部次郎は、鳥取に移り住み、弟夫婦も引き取り、備前焼作家として世に認められ始め、やっと落ち着いた生活を手に入れることができた。が、その矢先、上京の折に、ふとデパートの展覧会で目にした青磁、そのなかでも最高傑作といわれる汝官窯に惹かれ、のめり込み、生活も顧みず研究とそのための費用を妹の君子に依存していく。
    家族や仕事、家計を顧みず、歯車が狂い始めた次郎は、果たして………。

    0
    2018年01月03日

    Posted by ブクログ

    汝窯に命をかけ、多くのものを捨てた次郎は果てしなく孤独であるが、求道者はこれぐらいできなければいけないのかもと思う。社会的には最低な人間だが。
    殺人についてはあまり出てこなくて拍子抜けしたけど、場面場面で心の傷となっていることが出てくるのがリアル。
    しかし、写真しか見ていないからかもしれないが、汝窯の魅力はよくわからない。比べるのもおかしいのだろうが、備前焼のほうが温かみが感じられて好ましく感じる。次郎は汝窯の冷たいわけではないが、寄せ付けない感じがよかったのかな。

    0
    2017年01月31日

    Posted by ブクログ

    内容(「BOOK」データベースより)

    妹は女優として成長し、刑期を終えた次郎も独立して窯を開く。暗い過去ゆえに兄妹を名乗れないながらも家族の絆が深まる中、次郎は中国宋代の青磁・汝窯に魅入られる。「雨上がりの空の色」と称される幻の器を自らの手で蘇らせたいという激情はどこへ向かうのか。戦後昭和という時代を描ききった意欲的長編。

    平成29年1月6日~10日

    0
    2017年01月10日

    Posted by ブクログ

    戦後、満州から引き揚げてきた次郎一家。父も兄も戦死、残されたのは病気の母と子どもだけという境遇。以前読んだ「秋好英明事件」を思出だしました。
    貧しく無学である故、次郎は殺人を犯してしまいます。塀の中ではじめて、次郎は自らの人生を注ぐべき対象となる陶器作りに出会い、目標をもって生きていくことになります。
    そんな次郎とは対照的に、塀の外では戦後復興で著しく経済成長していく日本と、それに並走するように妹の君子が女優として活躍していきます。昭和の移り変わりが随所に描かれ、実体験はなくとも懐かしいと感じられました。
    出所後、次郎は自分をとりこにした汝窯を追い求め、苦しみ、最後に彼なりに昇華して亡くなっていくのですが、その執念に息苦しくなりました。芸術の追及に完全はないのでしょう。
    気がかりだったのは、出稼ぎに出た姉の行方が最後までわからなかったことです。戦後間もなく、若い女性が家族に仕送りできるような仕事と言えば、米兵相手のものだったでしょう。
    戦後史の影の部分ですが、当時は姉のような境遇の女性も多かったことと思われます。姉の人生についても触れてほしかったです。

    0
    2013年06月03日

    Posted by ブクログ

    殺人をおかした南部次郎は、10年の刑期を終えて出所。
    器の魅力にとりつかれ
    女優となった妹が、名前が売れるにつれ
    兄弟で、ひっそり会う場所は、妹がとても豪華な場所を用意する

    すると、次郎の目にふれた器の美しさに
    今まで備前しか知らなかった次郎に衝撃的な出会いが訪れる・・・

    備前の作家としても、有名になりつつあり
    仕事も順調だったのに。
    中国の青磁、汝窯に魅せられてしまった次郎は、
    「研究」を始めてしまう・・・・
    これが、周囲の輪から、じょじょに距離をおくことに。。。

    最後、どうなるのかと興味深々だったんだけど、
    「精神世界」みたいな話になっていった・・
    真の芸術家だった次郎。

    どの世界も、極めるって、大変なんだなと。

    0
    2009年10月04日

火のみち(下) の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社文庫
  • タイトル
    :
    火のみち
  • タイトルID
    :
    232225
  • ページ数
    :
    416ページ
  • 電子版発売日
    :
    2013年11月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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