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Posted by ブクログ
『花散る頃の殺人』に継ぐ音道貴子シリーズの短編集。
約20年ぶりに再読。6話が納められている。
表題作の「未練」は、貴子の私生活が綴られ、オカマの安曇から紹介された男との交際など。
「立川古物商殺人事件」は、機動捜査隊として現場に赴く貴子と事件の顛末だが、事件は未解決のまま?ここで相棒となる島本の視点で綴られるのが、最後の「殺人者」
「山背吹く」は、長編『鎖』で監禁されて受けたダメージ(と思うが)を癒やすため休暇を取り、友人の旅館で過ごす貴子が、ある事件をきっかけに再生を期す話。
「聖夜まで」は、保育園児が砂場で殺害された事件を担当した貴子がその容疑者の素性に慄然とし、読者も暗澹たる面持ちに。
「よいお正月」は、実家で過ごす貴子と母親とのやり取りや買い物時に出くわした出来事。初出はわからないが、雑誌の新年号用にでも書かれた小作品か。
それぞれ短編として切れ味があるが、やはり長編の醍醐味には叶わない。次は長編を。
Posted by ブクログ
このシリーズが好きな家内のために買ったのですが、結局家内は読まず自分で読んでしまいました。
家内は悲惨すぎという理由で読まなかったのですが、私にはさほどには感じませんでした。
ミステリーの中でもいわゆる本格ではなく、人物像で読ませるタイプの小説ですね。相変わらず、音道さんは精神的に窮地に追い込まれたり、突っ張ってみたり。。。男社会の中で、時に嫌な目に会いながら、時に救われたりもしています。今回の短編には、学生時代の友人、警察に入った頃の先輩、母親など身近な人を取り上げ、音道の私生活が多く描かれているのも特徴的です。
ほとんど姿を出しませんが、昴一という彼氏も良い味を出しています。
Posted by ブクログ
やっぱり、「女刑事 音道貴子」は最強の女性刑事モノの一つだ。
「未練」と「嗤う闇」を続けて読み返してみた。って、ミステリーを何度も読み返すワタシって、どうヨ。
トカゲと呼ばれる機捜の隠密部隊での活躍を描いた「凍れる牙」、人質にされ、過酷な状況に陥った「鎖」の長編小説2作を経て、「未練」と「嗤う闇」はどちらも短編集。
さまざまな表情の音道貴子に出会える。
例えば、「鎖」で大きなダメージを負った直後から始まり、しかし、ゆっくりだが、再生を果たす「山背吹く」。幼児殺人、そして幼児虐待がテーマとなった「聖夜まで」など、事件に真摯に向き合う、立ち向かう音道の姿が生き生きと描かれている。
さらに、音道とコンビを組む刑事たちも個性的で面白い。なんといっても、「凍れる牙」でコンビとなり、「鎖」にも登場した滝沢刑事にまた会えたのが嬉しい。
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