乃南アサのレビュー一覧

  • トゥインクル・ボーイ

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    大人の価値観だけで子供を判断してはいないだろうか。子供は子供なりの価値観がある。子供の純真さの裏側には「悪」が存在する場合もある。
    しかしその「悪」はあくまでも大人の価値観によるものであり、子供にとってはそうではないかもしれない・・。そう思うととても恐ろしい。

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    2010年09月18日
  • 火のみち(下)

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    前半が、罪と罰の物語だったとしたら、後半は焼き物に取りつかれていく男の破滅とロマンの物語。骨太な空気が包み込む。上とはまた一味違う。しかし、焼き物の世界をこんなに綿密にかつ、無知なものでもその場にいるような想像をさせるのは、作家の力量として相当なものがある。量産作家なのに凄いなー。

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    2010年08月31日
  • 涙(上)

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    婚約者で刑事の奥田が突然失踪し、先輩刑事の娘、のぶ子の死体が発見された。真実を知る為、萄子は行方を追うが・・・
    微妙に、お嬢様育ちの萄子の言動が鼻につく、でも、やっぱり再会はさせてあげたいと思ってしまう。

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    2010年08月31日
  • 駆けこみ交番

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    これも職場の方に借りた本。

    軽くて楽しくて面白かったです。続編もありそう。主人公の警察官が魅力的☆ドラマ化されても面白そう。いまどきのかっこいい俳優さんでやってほしい。

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    2010年08月16日
  • 家族趣味

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    及南アサさんの作品はオオカミ犬の「白い牙」が好きで、いいな~と思っていたのですが、他の作品は読んだことがありませんでした。
    今回読んだ短編集はどれもぞっとするほど、人間の内面が抉り出されていて、ちょっと林真理子さんと通ずるものを感じてしまいました。
    他の作品も読んでみようと、ふと思いました。

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    2010年08月05日
  • トゥインクル・ボーイ

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    「恐るべき現代の子どもたち」とうたっているけど、これは恐ろしいとかそういうのじゃない気がする。
    結局は歪んだ子どもを作り出すのは、親でしょ。

    恐ろしいんじゃない、可哀相だ。

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    2010年08月02日
  • 死んでも忘れない

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    普段なら1日で一気読みできるぐらいの量・内容だけれど、主人公家族があまりにも気の毒で、苦しくなって、1日1章ずつぐらいしか読めなかった。最後は思わぬハッピーエンドで、ほっとした。

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    2010年07月29日
  • 幸せになりたい

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    結婚にまつわる短編集。

    ただし、披露宴会場ですがるような目で見て来る元カレに腹を立ててキャンドルサービスでその服に火をつける話だとか、

    不倫の末に略奪結婚したら相手がクズだった話とか、

    とにかく「結婚なんかするもんじゃねぇ」としみじみ思えるような悲惨な話のオンパレード! 

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    2010年07月22日
  • 5年目の魔女

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    ただ逃げればいんじゃないの?!と思っていたけれど、
    どんでん返し。
    気持ち悪い・・・というか、精神的にちょっと・・・。

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    2010年07月20日
  • 幸せになりたい

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    気持ち悪くて不愉快な人たちがたくさん出てくる短編集。利己的で打算して、最後には自分に返ってくるようなものがほとんどです。
    たまに読むなら良いですが、1度読んだらもう当分はお腹一杯です。

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    2010年07月06日
  • 再生の朝

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    品川から、萩行きの夜行バスが12人の乗客乗務員を乗せて出発。深夜に乗務員が殺害され、バスは殺人者と共に、闇の中に放り出される。折りしも台風接近で風雨も激しさを増し-。多視点から恐怖の一夜を描く話。

    善意を押し付けがましく振りまく人が、実は最も自己中心的で強欲だった。人間いざとなったらどう転ぶか分からないものなのだろう。
    闇夜でのあれこれといった出来事の途中は読んでてドキドキしたが、読み終わってみれば、ああそんなもんか、という程度。
    つまり、読後感は良い。

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    2010年07月02日
  • 駆けこみ交番

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    「ボクの町」で巡査見習いとして研修中だった高木聖大が今回は新米巡査として世田谷区等々力の交番に赴任。そこから始まる4つの短編が収録されている。
    周りの人達が面白い。特に「とどろきセブン」と名乗るお年寄り連中の7人。この元気で個性的な7人が地域の色々な情報をつかんでくれる。
    交番のおまわりさんが主人公っていうのも良い。何気ない日常の気付きがやがてとんでもない事件の末端だったりする。
    一番好きなのは定年間近の刑事がからむ、「ワンワン詐欺」。

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    2010年06月20日
  • 涙(上)

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    結末が悲しいどんでん返し。人間って弱いんだよね。しょうがないよね。
    何だかやるせない気持ちになる小説。

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    2010年06月11日
  • 幸せになりたい

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    買う時には気がつかなかったけど、
    ものすごく古い本だったらしい。
    ポケベルとか出てくる。

    今だったら、すんごく派手な結婚式の最中に何かあるんじゃなくて、
    そこをこらえて結婚したあかつきに…ということになりそう。

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    2010年06月07日
  • 二十四時間

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    13時,17時,21時,10時の話では子供の頃の気持ちが甦り、
    8時のオオカミ犬の話は「あのオオカミ犬だ!」と嬉しくなり、
    2時のアパートの隣人の話では1人暮らしをした時の思い出が甦り、
    1時,0時の話にはドキッとさせられ、
    15時のネコの話には微笑ましいものがありました。
    1話が短いので、少しずつ読むのにはちょうど良かったです。
    私の人生もこんなふうに時間で描けたら面白いな~と思ったり。
    でも面白い話なんてないんですけどね(苦笑)

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    2010年09月07日
  • 家族趣味

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    そこそこ出世した旦那に健康な息子を持ち、
    仕事も順調にこなす奔放な女性。
    すべては趣味と言い切りながら、
    次々に年下の男性との不倫関係を重ねてゆく表題作。

    すべてが思い通りにうまくいっていると感じ、
    自分は自分で楽しく過ごして誰にも迷惑かけてないじゃない、
    それぞれが自立した家族でいいじゃない、
    というスタンスが少々自分の価値観と通ずるところがあり、
    衝撃の結末に恐ろしくなってしまった。
    実は家族には心のつながりがなかったことを突きつけられショックを受けたとき
    結局年下の男に走って気を紛らわすなんて。
    端から見ているとその情けなさが分かるのに、
    自分にもそういった要素が潜んでいるのは間違いな

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    2010年05月31日
  • 駆けこみ交番

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    新米巡査の高木聖大は、世田谷区等々力の交番に赴任した。大事件などない閑静な住宅街で、不眠症のおばあさん神谷文恵の夜の話し相手が聖大の目下の役割だった。ところが、ひょんなことから、聖大は指名手配中の殺人犯を逮捕するという大手柄を挙げた。以降、文恵の態度が微かに変化する。文恵を含む七人の老人グループが聖大に近づいてきた...。人気沸騰中、聖大もの四編を収録。

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    2010年05月24日
  • ヴァンサンカンまでに

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    おもしろかった。自分とリンクする部分もあったせいかな。年が近いし。女の汚い部分を見たいなら読んでもいいと思う作品。女性は共感できる部分があるんじゃないかと思う。

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    2010年05月12日
  • 団欒

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    「だって、家族なんだから…」
    その言葉が通用する範囲はどこまでなんだろう。
    家族って、何だ?
    -ママは何でも知っている-

    神経質になりゆく家族。
    日々増えゆくルール。
    新しいルールは、なんだったか。
    -ルール-

    ここは僕達二人のお城なんだから。
    子供なんて要らない。
    だって、二人のどちらかが子供でいればいいのだから。
    -僕のトんちゃん-

    本当の家族はどっちだ?
    借り物はどっちだ?
    -出前家族-

    「死んじゃったから連れてきたんだ」
    息子の彼女の死体の処理方法を考える家族。
    こんな事態が起こった時、家族の本当の団結力が問われるのかもしれない。
    -団欒-

    歪んだ5つの家族の物語。
    もしかし

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    2010年04月26日
  • 不発弾

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    皆さんのレビューとほとんど同じ意見かもしれないが、今ひとつパッとしない作品ばかり。
    タイトル通りの中身なのかもしれない。

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    2010年04月25日