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24歳のアパレルメーカーOL・仲江翠は、入社後すぐにエリート課長と社内不倫。しばらくして課長の部下で将来を有望視されている恭一郎に狙いを定め、ちゃっかり交際に持ち込んだ。「おねだりのできる愛人」と「将来結婚してもいい保険男」を手玉にとり、ゲーム感覚の恋愛を満喫する翠。自分の中の“オンナ”を使い分け、全てはうまくやっていけるはずだった。しかし、同じように上司と不倫中の同期の亜希に、思わぬ事件が発生。翠の恋愛ゲームにも暗雲がたちこめる…。
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Posted by ブクログ
同期の将来安泰くんをキープしながらもゲームと割り切ってた不倫。恋愛も失敗したくない、幸せになりたいって冷静なふりしながらも頑なに思ってる女性の物語。バブリー感はいまの感覚と違うけど、条件面で幸せになれるはずだから好きにならなきゃはうまくいかないし、こんな人とと思ってしまったら時間を重ねられない感じは...続きを読む分かる。
女性の心の表と裏を改めて突きつけられたような、こんなことあり得ない!と口では言いながら実は自分の心の片隅にも翠がいるわ。。と気付いてしまうコワさがありました。
自分の魅力の使い方を熟知し、入社1年目にして上司と不倫し贅沢な遊びを体験しながら、将来の結婚相手の保険として若手の一番人気も恋人として確保しているという、今だと「猛禽類」と呼ばれるような女性が主人公。 状況を自律的・自覚的にすべてコントロール下に置いている彼女。しかし、まさしく恋とは「堕ちる」...続きを読むもの。コントロールできているということは、それは本当には相手を好きになれていないということと同義でもある。自律性こそを自らのアイデンティティーとして成長した頭の良いヒロインには、ゲームと割り切って遊ぶことはできても、またスポーツでポイントを獲るように目当ての男を落とすことはできても、恋愛に溺れることだけはできない。 不倫で感情をコントロールできず、刃傷沙汰まで起こした同僚を横目に、自分がそんなヘマはしないと不倫相手とも適度に距離を取るヒロイン。表面的には何も問題ないハズなのに、彼女の内心でずっと渦巻いている苛立ち。そんな24歳の心情が浮き彫りになる。男にとっては天敵とも言えるキャラクターではあるのに、そして作者の目線も決して彼女に同情的というわけではないのに、なんともやるせない気分にさせる。 結末らしい結末がない終わり方だけに、『幸福な朝食』以上に、ヒロインのその後の人生が心の隅にひっかかる。果たして彼女は我を忘れるような恋愛ができるのか。それとも絶望のままに「幸せな結婚」をするのか----。
殺人事件が起こるのかと思ったら何も起きなかった・・・。 主人公の24歳OLは会社の上司と不倫しながら、良物件の同僚と結婚前提の付き合いを始めるが、実はこの同僚がたいしたことのない男で、上司との不倫も終わり、同僚とも別れ、結局この一年半なんだったんだろう・・・という話です。 一番の被害者は殺されちゃ...続きを読むったペットの亀だよ! 途中から殺すんじゃないかってずっとハラハラして、やっぱり殺しちゃってすごくもやもやする。しかも箱につめて放置して殺すって・・・ この人の書く話はすごくリアルで、バブルの頃の話が多いけど面白いです。
昔はこういう「女」って感じの、いわゆる大人の恋愛してますよ、っていうの苦手だったけど、今はなぜか楽しく読めるようになってしまった。 やっぱり、ハッピーエンドはあり得ないよね。 殺人事件から始まるミステリを期待したけど、そういうわけじゃなかった。 これはこれで面白かったけど、乃南さんはミステリが好き...続きを読むだなあ。
パズルみたいにあちこちが繋がっていく話。主人公の気持ちが分からないでもない年齢に自分も近付いてきてしまった。最期のなんであんな人といたんだろう…っていう気持ちはすごく理解できて、恋愛って楽しい時がすぎたらそんなもんだよなぁと思ってしまった。主人公の周りの女性たちもキャラが各々違うからこそリアリティが...続きを読むあって、自分はどのタイプだろうと考える。
めちゃくちゃしたたかな主人公だが、好きにも嫌いにもなれん。女の黒いところの描写がすごい。読み終わったあとのダルさ、結構きつかったっす。
おもしろかった。自分とリンクする部分もあったせいかな。年が近いし。女の汚い部分を見たいなら読んでもいいと思う作品。女性は共感できる部分があるんじゃないかと思う。
器用にうまくやって満たされているはずなのに、翠が少しずつ少しずつおかしくなっていく所が、飼ってる亀に対する扱いとかにどんどん表れてくる。 読んでいて自分が追い詰められていくような気分になる。
周りがどんどん幸せになっていって、自分だけが取り残されているような感覚には共感できたけれど、翠の生き方には共感できなかった。
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