乃南アサのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
何か上手くいかないことがあると、周りのせいにしてイライラしている主人公。
もう少しがんばればいいのに、、共感はできないなぁと思いながら読んでいたけど、
この主人公に起きるようなことは、自分には起こらない出来事だなんて100%言えないし、
どうにもならない事なんてこれからもたくさんあるだろう。最近の社会情勢も反映されているし、ある意味誰にでも身近な話なのだと、読んでいて気持ちがざわざわした。
もしも私だったらどうするんだろうか。どんな気持ちで、どうするかで人生は変わってくる。
人生っていうとなんだかおおげさな感じがするけど、大なり小なりいろんなことが毎日あって、その一日一日の「私」の積み重ねなん -
Posted by ブクログ
上巻は事件が起こってから裁判まで、下巻は公判から判決までを描いている。話は被害者遺族と加害者家族の視点を中心に進んでいき、それに新聞記者、刑事、検事が加わるため、殺害の様子や凶器、殺意を持った経緯など犯人と被害者しか知らないことは最後まで明らかにならない。被害者や遺族が常に置いてけぼり、というのはこういうことなのだとよく分かる。これでは遺族はどこに気持ちをぶつけたらいいのか。加害者の妻は、最初は夫のせいで今までの生活が壊されたのだから、責めるのは仕方ないと思っていたが、あまりにも自分大好き人間でうんざりした。それとも家族が犯罪を犯したら、誰もがこんなふうになってしまうのだろうか。
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Posted by ブクログ
【本の内容】
甘えん坊の摩美としっかり者の朋子。
摩美の彼氏に一目惚れしてしまった朋子が、摩美の結婚式で行なった禁断のスピーチとは…「祝辞」。
銀座のホステスから地味なOLに戻り、着実な結婚をめざした(私)を襲った突然の不幸…「夜離れ」。
結婚に憧れる女性たちが、ふと思いついた企みとは?
ホントだったら怖いけど、どこか痛快な気分にも。
微妙な女心を描く6つのサスペンス。
[ 目次 ]
[ POP ]
この本を読んで、しみじみと女性は怖いなあと思う。
寂しさや虚栄心・甘え・妬みからくる冷淡な行動、ヒステリックな振る舞い。
ああはなりたくないと思いながらも、自分のことが書かれて -
Posted by ブクログ
多分読んでいるとき眉間にしわが寄っていたのでは。
とにかく人のはなしを聞かない。それも、そそっかしいのとは違って、訓示や説教、注意事項といった大事なことを聞かない。聞きたがらない。積極的に耳を閉ざす。
すぐに頭に血がのぼる。
子ども相手だろうが酔っぱらい相手だろうが、相手がけんか腰ならこっちもけんか腰だ。
市民相手に暴力事件を起こさずに済んでいるのは、周りの人が止めてくれるからだ。
では、熱血警察官なのかというとそれも違って、本当はフリーターでしばらく生きて行こうと思っていたのだが、売り言葉に買い言葉で就職することになり、行き掛かり上それが警官だっただけなのだ。
だからすぐ、この仕事は自分 -
Posted by ブクログ
作家さんの名前、見たことあるなーくらいの動機でふらっと手にとってみたけれど、なかなか面白かった。
次々に事件が起こる展開は、ちょっとご都合的というか、舞台設定や登場人物が生々しいくらいのリアリティがあるのに対して、「そんなんなるかい」って少し思ってしまったけれど。
特に女性の、登場人物の描写が、「ああ、こういう人いるよね…」という、下世話なくらいに不完全で生々しいキャラクターなのが醍醐味です。
ぶっちゃけ読んでてちょっとウザいようなやつらだったり、本人自体がイライラそわそわしていたり。そして深夜、殺人事件だなんてとんでもないことがおこる。
「再生の朝」というタイトルを信じて、はらはら読めば