乃南アサのレビュー一覧

  • いちばん長い夜に

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    読んでいて東日本大震災の頃に戻ったみたいな心境になった。緊急地震速報とかCMとか、当時の記憶や空気が蘇るようだった。全体的に、前二巻の方が何気なさの中の良さがあって好みだった。

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    2018年10月17日
  • ドラマチック チルドレン

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    終盤までノンフィクションと知らずに読んだ。非行はともかく、殆ど描かれていない閉じこもり型不登校の子たちは、悪いことなんか何もしていないのにどうして刑務所のような施設で生活しないといけないのかと、他人事じゃなくて反発を感じた。社会復帰をするにはそういうことが必要なのかな…。主宰の経験から来る自負や威圧感も苦手で導入部は読み進めるのを躊躇するくらいしんどかった。恵が脱走する辺りからは物語として自分や現実から切り離して読めてほっとした。非行少女だったことが嘘みたいな恵の成長が出来すぎた物語染みていて眩しかった。

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    2018年10月17日
  • ライン

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    面白かった。電話回線でパソコン通信をする時代の話だけれど、チャットにハマってはしゃいだ女の子のふりをする薫が何故か自然で寄り添い易く、古さを感じずにさくさくと読めた。自分がチャットをしていた頃やオフ会に対する印象の変移を思い出した。解説の「作者は自分の意見を差し挟もうとは決してしていない」が印象的。薫は勉強を放り出して母親に甘えてパソコンばかりしている三浪の主人公だけれど、視線が優しくてつらさや反発を全く感じずに読めたのはその為かもしれないし、差し挟むどころか温かく見守ってくれているとエピローグで感じた。

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    2018年10月17日
  • 女刑事音道貴子 嗤う闇

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    親切と母親気取り、往年の映画スターと下町女系家族のストーカー被害、滝沢の娘婿の借金問題、強姦未遂を通報し容疑者となった昂一。女性の味方であり女性としての苦労もする貴子は女性ならでは?三話では凍える牙で少女だった娘が既婚で、四話では監禁事件から何年も経っている。時系列が不明な話は平行世界みたい。安定。

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    2018年10月14日
  • 女刑事音道貴子 未練

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    監禁事件後の休暇中に出会う事件以外は時系列が何となく不明なまま、プライベートから地続きで刑事をしている貴子にひとりの人間としての確たるリアリティのある計六編。砂場での幼女の異常な死と犯人の七歳児と彼の妹と貴子の先輩な母親の虐待家庭の話が、静かな雨みたいで幼児の体温も感じ悲しくて切なくてとても染みた。

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    2018年10月14日
  • 女刑事音道貴子 花散る頃の殺人

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    貴子のゴミを漁る変質者、若者たちに襲われた男性、おかまな友人との捜査、連続暴行魔に正義感を募らせる援助交際の女子高生等、六つの事件。貴子は、笑顔で塗り固めるとまだ若いんだなあと思うけれど、前作よりも肩の力が抜けて班に馴染めているみたい。周囲と触れ合いながら仕事や日常を送る三十代前半女性的等身大。

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    2018年10月14日
  • 6月19日の花嫁

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    交通事故に遇い、一週間後に結婚を控えたことだけを残し他の記憶を失った千尋が、倒れている彼女を拾った一行やホステスをし悪女だった過去や義母を名乗る雅美に混乱しながら、一筋縄でいかず錯綜する記憶を辿る。雅美と弁護士のサスペンスな彩りと、そこで手伝いをしているあまり頭の良くない素朴なトモヨに引き込まれた。

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    2018年10月10日
  • ウツボカズラの夢

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    母を亡くした18歳の少女は、父の再婚を機に故郷を捨て、母方の叔母宅を頼りに上京する。だが、その家は普通の家ではなかった…。
    登場人物の誰にも共感できないのに、面白くてページをめくる手を止められない。女性の心理を書かせたら、乃南アサさんほど秀逸な人はいない気がする。
    読み終えてから、タイトルの意味を考えるのも面白い。

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    2018年10月03日
  • 女刑事音道貴子 嗤う闇

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    まるでドラマを観ているよう。
    「凍える牙」や「鎖」では貴子が苦しむ姿を見ているので、今回の短編集での貴子の昇進と活躍は嬉しい。滝沢との絡みもあって良かった。年下の同僚が怖がり慕う貴子は、確実に成長してる。

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    2018年08月26日
  • 女刑事音道貴子 鎖(上)

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    途中からどんどん面白くなって最後の方は一気に読んだ。久々に小説の中に取り込まれた感じがする。描写や心情の描き方がうまい。

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    2018年08月20日
  • 女刑事音道貴子 未練

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    今回も、職業柄か貴子は喘いで苦しんで絶望する。警察という職業はどうしても、人の裏や社会のネガティブさを直視してしまう、損な役回りなのかもしれない。そこにやりがいがあるとすれば、犯人を捕まえる執念だったり、犯罪回避だったりの正義感が必要になってくる。
    短編なのでサクっと読める。

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    2018年08月14日
  • それは秘密の(新潮文庫)

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    いろいろな男女のお話。
    女性の視点、男性の視点、男の子の視点、恋人同士、夫婦間、別れた元夫と妻、全くの他人、様々なシチュエーションで描かれている。
    人の想いって複雑だな。だから物語になるのか。

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    2018年07月15日
  • 火のみち(下)

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    父のお薦め
    書かれている時代が父の生きた時代とだぶる。主人公の次郎が汝窯に憑かれ、全てを注ぎ込む凄まじさに圧倒される。
    焼き物に関してかなりの調査が必要であったと思う。その内容も素晴らしかった。

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    2018年07月14日
  • 禁猟区

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    ホストにいれあげている中年女・若山直子の資金源は、ホストクラブで借金がかさみ、身動きのとれなくなった少女たちだった。経営者を脅して得た顧客情報から、未成年者の親に当たり、「解決してやる」とカネを要求する。直子の職業は、警察官だったー。犯罪に手を染めた警察官を捜査する組織、警視庁警務部人事一課調査二係。女性監察官泥尻いくみの活躍を描く傑作警察小説四編。

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    2018年06月17日
  • 駆けこみ交番

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    新米巡査の高木聖大は、世田谷区等々力の交番に赴任した。大事件などない閑静な住宅街で、不眠症のおばあさん神谷文恵の夜の話し相手が聖大の目下の役割だった。ところが、ひょんなことから、聖大は指名手配中の殺人犯を逮捕するという大手柄を挙げた。以降、文恵の態度が微かに変化する。文恵を含む七人の老人グループが聖大に近づいてきた…。

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    2018年06月15日
  • ボクの町

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    警視庁城西署・霞台駅前交番に巡査見習いとして赴任した高木聖大は、研修初日から警察手帳に彼女のプリクラを貼っていたことがバレるような、今風のドジな若者。道案内、盗難届の処理、ケンカの仲裁などに追われるが、失敗の連続でやる気をなくしていた。が、所轄の同期見習いが犯人追跡中に大ケガを負ったことで俄然、職務に目覚める。

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    2018年06月15日
  • 6月19日の花嫁

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    乃南アサさんの小説には、人間のどうしようもない部分が隠すことなく書かれています。
    主人公は記憶喪失となり思い出を失いますが、過去ほどあやふやなものはないと改めて気づかされました。
    記憶はないけれども、肌で誰かの温かいぬくもりを感じ、どこかに自分について話したい人がいる。記憶を失い、思い出を忘れ去ったとしても、自身を形成している断片は、現在の自分自身で証明されるということなのかなと思います。
    何より、大切な人が信じて待ってくれている、それだけで女性は強くなれる気がします。

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    2018年06月14日
  • 幸せになりたい

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    Rさまオススメ本の乃南アサさん
    Rさまには珍しく短編集
    7つのそれぞれ幸せになりたいひとたちだったのだろうと思うけど、なかなかに毒のあるお話が多い。
    読み終わって感じたのは、やはり女のほうがたくましいということかな。

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    2018年05月09日
  • ヴァンサンカンまでに

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    ネタバレ

    同じ会社の上司と、その部下と
    不倫を楽しんでいた主人公。

    最終的にはどっちも手に入らず。

    「ざまあwww」ってなりそうな話だけど
    なんだか読み終わって気分がズーンと重くなった。
    笑い飛ばせない話だった。

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    2018年05月07日
  • ウツボカズラの夢

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    静かに芽を伸ばす主人公と、壊れる運命にあったかのような家族。
    それ以外の登場人物も、もう少し掘り下げて欲しかった。
    出るだけ出て来て、気にさせて、何の結論も無く終わってしまった。
    ので、星3つ。

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    2018年05月05日