あらすじ
甘えん坊の摩美としっかり者の朋子。摩美の彼氏に一目惚れしてしまった朋子が、摩美の結婚式で行なった禁断のスピーチとは……「祝辞」。銀座のホステスから地味なOLに戻り、着実な結婚をめざした〈私〉を襲った突然の不幸……「夜離れ」。結婚に憧れる女性たちが、ふと思いついた企みとは? ホントだったら怖いけど、どこか痛快な気分にも。微妙な女心を描く6つのサスペンス。
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Posted by ブクログ
黒くて怖い女性たちの短編集。
ぞっとする主人公たちばかりではありますが、非現実的というほどではない。
理性で抑えられないと、人はこうなる。
そんな怖さを感じました。
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乃南節! フルスロットルww
はじめて著書を拝読して以来、いちばん好きな女性作家ですv
結婚というテーマで統一してるとこがモノトーン(?)でオサレなので、お気に入りの一冊。
ただし、内容はオサレどころか、相変わらずドロッドロww
女性の奥に渦巻くコールタールのような「闇」が赤裸々にダダ漏れ!
そこが良いっっv ←
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女性の嫉妬や思い込み、執念がめっちゃ深く描かれています。怖いくらい・・・
これは最低やろ!!って思うような主人公達の”気持ち”や”行動”。でも自分のなかに絶対ないのか?ってゆわれたら、・・・。
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女性の心理の恐ろしさに焦点を絞った短編集。
中でも「髪」が一番好きです。
容姿の点で見下していた子がどんどん
キレイになって、自分の影が霞んでいくときの
焦りと嫉妬。
絶対こういう心理って、女性にはある。
エンディングで同じセリフを呟きたくなった人、
絶対いるはず。正直私もその一人。
「祝辞」も「あーこの場で奴のあんなこともこんなことも
言ってやりてえ」と思っている人、いるはずです。
…実際にやっちゃう人はいないと思いますが。
どちらかというと男性にオススメ。
女性が読んでももちろん面白いです。
オンナはこんなに怖いんだよ…うふふ。
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男性に執着し結婚が幸せと信じて振り回される不幸な女性たちの話。
一見リアルには起こらなそうな話ばかりだけど、一方で心境や振り回される感じはリアルそのもの。
小説を読んだ後に心が洗われる感覚は全くなく、むしろ見たくないし見せたくもない汚い部分をまざまざと見せつけられる感じ。
人に幸せを委ねるから振り回されるのであって自分のことは自分で幸せにするのが一番とやっぱり思った。
短編集の中では最後の夜離れの銀座のホステスさんが1番好き。なんだかんだで恋愛への執着はなく冷静に自分の幸せを見てる気がする。
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女の怖ーい面にフォーカスした短編集。どれも結婚が絡んでいる。どれも面白いが特に「祝辞」の驚きのエンディングと、ストーカー女の登場する「青い夜の底で」は素晴らしかった。表題作「夜離れ」の主人公だけが少し違った感じで、この作品で終わっているのがなんともニクい構成。
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読みながらゾクゾクする。
フィクションだ・・・と思いながらも共感できてしまう女の怖さ。
解説が秀逸。
人は自分を受け入れることを、人生を通して向き合っていく運命なのね。
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こんな女が近くにいると寒気がするな〜という怖さ。
そして、そんな女たちに時々共感できてしまう自分への怖さ・・・のWホラー。
あとがきが心理カウンセラーさん!
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ちょっとブラックな味付けの短編集(中編?)「4℃の恋」「祝辞」<結末はなんとなくわかったけど、それでもひいた。。ふむぅ。。「青い夜の底で」「髪」「枕香」「夜離れ(よがれ)」
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イヤサスとでも言うべきか、基本的に報われない女性の話でなんだかテンションが下がった。が、満足感もある不思議な気分。
4℃の恋→特に問題のないところで終わるが、晶世はこのあと絶対不幸になるだろうという気がして後味悪し。
祝辞→朋子は敦行に一目惚れしたというより、摩美に負けたと感じたことでプライドをズタズタにされたのでは。解説はその通りだと感じる。
青い夜の下で→はじめから落ちがわかるのでただただ怖いのみ。
髪→芙沙子は、自信のない、プライドのない女性に感じるが、その気持ちに共感できる部分もある。一番おもしろかった。
枕香、夜離れ→幸せになりたいだけなのに、なぜうまく行かないのか、切ない気持ちになる。夜離れの方が前向きでいい。
夜離れというのは、男が女の元に通わなくなることをいうそうな。どの作品もいい具合のイヤサスでした。
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虚栄、妬み、妄想、暴走・・・
女性のじわじわと来る愛の恐ろしさを描いた短編集
どれも、もしかしたら普通にいるかもしれない女性たち。
うん、女って怖い
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【本の内容】
甘えん坊の摩美としっかり者の朋子。
摩美の彼氏に一目惚れしてしまった朋子が、摩美の結婚式で行なった禁断のスピーチとは…「祝辞」。
銀座のホステスから地味なOLに戻り、着実な結婚をめざした(私)を襲った突然の不幸…「夜離れ」。
結婚に憧れる女性たちが、ふと思いついた企みとは?
ホントだったら怖いけど、どこか痛快な気分にも。
微妙な女心を描く6つのサスペンス。
[ 目次 ]
[ POP ]
この本を読んで、しみじみと女性は怖いなあと思う。
寂しさや虚栄心・甘え・妬みからくる冷淡な行動、ヒステリックな振る舞い。
ああはなりたくないと思いながらも、自分のことが書かれているわ、と情けなく思ったのだった。
本書では、「結婚=女の幸せ」が前提として書かれた短編が収められている。
上手く書かれているのは、ヒステリックになりたくないのに、ついそうなってしまう女性の心理。
とくに「枕香」という話。
大好きでたまらない彼なのに本心を言えず、口を開けば喧嘩を誘う強気なことばかり。
わがままで甘えん坊の恭子の言動は、寂しくて不安で常に相手の気をひきつけたいという心の裏返しだ。
まるで数年前の自分を見ているような気になり、同情してしまう。
女性の虚栄心を描くのも上手い。
「髪」という話でくせ毛だった髪をストレートにし、何度も髪に手をやってうっとりする場面が出てくる。
女性なら誰でもこういう仕草をしてしまうのではないかしら。
実は、私は、やったことがあります……
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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甘えん坊の摩美としっかり者の朋子。摩美の彼氏に一目惚れしてしまった朋子が、摩美の結婚式で行なった禁断のスピーチとは…「祝辞」。銀座のホステスから地味なOLに戻り、着実な結婚をめざした(私)を襲った突然の不幸…「夜離れ」。結婚に憧れる女性たちが、ふと思いついた企みとは?ホントだったら怖いけど、どこか痛快な気分にも。微妙な女心を描く6つのサスペンス。
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内容(「BOOK」データベースより)
甘えん坊の摩美としっかり者の朋子。摩美の彼氏に一目惚れしてしまった朋子が、摩美の結婚式で行なった禁断のスピーチとは…「祝辞」。銀座のホステスから地味なOLに戻り、着実な結婚をめざした(私)を襲った突然の不幸…「夜離れ」。結婚に憧れる女性たちが、ふと思いついた企みとは?ホントだったら怖いけど、どこか痛快な気分にも。微妙な女心を描く6つのサスペンス。
Posted by ブクログ
オレは男だし、女性心理にはどちらかといえば疎いほうだ。
乃南アサの作品を読むと、少しは女性の心理とかを理解できるのではないかなと思える。
しかしその反面、女性は「取扱厳禁」というか(笑)、美しくもあるけれど実は怖いものだということが文面から伝わってくる・・・。
この「夜離れ」という作品は、6つの様々な結婚前の女性心理を描いたサスペンスだ。
祖父の死よりも海外旅行を優先し、祖父の死体を病院の冷蔵庫に保存する女性。
友人の結婚式のスピーチで、すべての秘密を暴露しようとする女性。
ストーカー行為をしていることに気がつかず、俳優を追い掛け回す女性。
登場する女性は皆「幸せ」を求めつつも、嫉妬や憎悪、甘えと妬み、ヒステリー・・
そんなことがグルグル渦を巻いて、「おお・・怖(こわ)っ」と思わせる。
女性にはいつもニコニコしてもらいたいなあ・・なんて思うのは、やっぱり男のエゴなんだろうなあ。