最後の花束―乃南アサ短編傑作選―

最後の花束―乃南アサ短編傑作選―

小説・文芸
781円 (税込)

3pt

色恋をめぐる狂気は、その女たちを少しずつ蝕み、少しずつ壊していった……。ある女は大阪に引っ越してまで愛人を追いかけ、またある女は親友の婚約者を欲しがる。職人の夫の浮気を疑った妻は夫の作る提灯に火を仕込み、OLは見る間に垢抜けた同僚への嫉妬に狂う……。サスペンス・ミステリーの名手による短編を、単行本未収録作品を加えて精選したベスト・オブ・ベスト第一弾!

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最後の花束―乃南アサ短編傑作選― のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     ぶっちゃけた話、売れている作家とは言い難い乃南アサさんだが、知る人ぞ知る短編の名手なのである。しかも、後味が悪い…。本書は、過去の単行本から傑作短編を選りすぐった再編集版であり、男女関係のもつれを描いた作品で統一されている。

     唯一の初収録作品「くらわんか」。最初はお互い、割り切った関係のつもりが、徐々に深入りし…という話は、現実にも掃いて捨てるほどありそうだ。こんな器用な二重生活は、僕には無理だな…。初読時に怖えぇぇぇぇぇ! と思った「祝辞」は、再読してもやっぱり怖えぇぇぇぇぇ! この後、2人はどうなったんでしょうかねえ…。

     「留守番電話」。固定電話を引かない人も多い現在、時代を感じてしまうが、切れ味は現在でも通用するだろう。「青空」。詳しくは言うまい。読んでみて。ブラックな味わいの一方、子を持つ身としては考えさせられる…。「はなの便り」。本書のラインナップの中では異質な存在。その辛さは、なってみないとわからないだろう。

     「薬缶」。つい発作的に…とはこんな感じか。僕も肝に銘じ、反面教師にしよう…。「髪」。嫉妬とコンプレックスは男にもあるが、これは女性の方が共感できるだろう。酷い捨て台詞…。結末の切れ味では本書中No.1かもしれない「おし津提灯」。さすがに鬱憤が溜まるだろうと思っていたら…。きっぱり断れない男が招いた事態とも言えるが…。

     「枕香」。忙しさを理由になかなか会ってくれない男。乗り込んでみた結果…。何となくタイトルから想像できるかな。「ハイビスカスの森」。これも異質な1編です。さすがに男の実力行使に突っ込みたい。「最後の花束」は、ラストに相応しい後味の悪さ。途中で結末を思い出しちゃったよ…。本人は至って真剣だ。笑えるわけがない。

     読んでいて顔が引きつる作品ばかりが勢ぞろい。老若男女問わずに楽しめる、大変お得な作品集になっております。興味が湧いた方は、元々の収録作品集も読んでみよう。特に『花盗人』はお薦めだ。解説によると、今後も傑作短編集の刊行が予定されているとか。なお、解説はネタバレ気味なので、後で読みましょう。

    0
    2015年11月18日

    Posted by ブクログ

    乃南アサ短編傑作選 第1弾

    ・くらわんか
    ・祝辞
    ・留守番電話
    ・青空
    ・ははの便り
    ・薬缶
    ・髪
    ・おし津提灯
    ・枕香
    ・ハイビスカスの森
    ・最後の花束

    主に若い女性の狂気、妬み、嫉みがテーマのサスペンススリラー。

    女性の執念深さに、男性はゾッとする読後感。

    0
    2018年11月18日

    Posted by ブクログ

    11編の短編集が収録。どの作品も、最後の最後でゾッとさせられる作品ばかり。しかし、なかにはゾッとではなく、ホッとさせられる作品も。さあ、どの作品か?
    この緩急が、短編ならではの乃南作品の味かと。

    0
    2017年02月06日

    Posted by ブクログ

    ゾクゾクゾク・・・久々の乃南アサ。
    女の妬み・情年を描かせたらやはり天下一品だ。様々な女性の「復讐」を見る。この短編集で唯一幕切れが明るいのは『ハイビスカスの森』か。あとの作品は怖い。

    0
    2016年03月09日

    Posted by ブクログ

    短編傑作集だったので、読んだことがあったものもありましたが、それでもやっぱりゾっとする結末揃いで楽しめました。
    集められた作品の流れから、だいたいの話の結末は予想がつくのですが、女性の恐ろしさがとてもうまく描かれていると思います。
    短編集なのに、もっと次の話も読みたい!と、結局一晩で一気に読んでしまいました。

    0
    2016年01月31日

    Posted by ブクログ

    同じ短編集でも、乃南アサさんのは濃厚。
    読み応えがある。
    これは、過去の作品から恋愛ミステリーを集めた短編集。
    ほとんどの作品、読んでるはずなのに
    「はなの便り」を読んで、初めて
    あ!これ、読んだことある!!と気づく。
    これは、特に印象に残ってた。
    だって乃南アサさんだもの、いったい、この先に
    何が起きるのか!!!
    その結末のすごさったら。
    だから「はなの便り」なのだ。

    あとは、ほとんど覚えていなくて、あらたな印象で感動もらって読めたので
    すごく良かった。

    乃南アサ恋愛ミステリーは、視点が違うからね。
    え~~~!!!そ、そこいくんだ!!!って感じ。

    0
    2015年12月10日

    Posted by ブクログ

    読み終わりがゾクゾクするお話ばかりなので、ひとつだけホンワカするお話にも実は続きがあってホントはゾクゾクする事態が起きるんじゃないかと…… いえいえ素直にホッと息継ぎしときます。

    0
    2015年11月09日

    Posted by ブクログ

    くらわんか / 祝辞 / 留守番電話 / 青空 / はなの便り / 薬缶 / 髪 / おし津提灯 / 枕香 / ハイビスカスの森 / 最後の花束

    「くわらんか」は文庫初収録、他の既読。
    今風に言えば、いやミス短編集。
    「祝辞」のラストが爽快、「髪」もなかなか凄い。
    面白かった。

    0
    2015年11月08日

    Posted by ブクログ

    女はいつだって身勝手で面倒で繊細で陰湿で、いじらしいけど、恐ろしい。
    作者は女が好きすぎて大嫌いなのではないか、などと勝手に思うのであった。

    0
    2026年07月01日

    Posted by ブクログ

    ミステリー短編集。何気ない日常に潜む女の人の怖さ、狂気、歯車の狂った愛情を描いている。
    サクサクと読めて、ついつい引き込まれてしまいます。

    0
    2020年10月30日

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