最後の花束―乃南アサ短編傑作選―

最後の花束―乃南アサ短編傑作選―

781円 (税込)

3pt

色恋をめぐる狂気は、その女たちを少しずつ蝕み、少しずつ壊していった……。ある女は大阪に引っ越してまで愛人を追いかけ、またある女は親友の婚約者を欲しがる。職人の夫の浮気を疑った妻は夫の作る提灯に火を仕込み、OLは見る間に垢抜けた同僚への嫉妬に狂う……。サスペンス・ミステリーの名手による短編を、単行本未収録作品を加えて精選したベスト・オブ・ベスト第一弾!

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最後の花束―乃南アサ短編傑作選― のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2015年11月18日

     ぶっちゃけた話、売れている作家とは言い難い乃南アサさんだが、知る人ぞ知る短編の名手なのである。しかも、後味が悪い…。本書は、過去の単行本から傑作短編を選りすぐった再編集版であり、男女関係のもつれを描いた作品で統一されている。

     唯一の初収録作品「くらわんか」。最初はお互い、割り切った関係のつもり...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年11月18日

    乃南アサ短編傑作選 第1弾

    ・くらわんか
    ・祝辞
    ・留守番電話
    ・青空
    ・ははの便り
    ・薬缶
    ・髪
    ・おし津提灯
    ・枕香
    ・ハイビスカスの森
    ・最後の花束

    主に若い女性の狂気、妬み、嫉みがテーマのサスペンススリラー。

    女性の執念深さに、男性はゾッとする読後感。

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    Posted by ブクログ 2017年02月06日

    11編の短編集が収録。どの作品も、最後の最後でゾッとさせられる作品ばかり。しかし、なかにはゾッとではなく、ホッとさせられる作品も。さあ、どの作品か?
    この緩急が、短編ならではの乃南作品の味かと。

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    Posted by ブクログ 2016年03月09日

    ゾクゾクゾク・・・久々の乃南アサ。
    女の妬み・情年を描かせたらやはり天下一品だ。様々な女性の「復讐」を見る。この短編集で唯一幕切れが明るいのは『ハイビスカスの森』か。あとの作品は怖い。

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    Posted by ブクログ 2016年01月31日

    短編傑作集だったので、読んだことがあったものもありましたが、それでもやっぱりゾっとする結末揃いで楽しめました。
    集められた作品の流れから、だいたいの話の結末は予想がつくのですが、女性の恐ろしさがとてもうまく描かれていると思います。
    短編集なのに、もっと次の話も読みたい!と、結局一晩で一気に読んでしま...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年12月10日

    同じ短編集でも、乃南アサさんのは濃厚。
    読み応えがある。
    これは、過去の作品から恋愛ミステリーを集めた短編集。
    ほとんどの作品、読んでるはずなのに
    「はなの便り」を読んで、初めて
    あ!これ、読んだことある!!と気づく。
    これは、特に印象に残ってた。
    だって乃南アサさんだもの、いったい、この先に
    何が...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年11月09日

    読み終わりがゾクゾクするお話ばかりなので、ひとつだけホンワカするお話にも実は続きがあってホントはゾクゾクする事態が起きるんじゃないかと…… いえいえ素直にホッと息継ぎしときます。

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    Posted by ブクログ 2015年11月08日

    くらわんか / 祝辞 / 留守番電話 / 青空 / はなの便り / 薬缶 / 髪 / おし津提灯 / 枕香 / ハイビスカスの森 / 最後の花束

    「くわらんか」は文庫初収録、他の既読。
    今風に言えば、いやミス短編集。
    「祝辞」のラストが爽快、「髪」もなかなか凄い。
    面白かった。

    0

    Posted by ブクログ 2020年10月30日

    ミステリー短編集。何気ない日常に潜む女の人の怖さ、狂気、歯車の狂った愛情を描いている。
    サクサクと読めて、ついつい引き込まれてしまいます。

    0

    Posted by ブクログ 2017年10月12日

    大阪まで追いかける話が面白かった。
    洗面所に「元彼」のものが残っている件など、予想できてしまった展開だけど、最初のお寿司屋さんの件が最後への伏線になっていたとは。
    その他も殆どが面白かった。
    サスペンスの部分で読み疲れてしまいがちだけど、こういう短編集なら最後まで楽しめる。
    ーーー
    色恋をめぐる狂気...続きを読む

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