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Posted by ブクログ
ぶっちゃけた話、売れている作家とは言い難い乃南アサさんだが、知る人ぞ知る短編の名手なのである。しかも、後味が悪い…。本書は、過去の単行本から傑作短編を選りすぐった再編集版であり、男女関係のもつれを描いた作品で統一されている。
唯一の初収録作品「くらわんか」。最初はお互い、割り切った関係のつもりが、徐々に深入りし…という話は、現実にも掃いて捨てるほどありそうだ。こんな器用な二重生活は、僕には無理だな…。初読時に怖えぇぇぇぇぇ! と思った「祝辞」は、再読してもやっぱり怖えぇぇぇぇぇ! この後、2人はどうなったんでしょうかねえ…。
「留守番電話」。固定電話を引かない人も多い現在、時代を感じてしまうが、切れ味は現在でも通用するだろう。「青空」。詳しくは言うまい。読んでみて。ブラックな味わいの一方、子を持つ身としては考えさせられる…。「はなの便り」。本書のラインナップの中では異質な存在。その辛さは、なってみないとわからないだろう。
「薬缶」。つい発作的に…とはこんな感じか。僕も肝に銘じ、反面教師にしよう…。「髪」。嫉妬とコンプレックスは男にもあるが、これは女性の方が共感できるだろう。酷い捨て台詞…。結末の切れ味では本書中No.1かもしれない「おし津提灯」。さすがに鬱憤が溜まるだろうと思っていたら…。きっぱり断れない男が招いた事態とも言えるが…。
「枕香」。忙しさを理由になかなか会ってくれない男。乗り込んでみた結果…。何となくタイトルから想像できるかな。「ハイビスカスの森」。これも異質な1編です。さすがに男の実力行使に突っ込みたい。「最後の花束」は、ラストに相応しい後味の悪さ。途中で結末を思い出しちゃったよ…。本人は至って真剣だ。笑えるわけがない。
読んでいて顔が引きつる作品ばかりが勢ぞろい。老若男女問わずに楽しめる、大変お得な作品集になっております。興味が湧いた方は、元々の収録作品集も読んでみよう。特に『花盗人』はお薦めだ。解説によると、今後も傑作短編集の刊行が予定されているとか。なお、解説はネタバレ気味なので、後で読みましょう。
Posted by ブクログ
同じ短編集でも、乃南アサさんのは濃厚。
読み応えがある。
これは、過去の作品から恋愛ミステリーを集めた短編集。
ほとんどの作品、読んでるはずなのに
「はなの便り」を読んで、初めて
あ!これ、読んだことある!!と気づく。
これは、特に印象に残ってた。
だって乃南アサさんだもの、いったい、この先に
何が起きるのか!!!
その結末のすごさったら。
だから「はなの便り」なのだ。
あとは、ほとんど覚えていなくて、あらたな印象で感動もらって読めたので
すごく良かった。
乃南アサ恋愛ミステリーは、視点が違うからね。
え~~~!!!そ、そこいくんだ!!!って感じ。
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