乃南アサのレビュー一覧

  • 女刑事音道貴子 花散る頃の殺人

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    音道刑事シリーズを順に再読中です。季節感を漂わせた短編集。巻末には作者と前作で音道刑事とペアを組んだ滝沢刑事との対談付き。 事件を追いかけている間に、月日が経って行くんだなあと・・・作品を通して季節が肌感で語られていて、現在海外暮らしの私にとっては懐かしさを呼び起こされました。揺れる30代を警察官として、娘として、一人の女としてなどいろいろな側面で描かれていて、音道刑事がさらに魅力的に思えました。プラス「長夜」の安曇も素敵でした。

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    2016年09月06日
  • 岬にて―乃南アサ短編傑作選―

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    選ばれた14篇からなる短編集。トラベルもの,職人もの,何気ない家族の不気味サを描いたもの…,分類するとこんな感じかなあ。繊細な女性の心情を描かせるとさすがの作者さん。男の僕には「?}のものも。ミステリー色は薄くコワサも少ないので,そちらを期待する人には向かないかもです。

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    2016年08月20日
  • 結婚詐欺師(下)

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    あの手この手(あの口この口とも言う)で1人1人のタイプに合わせた口説き方をする橋口が面白い。警察側の章は後半になるにつれてぼったい雰囲気になるため、合間に挟まる橋口の章が楽しみで仕方なくなる。結婚詐欺師としてのノウハウを楽しむだけなら面白かった。「その辺りならばカツラではないからいくら触れられても不安にはならない」この台詞笑ったなー。

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    2016年08月16日
  • 新釈 にっぽん昔話

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    日本の昔話のパロディ。
    昔話らしく語り口調で、オノマトペもたくさん。リズムよくすらすらわくわく読める。

    最初の「さるとかに」が流れは一応そのままなのに、昔話にしては妙に現代的な感覚でおもしろかった。オチもたのしい。
    ほかのものもおもしろかったけど、さるかに合戦ほどのパロディではなかったから、どうせならぜんぶそれくらいだったらいいのにと思った。

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    2016年08月15日
  • いちばん長い夜に

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    ネタバレ

    前科持ちの二人の女性の、支えあいながらひっそりと静かに生きていく日常の物語かと思っていたら、最後は苦しくて読むのが辛かった。
    取り返しのつかないことはたくさんある。
    軽々しく、前向きに!とは言い難く、少し切ないラストだと思った。

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    2016年07月26日
  • 禁猟区

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    警察官でありなから不正や犯罪に手を染めていく者たち、
    そしてそれを取り締まる沼尻いくみを含めた捜査班の物語。

    どこの世界でもあると思うが、権力に付随した不正はほんとに見苦しい。

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    2016年07月13日
  • 風紋 下 新装版

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    思ったよりあっさり終わった。
    被害者の遺族も辛いが、加害者の家族も辛い。結局真相は藪のなかだが、浮気された上、殺人犯の妻になってしまった香織の悲哀はものすごいと思う。
    建部はマスコミの良心のように描かれているが、結局自分の興味のために家族をつけ回しているようにしか見えなかった。

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    2016年07月03日
  • 夜離れ

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    虚栄、妬み、妄想、暴走・・・
    女性のじわじわと来る愛の恐ろしさを描いた短編集
    どれも、もしかしたら普通にいるかもしれない女性たち。

    うん、女って怖い

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    2016年06月30日
  • 悪魔の羽根

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    恋人たちや夫婦、友人、家族・・・
    さまざまな関係のゆがみを描いた短編集
    ひとつひとつが短いのでかなり気軽に読めます

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    2016年06月25日
  • 地のはてから(上)

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    方言が分かりにくくて読みづらかったけど、慣れるにつれておもしろくなってきた。
    12歳で奉公って考えると、昔の人は本当に大変だったんだなって思う。
    とわ、がんばれ!

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    2016年06月17日
  • 最後の花束―乃南アサ短編傑作選―

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    妬み、嫉みという単語がしっくり来る話を集めた短編集。
    後味悪い結末、バッドエンドな話がほとんどだけど「はなの便り」「ハイビスカスの森」はハッピーエンドだった(=´∀`)!
    まぁどちらともサスペンス調の話である事には違いないんですが…w

    普通の日常から一転、みたいな描き方も好きだし巧いと思うんですが、続けて読むと同じような話が続く感があり少し食傷気味に(^^;;
    少しづつ読めばいいんだけど、ついつい一気に読んじゃったよ(苦笑)

    「最後の花束」を最初に読んだ時はそんなに共感しなかったんだけど、16才の僕の絵梨佳への気持ちが切ない。
    てっきり婚約者が僕かと思ったよ…

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    2016年06月12日
  • 涙(上)

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    最初からずっと泣かせるストーリーか。
    今、ざっと見た他の人のレビューが酷くてなんだかさみしいな。
    純粋な気持ちで物語を楽しめない人はかわいそう。
    一気に読み終えたという事は、面白いという事でしょうね。
    下巻ももうすぐ終わりそうです。
    名前の読みが昔の親友と同じなので、どうしてもそのイメージで進めてしまう。これほど強くないと思うけど透明なきれいな人でした。

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    2016年05月27日
  • 不発弾

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    胸のなかにくすぶっている様々な要素を短編集という形で表したものかな。秀悦した作品とイマイチの落差が激しかったのが残念。
    表題の不発弾が一番つまらなかったのも気になるところ。どうしてこの題名にこだわったのかとか。。。。

    短編だと特に物語の落とし所が肝なのだと痛感。
    福の神がとても好きな作品だった。

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    2016年05月25日
  • 岬にて―乃南アサ短編傑作選―

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    短編傑作選。
    表題作であり文庫本初収録の”岬にて”他、13編。

    一番好みなのは”岬にて”
    背筋がぞわりとするような作品もあったり。
    ”愛情弁当”はぞわりを通り越して、本を閉じたくなってしまいました。

    好みの作品と、そうではない作品が入り混じっていて、★3つになりました。

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    2016年05月22日
  • 駆けこみ交番

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    新米警察官の高木聖大
    赴任先は、なんとものどかで平和な世田谷区等々力

    ひょんなことから知り合った老人たち、その名も「とどろきセブン」
    彼らの力を借りながら成長してゆく

    ・・・なんだけど、この老人たちが
    クセモノで(笑)
    新米警察官より1枚も2枚も上手でしたw

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    2016年05月21日
  • 新装版 鍵

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    両親を失った3人兄妹。
    また末っ子の麻里子は聴覚障害がある。
    そんな最中、近隣でひったくり事件が起こる。
    事件に巻き込まれる兄妹とその友達を含めた、
    ヒューマンミステリー。

    犯人像の印象が薄く、事件性が低く感じられたのが残念。

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    2016年05月17日
  • ニサッタ、ニサッタ(下)

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    ネタバレ

    耕平のような人って実際いると思うし,杏菜の生い立ちのようにつらい人生おくっている人もいると思います。何か考えさせられた作品でした。

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    2016年05月07日
  • 不発弾

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    ネタバレ

    どれも仕事とプライベートがある普通の人がでてくる。
    絶品煮込みの話、ゾクゾクして面白かった。
    ありそうな隣の噂話という感じ。

    でもさすが乃南アサだと、するする読める。

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    2020年11月08日
  • 再生の朝

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    高速バスがバスジャックされ、事態は最悪の状況へ。乗客それぞれの視点、背景を描いた群像劇。乗客達のその後をもうちょっと読みたかった。

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    2016年04月27日
  • 涙(下)

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    思ったとおりの展開で驚きはなかった。
    それにしてもこの作家は、登場人物に好意を持っているのかな。魅力のある人物が少なすぎる。
    涙一滴も流れず。

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    2016年04月22日