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人気作家乃南アサが台湾各地を巡り歩き、台湾と日本の関係性についてその歴史から思いを馳せる異色の台湾紀行。叙情性あふれる文章に込められた著者の深い想いが全体を包む、台湾紀行の決定版ともいえる作品。
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Posted by ブクログ
【私が出会った八十代になる男性は,植民地の子として暮らさなければならなかった少年時代を振り返って,「懐かしくて懐かしくて,悔しくて悔しくて」と遠くを見る表情で瞳を潤ませた】(文中より引用) その美しさから,美麗島とも称された台湾。その島と人々,そして歴史の魅力に惹かれた筆者による紀行文です。著者は...続きを読む,『幸福な朝食』や『凍える牙』等で知られる作家の乃南アサ。 ほとんど何も知らないところから台湾を訪れ,そこで筆者が受けた衝撃や気づきを記録しているため,台湾を考える上での第一歩としても特にオススメできる作品。作家による紀行文ということも影響してでしょうか,流麗な文体とあいまって台湾にまつわる魅力が一層引き立てられていた気がしました。 また訪れたいものです☆5つ
台湾についての旅行記かと思った。 それだけではない。台湾の歴史がけっこう垣間見ることができる。 知らないことが多すぎる。 まず、一国家として存在していることがないこと。 次に世代で通じる言語が異なること。 1987年まで世界でも類をみないほどの厳しい戒厳令があること。 また行きたいなあ。今度は深く見...続きを読むることができるかも。
台湾の風土や人々を語るにはどうしてもその歴史に触れざるを得ない。 30年近く前の司馬遼太郎の「街道をゆく」もそうだし、本書も。
出たのを知って、文庫化されるまで待とうと思いつつ結局ハードカバー買ってしまった作品。台湾紀行だと思ってたが、中身は作者の台湾認識について、という方が正しかったかも。 作者も含めて改めて多くの日本人が台湾のことを全く理解してないことを認識。その点においては、彼女のようなそれなりに影響力ある人がこういう...続きを読むものを表すのは、理解を含めるのにとても良い。一方で個人的期待感から言えばハードカバー買うほどではなかった。自分の中では既に身をもって体験したことの追認だったし、作者の視点が(敢えてなのかもしれないけど)限定的過ぎる気がする。理解することは大事だけど、これもまた偏った理解のひとつに過ぎないのと思う。それでも、日台の未来のためには、広く読まれてほしいな、という一作ではある。 ちなみに乃南アサは僕は原則いまひとつ、「涙」以外はどうにも読みにくくて進まないのだが、本作も文章はあんまり得意じゃなかった感じ。相性いまいちですなあ。
司馬遼が偉人たちから見た上からの台湾の紀行文というのなら、これは庶民目線の紀行文だ。また台南に行きたくなった。
人口減少率全国一の本県は少子化もかなりの勢いで進んでいる。今日の新聞にも141年続いた郡部の小学校が閉校する、という記事が載っていた。 私が住んでいる街、以前は「鉄砲町」「笊町」「大工町」「四十軒堀町」など、土地柄を思い浮かばせる趣のある町名が付いていたが、数十年前に革新系市長が、大町何丁目だの、中...続きを読む通り何丁目だのという全国どこにでもある町名にかえてしまった。 行政は「趣」には関心がないようだ。 そうやって昔を偲ばせる事柄が減っていく。 台湾にはそれが残されているようだ。 著者は旅をしながら思いがけずに「心のふるさと」に触れているのだろうか。
駆け足で読み終わってしまったことを後悔している。歴史や人びとさまざまな方面から台湾を書いてあり、台湾のことをまだ深くわかっていない私のような人間にはちょうどいい台湾具合(?)。知っていることもあって勉強できるし、知らないこともでてきて興味深く最初から最後まで引き込まれるように読めた。 筆者には推理小...続きを読む説作家イメージがあり、エッセイのイメージがなかったのだが、違和感なくさらりと読めて私には読みやすい。また、どこが?と問われると難しいのだが本全体から女性的な優しい目線が感じられた。もう一度時間をかけて再読したい。 次回旅行のときにぜひ行ってみたいと思ったのは、筆者が推している台南の国立台湾歴史博物館。宋文薫夫妻のお話にはキュンとした♪
歴史を知り、今を知ることが台湾という複雑な社会を理解するには必須であることを著者の乃南氏は2011年の東日本大震災に伴う台湾からの義援金の多さをきっかけに気づいていく。自分と乃南氏とは同世代だが、確かに学校教育の中で台湾のことをきちんと教わった記憶はない。その辺はよくわかる。台湾に興味関心をもつこと...続きを読むによって日本とは何かも見えてくるという視点も大事なことはその通り。しかし、実際に著者が見聞きし、ここで書いていることはちょっと勉強すればすぐにわかること。その意味で、今後もっとテーマを絞って深く掘り下げて欲しいな、と上から目線ながら思った次第。
現地の方の案内で台湾のあちこちを訪れ、日本統治時代を生きた方々へのインタビューなど歴史にも触れ、台湾入門ガイドブックのような本。行ってみたいところがまた増えた。
台湾とは何か。作者が台湾各地をくまなく巡り、日本との深い関係性についてその歴史から思いを馳せる紀行。 台湾の事を美麗島と呼ぶ事を初めと知った。 台湾には親日家が多いとは聞いていたが、1895年からの50年間の植民地時代の八田さんや杉浦茂峰さんの事を台湾の人たちが今もいい事として覚えていてくれている...続きを読むって素晴らしい。 この本で初めと知った事が多い。 自分たちの事を知らなすぎる。反省。
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