乃南アサのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大阪まで追いかける話が面白かった。
洗面所に「元彼」のものが残っている件など、予想できてしまった展開だけど、最初のお寿司屋さんの件が最後への伏線になっていたとは。
その他も殆どが面白かった。
サスペンスの部分で読み疲れてしまいがちだけど、こういう短編集なら最後まで楽しめる。
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色恋をめぐる狂気は、その女たちを少しずつ蝕み、少しずつ壊していった……。ある女は大阪に引っ越してまで愛人を追いかけ、またある女は親友の婚約者を欲しがる。職人の夫の浮気を疑った妻は、夫の作る提灯に火を仕込み、OLは見る間に垢抜けた同僚への嫉妬に狂う……。サスペンス・ミステリーの名手による短編を、単行本未収録作品を加え -
Posted by ブクログ
何だか好感が持てない登場人物ばかりだ。
母親が亡くなり、すぐに歳下の女性と再婚した父親たちとの生活から逃げるように上京した少女が、高級住宅街に建つ叔母の家で半ば家政婦のような生活をしながら、最後にはその家の息子の妻となり成り上がりを果たす物語。
登場する人する人が、誰かから何かを貰ったり何かをしてもらうことに貪欲で、その為には相手好みの人間を演じることをいともたやすく選択できてしまう。
心からの信頼や愛情や思いやりなんてものを持ち合わせた人がおらず、なんだか可愛げがない。
だけどもどこか、イライラと気になってしまうのは、そうやって最後には望みを叶える生き方を羨んでいる自分もいるからなのか。 -
Posted by ブクログ
一見幸せそうに見えたとしても、本当はどうなのかは他人にはわからない。
立派な家に住んでいる鹿島田家の人たちは、田舎を追われるように出てきた未芙由にとっては別世界の住人のように見えた。
しかし、一緒に住み始めて初めて見えてくるものもある。
持ってうまれたものなのか、才能なのか。
それとも幸せになりたいと強く願う気持ちから出た知恵なのか。
未芙由の立ち回りの上手さには唖然となった。
したたかさを通りこして、もはや怪物のようにも見えてくる。
母親が死ぬまでは未芙由は普通の家庭に育ってきたはずだ。
両親が暴力を振るうわけでもない。
確かにお金はなかったかもしれないが、熱心に母親の看病も熱心にし主婦代わ -
Posted by ブクログ
人はいつからでも、何歳からでも、やり直すことが出来る。
それはきっと真実なのだろう。
でも、変わろうとする意思がなければ人は変われない。
誰に強制されても、本当に変わりたいと願わなければ変わることなんて出来ない。
結局のところ、自分自身が一歩を踏み出すしかないのだろう。
川又は驚くほど忍耐強く子どもたちに接している。
他人だから持てる忍耐と許容のような気がした。
親なればこそ子どもに期待もする。夢もみる。
子なればこそ親に甘えもある。理解してほしいと屈折した表現もする。
互いに「どうしてわかってくれないの!」という思いがあるのかもしれない。
わかってほしいなら言葉にしなくちゃ伝わらない。
親な