乃南アサのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
大正~昭和30年代にかけて知床周辺の開拓民の物語。
主人公「とわ」は2歳で家族とともに知床の斜里町イワウベツに移住。極寒・痩せた土地を開拓する厳しく貧しい生活の中ウトロで育つ。12歳で小樽に奉公に出て、世界大恐慌の影響による不況で16歳で職を失い、18歳で結婚して斜里町に住み、ボロ布を仕立て直しで生計を建て、子どもを7人出産、5人を育て上げる。
想像を絶する過酷な人生だが、当時の開拓民にはこういう人生を送った人々が大勢いたのだろう。
しかし、「とわ」は才気煥発で向上心が強いので、小樽に出たことを契機に大成功を収めるといったサクセスストーリーならばよかったのに、と思わずにいられなかった。