乃南アサのレビュー一覧

  • 地のはてから(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自由をかなり制約され、生きるために生活するとわがとてももどかしく、せつない気分になった。

    それと、この物語に出てくる男はなんでこんなにダメなの・・・。

    全編をとおしてセリフが方言。おそらく、かなり忠実に方言を再現したのだろうと思う。
    だけど、五十音で方言を表現するのって無理がある。方言は好きなんだけど、かなりセリフが読みにくく、文字から単語、単語から文章に変換してからセリフを読まなくてはならなかった。テンポよく読み進めることができなくて、それが残念。

    0
    2013年09月11日
  • 駆けこみ交番

    Posted by ブクログ

    「あー、あの話がここで繋がるのね」と言う
    驚きがあることはあったが、
    それ以外は、やや期待外れの感が否めない。

    テレビ朝日あたりでドラマ化したらおもしろいのかも。

    0
    2013年09月10日
  • 地のはてから(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    北海道の開拓。すさまじい。私の基準からいうと、あり得ない。
    掘立小屋で厳冬期を過ごしたのに、驚いた。というか、掘立小屋の実情を知って驚いた。小学生なんかのときに、私が作った段ボールの基地と大差ない。扉も窓も床もない。朝起きると、布団が凍ってたとか、布団に雪がつもっているとか、すごい。

    そして、大正時代の女性がまだまだ自由に行動できない様がもどかしい。結婚相手を選ぶ自由がどれほどあったかはわからない。相手を選べない、というのは男性も同じかもしれないけど、結婚後は夫次第というのがなんともいえず。夫が立派な人物であれば問題がないけれど、だめ男だと最悪。離婚だってそんなに気軽にはいかないだろうし。

    0
    2013年09月08日
  • 禁猟区

    Posted by ブクログ

    警察官の犯す罪についての短編集。警察(監察)が警察を取り締まる話で、仕方なく犯す罪はやはり人間的で悲しい。あまりないタイプの小説で面白く読んだ。

    0
    2013年08月31日
  • 紫蘭の花嫁

    Posted by ブクログ

    追いかけてくる人がほんとは愛情があって、摩衣子が小田垣の事が好きなのかと思ったら違っていたところがおもしろかった。というか、安心した。

    0
    2013年08月18日
  • 涙(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    娘が離婚するという話を聞き、母親が自分の過去を思い出す。母親は、昔、父親とは別の男と婚約し、結婚しようとしていたが、式一か月前に突然謎の失踪を遂げてしまう。理由がわからず、婚約者を探してさまよう昔の母親。。。やれやれ、何が面白いんだろうか

    0
    2013年08月10日
  • 禁猟区

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いわゆる「警察の警察」、仲間であるはずの同じ警察官の不祥事等を調査する部署である「監察」にスポットを当てた、ちょっと異色の警察小説。
    文章は平易だしそこそこ興味深くは読めるのだけれど、何せ後味がよくない。
    話数と同じ(か、それよりも多い)数の人間が破滅してゆくさまを読ませられるのは、正直しんどいかなあ……。
    これをたぶん、東野圭吾さんとか誉田哲也さんあたりが書くと、「じつは見守っていてくれた誠実な同僚がいたよ!」とか、イージーだけどほっとする「救い」がある気が(笑)。
    それがないのが、乃南アサクオリティなのかなー。

    0
    2013年07月29日
  • 地のはてから(上)

    Posted by ブクログ

    大正~昭和30年代にかけて知床周辺の開拓民の物語。
    主人公「とわ」は2歳で家族とともに知床の斜里町イワウベツに移住。極寒・痩せた土地を開拓する厳しく貧しい生活の中ウトロで育つ。12歳で小樽に奉公に出て、世界大恐慌の影響による不況で16歳で職を失い、18歳で結婚して斜里町に住み、ボロ布を仕立て直しで生計を建て、子どもを7人出産、5人を育て上げる。
    想像を絶する過酷な人生だが、当時の開拓民にはこういう人生を送った人々が大勢いたのだろう。
    しかし、「とわ」は才気煥発で向上心が強いので、小樽に出たことを契機に大成功を収めるといったサクセスストーリーならばよかったのに、と思わずにいられなかった。

    0
    2013年07月29日
  • 地のはてから(下)

    Posted by ブクログ

    過去の日本にはこんな時代が本当にあったんだろうなぁとは思いますが……、後半はただひたすら生きていくことに一生懸命なだけで、諦めにも似た境地で、読んでいてしんどかった。
    逆境でも前向きな心根で立ち向かって欲しかったかも。
    方言を読ませるのは味わいあっていいのかもしれないけど、ちょっと読みづらかったです。

    0
    2014年08月17日
  • 禁猟区

    Posted by ブクログ

    「禁猟区」乃南アサ 読んだ。自分と大差ないなって人々が、日常にぽっかり空いてる穴に堕ちていくような話が一番怖い。

    0
    2013年07月24日
  • 二十四時間

    Posted by ブクログ

    (2013.7.15 再読)一時間ごと、その時間にまつわるエッセイというのか私小説というのか、そういうものが綴られた本です。

    興味深いものもあれば、退屈な話もあったり。

    0
    2013年07月15日
  • 禁猟区

    Posted by ブクログ

    女性監察官沼尻いくみが主人公。帯には「女性監察官沼尻いくみの活躍を描く」とあるが、実際はたいした活躍をしない 笑。音道貴子のようなカリスマ性はなし。それよりも道を踏み外した警察官の方に焦点が当てられている感じ。ただこの主人公はまだヒヨっ子なので、この先監察官として成長していくのかどうか見てみたい気はする。

    0
    2013年07月12日
  • 女刑事音道貴子 嗤う闇

    Posted by ブクログ

    音道貴子シリーズの短編集。

    すっかり音道シリーズにはまってますが、やっぱ長編がいいなぁ。
    そしてやっぱ滝沢好き。

    0
    2013年07月11日
  • 禁猟区

    Posted by ブクログ

    連作集でプロローグで犯人の状況が書かれていて、次の章から主人公がそこに行き着く過程を書いていくという構成で、ついこの前読んだ「自白」と似ていた。

    警察官の話だけれど、警察内部で服務規程や勤務規律違反を犯している人間がいないかを調査する監察官の女性が主人公。

    解説によると以前は素人が犯罪に巻き込まれ解決するパターンが売れたが、現在は警察官が犯罪者を追い詰めるのが売れるらしい。

    ただ、それだとすべて同じになってしまうので、警察内部の機構を取り上げて差別化を測っていると考えると作家も大変だなあと思う。

    0
    2013年07月08日
  • 死んでも忘れない

    Posted by ブクログ

    至る所に「問題」になり得る「芽」が存在している。
    きっと何処の家庭にも少なからず…大小あるにせよ…あると思う。

    それにしても、畳み掛けるように起こる事に先を読まずにいられなくなる。

    「死んでも忘れない」は色んな意味で取れたから、最後に「そっちか!」と(笑)

    0
    2013年07月04日
  • 禁猟区

    Posted by ブクログ

    面白かった。警察の中でも意外な部署の連作短編。ただしパターンがわかってくると途中は適当に流して後半の展開だけ気になる感じになってしまった。

    0
    2013年07月03日
  • ニサッタ、ニサッタ(下)

    Posted by ブクログ

    ずーっと主人公がぐずぐずしててやきもきしたけど、最後の5分の1くらいでやっと報われた!
    最後の最後で、あたたかい気持ちになりました。

    0
    2013年06月27日
  • ニサッタ、ニサッタ(上)

    Posted by ブクログ

    どん底からのどん底。
    良い事が起これば悪い事も起こる。
    そんなリアルな感じに引き込まれる。

    ここまで落ちるの…?もう救われて良くない?
    と暗い展開に落ち込みながらも、
    だからこそ、次が気になってどんどん読んでしまった。

    楽天的な友達への嫉妬、どん底まで落ちても存在する自分のプライド、
    それがなければうまくいったかもしれないのに・・・と思えど、
    そんなちょっと醜い部分がリアルでむしろ愛おしい。

    0
    2013年06月26日
  • ニサッタ、ニサッタ(上)

    Posted by ブクログ

    じれじれしながら、いつ主人公に良いことが起きるんだろうって読んだ。
    早く良いこと起きてくれないかなー。
    1日でがつがつ読んだ!

    0
    2013年06月26日
  • 自白 刑事・土門功太朗

    Posted by ブクログ

    昭和60年前後のタイトルどおりの主人公、刑事土門が担当する事件の連作集。

    話の間に当時のエピソードや、はやった曲などが盛り込まれる。

    事件自体は普通この人だよなと思われる人間を追って逮捕し、どんでん返しで真犯人が見つかるわけでなく、淡々と終わる。

    ただ、ルミノール反応を自分が初めて知ったのはパトリシアコーンウェルの検死官シリーズだが、この当時あったのかなと思う。

    0
    2017年10月10日