乃南アサのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【本の内容】
甘えん坊の摩美としっかり者の朋子。
摩美の彼氏に一目惚れしてしまった朋子が、摩美の結婚式で行なった禁断のスピーチとは…「祝辞」。
銀座のホステスから地味なOLに戻り、着実な結婚をめざした(私)を襲った突然の不幸…「夜離れ」。
結婚に憧れる女性たちが、ふと思いついた企みとは?
ホントだったら怖いけど、どこか痛快な気分にも。
微妙な女心を描く6つのサスペンス。
[ 目次 ]
[ POP ]
この本を読んで、しみじみと女性は怖いなあと思う。
寂しさや虚栄心・甘え・妬みからくる冷淡な行動、ヒステリックな振る舞い。
ああはなりたくないと思いながらも、自分のことが書かれているわ、と情けなく思ったのだった。
本書では、「結婚=女の幸せ」が前提として書かれた短編が収められている。
上手く書かれているのは、ヒステリックになりたくないのに、ついそうなってしまう女性の心理。
とくに「枕香」という話。
大好きでたまらない彼なのに本心を言えず、口を開けば喧嘩を誘う強気なことばかり。
わがままで甘えん坊の恭子の言動は、寂しくて不安で常に相手の気をひきつけたいという心の裏返しだ。
まるで数年前の自分を見ているような気になり、同情してしまう。
女性の虚栄心を描くのも上手い。
「髪」という話でくせ毛だった髪をストレートにし、何度も髪に手をやってうっとりする場面が出てくる。
女性なら誰でもこういう仕草をしてしまうのではないかしら。
実は、私は、やったことがあります……
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
多分読んでいるとき眉間にしわが寄っていたのでは。
とにかく人のはなしを聞かない。それも、そそっかしいのとは違って、訓示や説教、注意事項といった大事なことを聞かない。聞きたがらない。積極的に耳を閉ざす。
すぐに頭に血がのぼる。
子ども相手だろうが酔っぱらい相手だろうが、相手がけんか腰ならこっちもけんか腰だ。
市民相手に暴力事件を起こさずに済んでいるのは、周りの人が止めてくれるからだ。
では、熱血警察官なのかというとそれも違って、本当はフリーターでしばらく生きて行こうと思っていたのだが、売り言葉に買い言葉で就職することになり、行き掛かり上それが警官だっただけなのだ。
だからすぐ、この仕事は自分に向いてはいない、と逃げる。
「なら、おまえに向いている仕事ってなんだ?」といわれると黙るしかないくせに。
やる気はないくせに手柄だけは立てたがる聖大。
交番勤務とはいえ、事件が起きれば命の危険もある。
だからこそ「チームプレーであることを忘れるな」「自分の命は自分で守れ」としょっちゅう怒られているのに、それが出来ないんだなあ。
いつ成長するのだろうとイライラして読んでいた。
500ページ強の作品の400ページ目で、まだ成長していない。
最後まで読んで、やっとほんのちょっぴりの成長が見える。
そうだよね。人間そんなに簡単には成長できません。
言われたことがすぐに身につくようならだれも苦労はしません。
実はこの高木聖大の成長した姿は別なシリーズに出てくる。
いや、相変わらず軽いけど、でも職務はまじめにやっていそうですぞ。
「マエ持ち女二人組」シリーズ。芭子と綾香の出てくるやつ。
先にこっちで高木巡査を見ちゃったから、未熟すぎてイタい高木聖大がちと辛かった。
読む順番も大事だな。
芭子は高木巡査に自分の前科を知られるのではといつも警戒しているけれど、この本を読む限り、彼はそういうことは気にしないくらいの器はありそうだよ。
狂言回しなのかと思って今まで彼のことをあまり気にしていなかったけど、芭子の心を癒すのは、やっぱり聖大なのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
作家さんの名前、見たことあるなーくらいの動機でふらっと手にとってみたけれど、なかなか面白かった。
次々に事件が起こる展開は、ちょっとご都合的というか、舞台設定や登場人物が生々しいくらいのリアリティがあるのに対して、「そんなんなるかい」って少し思ってしまったけれど。
特に女性の、登場人物の描写が、「ああ、こういう人いるよね…」という、下世話なくらいに不完全で生々しいキャラクターなのが醍醐味です。
ぶっちゃけ読んでてちょっとウザいようなやつらだったり、本人自体がイライラそわそわしていたり。そして深夜、殺人事件だなんてとんでもないことがおこる。
「再生の朝」というタイトルを信じて、はらはら読めば、めくるめく展開があって、期待を裏切らない読後感でした。
余談になるけれど、携帯電話が無い時代だからこその物語なところもあって、ちょっとそこだけは時代を感じました。笑 -
Posted by ブクログ
複数の登場人物の過去・現在・思惑が交錯し、序盤までは一体誰が何のために行動しているのか、真実を知りたくてページが進む。終盤はそれぞれの目的が見えてきて、結果も予想できたものの、そのすべてが繋がっていく感じが気持ちいい。
きっと普通ならば理解しがたい犯人の心理ですが、幼少期からの気持ちの積み重ねの描き方が丁寧で、すんなり入ってくる。歪で、異常なのだけど、当人にとってそれは自然で理路整然としているというか。それって少し恐怖感を受ける部分ですね。
落ちはなんともばたばたと、割とふつうに収束していた、のに。
最後、安心した直後にこう、ぐさっと。。 -
Posted by ブクログ
シリーズ2作目。
1作目を読んだのは、3~4年前になるだろうか。
その時に思い浮かんだヒロイン像は、線が細くてか弱そうに見えて、希望に飢えた笑顔が素敵な女子……女優に例えるならば、若い頃の石田ゆり子って感じだったにだが……
このシリーズ、昨年だか一昨年だかに連続ドラマ化されたのよね。
最終回の後半20分だけたまたま見かけた、って程度だったのに……
脳内イメージをすっかり乗っ取られてしまった!!
もう、上戸彩しか浮かんでこない(苦笑)。
テレビのチカラって、恐ろしいな……。
さて、本編。
“コスモス”のDV事実と対峙した時の綾香の反応……強い女性だ!という印象が強く残った。彼女のもとに、いつかきっと、夢が叶う日が訪れて欲しいものだな、と。
★3つ、7ポイント半。
2013.11.14.了。