乃南アサのレビュー一覧

  • 紫蘭の花嫁

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    複数の登場人物の過去・現在・思惑が交錯し、序盤までは一体誰が何のために行動しているのか、真実を知りたくてページが進む。終盤はそれぞれの目的が見えてきて、結果も予想できたものの、そのすべてが繋がっていく感じが気持ちいい。
    きっと普通ならば理解しがたい犯人の心理ですが、幼少期からの気持ちの積み重ねの描き方が丁寧で、すんなり入ってくる。歪で、異常なのだけど、当人にとってそれは自然で理路整然としているというか。それって少し恐怖感を受ける部分ですね。
    落ちはなんともばたばたと、割とふつうに収束していた、のに。
    最後、安心した直後にこう、ぐさっと。。

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    2013年12月11日
  • 禁猟区

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    連作短編集。警察の中の警察、監察官沼尻いくみが成長しながら警察の不正を暴く。音道シリーズとは違った女性警察官を描く。監察官ものにしては、柔らかい雰囲気。

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    2013年11月20日
  • 犯意

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    些細な出来心だった。偶然と勢いが重なって、罪は増殖していく、雪玉が転がるように──。最初はとてもいい人だった。気を許し、好きになった頃から、おもむろにヤツは本性を現しはじめた──。普通の人が犯罪に手を染めてしまう瞬間。哀しくて、やりきれなくて、そして甘美でエキサイティング。弁護士の解説を各編に付す新しい形式の犯罪小説集。12の傑作ノワールが心を震わせる。

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    2013年11月17日
  • すれ違う背中を

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    シリーズ2作目。
    1作目を読んだのは、3~4年前になるだろうか。

    その時に思い浮かんだヒロイン像は、線が細くてか弱そうに見えて、希望に飢えた笑顔が素敵な女子……女優に例えるならば、若い頃の石田ゆり子って感じだったにだが……

    このシリーズ、昨年だか一昨年だかに連続ドラマ化されたのよね。

    最終回の後半20分だけたまたま見かけた、って程度だったのに……

    脳内イメージをすっかり乗っ取られてしまった!!

    もう、上戸彩しか浮かんでこない(苦笑)。




    テレビのチカラって、恐ろしいな……。




    さて、本編。

    “コスモス”のDV事実と対峙した時の綾香の反応……強い女性だ!という印象が強く残

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    2014年01月22日
  • 死んでも忘れない

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    痴漢疑惑、イジメ…次から次へと降りかかる災難により、家族が崩壊し、再生する物語。カッコつけたり、必要以上に他人に気を遣ったり、その時言わなかったことが溝を広げ、修復不可能になっていく。みんな元気で、何でも言い合える家族がいるのが大切と、改めて気づかせてくれる作品。

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    2013年11月08日
  • ボクの町

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    新人警察官のお話です。
    文庫は2001年に発行されていますのでかなり古いのですが、うなずけることも多々あり・・・

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    2013年10月22日
  • 地のはてから(上)

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    内容(「BOOK」データベースより)
    凍てつくオホーツク海に突き出し、人も寄せ付けぬ原生林に襲われた極寒の地・知床。アイヌ語で「地のはて」と呼ばれたこの地に最後の夢を託し、追われるようにやってきた開拓民の少女。物心ついたときにはここで暮らしていたとわは、たくましく生きる。今日から明日へ、ただ生き抜くことがすべてだった。北海道・知床で生きた女性の生涯を丹念に描いた、著者の最高傑作。中央公論文芸賞受賞作。

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    2013年10月20日
  • 幸福な朝食

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    狂気。怖かった。
    プロローグから幸せな結末は望めないのじゃないかなぁと思いつつ、引き込まれるように読みました。
    主人公のこんなはずではなかったのに、という思い、なかなかあきらめられない自分への自信、凡人はどこかでそれに折り合いをつけて生きていくのでしょうが、あまりにもその思いが強いと思い切ることが出来ないのでしょう。その不器用な生き方が哀しいと思いました。
    若い時ではなく“今”読んだから余計に身につまされたのかもしれません。

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    2013年10月13日
  • 幸福な朝食

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    女は怖い。
    普通でも怖いのに、狂うともっと怖い。
    女性の思考回路は、女性相手でも理解に苦しむところがあるので、男性にはまるで理解できないものだろうと思う。
    今現在、真実だと信じたい事柄があったとしたら、過去を遡って事実を捏造することが当然のようにできてしまう女性という存在は、扱いにくいだろうと思う。
    女性の中では、過去と現在が直結していないことなんてザラにある。
    その時、その時に信じたいことが現実であり、真実なので、事実がどうであるかなんて関係ないのだ。
    こうと決めたら、第三者が簡単に口出しできるものじゃない。
    これがまた、賢そうに見えて、理性を失いそうにないように見える女性に多いから始末が悪

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    2013年10月06日
  • 女刑事音道貴子 未練

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    音道貴子。
    短編集。

    心理サスペンスの名手乃南アサ。

    キリキリとするような緊迫感を描かせたら相当なものがある作者だが、本短編集ではあえてソレを見せていないかのような作り。一編を除いては。

    ソレを求めて読む身としては、物足りなかったな……。

    やはり、長編がいいな、と。

    ★3つ、6ポイント半。
    2013.10.01.了。

    ※古物商殺し……決着せず、というのが消化不良過ぎる(憤)。

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    2015年07月06日
  • 地のはてから(下)

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    ネタバレ

    自由をかなり制約され、生きるために生活するとわがとてももどかしく、せつない気分になった。

    それと、この物語に出てくる男はなんでこんなにダメなの・・・。

    全編をとおしてセリフが方言。おそらく、かなり忠実に方言を再現したのだろうと思う。
    だけど、五十音で方言を表現するのって無理がある。方言は好きなんだけど、かなりセリフが読みにくく、文字から単語、単語から文章に変換してからセリフを読まなくてはならなかった。テンポよく読み進めることができなくて、それが残念。

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    2013年09月11日
  • 駆けこみ交番

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    「あー、あの話がここで繋がるのね」と言う
    驚きがあることはあったが、
    それ以外は、やや期待外れの感が否めない。

    テレビ朝日あたりでドラマ化したらおもしろいのかも。

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    2013年09月10日
  • 地のはてから(上)

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    ネタバレ

    北海道の開拓。すさまじい。私の基準からいうと、あり得ない。
    掘立小屋で厳冬期を過ごしたのに、驚いた。というか、掘立小屋の実情を知って驚いた。小学生なんかのときに、私が作った段ボールの基地と大差ない。扉も窓も床もない。朝起きると、布団が凍ってたとか、布団に雪がつもっているとか、すごい。

    そして、大正時代の女性がまだまだ自由に行動できない様がもどかしい。結婚相手を選ぶ自由がどれほどあったかはわからない。相手を選べない、というのは男性も同じかもしれないけど、結婚後は夫次第というのがなんともいえず。夫が立派な人物であれば問題がないけれど、だめ男だと最悪。離婚だってそんなに気軽にはいかないだろうし。

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    2013年09月08日
  • 禁猟区

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    警察官の犯す罪についての短編集。警察(監察)が警察を取り締まる話で、仕方なく犯す罪はやはり人間的で悲しい。あまりないタイプの小説で面白く読んだ。

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    2013年08月31日
  • 紫蘭の花嫁

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    追いかけてくる人がほんとは愛情があって、摩衣子が小田垣の事が好きなのかと思ったら違っていたところがおもしろかった。というか、安心した。

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    2013年08月18日
  • 涙(上)

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    ネタバレ

    娘が離婚するという話を聞き、母親が自分の過去を思い出す。母親は、昔、父親とは別の男と婚約し、結婚しようとしていたが、式一か月前に突然謎の失踪を遂げてしまう。理由がわからず、婚約者を探してさまよう昔の母親。。。やれやれ、何が面白いんだろうか

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    2013年08月10日
  • 禁猟区

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    ネタバレ

    いわゆる「警察の警察」、仲間であるはずの同じ警察官の不祥事等を調査する部署である「監察」にスポットを当てた、ちょっと異色の警察小説。
    文章は平易だしそこそこ興味深くは読めるのだけれど、何せ後味がよくない。
    話数と同じ(か、それよりも多い)数の人間が破滅してゆくさまを読ませられるのは、正直しんどいかなあ……。
    これをたぶん、東野圭吾さんとか誉田哲也さんあたりが書くと、「じつは見守っていてくれた誠実な同僚がいたよ!」とか、イージーだけどほっとする「救い」がある気が(笑)。
    それがないのが、乃南アサクオリティなのかなー。

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    2013年07月29日
  • 地のはてから(上)

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    大正~昭和30年代にかけて知床周辺の開拓民の物語。
    主人公「とわ」は2歳で家族とともに知床の斜里町イワウベツに移住。極寒・痩せた土地を開拓する厳しく貧しい生活の中ウトロで育つ。12歳で小樽に奉公に出て、世界大恐慌の影響による不況で16歳で職を失い、18歳で結婚して斜里町に住み、ボロ布を仕立て直しで生計を建て、子どもを7人出産、5人を育て上げる。
    想像を絶する過酷な人生だが、当時の開拓民にはこういう人生を送った人々が大勢いたのだろう。
    しかし、「とわ」は才気煥発で向上心が強いので、小樽に出たことを契機に大成功を収めるといったサクセスストーリーならばよかったのに、と思わずにいられなかった。

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    2013年07月29日
  • 地のはてから(下)

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    過去の日本にはこんな時代が本当にあったんだろうなぁとは思いますが……、後半はただひたすら生きていくことに一生懸命なだけで、諦めにも似た境地で、読んでいてしんどかった。
    逆境でも前向きな心根で立ち向かって欲しかったかも。
    方言を読ませるのは味わいあっていいのかもしれないけど、ちょっと読みづらかったです。

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    2014年08月17日
  • 禁猟区

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    「禁猟区」乃南アサ 読んだ。自分と大差ないなって人々が、日常にぽっかり空いてる穴に堕ちていくような話が一番怖い。

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    2013年07月24日