乃南アサのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ乃南さんの初期の短編集だとか。
今邑彩の短編集と併読したので、途中でシンクロした…。
この二人、ちょっと似てる気がする。
乃南さん自筆の、最後のあとがきがよかった。
■熱帯魚
人よりかっこよく仕事していたい女のハナシ。わかるわかる。プライドが高すぎると、人は殺しまでしちゃうのか。
■最後のしずく
幼稚園の先生のハナシ。保母さん=優しく、父兄にも気遣える温かい人?
いやいや、そんなことないでしょ。くそガキ、バカ親、思い切り言っちゃえよ、って思ってたら、本当に言ってくれた。すっきり。
■夢
よくわかんないな、この話は。。。夜見るやつじゃなくて、理想<妄想に近い夢のハナシ。
■ばら色マニュアル
いろんなものがマニュアル化されると怖い。マニュアルを見ることもマニュアルで、その見るという行為そのものにも何かがプログラムされてマニュアル化されると人はもう自分の意思を亡くした「マニュアル人間」になってしまう。
■降りそうで降らなかった水曜日のこと
どんでん返し、きたー。
■来なけりゃいいのに
途中でわかったけど、これもどんでん返しかな。24人のビリーミリガン、読みたくなったなあ。
■春愁
これもわかるー!こういうオバサンいそうだし、自分もそうなりそうだし、ちょっと怖い。ちょっと応援していただけに、最後のオチに「あちゃー」ってなった。 -
Posted by ブクログ
乃南作品の評価が一般的にどうかは知らないが、
感覚的には恩田陸や辻村深月などよりも低いように思う。
めちゃめちゃ個人感覚でいうとその理由は、
あまりに半径3メートルの設定にあることだからではないかと思っている。
常にその辺にいそうな女性の物語。
あるいは家族内のストーリー。
ダイナミズムにかける、というのかもうひとつ広がらないというのか。
今回のテーマは、様々な珍しい職業の人にスポットをあて、
ならではのしっとりした死をテーマとしている。
その意味では、設定を3メートル以上に広げたとも言えるのだが、
ただし物語ごとに、展開はやはり、主人公を中心としたいわば二親等内の話。
設定が面白いんだけど、背伸びの分に深みがあるというよりやはりノーマル。
単に自分にとっては、知らない世界をのぞき見たのみ。
そこからのもうひとつの伸びまでは感じられず。
というわけでこの本は、残さないことに決定。