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アパレルメーカーに勤める仲江翠は入社一年目。そつなく仕事をこなしていたが、彼女には秘密があった。仕入れ部の課長と不倫恋愛していたのだ。さらに同期の男性とも恋人として付き合い、ゲームのような恋愛を続けた。ところが、同僚女性が上司と無理心中する事件が発生。二人の一途さを理解できない翠だったが、やがて彼女にもつらい出来事が舞い込む。本当の愛に気付くまでの物語。
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Posted by ブクログ
バブル時代の女性社員の恋愛模様が、小説の素材。不倫、ブランド品、そして安パイな保険彼氏。 巻末にある解説、エッセイストと斉藤由香さんの文章は、その視点や分析が鋭い。
愛人もしつつ彼氏もいるってなんか得した気分なのかもしれないが、そうそううまくいくものではないんだろうな。 どっちにも同じように気を配れるとも思わないし。どっちつかずな感じ。結局、損をするのでは?
おもしろい! 自分自身、不倫したり二股かけてる訳じゃないけど、妙に共感できる部分が多々あった。 女性らしく描写も細かいからリアル。こういうことあるある、こういう人いるいる!みたいな。 20代後半になって、いろんな出会いがあったりして、また考え方も変わっていくんだろうな。って、自分自身と重ねながら読み...続きを読む終わった。 ますます乃南さんのファンになった。 ただ、さらっと終わったので、もっと読みたかったなー。
めっちゃ面白い。最高。主人公の女が計算高くて自尊心高くて泥臭くて最高。聖人君子が出てくるとすぐに「こんな人現実には~」ってへそを曲げちゃう永遠の反抗期な自分にとって、良い子の表面化にヘドロが渦巻くような主人公、大好きです。「自分に似てるからじゃん」と言われましたが、滅相もない。私はあそこまで計算して...続きを読む行動できませんし、イケメンのためにお酒タバコを我慢できませんわ。 そういえば、一人称で語るのは主人公の翠と不倫相手の荻原だけだから、メインは二人だったのか。翠の印象が強烈すぎて荻原は霞んでしまった感じがする。と言うか、若い弾けるエネルギーと老いて萎みゆく人間だから、必然的に翠のほうが印象に残るわな。 最後も結局荻原は左遷、イケメンは新彼女をゲットするも翠にチクリと釘を差されるっていう、あんなにビッチな翠が何も不幸を被ってないエンディングだけど、なんも不満なし。自分に自信を持って人生突っ走っていくタイプの人間は、不幸も寄りつけないのよっ!ソウダソウダ!! 10/13/2012
ちょっとわかるような,わからないような。 翠が悪いことをしているのはわかっていても,なんとなく同情してしまった。 彼女と同じような気持ちになることもある。 このドキドキは,久々の味でした。
上司の愛人でありながら、同僚の恋人でもある翠。人一倍ドライで全てを割りきり、物事を何でも斜めから見ている印象を受け、なんだか生きにくそうな女の子だなぁ…と寂しくなった。という彼女の性格には彼女の暗い過去も関係しており、ますます翠には幸せになって欲しいと思うのだけど、彼女は他の女にそう思われてきっと...続きを読む癪だろうなぁ。また、作品中に何度も「嫉妬などしていない」と出てくるのだけど、きっとそんなことないんだろうな…翠は器用に見えて、本当は誰よりも不器用なのでは?と思えて、やっぱり彼女を嫌いにはなれなかった。
どこか強がって生きてしまう女性。 恋愛小説はあまり好きじゃないけど、これは嫌いじゃない。 少なからず理解できる部分があったからだと思う。
隣の課の上司と部下を二股にかけている翠。 そんな自分は人より先を行っていると思っていた。 不倫をしていてもゲームと割りきっているつもりだった。 でも、気付けば周りは結婚し、二股をかけても孤独だった。 猫を被って、強がってもいいことなし。
ヴァンサンカンってのは、25歳のことを言うらしいですよ。。。 私は26歳、あ!今年27じゃん(--) これを読んだのはちょうど25歳の時です。 お話は、入社1年目アパレルメーカー勤務のOL翠が主人公。 彼女、恐ろしいですよ、自分がどうすると可愛いとか、どんなふうにしたら男に魅力的に思われるとか、...続きを読む全部計算して、しっかり手頃な男を彼氏にします。 おまけに上司と不倫、彼氏とは二股。。。! しかしまあ、完璧に猫かぶっているわけですから、本物の愛はつかめないってわけですなぁ。。。愛は、恋は、計算ではできないっつーわけねー。
将来の結婚相手候補をキープしながら、不倫を楽しみ、充実していると信じていたOLの翠。 それなりに自分に自信があって、男を手玉にとるのなんて楽勝だと思っていた彼女だけれど・・・ なんだか、ところどころ、ちょっと昔の自分を思い出してしまいました・・・。まあ、そういう意味で、分かるところはとても主人公の気...続きを読む持ちがよく分かったけれど・・・ 先が気になるストーリーではあるけれど、「え、ここで終わり?」って言いたくなるような結末でした。
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