乃南アサのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
39/100
88年 第一回 日本推理サスペンス大賞優秀作
過去堕胎した自分を責め続け、ヒステリー性の想像妊娠騒ぎを起こす。
そして、正常とはいえない言動と行動をとりはじめる志穂子。
後半もかなりの後半からの展開なんですけど、ラストを含めこのあたりのお話しが駆け足。
志穂子の男関係の多さにも辟易した。
同じ劇団員、ディレクター二人、マネージャー、俳優兼声優、退団した人形使い・・
どれもこれも己の都合からの関係。
自分の思い通りに行かない40手前の女性がヒステリーを起こし、挙句気がふれたってだけ。
これ読んでも志穂子がじぇんじぇん可愛そうに思えない。
身から出た錆。
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Posted by ブクログ
【あらすじ】
かつて妻の浮気という男にとって最も屈辱的な理由による
離婚を経験している夫。
母親に捨てられた経験を持ち、
いじめの標的が日々変わる教室の中で
なんとか標的にならないように過ごす15歳の息子。
気を遣いながらも15歳の連れ子と
良好な関係を築く妊娠中の妻。
それぞれにナイーブな部分を抱えながらも互いに支え合って
新興住宅地で幸福に過ごす夫婦と息子一人の3人家族。
しかし夫が痴漢冤罪事件に巻き込まれたことから
幸せな日常の歯車は狂い始める…。
家族3人が、会社・学校・地域とそれぞれ逃げ場がない状況で、無責任な噂に追い詰められ、それが原因でお互いを信じる -
Posted by ブクログ
上下巻なので、下巻にレビューを。
携帯小説として連載されていた作品の書籍化。「携帯小説であれば、ホラーがいいと思った」ということでこの形になったというが、うまいなぁ、と唸らされる。携帯で読んでいたら、これは夢中になるだろうなぁ。媒体を考えた小説を書ける才能。
主人公を「あなた」と呼んでつきまとう視点がだれのものなのかがわからず、それを探りながらも恐怖心にあおられる。乃南アサ独特のねっとりとした女性性、最後まで息つかせない読ませる力。ちなみに、その正体がピンときたのは上巻の最後。それがほんとうなのかを確かめる作業もたのしい。が、オチがひどすぎる。もうちょっと違えば、すごくいい作品なの