あらすじ
パン職人を目指して日々精進する綾香に対して、芭子はアルバイトにもなかなか採用されない。そんなある日、ビッグニュースが! 綾香が商店会の福引きで一等「大阪旅行」を当てたのだ。USJ、道頓堀、生の大阪弁、たこ焼き等々初めての土地で解放感に浸っていた彼女たちの前に、なんと綾香の過去を知る男が現れた……。健気な女二人のサスペンスフルな日常を描く人気シリーズ第二弾。
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マエ持ち女二人組シリーズ
第二弾
短編の連続、奮闘しながら
刑務所で服役してた止まった時間を取り戻して行く
引き込まれたとか、面白いとも違う不思議な感覚でびっくりする位すぐ読めた。
ん!?強烈な感覚は無かったが気づかないで夢中で読んでたのか‥⊂((・x・))⊃
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マエ持ち女2人組シリーズという事で買ってみた一冊。
第二弾
マエ持ち女2人組の日常を描いた話
前作でも思ったが、やっぱりこのコンビはいいコンビだ。
お互い信頼し合っているのがよくわかる。
過去の事を気にしつつも2人とも夢や目標に向かって仕事をしているのはすごくいい。
短編の話でそれほど盛り上がりがあるわけでもないが、なんか話に引き込まれてすぐ読み終えてしまった。
まだシリーズはもう一冊ある。
次はどんな展開か楽しみであり、このコンビがこの信頼関係をずっと続けていたらいいなと感じた小説でした。
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図太く陽気な綾香のイメージが、この本では随分変わった。辛いとかキツいとか声に出して愚痴ったり態度に表さずに、ぐっと堪えて辛い時こそ陽気に過ごす綾香。理想的ではあるけど、こんな風にはなれないなあ。
マエ持ちゆえに、周囲に対して敏感で用心深くて、なんとも切ないけれど、だからこそ起きる勘違いにもちょっと笑えた。
芭子と綾香に明るい未来が見えかかってきたけど…次はどうなるのだろう。このまま明るい未来へとつながります様に。
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「マエ持ち女二人組」シリーズ第2作目。刑期を終えて社会復帰した芭子と綾香。身内からも断絶された2人は、ヒッソリと目立たぬように、お互い支えながら、節約し質素な生活を送り、それぞれ金銭的にも自立できる生活の確立に向けて日々過ごしている。綾香はパン職人への道、芭子はペットショップのアルバイトしながら。そんな2人の周囲では、いろんな事件が起こる。
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「マエ持ち女二人組」シリーズ第2作
ホストに入れあげたあげく昏睡強盗に走った芭子
夫の暴力に耐えかねて殺人を犯した綾香
刑務所で出会ったふたりが、下町でひっそりと
生きてゆくお話し
前作より光が見えてきた感じ。
芭子も天職がみつかったし、綾香はパン職人への道へと努力し続けているし。
着実に前へ進み始めたふたりのこの先は・・・
次作も楽しみ
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シリーズ第二弾。今回も色々なことに巻き込まれるけど健気に頑張ってる姿に応援したくなります。次の巻でラストとのこと。ふたりとも幸せになってほしいです。
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頑張っても頑張っても浮かび上がれない女性2人の日々と友情。読んでいて辛い気持ちになりますが、そんな状況でもささやかな良い出来事があると幸せな気持ちにもなります。まさに人生ってそういうものなのかも。シリーズものです。
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以前発売された『いつか陽のあたる場所で』のムショ帰りコンビ芭子と綾香のシリーズ第二弾。
内容もごく身近に感じられそうな話もあるのですが、先が気になって本を閉じる事が出来ませんでした。
内容も面白かったですが、昔と今の(やばい)の使い方の違いやペット達の洋服についてのくだりも興味深く読め、またインコがうっとりとする描写ではその場面を想像してとても幸せな気持ちになれました。
芭子と綾香に付いては言うまでもなく人物描写も完璧で絶えず脳内映像で動いていました。
やっぱり乃南さんの作品は面白いです。
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ふと友達の話だったかな。
と、思ってしまいそうになるほどに身近に感じるこの2人。あれ?昨日電話で話たんだっけ?とか、あーあそこに住んでるはこちゃんね。
と、つい近所の人の話のような気分にさせられるほどに、何とも言えずやたら身近なんだ。この2人。
どうしてなんだろう。
小説として楽しむんじゃなくて、久々に会った友達の近況を聞いてるような、いやいやそうじゃなくて、股聞きなんだけどやたらよく知ってる人ーみたいな感じ?
昨日もすれ違ったんだけど元気なかったなーとか。
ホントそのくらいに身近に感じてしまう。この筆者。どうしてかな。なんでかな。不思議なんだ。まるで近所の出来事くらい視点が一緒になる。乃南アサ。すごい。
どうしてこんなふうに描けるんだろうか。
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刑期を終えても、見えない影に怯え、そして重いものを背負いながら、懸命に生きていく姿に心打たれる。早く二人に平穏な幸せが訪れてほしいと切に願う。
あらすじ(背表紙より)
パン職人を目指して日々精進する綾香に対して、芭子はアルバイトにもなかなか採用されない。そんなある日、ビッグニュースが!綾香が商店会の福引きで一等「大阪旅行」を当てたのだ。USJ、道頓堀、生の大阪弁、たこ焼き等々初めての土地で解放感に浸っていた彼女たちの前に、なんと綾香の過去を知る男が現れた…。健気な女二人のサスペンスフルな日常を描く人気シリーズ第二弾。
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シリーズものの真ん中だったことは知りませんでした!でも、あらすじなどがあるのでそのまま読み進めました。読み応えもある文章だし、主人公のキャラクターもしっかりしているので、楽しく一気に読んでしまったという感じです。このシリーズの前後も読みたいです。
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前作いつか陽の当たる場所での続編です。前作ではひたすら前科を知られないように身をひそめて生きて行く重さが有ったのですが、今回はそこを少しづつ抜け出して陽の当たる場所を歩き始めています。
今回はもっと気楽に、彼女たちの小さな幸せを一緒に楽しむ事が出来ます。
それでもやはり、小さな幸せを噛みしめながらもいつも付きまとう過去の罪の影が付いて回り、人のちょっとした動向も、自分の過去を云々しているのではないかという思い怯える。分かる気がします。
前科は困るけれどこんなに心通う友達がいるのはうらやましいな。ここまで分かり合える友を持っている人ってどれくらいいるんでしょうね。
Posted by ブクログ
これを飛ばして第三弾を読んでしまって、まあそれでも話はわかったからよかったのですが、やっぱり真ん中が気になって購入。
芭子はきっと、「マエモチ」の人の中でも恵まれてる方なんだろうな。
縁を切られても、まとまったお金と家を与えられてるってだけで全然違うと思う。
読んでると、この人
ホントにホストにはまった過去があったの?と疑わしくなるほど地味ーな人って感じする。
絶対に入りたくないけど、刑務所の中で洋裁を学んだってのはうらやましい。
綾香さんは確かに軽々しいところあるので、気を付けた方がいいよ(笑)
Posted by ブクログ
2015/07/28
シリーズ第2弾
平和な日々。
でもいつもどこかで、
今が崩れないか、壊れないか
ドキドキしながら生きてる2人。
そんな中、芭子にもとうとう
やりたい事が見つかって良かった!
少しずつ前に進んでるはず。
Posted by ブクログ
淡々と時は流れる。時々のワクワクやドキドキを浮かべながら。ここまでウマが合う相手に出会えたのは奇跡? 単なる偶然? マエ持ちで無かったら出会ってもここまで親しくなれるかしらん?と思ってしまうのは素直じゃない私。
Posted by ブクログ
ムショあがりの女性二人を綴った三部作、二作目。
やっと自転車がうまくこぎ出せた感じ。
でもやはり大きな事件は特にない。
このまま何事もなく日常を送って欲しい、
そう願い続け一気読み。
Posted by ブクログ
刑務所で出会い、出所してからも互いに良い関係を築いている女性二人のお話。
ドラマ化もされているシリーズもので、第二弾。
いつも元気な年上の綾香と控え目な性格の芭子のコンビは絶妙。
過去にめげず、互いに励ましながら強く生きていこうとする姿に力をもらえる!
2013.12.1
Posted by ブクログ
過去に罪を犯して刑務所暮らしをし、
出所してひっそりと健気に生きている二人の女性の物語といえば、
『いつか陽のあたる場所で』ですが、この作品はその続編にあたります。
前作では、主人公の一人綾香が詐欺にあいます。
それまでパン屋のパートで、
コツコツためた70万円の貯金をだまし取られてしまうのです。
そんな綾香をなぐさめつつ、一緒に食事をしたりして、
友情を培っているのが、同じ刑務所暮らしをした仲間の芭子でした。
この作品は、詐欺に会って以来、
今まで以上に節約をし続けている二人が
くじ引きで当たった一泊二日の「大阪USJとなんばグランド花月で楽しむツアー」に参加するところから始まりました。
綾香は大阪で高校時代の同級生の男子と偶然に会います。
そして、彼から綾香の過去は
故郷でももう知れ渡っているということを聞きました。
前科者の自分には、帰る故郷もなく守ってくれる家族もいない。
その事実を痛いほど、綾香は感じ取ります。
一方、前作でマッサージ店の受付のアルバイトをしていた芭子は
院長のセクハラにあい、仕事を辞めていました。
新しい仕事はなかなか見つかりませんでしたが、
この作品でやっと新しい仕事が見つかりました。
ペットショップの雑用係です。
でも犬猫用のオリジナルの洋服をサイドビジネスに始めたところ、
これが大当たりします。
自分で布地を選びデザインを考えて作った洋服が、
ペットの飼い主に気にいられて徐々に売り上げも増えていく様子に
芭子は今後の人生の生きがいを見出していました。
過去を他の人から知られまいと、
ひっそりとした生活をし続ける二人ですが、
綾香と同じように夫からDVを受けている女性と
ふとしたことから知り合います。
よくないから別れなさいとすすめる二人の忠告をきかないその女性は、
ある日、二人の目の前から姿を消します。
そしてニュースで流れた彼女と夫の犯罪。
芭子と綾香は無事に一般世間で暮らしているのに、
その彼女は、あの刑務所に送られてしまうのです。
つつましやかに平凡に生きていける幸せをかみしめる二人。
職場で辛い目にあっても、生きていくしかないから、
ぐっと我慢して笑顔をたやさない綾香。
家族から絶縁されても思い浮かべる身内がいるだけでも幸せだと
自分の境遇を感じ取る芭子。
前科者物語とはいえ、当事者の視線で描かれた
なんとも平凡でサスペンスなど微塵もないストーリーです。
ときどき登場するおせっかいな警察官の高木聖大君も
一体君は何をしているの?と、言いたくなるほど、
何の役割もはたしていない、ただの通りすがりの人物となっています。
登場人物すべてがこんな調子で、
谷根千のおっとした下町の雰囲気が色濃く漂う作品でした。
このシリーズ、まだ続くようです。
芭子と綾香がどのようにたくましく生き抜いていくのか、
しっかりと見届けたいです。
Posted by ブクログ
前作に続いて、感動とかはないものの楽しく読めた。3話目の男と4話目の女は、意外な正体だった。2人がどんな結末になるのか、3冊目の完結編も読むのが楽しみ。
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小森谷ハコと江口綾香の前持ち二人組第二弾。
ほっこりする中にギョッとする物語がある。ハコが犬の服作りをして職が安定してきた感じがある。
ほっこりしていて良いが、今作は出会う人出会う人がそれっきりの関係になって、必ず何か裏があるという形になり、逆にそんなことあるのかよ!とツッコミたくなる感じ
Posted by ブクログ
ハコちゃんシリーズ。
1冊目比べると、引き込まれる展開があり、
何々?誰が?と加速した感じ。
世の中、いろんな人いるわなぁと、
自分の周りで起こったような話に感じて入りやすかった。
ポッチがなにせ、かわい〜。
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日常の中の非日常…。そうそうそんなことは起きないだろう、とツッコミながら読み進めると、芭子の成長が感じられ、見守っているように錯覚してしまう。流石ですね…。
Posted by ブクログ
この作品の好きなところのひとつが、細やかで巧みな季節描写でその変遷をきちんと感じられるところ。
前作では季節が何度巡ろうと芭子自身の変化が中々見られずにうずうずもしたけれど、今作には、根本には変われない闇があってもそれをうまく受け入れようと時には笑い話にして、着実に前に進もうとする芭子の姿があった。それが何よりも嬉しい。
何気ない日常の優しい時間がどんなに大切なものなのか。芭子がそれを感じる瞬間が、少しずつでも増えていってくれればいいなと思う。
恋、してほしいなあ。
Posted by ブクログ
二人の女が世間との関わりを出来るだけ避け、罪を償ってもなお、世間に気兼ねをして健気生きていく様は、哀れです。
でも、夢を見つけて頑張っている二人には、応援したいです。
Posted by ブクログ
せっかく気晴らしをしようと大阪まで行った二人を待ち受けていたものは、USJとヨシモトだけではなかった・・・
そして、ハコちゃんよかったね~というときにまた新たな出会いが??
ちょっと前向きになった二人の今後も気になるな~。
Posted by ブクログ
シリーズ2作目。
1作目を読んだのは、3~4年前になるだろうか。
その時に思い浮かんだヒロイン像は、線が細くてか弱そうに見えて、希望に飢えた笑顔が素敵な女子……女優に例えるならば、若い頃の石田ゆり子って感じだったにだが……
このシリーズ、昨年だか一昨年だかに連続ドラマ化されたのよね。
最終回の後半20分だけたまたま見かけた、って程度だったのに……
脳内イメージをすっかり乗っ取られてしまった!!
もう、上戸彩しか浮かんでこない(苦笑)。
テレビのチカラって、恐ろしいな……。
さて、本編。
“コスモス”のDV事実と対峙した時の綾香の反応……強い女性だ!という印象が強く残った。彼女のもとに、いつかきっと、夢が叶う日が訪れて欲しいものだな、と。
★3つ、7ポイント半。
2013.11.14.了。