乃南アサのレビュー一覧

  • 自白 刑事・土門功太朗

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    初めての乃南さん作品。
    偏愛ミステリーと帯にありましたが、ミステリーを楽しむというよりは、昭和の刑事(デカ)を楽しむほうに重きを置いている短編集でした。トリックもなければどんでん返しもなく、地味な感じながら最後まで飽きずに読んでしまったのは、創作力のなせる技ですね。昭和の刑事ものに興味があるわけでもないけれど、昼間にやってる昔のサスペンスドラマを見始めるとなぜか最後まで観てしまうような感覚と同じで、サラッと読めました。
    あと余談ですが、土門刑事というと、どうしても「科捜研の女」を思い出してしまって、読んでいるあいだじゅう内藤剛志さんの顔がちらついてしかたなかったです(笑)

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    2021年09月13日
  • いっちみち―乃南アサ短編傑作選―(新潮文庫)

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    人間の弱さや薄暗い面にスポットが当たっている様な、そして不気味さを感じる様な話の数々。
    久しぶりに故郷を訪れるタイトルの話が良かったかな。

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    2021年09月12日
  • 犬棒日記

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    この作家を初めて読んだが、エッセイと言いながら短編小説かと思うような感じ。日常のことなのにミステリーみたいな話。周囲の人たちを観察して書いているんだけれど、見た目からこんな感じで~妄想っぽい所。
    ほのぼの感はまったくないので私にはあわなかったな。

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    2021年09月06日
  • 6月19日の花嫁

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    近々結婚式を控えているのに事故で記憶喪失。
    記憶を取り戻す記憶の旅にでるのだけれど、
    階段を下がるように、記憶のひだがめくれていって…。
    あたかも時間旅行のようになって行きつ戻りつ。

    そこにサスペンスがあります。

    ひとむかし前の「結婚に揺れる」女性の心理。
    だって今じゃ、揺れる前に止めてるもの。
    だからいまどきのひとにはわかりませんって。

    でも、一気に読んじゃいました。
    乃南アサ、うまいんです。

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    2021年08月30日
  • いっちみち―乃南アサ短編傑作選―(新潮文庫)

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     家族をテーマにした短編を中心に8編収録。
     心温まる物語もありますが、今回は背筋がちょっとゾクっとするお話が多め。
     どちらかというとイヤミスの女王と呼ばれていた頃の湊かなえさんを思い出しました。

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    2021年08月11日
  • 暗鬼

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    ネタバレ

    最後はやっぱり主人公も取り込まれたか〜。
    友人にまで手を出すとは思わなかったけど。

    洗脳ってこんなやってジワジワ追い詰めていくんだなと怖かった。褒めたかと思ったら蔑んでプライドずたずた。
    ウシジマくんでも読んだけど、洗脳ってまず睡眠不足に陥らせるところからなんだな。怖。

    そもそも何で主人公に白羽の矢が立ったんだろ。

    最後の最後に家の中でみんなで狂ってた姿はゾッとした。

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    2021年08月01日
  • 来なけりゃいいのに

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    女性を主役に、狂気だけでなくいろいろな角度からの短編集。タイトルにもなっている「来なけりゃいいのに」がイチオシ「降りそうで降らなかった水曜日のこと」も良かった。

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    2021年07月27日
  • いっちみち―乃南アサ短編傑作選―(新潮文庫)

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    「いっちみち」は最後が「よかったなぁ」と思える終わりかただった。その他の短編集は、世にも奇妙な物語みたいな感じ。後味はよくなかった。

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    2021年07月21日
  • 火のみち(下)

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    戦後満州から引き揚げてきて、貧しく苦しい生活の中で、妹を守ろうと罪を犯した南部次郎。
    前半は、次郎が刑務所の中で初めて勉強をしたり、備前焼に打ち込んでいく場面が特に引き込まれた。
    だが後半は、中国の青磁・汝窯に魅入られのめり込んでいく次郎と、それを周りで支える人たちが、読んでいて苦しい。
    苦しくてやめたいのだが、次郎がどうなるのか気になってやめられない。
    そして、最後の最後で次郎がたどり着いた思いは、胸に訴えるものがあったと思う。

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    2021年06月26日
  • いっちみち―乃南アサ短編傑作選―(新潮文庫)

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    表題作「いっちみち」だけが、じんわりと心温まる物語で、そんな感じの短編小説かと思いきや、それ以外は怖い。一見どこにでもありそうな家族の、うっすらと狂気じみたストーリーの連続だった。想像していた家族ものとは違っていたけど、どの話もサクサクと読みやすく面白かった。
    青い手、が地味に1番怖かった。

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    2021年06月11日
  • 女刑事音道貴子 鎖(下)

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    音道貴子シリーズ長編二作目。
    何年か前に一作目の『凍える牙』を読んで面白いと思っていたのに、本作は表紙とタイトルから怖そうな話な感じがして(まぁ事件が起きるんだから怖いだろうよ)手を出せずにいた。

    ハラハラドキドキでこれまた面白かった。
    人物描写、特に嫌なやつの書き方が上手で、リアリティがある。
    そして貴子のかっこよさ。ぐぅっと堪えることができる強さ。仕事に対する真面目さ。どれも魅力的だと思う。

    上下巻の下巻は辛い描写も多かったので、楽しめるという点では上巻のほうが良かった。

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    2021年05月29日
  • 涙(下)

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    上巻の前半読んでいるときは、どうも萄子のお嬢様特有のわがままさや自己中さが少し鼻について感情移入しにくかったが、婚約者の謎の闘争を調べていくうちに大人になる彼女にはひきこまれた。
    60年代の日本の描写もよく描かれており、その点でも興味深い。
    警察が追えてないのに素人がたどり着ける違和感はともかく、
    奥田の最後はなんともやるせない。
    切ない話だった。

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    2021年05月28日
  • 女刑事音道貴子 嗤う闇

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    久し振りにこのシリーズを読もうと思って、本棚に載っていないものからチョイスし初読と思って読んでいたが、165頁の『ファンになりました』というセリフに覚えがあることにビックリ。
    慌てて「花散る頃の殺人」の感想を見ると『昨年末に出た「嗤う闇」を読んで』と書いてあって、貴子さんを好きになったのはこの本からだったことを知らされた。
    それにしても話の内容は全く覚えていないのに、このセリフだけが記憶に引っ掛かっていたのは、こうしてここに記録していたからだろうな。
    改めて読み返したお話だが、なんだかちょっと物足らなかった。

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    2021年05月23日
  • ドラマチック チルドレン

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    このノンフィクションで描かれている「ピースフルハウス・はぐれ雲」に、初版発行のじつに25年後に伺い、子どもたちと交流する機会があった。スタッフの方からこちらの作品を教えていただき、手に取った。
    実際に子どもたちと接した感想は「意外に普通の子たち」。
    この作品を読んだ感想は「子どもたち一人ひとりにドラマチックな背景がある」。
    どちらの印象も正しいんだと思う。

    どんなに元気で素直な子どもに見えても、それぞれ何か抱えているものがある。でも、それははぐれ雲に住む子どもたちに限ったことではない。私たち全員がそう。
    乃南さんが後書きに書いている通り、「彼らは特別な子どもではない」「境目は誰だって容易に越

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    2021年04月30日
  • 暗鬼

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    親子4世代が住む大家族に嫁いだ主人公が、その家族の在り方に疑心暗鬼にかかりながらも、家族総出での飴と鞭の手法で徐々に洗脳されていくミステリー。

    作中の家族の在り方は、もはや常軌を逸し過ぎているが、作品から受け取ったものは、生理的な気持ち悪さと、解説にあった【家族とは宗教】に尽きる。

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    2021年04月25日
  • 女刑事音道貴子 未練

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    女刑事音道貴子の短編集第二弾。
    「鎖」で傷ついた貴子が再生のきっかけを作る「山背吹く」。相変わらず凍れる牙での相方滝沢がちょっとずつ登場する。
    貴子は仕事には全力で向き合い、中途半端を許さない。感情に流されたり、いっときの雰囲気に負けず、常に自分の本音を自覚し、心が求めていることに従う。
    そこに心の中でぼやきながらやらねばならないことをやるという人間的な面がうかがえてとても魅力的な人物像が浮き上がってくる。
    ますます貴子のファンになった。

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    2021年04月25日
  • 女刑事音道貴子 花散る頃の殺人

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    音道貴子シリーズ最初の短編集。凍れる牙で登場した貴子の日常が描かれていてとても身近に感じる事ができた。
    女性の出したゴミを漁る変質者、安ホテルで変死した老夫婦、援助交際する女子高生たちなどが描かれるが、一話は滝沢が主人公の話。どの話にも凍れる牙でコンビを組んだ滝沢が必ずチョボっと登場したり、滝沢主人公の話でも最後にちょぼっと貴子が登場する。
    最後の乃南アサと滝沢の架空対談も楽しかった。

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    2021年04月25日
  • 女刑事音道貴子 風の墓碑銘(下)

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    音道貴子シリーズの長篇第三作。
    話は25年前の白骨遺体3体(うち一体は嬰児)の発見から始まる。そこから遺体発見現場の所有者で認知症の今川老人が惨殺される。捜査本部が設置され、貴子の相棒は何と「凍える牙」でコンビを組んだ中年デカ滝沢だった。役者が揃って読んでいて楽しかった。物語は父娘惨殺事件から全てに関連する犯人が俎上に上がり、3つの事件は一気に解決する。
    その間、貴子の恋人の病気と未来がどうなるかについての貴子の心理描写、滝沢の大腸がん発見に至るまでの貴子の心遣いなど、細部にも読み応え充分な内容だった。

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    2021年04月24日
  • 禁猟区

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    警視庁警務部人事一課監察係
     警察官が警察官を裁く組織。
    主人公は、そこの紅一点、沼尻いくみ。
    音道シリーズとは、別モンの女警察官の短編4つ。
    警察官も人の子とは言え、一般より力あるんやからアカンやん。
    ホストにハマるとか、ストーカーとか…
    多少の同情の余地はあるのもあったけど、金貰ってるからアカン!
    自覚持って下さいよ〜〜〜
    ほんまに!宣誓してんのに( *`ω´)

    私は日本国憲法
    法令
    条例その他の諸法規を忠実に擁護し
    命令を遵守し
    警察職務に優先して
    それに従うべきことを要求する
    団体又は組織に加入せず
    何ものにもとらわれず
    何ものをも恐れず
    何ものをも憎まず
    良心のみに従って
    公正に警

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    2021年04月04日
  • 女刑事音道貴子 花散る頃の殺人

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    音道さん、「凍える牙」で、頑張ったんで、ゆっくりしとき!って感じの短編集。
    主人公:音道貴子の忙しい日常を描いてるやけど、凝った展開もないので、ミステリーとしてはイマイチな感じ。そんな難しい事件もないし。
    でも、男社会の警察で女刑事は大変やなぁ…とか、近所に警察官って分かると嫌やなぁ…とかはよく分かる。
    別にそんなん要らんので、凝った展開の事件を望む‼︎
    音道さん、近所に警察官ってバレて、引っ越ししてはるのが、印象に残る(−_−;)

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    2021年03月14日