乃南アサのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
このノンフィクションで描かれている「ピースフルハウス・はぐれ雲」に、初版発行のじつに25年後に伺い、子どもたちと交流する機会があった。スタッフの方からこちらの作品を教えていただき、手に取った。
実際に子どもたちと接した感想は「意外に普通の子たち」。
この作品を読んだ感想は「子どもたち一人ひとりにドラマチックな背景がある」。
どちらの印象も正しいんだと思う。
どんなに元気で素直な子どもに見えても、それぞれ何か抱えているものがある。でも、それははぐれ雲に住む子どもたちに限ったことではない。私たち全員がそう。
乃南さんが後書きに書いている通り、「彼らは特別な子どもではない」「境目は誰だって容易に越 -
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警視庁警務部人事一課監察係
警察官が警察官を裁く組織。
主人公は、そこの紅一点、沼尻いくみ。
音道シリーズとは、別モンの女警察官の短編4つ。
警察官も人の子とは言え、一般より力あるんやからアカンやん。
ホストにハマるとか、ストーカーとか…
多少の同情の余地はあるのもあったけど、金貰ってるからアカン!
自覚持って下さいよ〜〜〜
ほんまに!宣誓してんのに( *`ω´)
私は日本国憲法
法令
条例その他の諸法規を忠実に擁護し
命令を遵守し
警察職務に優先して
それに従うべきことを要求する
団体又は組織に加入せず
何ものにもとらわれず
何ものをも恐れず
何ものをも憎まず
良心のみに従って
公正に警 -
Posted by ブクログ
乃南アサさんて、色んなジャンルの小説書くな。
基本読むのは、ミステリーとか、SF多いんやけど…
最近、近くの古本屋が閉店になって、最後は1冊11円になって、その時に、爆買い。あらすじすら見ずに、作者だけで…
失敗しても、この値段なんで(^^;;
さて本題。
マエ持ち女二人組シリーズ第1弾!
前科持ちの女二人が日陰で生きる。
そら、勤めを果たしたとはいえ、刑務所入ってたなんて、言いたくないし、聞いたら線引きする人もいると思う。
「気にするな!」と言われてもね。
それぞれ、支え合いながら生きていく。やはり、人は、自身だけより、誰かと共に生きた方が楽しい。
もう過去は消せないので、前向いて未来に向か -
Posted by ブクログ
ネタバレ下町で新しい人生を始める芭子さんの物語。服役期間と同じ期間をかけひっそりと社会に順応しようとしている姿が切ない。一線を越えてしまった「自分」が許せないのでしょうか?「過去」が圧しかかっているのでしょうか?犯罪者という、罪と罰。
ただ、綾香さんとの生活の中で、「一人の人間として、誰に頼ることなく、一方で、地域にとけ込んで生きていくこと考えなさい。良い隣人を持てば、あなたがたの人生だって、きっとやり直しがきく。」その姿に応援している自分を見つける。
ぜひ、続きが見たい。
印象的なフレーズ:
★ほどほどということを知り、誘惑からも、犯罪からもするりと上手に逃げれるものだ。それが出来なかった愚か者だけ