乃南アサのレビュー一覧

  • 風紋 下 新装版

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    癒えることのない心の傷を加害者と被害者双方が抱え、事件から立ち直ることの厳しさと難しさを強く感じました。

    ただ、少し長くも感じてしまいました。

    0
    2021年09月25日
  • 六月の雪

    Posted by ブクログ

    一緒に暮らすおばあちゃんが階段から落ちて入院した。その時に、おばあちゃんは昔台湾の台南で生まれ育ったことを未来に話していた。台南の家に帰りたいと言ったおばあちゃんの言葉に動かされ未来は思い出の場所台南へ1週間旅に出る。
    台南では日本語を話せる人に出会い助けられながら、さまざまな日本時代の場所を巡る。戦争に勝って日本は台湾を植民地にして、日本人がたくさん移住し台湾人と共存した時代。その時台湾人は日本語を話していた。しかし、日本が戦争に負け台湾を去らなければならず、ほぼ全てのものを置き去りにして日本に帰っていった。その後に中国人が台湾を占領した時代もあった。
    いまなお、日本時代の面影が多く残る台南

    0
    2021年09月20日
  • 来なけりゃいいのに

    Posted by ブクログ

    いいな、と思う人が全く出てこなかった。親友とかいいながら、みんな意地悪すぎるやん。。ちょっと時代も古かった。

    0
    2021年09月14日
  • 女刑事音道貴子 鎖(下)

    Posted by ブクログ

    「凍える牙」で印象的だった音道貴子刑事の活躍、長編第二弾。

    本編も事件に取り組む時の相方刑事のキャラクターがくっきりと描かれている。
    が、とんだことになってしまう原因がその相方のキャラクターでもある。

    どんな相方か。
    悪い印象ではなかった。

    『切れ長の目をわずかに細め、意外に人なつこい様子で』気軽に話しかけてくる、優しげな男。
    女性に理解ありそうな…。うーんこれはもしかしたらうまくコンビが組めそう。
    男社会の職場に一筋の光が…と期待が膨らむ。いい顔もする。

    ところが、何を思ったか「バツイチ同士、付き合いましょう」ときた。
    貴子はこの編では恋人もいるのに、当然、否。

    だが、根にもつタイ

    0
    2021年09月14日
  • 自白 刑事・土門功太朗

    Posted by ブクログ

    初めての乃南さん作品。
    偏愛ミステリーと帯にありましたが、ミステリーを楽しむというよりは、昭和の刑事(デカ)を楽しむほうに重きを置いている短編集でした。トリックもなければどんでん返しもなく、地味な感じながら最後まで飽きずに読んでしまったのは、創作力のなせる技ですね。昭和の刑事ものに興味があるわけでもないけれど、昼間にやってる昔のサスペンスドラマを見始めるとなぜか最後まで観てしまうような感覚と同じで、サラッと読めました。
    あと余談ですが、土門刑事というと、どうしても「科捜研の女」を思い出してしまって、読んでいるあいだじゅう内藤剛志さんの顔がちらついてしかたなかったです(笑)

    0
    2021年09月13日
  • いっちみち―乃南アサ短編傑作選―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    人間の弱さや薄暗い面にスポットが当たっている様な、そして不気味さを感じる様な話の数々。
    久しぶりに故郷を訪れるタイトルの話が良かったかな。

    0
    2021年09月12日
  • 犬棒日記

    Posted by ブクログ

    この作家を初めて読んだが、エッセイと言いながら短編小説かと思うような感じ。日常のことなのにミステリーみたいな話。周囲の人たちを観察して書いているんだけれど、見た目からこんな感じで~妄想っぽい所。
    ほのぼの感はまったくないので私にはあわなかったな。

    0
    2021年09月06日
  • 6月19日の花嫁

    Posted by ブクログ

    近々結婚式を控えているのに事故で記憶喪失。
    記憶を取り戻す記憶の旅にでるのだけれど、
    階段を下がるように、記憶のひだがめくれていって…。
    あたかも時間旅行のようになって行きつ戻りつ。

    そこにサスペンスがあります。

    ひとむかし前の「結婚に揺れる」女性の心理。
    だって今じゃ、揺れる前に止めてるもの。
    だからいまどきのひとにはわかりませんって。

    でも、一気に読んじゃいました。
    乃南アサ、うまいんです。

    0
    2021年08月30日
  • いっちみち―乃南アサ短編傑作選―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

     家族をテーマにした短編を中心に8編収録。
     心温まる物語もありますが、今回は背筋がちょっとゾクっとするお話が多め。
     どちらかというとイヤミスの女王と呼ばれていた頃の湊かなえさんを思い出しました。

    0
    2021年08月11日
  • 暗鬼

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最後はやっぱり主人公も取り込まれたか〜。
    友人にまで手を出すとは思わなかったけど。

    洗脳ってこんなやってジワジワ追い詰めていくんだなと怖かった。褒めたかと思ったら蔑んでプライドずたずた。
    ウシジマくんでも読んだけど、洗脳ってまず睡眠不足に陥らせるところからなんだな。怖。

    そもそも何で主人公に白羽の矢が立ったんだろ。

    最後の最後に家の中でみんなで狂ってた姿はゾッとした。

    0
    2021年08月01日
  • 来なけりゃいいのに

    Posted by ブクログ

    女性を主役に、狂気だけでなくいろいろな角度からの短編集。タイトルにもなっている「来なけりゃいいのに」がイチオシ「降りそうで降らなかった水曜日のこと」も良かった。

    0
    2021年07月27日
  • いっちみち―乃南アサ短編傑作選―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「いっちみち」は最後が「よかったなぁ」と思える終わりかただった。その他の短編集は、世にも奇妙な物語みたいな感じ。後味はよくなかった。

    0
    2021年07月21日
  • 火のみち(下)

    Posted by ブクログ

    戦後満州から引き揚げてきて、貧しく苦しい生活の中で、妹を守ろうと罪を犯した南部次郎。
    前半は、次郎が刑務所の中で初めて勉強をしたり、備前焼に打ち込んでいく場面が特に引き込まれた。
    だが後半は、中国の青磁・汝窯に魅入られのめり込んでいく次郎と、それを周りで支える人たちが、読んでいて苦しい。
    苦しくてやめたいのだが、次郎がどうなるのか気になってやめられない。
    そして、最後の最後で次郎がたどり着いた思いは、胸に訴えるものがあったと思う。

    0
    2021年06月26日
  • いっちみち―乃南アサ短編傑作選―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ


    表題作「いっちみち」だけが、じんわりと心温まる物語で、そんな感じの短編小説かと思いきや、それ以外は怖い。一見どこにでもありそうな家族の、うっすらと狂気じみたストーリーの連続だった。想像していた家族ものとは違っていたけど、どの話もサクサクと読みやすく面白かった。
    青い手、が地味に1番怖かった。

    0
    2021年06月11日
  • 女刑事音道貴子 鎖(下)

    Posted by ブクログ

    音道貴子シリーズ長編二作目。
    何年か前に一作目の『凍える牙』を読んで面白いと思っていたのに、本作は表紙とタイトルから怖そうな話な感じがして(まぁ事件が起きるんだから怖いだろうよ)手を出せずにいた。

    ハラハラドキドキでこれまた面白かった。
    人物描写、特に嫌なやつの書き方が上手で、リアリティがある。
    そして貴子のかっこよさ。ぐぅっと堪えることができる強さ。仕事に対する真面目さ。どれも魅力的だと思う。

    上下巻の下巻は辛い描写も多かったので、楽しめるという点では上巻のほうが良かった。

    0
    2021年05月29日
  • 涙(下)

    Posted by ブクログ

    上巻の前半読んでいるときは、どうも萄子のお嬢様特有のわがままさや自己中さが少し鼻について感情移入しにくかったが、婚約者の謎の闘争を調べていくうちに大人になる彼女にはひきこまれた。
    60年代の日本の描写もよく描かれており、その点でも興味深い。
    警察が追えてないのに素人がたどり着ける違和感はともかく、
    奥田の最後はなんともやるせない。
    切ない話だった。

    0
    2021年05月28日
  • 女刑事音道貴子 嗤う闇

    Posted by ブクログ

    久し振りにこのシリーズを読もうと思って、本棚に載っていないものからチョイスし初読と思って読んでいたが、165頁の『ファンになりました』というセリフに覚えがあることにビックリ。
    慌てて「花散る頃の殺人」の感想を見ると『昨年末に出た「嗤う闇」を読んで』と書いてあって、貴子さんを好きになったのはこの本からだったことを知らされた。
    それにしても話の内容は全く覚えていないのに、このセリフだけが記憶に引っ掛かっていたのは、こうしてここに記録していたからだろうな。
    改めて読み返したお話だが、なんだかちょっと物足らなかった。

    0
    2021年05月23日
  • ドラマチック チルドレン

    Posted by ブクログ

    このノンフィクションで描かれている「ピースフルハウス・はぐれ雲」に、初版発行のじつに25年後に伺い、子どもたちと交流する機会があった。スタッフの方からこちらの作品を教えていただき、手に取った。
    実際に子どもたちと接した感想は「意外に普通の子たち」。
    この作品を読んだ感想は「子どもたち一人ひとりにドラマチックな背景がある」。
    どちらの印象も正しいんだと思う。

    どんなに元気で素直な子どもに見えても、それぞれ何か抱えているものがある。でも、それははぐれ雲に住む子どもたちに限ったことではない。私たち全員がそう。
    乃南さんが後書きに書いている通り、「彼らは特別な子どもではない」「境目は誰だって容易に越

    0
    2021年04月30日
  • 暗鬼

    Posted by ブクログ

    親子4世代が住む大家族に嫁いだ主人公が、その家族の在り方に疑心暗鬼にかかりながらも、家族総出での飴と鞭の手法で徐々に洗脳されていくミステリー。

    作中の家族の在り方は、もはや常軌を逸し過ぎているが、作品から受け取ったものは、生理的な気持ち悪さと、解説にあった【家族とは宗教】に尽きる。

    0
    2021年04月25日
  • 女刑事音道貴子 未練

    Posted by ブクログ

    女刑事音道貴子の短編集第二弾。
    「鎖」で傷ついた貴子が再生のきっかけを作る「山背吹く」。相変わらず凍れる牙での相方滝沢がちょっとずつ登場する。
    貴子は仕事には全力で向き合い、中途半端を許さない。感情に流されたり、いっときの雰囲気に負けず、常に自分の本音を自覚し、心が求めていることに従う。
    そこに心の中でぼやきながらやらねばならないことをやるという人間的な面がうかがえてとても魅力的な人物像が浮き上がってくる。
    ますます貴子のファンになった。

    0
    2021年04月25日