乃南アサのレビュー一覧
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一緒に暮らすおばあちゃんが階段から落ちて入院した。その時に、おばあちゃんは昔台湾の台南で生まれ育ったことを未来に話していた。台南の家に帰りたいと言ったおばあちゃんの言葉に動かされ未来は思い出の場所台南へ1週間旅に出る。
台南では日本語を話せる人に出会い助けられながら、さまざまな日本時代の場所を巡る。戦争に勝って日本は台湾を植民地にして、日本人がたくさん移住し台湾人と共存した時代。その時台湾人は日本語を話していた。しかし、日本が戦争に負け台湾を去らなければならず、ほぼ全てのものを置き去りにして日本に帰っていった。その後に中国人が台湾を占領した時代もあった。
いまなお、日本時代の面影が多く残る台南 -
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「凍える牙」で印象的だった音道貴子刑事の活躍、長編第二弾。
本編も事件に取り組む時の相方刑事のキャラクターがくっきりと描かれている。
が、とんだことになってしまう原因がその相方のキャラクターでもある。
どんな相方か。
悪い印象ではなかった。
『切れ長の目をわずかに細め、意外に人なつこい様子で』気軽に話しかけてくる、優しげな男。
女性に理解ありそうな…。うーんこれはもしかしたらうまくコンビが組めそう。
男社会の職場に一筋の光が…と期待が膨らむ。いい顔もする。
ところが、何を思ったか「バツイチ同士、付き合いましょう」ときた。
貴子はこの編では恋人もいるのに、当然、否。
だが、根にもつタイ -
Posted by ブクログ
初めての乃南さん作品。
偏愛ミステリーと帯にありましたが、ミステリーを楽しむというよりは、昭和の刑事(デカ)を楽しむほうに重きを置いている短編集でした。トリックもなければどんでん返しもなく、地味な感じながら最後まで飽きずに読んでしまったのは、創作力のなせる技ですね。昭和の刑事ものに興味があるわけでもないけれど、昼間にやってる昔のサスペンスドラマを見始めるとなぜか最後まで観てしまうような感覚と同じで、サラッと読めました。
あと余談ですが、土門刑事というと、どうしても「科捜研の女」を思い出してしまって、読んでいるあいだじゅう内藤剛志さんの顔がちらついてしかたなかったです(笑) -
Posted by ブクログ
このノンフィクションで描かれている「ピースフルハウス・はぐれ雲」に、初版発行のじつに25年後に伺い、子どもたちと交流する機会があった。スタッフの方からこちらの作品を教えていただき、手に取った。
実際に子どもたちと接した感想は「意外に普通の子たち」。
この作品を読んだ感想は「子どもたち一人ひとりにドラマチックな背景がある」。
どちらの印象も正しいんだと思う。
どんなに元気で素直な子どもに見えても、それぞれ何か抱えているものがある。でも、それははぐれ雲に住む子どもたちに限ったことではない。私たち全員がそう。
乃南さんが後書きに書いている通り、「彼らは特別な子どもではない」「境目は誰だって容易に越