乃南アサのレビュー一覧

  • 花盗人

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    ミステリーの短編集。さすが乃南アサという女性の描写の上手さ。ものによって、展開の意外性に結構差があるのですが、特に、表題作より「愛情弁当」「最後の花束」が上手いと感じました。どれも、日常の歯車が少し狂う様子が、短い分で上手く纏まってるところに、余計に怖さを感じます。

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    2009年10月04日
  • ライン

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    一本の線だけで結ばれている、宙に浮かんだような若者たち。深夜のパソコン通信に嵌まる小田切薫の周りで次々殺人事件が起こる。それぞれの道を歩む高校の同級生たちは、友情と嫉妬が複雑に絡み合い…。オンライン社会の若者の心の揺れを描く、直木賞作家の傑作ミステリー。


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    2009年10月04日
  • 自白 刑事・土門功太朗

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     短編集。警察小説だけど、どちらかというと、日常人間ドラマ風。中に、えー、この終わり?みたいなのも(笑)。時代風景の描きが精緻で懐かしい。若手の和田あき子の記述があります(笑)。

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    2026年03月21日
  • 殺意はないけど(新潮文庫)

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    表向きは仲良くしていても、心のなかでは嫉妬、妬み、嫌悪。それだったら縁を切ればいいのに、なぜかズルズルと友達ごっこを続けてしまう。

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    2026年03月11日
  • 家裁調査官・庵原かのん(新潮文庫)

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    面白かったです、一気読みでした。乃南アサさんはイヤミスの作家さんだとばかり思ってました。こんな作品も描けるなんて!登場する少年達のそれぞれの事情に寄り添う主人公や物語そのものの描き方は惹かれますし夢中になります。続編が出た、とのことで手に取ったのですが早速続きを読みたくなりました。

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    2026年02月22日
  • 雫の街―家裁調査官・庵原かのん―(新潮文庫)

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    転勤したかのんが今作取り扱うのは離婚や相続など家庭内のさまざまな問題である「家事事件」。就籍、面会交流申立、遺産分割、離婚、慰謝料、内縁関係調整とさまざまな案件が持ち込まれる。とても大変な、だけど大事な仕事だしもっと広く知られるべき。色々考えさせられる。

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    2026年02月22日
  • マザー

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    セメタリーとワンピースの2編読んだら怖くなってきてそれ以後挫折

    母親をテーマにしているが、これほど読後感に寒気を感じる作品を読んだ事はない
    さすが乃南アサ先生

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    2026年02月22日
  • 殺意はないけど(新潮文庫)

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    女友達の関係
    中高校生の頃の女友達はベチャベチャ
    くっつき 離れ 互いに悪口を言いながら やはり離れない
    疎遠になるのは
    互いに進路が違って生活や価値観に
    変化が明らかになった頃
    それでも何らかの連絡があり
    関係を保っていると
    それぞれの生活に嫉妬し
    意地悪をしたくなるものらしい

    このストーリーの四人の関係は
    とても哀しい
    仲間内で頭の軽い娘がアイドルになり
    美人の娘は女優を目指すが芽が出ない
    男癖の悪いちょいワル娘は地方局の
    アナウンサー
    もう一人は結婚して地方の雑誌編集者
    それぞれの絡みと意地悪の仕方が
    哀しい

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    2026年02月18日
  • チーム・オベリベリ (上)

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    明治時代に横浜の女学校で学んでいた鈴木カネの兄の銃太郎は、同窓の2人と共に北海道開拓に挑むと旅立った。
    その後、兄のいる北海道の十勝オベリベリの地に、父とカネも行くことになる。
    カネは兄の同窓の1人渡辺勝と結婚して、オベリベリの地で暮らすためだ。
    母や弟妹たち、慣れ親しんだ女学校の先生たちとは離れて暮らすことになる。
    何もない地に着いたカネは、自然の厳しさや慣れない暮らしに戸惑いながらも、日々教会での教えを思い出し、聖書を開き、感謝の気持ちも忘れず、夫との新しい暮らしにも前向きに過ごしていた。
    ただ、決して暮らしは楽ではなく、働いても働いても作物は多く育たず、同じように内地から希望を抱いて来た

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    2026年02月11日
  • 来なけりゃいいのに

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    働く女性たちの心に芽生える闇を綴った短編集ということになるか?裏表紙の作品紹介を読んで、なるほどこういう筋でこういう題名とはいささかキツイなあ、と思って手にとったんだけど、これ表題作の紹介ではないのだね。よくよく見ると小さく(「春愁」より)って入っている。なるほど。ストーリーとしてインパクトがあるのはこちらで、題名としては表題作がいけるっていう判断か。うーむ。
    女性ならずともサラリーマンなら身につまされるであろう「熱帯魚」にはじまり、矛盾点があるようでちょっと気になるんだけどありそうで怖い「ばら色マニュアル」、この作品集中もっとも不安な気分になった「降りそうで降らなかった水曜日のこと」

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    2026年02月08日
  • 悪魔の羽根

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    季節にまつわる心理ミステリ。表題作の悪魔の羽根っていうのは雪のことだと帯に書いてある。ううむ、雪のない国に育った主人公がそれに追いつめられていく過程ももちろん怖いんだけど、結論がそこに行くのか?ってところがぼくはもっと怖いんだけど。同じことが「はびこる思い出」とか「秋旱」とかにも言えるような気がするのだけど……。その怖さっていうのはいかにも異常な行動が日常の中に取り込まれてしまうということ。女性が主人公の場合にそれは顕著ですよね。男はなんというか日常に戻れないんですよ、そういう場合。そう思いませんか?

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    2026年02月08日
  • 花盗人

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    作者の直木賞受賞第一作である表題作を含む短編集。ちょっと怖い話が多い。それも女性の怖さというのか。冒頭の「薬缶」というのはごく短い話なのだが主婦の不満ということを題名がじつにうまく象徴していてうまい。しかも耳に?いやほんとうに怖い。ある女性と義弟の不可思議な関係を描いた「愛情弁当」というのもよい。これを愛情だと言われてしまうとなんとももっていきどころがなくなってしまうんだがなあ。「最後の花束」っていうのもそういう意味では女性の怖さを描いた作品ですよね。そう、男が真似ようと思ったってかなうわけはないんですよ。それに表題作もなんというか口の中で砂を噛むような読後感ですね。どうも、なんだかやりきれな

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    2026年01月26日
  • 死んでも忘れない

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    父親が朝の満員電車で痴漢に間違われたことをきっかけに徐々に崩壊していく家庭を描いた作品。読んでいる最中に絶えず思ったのは家族ってこんなにもろいものなのかな?という疑問です。この家族の特殊性を考慮に入れてもちょっとこれはひどいのではないでしょうか?家族の崩壊と言ってしまうから違和感があるのかもしれない。この家族にはほんとうの意味でのつながりなどじつは最初からなくて、事件をきっかけにして自分たちが家族というものを演じていただけなのだと気づかされる物語ということかな?それならばわからないではない。これだけもめておいてこの結末というのにもどこか釈然としないものが残るのですが、心の奥底にずっとがまんして

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    2026年01月26日
  • 六月の雪

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    目の前にある全てがいずれ過去になる訳だが、振り返った時に後悔しないように今を生きる大切さを教えられた内容でした。
    台湾には観光で台北と九份に何の知識もなく一度旅行したことがある程度だが、道を尋ねたら親切に教えてくれたり、と良い印象を受けた記憶しかありません。
    今度はもう少し台湾の歴史を勉強したうえで、今回の舞台である台南を中心にいろんな場所にも行きたくなりました。
    (言葉は片言レベルですが。)

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    2026年01月18日
  • ウツボカズラの夢

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    みんな自分勝手だなぁと思うけど、外側から見るだけの他人には知り得ない事情もあるし、ただ自分の幸せを求めて訪れたひとつの結果であるだけのようにも見える。
    家族がバラバラになったけれど、それぞれは幸せなのかもしれない。

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    2026年01月05日
  • 不発弾

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    こんなに全部が全部ドロドロしていると思わなかったが、楽しく読めた。
    きっと誰しもが不発弾を抱えていて、いつ爆発するかわからない中ギリギリで生きているんだと思った。

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    2025年12月25日
  • マザー

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    オール読物などでは読んでいるが、単行本としては初読みの作家。推理小説のイメージがあったが違ったようだ。
    5つの短編。内容が暗く、何度も途中で挫折しそうになった。
    題名の通り、母と子供の物語。離婚や死別で独り暮らしとなった母親が主人公。
    いつも小さい頃から笑って暮らしていた母親が、実は胸の中に鬱憤が溜まっていて、ある日息子が訪ねて見ると、義父母を殺していたり、父親(夫)を見殺しにしていたり。ぞっとする。
    父親と離婚した母親が、息子と娘がマンションを出て生活し始めると生活が一変。化粧と派手な服装。マンション中の男達と噂になる。ある日、連絡が取れなくなって子供達が訪ねて見た部屋の凄惨な風景に悲しくな

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    2025年12月13日
  • すれ違う背中を

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    前科持ちシリーズ2作目。
    芭子がやりたいことを見つけてやっと始動した感じ。2人のつつましい生活に切なくなるけど、大阪に行ったり男性と食事をしてみたり、少しずつ経験値が上がっていくのを応援しながら読んだ。

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    2025年12月09日
  • 殺意はないけど(新潮文庫)

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    “女”の嫌な部分を煮詰めたようなお話。
    表面上は仲良くしても、内心は相手を馬鹿にし見下しつつ、嫉妬し蹴落としたいと考えている。
    殺意はないけど恨みや憎しみはある。
    物語の時代は1991年。
    携帯電話やSNSがなかった時代だからこその話だと感じました。

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    2025年11月30日
  • 美麗島紀行

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    ネタバレ

    台湾と日本の歴史を全く知らなかったわけではないけど、過去に台湾が日本だったという歴史は日本人の中でもっと強く持っておくべきだ。そして台湾の人が日本人に与えてくれる恩や優しさをこちらも返していけるようにしたい。

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    2025年11月21日