30代で声優になる夢を諦めた主人公。入院した祖母が幼少期に過ごしたという台湾に、かつての光景を探し求めて向かう。祖母が過ごしたという台湾の風景を巡り、その地に生きる個性豊かな人々を巡る旅小説。
近代台湾の歴史や背景、当時を生きた人々の情緒を知るにはすごく「ためになる」本作なんだけど、物語としてはイマイチだった。というのも主人公がいつまでも幼稚で、最後の決断も含め疑問符が拭えない。ある程度、主人公には感情移入せずに淡々と読む分には良き。また、現地の人たちの生き様や人生の話は、強く心に残った(562頁★3.0)