乃南アサのレビュー一覧

  • 6月19日の花嫁

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    久々に乃南作品をば。

    主人公は,結婚を間近に記憶を失った花嫁,千尋。
    気づいたら見知らぬ男の家にいて,記憶を失っていた。
    そして,次々と過去が明らかになるが,それらは千尋を戸惑わせるものばかりだった。
    そして,ある日千尋の母を名乗るものが現れて,事態は急展開を見せる――

    結末はよめてしまったけど,続きが気になる作品でした。
    ツッコミどころはあるし,非現実的な部分・漫画チックな部分もある作品かとは思います。
    が,主人公が私と同じ名前だったのもあり(笑)楽しく読めました。
    また乃南さんの本,よみたくなったなー

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    2013年08月22日
  • 女刑事音道貴子 嗤う闇

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    ほんと刑事さんってこういうひとがいるのかな?

    そしたらいいな。好感が持てる。
    警察にいい印象をなかなかもてないため。。。

    なんかあたしの周りにいる貴子と同世代の女性たちと感じがかぶった。

    本編も読んでみようと思う。

    乃南アサは好きな作家さんの一人だなと思った。

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    2013年08月20日
  • 禁猟区

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    警官であるからこそ陥ってしまう時があるのかも、と思わされ…
    4編全部それぞれ印象的。
    シリーズをまた読みたい。

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    2013年08月15日
  • 地のはてから(上)

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    それでも、生きていく。
    明日のことは、考えない。
    今日だけのことを考えて生きる。
    そんな主人公の強い生き方に、ただただ圧倒された。

    ともすれば将来を悲観し自殺すらする人と、強くたくましくどんな過酷な状況でも生き抜く人。
    その道を分けるものが何か。

    強く生き抜いた彼女が幸せを晩年少しでも感じてくれていたらいい。物語に感情移入しつつ、同年代を生き抜いただろう「数多のとわ」に、敬服。

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    2013年07月28日
  • 紫蘭の花嫁

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    後半の流れが良かった。夏季と摩衣子のことがこんなにもわからないものなのかと疑問にも思ったが、それ程、小田垣が女性を見てないことの現れかと。
    小田垣の犯行は知能的に本人は思ってるようだが、最初のは「偶然」会った場所が良かっただけ。二度目のは知能犯の欠片もない。

    しかし、最後が気になる。玄関先に現れたのは果たして誰なのか…。

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    2013年07月17日
  • 不発弾

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    最初の話が印象的。
    煮込みって食べたことが無いけど、どんな味かな・・・
    うなぎのたれとか、継ぎ足しを何十年も繰り返している店ってあるけど、衛生面でどうなんだろうっと思った。
    でもこういう「みの吉」のようなコミュニティがあったらいいなと思う。ほんとうに。

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    2013年06月29日
  • 再生の朝

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    ある長距離バスで起きた殺人から引き起こされた事故。その事故を巡る人間模様。その一晩のお話。これはサスペンスではなくヒューマンドラマです。

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    2013年06月23日
  • 涙(上)

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    ちょうど東京オリンピックが開催される年に警察官で父親の部下である婚約者が突如行方不明に。
    背景にその時代ならではの裏社会が描かれていて最終的には当時アメリカの植民地でもあった沖縄、宮古島にまで舞台が動くもの。

    婚約者の正義感と主人公の深い愛がとも切なく現代では味わえない感覚がありました。
    一気に上下巻読んじゃった!

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    2013年06月16日
  • 涙(下)

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    先が気になって仕方なく、一気に読み終えました。
    ある事件をきっかけに失踪した婚約者を追い続ける萄子、時代背景は高度成長期、絵に描いたようなお嬢様暮らしの中では知りえなかったことを勝を追いながら経験していきます。戦後20年近くたっても、まだまだ日本には貧しさから脱却できていない部分があったことをあらためて感じました。
    それにしても勝には失望してしまいました。現実とは思えない事件に巻き込まれたとはいえ、自分も被害者といえるでしょう。そして、警察官であったからこそ、逃げずに正面から事件に向き合うべきだったのでは? まだ、もどかしさが抜けません。
    その後、萄子の夫となる淳もいい人ではありますが、勝の死

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    2013年06月11日
  • 女刑事音道貴子 風の墓碑銘(上)

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    音道刑事と、滝沢刑事の距離感がおもしろい。
    音道刑事の滝沢刑事に対する「オヤジ感」の描写に、思わずにやけてしまったり。

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    2013年06月10日
  • 火のみち(下)

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    戦後、満州から引き揚げてきた次郎一家。父も兄も戦死、残されたのは病気の母と子どもだけという境遇。以前読んだ「秋好英明事件」を思出だしました。
    貧しく無学である故、次郎は殺人を犯してしまいます。塀の中ではじめて、次郎は自らの人生を注ぐべき対象となる陶器作りに出会い、目標をもって生きていくことになります。
    そんな次郎とは対照的に、塀の外では戦後復興で著しく経済成長していく日本と、それに並走するように妹の君子が女優として活躍していきます。昭和の移り変わりが随所に描かれ、実体験はなくとも懐かしいと感じられました。
    出所後、次郎は自分をとりこにした汝窯を追い求め、苦しみ、最後に彼なりに昇華して亡くなって

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    2013年06月03日
  • 地のはてから(上)

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    北海道が北海道と呼ばれる前の話。
    生きるとはなにか。幸せとはなにか。
    そんなことぐちゃぐちゃ言ってる前にとにかく生きろ!って感じの小説。

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    2013年05月30日
  • 紫蘭の花嫁

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    前評判が良くて読んでみました。
    たぶん初「乃南アサ」。
    あんまり読みたいと思う作家さんではなかったのですが、読んでみたらミステリっぽさはかなりあると思うし、面白かったです。
    淡々とした語り口に味があります。
    犯人逮捕というか、事件解決の場面が2時間ドラマ的でイマイチでした。
    最後の引きが超気になります〜!!

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    2013年05月27日
  • 地のはてから(下)

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    北海道の開拓民の、苦労、苦労、苦労続きの人生。
    読みながら、明るい方へ向かうのかと期待しては突き落とされ、
    今度こそと祈っては諦めさせられ・・・
    そう、こんなにも思うようにならないことばかりでも、人は生きていかなければならない。
    何にも希望が持てなくても、人は生き続けなければならないのだという、作者の思いを
    最果ての地で生きる「とわ」や関わる人々を描くことで伝えようとしているのだろう。

    ただこの作品、受け止めながら読んでいくことが、胸に厳しくしんどい。
    「面白かった」とは言えない重さが残る。

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    2015年06月13日
  • ニサッタ、ニサッタ(下)

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    下巻の感想としては、ああ、人間ってこうなるまで気付けない弱い生き物だけど、気付けられれば強くもなれるんだなあ、と力強さを感じた作品。
    アメラジアンって言葉は知らなかったけれど、ヒロインの背景は読んでる内から読んでいる方が何と無く理解出来たのに、何で実物を見ている筈の主人公が気付けんのや!!と少しだけツッコミを入れたくはなりましたが、それも含めて、こういう主人公だからこその転落と、そこからの復帰なのかな、と。読み応えありました。

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    2013年05月20日
  • 地のはてから(下)

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    貧しい時代に、家族の為に必死にたくましく生きる女性の姿。現実にそうやって生き抜いた人たちがいるんですよね。

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    2013年05月06日
  • 自白 刑事・土門功太朗

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    現実の捜査はこんなものだろうと思わせる。三島由紀夫事件、ディズニーランド開業。時代背景の織り込み方も面白い。

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    2013年04月28日
  • 駆けこみ交番

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    「聖大シリーズ」の第2段。
    こんどは短編集。

    とどろきセブン、なかなかスゲェ。

    このシリーズ、これで終了なのでしょうか?
    希少な「交番小説」なので、続いてくれればありがたいなぁ。

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    2013年04月15日
  • 自白 刑事・土門功太朗

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    久し振りに読んだ骨太の刑事小説。
    主人公の土門功太朗。昭和の時代背景と共に事件を解決していく様が絶妙でした。
    彼の人間性はもちろん、容疑者の人間性、そして昭和の香りたっぷりの社会事情がよく描かれていました。
    アメリカンスラッカー、マッチ、聖子ちゃん、これだけで一気に引き込まれた私は、やっぱり昭和の女(笑)ですね。

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    2013年04月13日
  • ボクの町

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    警察小説、てゆうか交番小説。
    新人見習い警察官の聖大クンが主人公。

    よく行く本屋さんで「どや?」とおススメしていたので、読んでみたりした。

    お仕事小説であり、青春モノでもあり、構えず気楽に楽しめます。

    って、出版されたのけっこう前なのか。
    「ポケベル」て・・・・・。

    交番勤務のお巡りさんたちのお仕事が、よーくわかります。
    日々のお勤め御苦労さまです。

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    2013年04月11日