乃南アサのレビュー一覧
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購入済み
犯罪被害者遺族と加害者家族の心情が切々とリアルに描かれていて胸が苦しくなりました。が、犯人の殺害動機が今ひとつぼやけけて現実感が薄いのが残念な気がしました。
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Posted by ブクログ
テーマは恋。大小さまざまな9つの短編集。ままならぬ恋、厄介ではあるが、愛おしく掛け替えのない宝物でもある。数ページの物語でも思いを馳せることができる乃南さんは、やはりすごい方なんだな。おススメします。
あらすじ(背表紙より)
美容に狂う前妻と彼女を奪っていった男、なぜ二人は俺に会いに来るのか?なぜこんなに友人の母親が気になるのか?隣室で虚ろで奇妙な音を出し続けるのは何者か?どうしてあんなに不出来な部下に惹かれるのか?なぜ暗闇で出会って顔も見えない彼女がこんなにも愛おしいのか?なぜ、なぜ…。愛とも恋とも言えない、不思議な感情―。心理描写の洗練を極めた珠玉の短編九編を収録。 -
Posted by ブクログ
ネタバレとわは12歳で小樽で洋品、雑貨、小物を卸す大きな商家の子守として奉公に出されるが、商売が傾き、16の時、実家に帰される。とわは三吉への思いを秘め、親の勧めるままに結婚するが、戦争に向かう不穏な時代が始まる。
アイヌの青年三吉との淡い恋と、その後の再会には胸がつぶれそうになる。これが現実。でも、三吉と結ばれていたとしても、幸せであったとは限らない。
戦争が、いかに人々の人生を翻弄してきたか、それに加えて北海道の自然の厳しさ。ときに自然は人々に恵みを与えてくれた。それを使って生きる術を教えてくれたのは、アイヌの人々だった。「地の果て」での暮らしは、人々が支え合わなければ生きて行けない、極限の環境