乃南アサのレビュー一覧

  • 風紋 下 新装版

    購入済み

    犯罪被害者遺族と加害者家族の心情が切々とリアルに描かれていて胸が苦しくなりました。が、犯人の殺害動機が今ひとつぼやけけて現実感が薄いのが残念な気がしました。

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    2017年03月25日
  • それは秘密の(新潮文庫)

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    ハズバンズ/ピンポン/僕が受験にせいこうしたわけ/内緒/アンバランス/早朝の散歩/キープ/三年目/それは秘密の

    短篇集、10ページ無いのもあってビックリ。数ページでもそこに物語がある。すごい!

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    2017年03月18日
  • それは秘密の(新潮文庫)

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    テーマは恋。大小さまざまな9つの短編集。ままならぬ恋、厄介ではあるが、愛おしく掛け替えのない宝物でもある。数ページの物語でも思いを馳せることができる乃南さんは、やはりすごい方なんだな。おススメします。
    あらすじ(背表紙より)
    美容に狂う前妻と彼女を奪っていった男、なぜ二人は俺に会いに来るのか?なぜこんなに友人の母親が気になるのか?隣室で虚ろで奇妙な音を出し続けるのは何者か?どうしてあんなに不出来な部下に惹かれるのか?なぜ暗闇で出会って顔も見えない彼女がこんなにも愛おしいのか?なぜ、なぜ…。愛とも恋とも言えない、不思議な感情―。心理描写の洗練を極めた珠玉の短編九編を収録。

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    2017年03月15日
  • すれ違う背中を

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    刑期を終えても、見えない影に怯え、そして重いものを背負いながら、懸命に生きていく姿に心打たれる。早く二人に平穏な幸せが訪れてほしいと切に願う。
    あらすじ(背表紙より)
    パン職人を目指して日々精進する綾香に対して、芭子はアルバイトにもなかなか採用されない。そんなある日、ビッグニュースが!綾香が商店会の福引きで一等「大阪旅行」を当てたのだ。USJ、道頓堀、生の大阪弁、たこ焼き等々初めての土地で解放感に浸っていた彼女たちの前に、なんと綾香の過去を知る男が現れた…。健気な女二人のサスペンスフルな日常を描く人気シリーズ第二弾。

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    2017年02月20日
  • 新装版 窓

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    前作『鍵』の連作。両親を亡くして、結婚間近の長姉、商社勤務を辞めたぷー太郎の長兄、聴覚障害をもつ高校生の妹の3人で暮らす兄弟が遭遇する事件。
    今回は、毒入りジュースでの殺人、閉鎖されたジムでの男性変死体が、ろう学校に関係する事件として起こる。
    新聞記者である長兄の友人も、前作同様に重要な役割。
    今後、月日が経つに連れて、この兄弟の人生模様にも様々な変化が起こるそうな予感。サスペンスを超えて、こうした兄弟の経過も気になる。このシリーズ、次回作が出ると嬉しい。

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    2017年02月20日
  • 暗鬼

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    ネタバレ

    「嫁ぎ先の人々は異常なほど優しい。恵まれた生活。でも、殺される?!」と帯にありますが、ある意味殺されるより恐ろしい結末になってしまったかも……。途中からこれはホラー小説なんではないかと思い始めた

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    2017年02月13日
  • 最後の花束―乃南アサ短編傑作選―

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    11編の短編集が収録。どの作品も、最後の最後でゾッとさせられる作品ばかり。しかし、なかにはゾッとではなく、ホッとさせられる作品も。さあ、どの作品か?
    この緩急が、短編ならではの乃南作品の味かと。

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    2017年02月06日
  • 地のはてから(下)

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    ネタバレ

    とわは12歳で小樽で洋品、雑貨、小物を卸す大きな商家の子守として奉公に出されるが、商売が傾き、16の時、実家に帰される。とわは三吉への思いを秘め、親の勧めるままに結婚するが、戦争に向かう不穏な時代が始まる。
    アイヌの青年三吉との淡い恋と、その後の再会には胸がつぶれそうになる。これが現実。でも、三吉と結ばれていたとしても、幸せであったとは限らない。

    戦争が、いかに人々の人生を翻弄してきたか、それに加えて北海道の自然の厳しさ。ときに自然は人々に恵みを与えてくれた。それを使って生きる術を教えてくれたのは、アイヌの人々だった。「地の果て」での暮らしは、人々が支え合わなければ生きて行けない、極限の環境

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    2018年07月29日
  • 火のみち(下)

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    汝窯に命をかけ、多くのものを捨てた次郎は果てしなく孤独であるが、求道者はこれぐらいできなければいけないのかもと思う。社会的には最低な人間だが。
    殺人についてはあまり出てこなくて拍子抜けしたけど、場面場面で心の傷となっていることが出てくるのがリアル。
    しかし、写真しか見ていないからかもしれないが、汝窯の魅力はよくわからない。比べるのもおかしいのだろうが、備前焼のほうが温かみが感じられて好ましく感じる。次郎は汝窯の冷たいわけではないが、寄せ付けない感じがよかったのかな。

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    2017年01月31日
  • 女刑事音道貴子 鎖(上)

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    女性刑事の苦悩と刑事という仕事の描写が細かいので純粋に読物として楽しめる。

    主人公と組んでる相棒には本当にムカムカさせられた。

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    2017年01月30日
  • 火のみち(上)

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    乃南アサはミステリ作家だと思っていたので、刑務所からでてきた(元?)殺人犯が陶芸に取り組む話ということでつまらないかと思っていたが、予想以上に面白い。今は成功しているように見えても、昔犯した罪が自分や周囲の未来に常に不安や暗さを落としている感じが重苦しくて辛い。
    八重子は、一途で気持ちとしてはわかる部分もあるのだが、とりあえずうっとおしいのと粘着質な感じにイライラさせられる。

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    2017年01月29日
  • 涙(下)

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    うちにあった本を再読。でも内容をすっかり忘れていたので、引き込まれて読みました。上下巻のけっこうなボリュームの長編。
    東京オリンピックの年、結婚を控えていた萄子の前から「もう会えない」という電話一本で突然姿を消した刑事の奥田。
    何があったのか、奥田はどこにいったのか、失意の中で奥田を追う萄子。川崎、熱海、焼津、田川。あちこちであと少しというところで会えない。
    そして最後にたどり着くのが宮古島。驚愕の真実が明かされる。
    萄子の気持ちが丁寧に描かれていて、引き込まれる。
    結末はつらい。どうしようもなかったのか、奥田の正義感が招いたことなのか、萄子も奥田も悪くないのに。刑事の韮山も印象的。萄子も奥田

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    2017年01月23日
  • 火のみち(下)

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    内容(「BOOK」データベースより)

    妹は女優として成長し、刑期を終えた次郎も独立して窯を開く。暗い過去ゆえに兄妹を名乗れないながらも家族の絆が深まる中、次郎は中国宋代の青磁・汝窯に魅入られる。「雨上がりの空の色」と称される幻の器を自らの手で蘇らせたいという激情はどこへ向かうのか。戦後昭和という時代を描ききった意欲的長編。

    平成29年1月6日~10日

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    2017年01月10日
  • 女刑事音道貴子 風の墓碑銘(上)

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    『凍える牙』の音道・滝沢コンビ復活。それぞれに歳を重ね、経験を積んだ2人のコンビはいかに事件解決していくのか?
    ある日、古い木造家屋解体中の現場、地中から二体の白骨が発見されるところから、事件は進む。

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    2017年01月07日
  • 不発弾

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    乃南アサ著「不発弾」
     現代社会で抑圧された不発弾の様な人々の思いが6つの作品に描かれている。
     恐怖、狂気、恨みなどの怖さが根底の作品の中でひとつ「福の神」は趣の異なる心にしみる話。私は少し泣けました。
     寂しさと涙を不発弾の様に抱え、こらえて生きてきた女性に幸せを運んできた福の神とは・・・

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    2017年01月05日
  • 女刑事音道貴子 鎖(下)

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    いまや寂れゆく熱海の廃屋旅館に監禁。
    本作「鎖」というタイトルにこめられた意味とは、と考えると、作者なかなか…と思わされてしまう。

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    2016年12月11日
  • 女刑事音道貴子 鎖(上)

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    音道貴子シリーズ第二弾。今回は、上下巻の長編作品。
    新たないけ好かない相棒と組んでの捜査。この相棒のお陰で、窮地に追いやられる主人公・音無。
    昔の相棒、滝沢の登場によって、彼女は置かれた状況は打破されるのか?
    いつの間にか、私生活でも心つながるパートナーとの出会いがあった音無貴子。
    このシリーズ、発行順に読んでいこうと思います。

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    2016年12月10日
  • 涙(下)

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    萄子よ、いや勝よ、日本中いろんなとこ行くなあと思いましたが、きっと乃南さんは、この当時の色んな日本を描きたかった、見せたかったのかな。
    まさに萄子と同世代の人なら懐かしさを感じるだろうし、知らない人なら賑わっていた熱海とか、パスポートが必要だった沖縄に旅行するとこんな感じだったんだということがわかるし。
    この当時の沖縄のことが書かれた本とか読みたくなりました。

    勝の話でなぜ姿を消したのかはわかったど、やっぱり誠意がなかったよなあ、という気持ちは拭えません。
    でも別れのシーンは切なくなりました。

    ここに出てくる中で誰の役をやりたいかといえば、断然淳です。性別違うけど。一番おいしい。

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    2016年12月03日
  • 暗鬼

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    うー、気持ち悪。が凄いものを見たという感想。
    大家族に嫁いだ主人公が一家に疑念を抱き調査を開始するという、序盤は推理小説のような話を見せます。徐々に洗脳されていくというドロドロとした展開を見せ、主人公が人として壊れていく様が描かれます。最後には一家心中事件を含む謎はきっちりと回収されるので、ミステリーとして見るとスッキリしてます。
    どの家族にも大なり小なりルールがあるとは思いますが、血が濃すぎる家族の闇を描いた様は恐ろしいの一言。

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    2016年12月03日
  • 涙(上)

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    乃南アサさん、まだ全部はカバーしてなかったかあ。未読でした。

    え、え、一体どういうことなの?なんで?
    のまま上巻は終わってしまうので、続きが気になります。

    東京オリンピックの頃に日本で流行ってたものとか事件とかも出てくるので興味深かったです。

    タイトルからしてハッピーエンドではなさそうなんだけど、プロローグで萄子が母親になってるのを最初に知れるのでちょっとホッとしてます。

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    2016年12月02日