乃南アサのレビュー一覧

  • 新釈 にっぽん昔話

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    初めは森見氏の『新釈走れメロス』的な内容を期待していたのだが、どうも雰囲気が違う。「さるとかに」以外は普通のオチなんだよな。あとがきを読み、本作が東日本大震災を契機に書かれたものと知り、現代風に書かれながらも心温まる内容に得心がいった。「三枚のお札」「犬と猫とうろこ玉」は初めて読む昔話かも。

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    2017年08月19日
  • 暗鬼

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    いっきに読み終わった。
    テンポが良くて読みやすかった。途中で先が読めた感はあったけど、訳のわからない宗教とかにはまる人ってこんな感じで洗脳されていくんだろうなと思った。
    まぁ小説だからあり得ない話だとは思ったけど只々気持ち悪かったなぁ。

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    2017年08月16日
  • 涙(下)

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    R様オススメ本下巻
    まあこんなひどい悪党がいたものだと、今更ながらにひどい事件だったと思わされる。

    まだ沖縄へ行くのにパスポートがいる時代のお話。
    下巻は一気に読ませる内容でした。
    すごく悲しいお話なのに、最後はじんわりときました。

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    2017年07月26日
  • 犯意

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    12の短編からなる。それぞれの短編の後に、弁護士が事件について解説するという特異な構成。フィクションのはずの小説が、弁護士の解説によってリアルな事件へと迫ってくる。それゆえか、読後感は重い気持ちに苛まれる。子供の虐待の話は、特にストーリー自体、読むのを中断したくなるが、これも今や現代社会の深刻な問題ということか。

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    2017年07月03日
  • 5年目の魔女

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    職場で一緒だったOL同士。一方が一方を裏切り、会社を追われ、5年の月日が経過。5年の歳月の後に再会した二人は・・・。

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    2017年07月02日
  • 夜離れ

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    「4℃の恋」「祝辞」「蒼い夜の底で」「髪」「枕香」「夜離れ」の6編の短編集が収録。
    「祝辞」と「髪」「枕香」は、他の短編集でも読んだ記憶が。

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    2017年06月25日
  • 6月19日の花嫁

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    交通事故で記憶喪失に陥った女性。数日後に予定されている自分の結婚式が唯一残る記憶。しかし、幸せが予想された結婚式の実態は?そこから分かる自分の過去。それでも蘇らない1年以上前の記憶とは・・・。

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    2017年06月22日
  • 結婚詐欺師(下)

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    ついつい、続きが気になり一気読み。
    阿久津になんとかしっかりしてくれよと思いながら読みすすめた下巻でした。
    しかし、やはりお金が絡んできたあたりで怪しいとか気づかないものかとおもったり。
    少しでも気を許した状態だと信じこんでしまうのかなあともおもったり。

    まあ阿久津さんは10年後もぶつぶつ言われながら、家族が続いていると良いなという感じ。

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    2017年06月05日
  • 火のみち(上)

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    なかなか面白かった。
    南部次郎という陶芸家の生涯を描いた作品
    備前焼との出会い
    青磁/汝官窯との出会い
    家族、仲間との繋がり

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    2017年05月29日
  • 風紋 下 新装版

    購入済み

    犯罪被害者遺族と加害者家族の心情が切々とリアルに描かれていて胸が苦しくなりました。が、犯人の殺害動機が今ひとつぼやけけて現実感が薄いのが残念な気がしました。

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    2017年03月25日
  • それは秘密の(新潮文庫)

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    ハズバンズ/ピンポン/僕が受験にせいこうしたわけ/内緒/アンバランス/早朝の散歩/キープ/三年目/それは秘密の

    短篇集、10ページ無いのもあってビックリ。数ページでもそこに物語がある。すごい!

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    2017年03月18日
  • それは秘密の(新潮文庫)

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    テーマは恋。大小さまざまな9つの短編集。ままならぬ恋、厄介ではあるが、愛おしく掛け替えのない宝物でもある。数ページの物語でも思いを馳せることができる乃南さんは、やはりすごい方なんだな。おススメします。
    あらすじ(背表紙より)
    美容に狂う前妻と彼女を奪っていった男、なぜ二人は俺に会いに来るのか?なぜこんなに友人の母親が気になるのか?隣室で虚ろで奇妙な音を出し続けるのは何者か?どうしてあんなに不出来な部下に惹かれるのか?なぜ暗闇で出会って顔も見えない彼女がこんなにも愛おしいのか?なぜ、なぜ…。愛とも恋とも言えない、不思議な感情―。心理描写の洗練を極めた珠玉の短編九編を収録。

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    2017年03月15日
  • すれ違う背中を

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    刑期を終えても、見えない影に怯え、そして重いものを背負いながら、懸命に生きていく姿に心打たれる。早く二人に平穏な幸せが訪れてほしいと切に願う。
    あらすじ(背表紙より)
    パン職人を目指して日々精進する綾香に対して、芭子はアルバイトにもなかなか採用されない。そんなある日、ビッグニュースが!綾香が商店会の福引きで一等「大阪旅行」を当てたのだ。USJ、道頓堀、生の大阪弁、たこ焼き等々初めての土地で解放感に浸っていた彼女たちの前に、なんと綾香の過去を知る男が現れた…。健気な女二人のサスペンスフルな日常を描く人気シリーズ第二弾。

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    2017年02月20日
  • 新装版 窓

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    前作『鍵』の連作。両親を亡くして、結婚間近の長姉、商社勤務を辞めたぷー太郎の長兄、聴覚障害をもつ高校生の妹の3人で暮らす兄弟が遭遇する事件。
    今回は、毒入りジュースでの殺人、閉鎖されたジムでの男性変死体が、ろう学校に関係する事件として起こる。
    新聞記者である長兄の友人も、前作同様に重要な役割。
    今後、月日が経つに連れて、この兄弟の人生模様にも様々な変化が起こるそうな予感。サスペンスを超えて、こうした兄弟の経過も気になる。このシリーズ、次回作が出ると嬉しい。

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    2017年02月20日
  • 暗鬼

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    ネタバレ

    「嫁ぎ先の人々は異常なほど優しい。恵まれた生活。でも、殺される?!」と帯にありますが、ある意味殺されるより恐ろしい結末になってしまったかも……。途中からこれはホラー小説なんではないかと思い始めた

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    2017年02月13日
  • 最後の花束―乃南アサ短編傑作選―

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    11編の短編集が収録。どの作品も、最後の最後でゾッとさせられる作品ばかり。しかし、なかにはゾッとではなく、ホッとさせられる作品も。さあ、どの作品か?
    この緩急が、短編ならではの乃南作品の味かと。

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    2017年02月06日
  • 地のはてから(下)

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    ネタバレ

    とわは12歳で小樽で洋品、雑貨、小物を卸す大きな商家の子守として奉公に出されるが、商売が傾き、16の時、実家に帰される。とわは三吉への思いを秘め、親の勧めるままに結婚するが、戦争に向かう不穏な時代が始まる。
    アイヌの青年三吉との淡い恋と、その後の再会には胸がつぶれそうになる。これが現実。でも、三吉と結ばれていたとしても、幸せであったとは限らない。

    戦争が、いかに人々の人生を翻弄してきたか、それに加えて北海道の自然の厳しさ。ときに自然は人々に恵みを与えてくれた。それを使って生きる術を教えてくれたのは、アイヌの人々だった。「地の果て」での暮らしは、人々が支え合わなければ生きて行けない、極限の環境

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    2018年07月29日
  • 火のみち(下)

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    汝窯に命をかけ、多くのものを捨てた次郎は果てしなく孤独であるが、求道者はこれぐらいできなければいけないのかもと思う。社会的には最低な人間だが。
    殺人についてはあまり出てこなくて拍子抜けしたけど、場面場面で心の傷となっていることが出てくるのがリアル。
    しかし、写真しか見ていないからかもしれないが、汝窯の魅力はよくわからない。比べるのもおかしいのだろうが、備前焼のほうが温かみが感じられて好ましく感じる。次郎は汝窯の冷たいわけではないが、寄せ付けない感じがよかったのかな。

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    2017年01月31日
  • 女刑事音道貴子 鎖(上)

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    女性刑事の苦悩と刑事という仕事の描写が細かいので純粋に読物として楽しめる。

    主人公と組んでる相棒には本当にムカムカさせられた。

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    2017年01月30日
  • 火のみち(上)

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    乃南アサはミステリ作家だと思っていたので、刑務所からでてきた(元?)殺人犯が陶芸に取り組む話ということでつまらないかと思っていたが、予想以上に面白い。今は成功しているように見えても、昔犯した罪が自分や周囲の未来に常に不安や暗さを落としている感じが重苦しくて辛い。
    八重子は、一途で気持ちとしてはわかる部分もあるのだが、とりあえずうっとおしいのと粘着質な感じにイライラさせられる。

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    2017年01月29日