乃南アサのレビュー一覧

  • 涙(下)

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    ハイスピードで読み終えました。
    辛い辛い毎日。ずーっと辛いばっかりで苦しいストーリーです。
    昔、まだ成人していない頃、好きだった人の住んでいるところにはるばる訪ねていったらすでに婚約者と一緒に暮らしてたという場面を思い出して本格的に息苦しくなりました。
    また、石垣で本格的な台風にあい、1日延泊してコテージに隔離された事、翌朝に軽トラックが仰向けになっていた事など思い出しました。
    この物語は結局、想像できないほど辛くても生きるという事を訴えたいのでしょうか。
    でも最初から最後まで辛いばっかりなんて、それじゃああんまりなので、なんとか楽しくなる様に頑張ろうと思います。

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    2016年05月27日
  • 女刑事音道貴子 鎖(下)

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    下巻はまるっと監禁された貴子の犯人たちとの駆け引きや、救出作戦でした。もう限界に近い貴子も、助ける方の滝沢も、私も焦れに焦れました。下巻のクズは堤と加恵子の育ての両親でした。まさか、彼女にあんな壮絶な過去があったとは……。無事に救出されると判っていても、やはり、その場面ではほっとして滝沢の不器用な優しさにもニンマリ。次の巻からは昂一さんの出番ももっと増えるといいなあ。

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    2016年05月18日
  • 女刑事音道貴子 鎖(上)

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    音道貴子シリーズ長編第二弾。この前の短編ではおひとりさまでしたが、なんと恋人ができていた。序盤、凄惨な殺人現場の後は、新しく組むことになった相棒・星野の描写が多くて読むスピードが上がらなかったけど、皇帝ペンギン滝沢が登場してからは一気でした。滝沢が貴子のことをきちんと評価し、信頼していることが嬉しくて『いい刑事です』と言い切った場面では、胸が熱くなった。それにしても、星野は本当にムカつく。乃南先生、クズ男の描写がうますぎです。

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    2016年05月17日
  • 女刑事音道貴子 嗤う闇

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    女刑事音道貴子シリーズ5作目。全4編の短編集。
    3作目の「鎖」から続いている恋人、羽場昂一との距離感が絶妙。読んでいるこっちがヤキモキしてしまう。本筋とはあまり関係ないのだが。。。と思っていたら、表題作「嗤う闇」で、なんと昂一がレイプ事件の被疑者になってしまう。意外な結末になってしまうのだが。
    こういった展開とか、心情の移り変わりが巧みに描かれていて、本当に人物を身近に感じることができて面白い。
    あと、もう一作あるので、楽しみだ。

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    2016年05月14日
  • 美麗島紀行

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    司馬遼が偉人たちから見た上からの台湾の紀行文というのなら、これは庶民目線の紀行文だ。また台南に行きたくなった。

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    2020年07月27日
  • 岬にて―乃南アサ短編傑作選―

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    14の短編たち。14人の女達がそれぞれの想いを生きている。苦しい、辛い、哀しい、ホッとしたり思いつめたり、私にはよく分からない心情も有るけれどそれも彼女の世界。少し重たい世界達でした。

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    2016年04月12日
  • ニサッタ、ニサッタ(下)

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    何をやってもだめな主人公が下巻では故郷に帰ってやり直そうとします。でもやはりなんだか甘い、基本甘ったれで、どうにかなる、今ダメなだけといつも心に逃げ場所を作って、少しでも余裕ができるとすぐに前の苦しみを忘れてしまう。あーでもなんとなく自分の中にもある要素なんで、昔の自分も若干こんな感じあったかもしれないです。
    基本的には真面目にやろうと思えば一所懸命なんだけど、少しつまずくとリセットしてゼロからやりたくなる感じなんでしょう。わかる、なんとなくわかる。
    彼を追って北海道にくる前職の後輩の杏奈ちゃんが不細工で色黒で豆タンクなんですが健気でかわいいです。とても重要な役目で僕はこの子の行く末を見るため

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    2016年04月08日
  • 岬にて―乃南アサ短編傑作選―

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    表題作の「岬にて」。自分に置き換えて読む人は多々いるだろう。乃南作品、久々に読んだが、やはりうまい。

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    2016年04月05日
  • ニサッタ、ニサッタ(上)

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    いわゆる真面目系クズと言われる、コツコツ安定を望みながらも辛さからは逃げ、すぐ向いてい無いと転職を繰り返して次第に転落していく姿を見せつけられて、非常に身につまされて辛かったです。やはり人が転落していく話は辛くてなかなか読み進みません。ギャンブルで借金をして首が回らなくなるのですが、なんとかがんばって借金返し切るあたり、で頑張りを応援したくなってきました。次第に上向いて来ているのでだんだんと楽しくなってきました。下巻が楽しみです。

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    2016年04月04日
  • 岬にて―乃南アサ短編傑作選―

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    乃南アサさんの「岬にて」、2016.3発行、14の短編が収録されています。「岬にて」以外は、過去に刊行された短編だそうです。乃南さんお馴染みの旅もの、職人もの、家庭ものが乃南さんらしく静かに、楽しく、そして怖く、たまにハッピーエンドで進行しています(^-^) 私としては、家庭ものの「ママは何でも知っている」と「愛情弁当」が強烈にインパクトを受けた作品でした! 

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    2016年03月27日
  • 最後の花束―乃南アサ短編傑作選―

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    ゾクゾクゾク・・・久々の乃南アサ。
    女の妬み・情年を描かせたらやはり天下一品だ。様々な女性の「復讐」を見る。この短編集で唯一幕切れが明るいのは『ハイビスカスの森』か。あとの作品は怖い。

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    2016年03月09日
  • 美麗島紀行

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    人口減少率全国一の本県は少子化もかなりの勢いで進んでいる。今日の新聞にも141年続いた郡部の小学校が閉校する、という記事が載っていた。
    私が住んでいる街、以前は「鉄砲町」「笊町」「大工町」「四十軒堀町」など、土地柄を思い浮かばせる趣のある町名が付いていたが、数十年前に革新系市長が、大町何丁目だの、中通り何丁目だのという全国どこにでもある町名にかえてしまった。
    行政は「趣」には関心がないようだ。
    そうやって昔を偲ばせる事柄が減っていく。
    台湾にはそれが残されているようだ。
    著者は旅をしながら思いがけずに「心のふるさと」に触れているのだろうか。

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    2016年03月07日
  • ボクの町

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    交番で実務研修を受ける新人警察官、高木聖大が主人公。よくできた成長物語になっている。交番のおまわりさんの日常もよくわかる。ただ、主人公の高木聖大の性格はちょっとちょけすぎているのではないかとは思った(まあ、だからこそリアリティがあるのだが)。

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    2016年03月03日
  • ライン

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    ステイション。そこは実在の人間が楽しむ架空の世界。
    パソコン通信を介して起こる殺人事件。
    主人公の薫は幼なじみのまことに疑われてしまうが、真相は…
    電話料金が高額になるとか、時代を感じる作品。

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    2016年03月01日
  • 新装版 窓

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    普通科の高校に通う聴覚に障害のある麻里子。聞こえないことで感じる疎外感は想像することしかできない。何とか折り合いをつけて暮らしている少女にエールを送ろう。
    年を取って補聴器を付けてもあまり聞こえなさそうな父への想いも込めて。

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    2016年02月14日
  • 最後の花束―乃南アサ短編傑作選―

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    短編傑作集だったので、読んだことがあったものもありましたが、それでもやっぱりゾっとする結末揃いで楽しめました。
    集められた作品の流れから、だいたいの話の結末は予想がつくのですが、女性の恐ろしさがとてもうまく描かれていると思います。
    短編集なのに、もっと次の話も読みたい!と、結局一晩で一気に読んでしまいました。

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    2016年01月31日
  • 最後の花束―乃南アサ短編傑作選―

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    ネタバレ

    短編傑作集なのに濃い。普通の人とはなんと恐ろしいものかと繰り返し思わせといて、ホンワカする話を挟んでくる絶妙さ。楽しませていただきました。

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    2016年01月30日
  • 風紋 下 新装版

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    あらゆる立場から犯罪に関わってしまった人たちの物語。犯人もそうそうに逮捕され、遅々とした展開の上巻に比べダイナミックに読み進めることができた下巻。細かい心情描写は乃南アサの真髄。つらい思いをした人とそうでない傍観者において時間は平等に流れるのか、と疑問を沸かせる。

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    2016年01月29日
  • 女刑事音道貴子 風の墓碑銘(上)

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    乃南アサにハズレないな〜しみじみ面白い。主人公の恋話がいらん気がするけど。椅子職人がちらちら登場。滝沢刑事との息があってるようなあってないようなコンビ。事件は哀しく、犯人は無茶苦茶悪いやつだ。

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    2016年01月23日
  • 美麗島紀行

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    駆け足で読み終わってしまったことを後悔している。歴史や人びとさまざまな方面から台湾を書いてあり、台湾のことをまだ深くわかっていない私のような人間にはちょうどいい台湾具合(?)。知っていることもあって勉強できるし、知らないこともでてきて興味深く最初から最後まで引き込まれるように読めた。
    筆者には推理小説作家イメージがあり、エッセイのイメージがなかったのだが、違和感なくさらりと読めて私には読みやすい。また、どこが?と問われると難しいのだが本全体から女性的な優しい目線が感じられた。もう一度時間をかけて再読したい。
    次回旅行のときにぜひ行ってみたいと思ったのは、筆者が推している台南の国立台湾歴史博物館

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    2016年01月18日