乃南アサのレビュー一覧

  • 涙(下)

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    うちにあった本を再読。でも内容をすっかり忘れていたので、引き込まれて読みました。上下巻のけっこうなボリュームの長編。
    東京オリンピックの年、結婚を控えていた萄子の前から「もう会えない」という電話一本で突然姿を消した刑事の奥田。
    何があったのか、奥田はどこにいったのか、失意の中で奥田を追う萄子。川崎、熱海、焼津、田川。あちこちであと少しというところで会えない。
    そして最後にたどり着くのが宮古島。驚愕の真実が明かされる。
    萄子の気持ちが丁寧に描かれていて、引き込まれる。
    結末はつらい。どうしようもなかったのか、奥田の正義感が招いたことなのか、萄子も奥田も悪くないのに。刑事の韮山も印象的。萄子も奥田

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    2017年01月23日
  • 火のみち(下)

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    内容(「BOOK」データベースより)

    妹は女優として成長し、刑期を終えた次郎も独立して窯を開く。暗い過去ゆえに兄妹を名乗れないながらも家族の絆が深まる中、次郎は中国宋代の青磁・汝窯に魅入られる。「雨上がりの空の色」と称される幻の器を自らの手で蘇らせたいという激情はどこへ向かうのか。戦後昭和という時代を描ききった意欲的長編。

    平成29年1月6日~10日

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    2017年01月10日
  • 女刑事音道貴子 風の墓碑銘(上)

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    『凍える牙』の音道・滝沢コンビ復活。それぞれに歳を重ね、経験を積んだ2人のコンビはいかに事件解決していくのか?
    ある日、古い木造家屋解体中の現場、地中から二体の白骨が発見されるところから、事件は進む。

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    2017年01月07日
  • 不発弾

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    乃南アサ著「不発弾」
     現代社会で抑圧された不発弾の様な人々の思いが6つの作品に描かれている。
     恐怖、狂気、恨みなどの怖さが根底の作品の中でひとつ「福の神」は趣の異なる心にしみる話。私は少し泣けました。
     寂しさと涙を不発弾の様に抱え、こらえて生きてきた女性に幸せを運んできた福の神とは・・・

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    2017年01月05日
  • 女刑事音道貴子 鎖(下)

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    いまや寂れゆく熱海の廃屋旅館に監禁。
    本作「鎖」というタイトルにこめられた意味とは、と考えると、作者なかなか…と思わされてしまう。

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    2016年12月11日
  • 女刑事音道貴子 鎖(上)

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    音道貴子シリーズ第二弾。今回は、上下巻の長編作品。
    新たないけ好かない相棒と組んでの捜査。この相棒のお陰で、窮地に追いやられる主人公・音無。
    昔の相棒、滝沢の登場によって、彼女は置かれた状況は打破されるのか?
    いつの間にか、私生活でも心つながるパートナーとの出会いがあった音無貴子。
    このシリーズ、発行順に読んでいこうと思います。

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    2016年12月10日
  • 涙(下)

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    萄子よ、いや勝よ、日本中いろんなとこ行くなあと思いましたが、きっと乃南さんは、この当時の色んな日本を描きたかった、見せたかったのかな。
    まさに萄子と同世代の人なら懐かしさを感じるだろうし、知らない人なら賑わっていた熱海とか、パスポートが必要だった沖縄に旅行するとこんな感じだったんだということがわかるし。
    この当時の沖縄のことが書かれた本とか読みたくなりました。

    勝の話でなぜ姿を消したのかはわかったど、やっぱり誠意がなかったよなあ、という気持ちは拭えません。
    でも別れのシーンは切なくなりました。

    ここに出てくる中で誰の役をやりたいかといえば、断然淳です。性別違うけど。一番おいしい。

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    2016年12月03日
  • 暗鬼

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    うー、気持ち悪。が凄いものを見たという感想。
    大家族に嫁いだ主人公が一家に疑念を抱き調査を開始するという、序盤は推理小説のような話を見せます。徐々に洗脳されていくというドロドロとした展開を見せ、主人公が人として壊れていく様が描かれます。最後には一家心中事件を含む謎はきっちりと回収されるので、ミステリーとして見るとスッキリしてます。
    どの家族にも大なり小なりルールがあるとは思いますが、血が濃すぎる家族の闇を描いた様は恐ろしいの一言。

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    2016年12月03日
  • 涙(上)

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    乃南アサさん、まだ全部はカバーしてなかったかあ。未読でした。

    え、え、一体どういうことなの?なんで?
    のまま上巻は終わってしまうので、続きが気になります。

    東京オリンピックの頃に日本で流行ってたものとか事件とかも出てくるので興味深かったです。

    タイトルからしてハッピーエンドではなさそうなんだけど、プロローグで萄子が母親になってるのを最初に知れるのでちょっとホッとしてます。

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    2016年12月02日
  • 幸福な朝食

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    著者が、直木賞受賞の前、日本推理サスペンス大賞優秀賞を受賞した作品が本書。幼い頃か美しかった主人公・志穂子は、女優を夢見て上京するも、その数年前にデビューし、アイドルとして活躍するマリ子の存在より、日陰の存在のまま34歳を迎える。一方は、大女優に。そして志穂子は愛人関係などを繰り返しながら、人形劇の人形使いに。そして常軌を逸していく。
    解説に書かれている「漠然たる焦燥感に駆られながらやみくもに生きる現代都会人の、底知れぬ孤独と哀しみが投影されいるように感じられてならない。」という文章は、何故か現代社会の投影であるようにも感じられる。

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    2016年10月22日
  • いちばん長い夜に

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    マエ持ち女二人組シリーズ最終巻

    犯罪を犯した過去を持ちながら
    よりそって前へ進もうとしていた1,2巻から
    大きな展開が

    きかっけは3.11の大震災

    ふたりの運命はこの日を境に変わり始める

    このまま穏やかに前へ進んでいくのかと思っていたら
    最終巻でまさかの結末へ
    進む道は分かれても、ふたりの心はずっとつながっていると思うけど。

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    2016年09月30日
  • 女刑事音道貴子 花散る頃の殺人

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    傑作長編『鎖』を読んだ余韻のまま、本作を15年ぶりに再読。
    時系列としては、『鎖』の前日談か。
    主人公女刑事音道貴子の私生活、家族のことや、近所づきあいの悩み(これが原因で引越しをしてしまう)などとともに、日々の事件を追う活躍を描いた短編集。

    『長夜』に登場する元刑事のオカマ安曇のキャラもこの一作だけでは捨てがたく、音道に協力するスピンオフ作品があってもよいかな。

    巻末の、乃南アサと滝沢刑事との、音道貴子をめぐる架空対談は、何とも楽しい企画。

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    2016年09月20日
  • 風紋 上 新装版

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    もしも自分が被害者遺族になってしまったら・・・・と思わず考えてしまうような本でした。母親を殺した犯人が自分の学校の先生で、二人が不倫していたら、好奇の目に晒され、被害者遺族なのに責められ、、、考えただけでも辛いです。これは、そんな状況に陥った高校生の女の子の話です。乃南さんの本は初めて読みましたが、この時どう感じた、考えたなどが繊細に描かれていて、感情移入しやすいです。題材が重いのでその文、読むのに時間がかかります。次は下巻です。物語がどう動いていくか楽しみです。

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    2016年09月17日
  • すずの爪あと―乃南アサ短編傑作選―

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    すずの爪あと/こころとかして/寝言/僕のトんちゃん/指定席/出前家族/向日葵/氷雨心中/秋旱/Eメール/水虎

    心の奥に潜む暗く霞んだ物が浮き上がってくる。ホッとしたりゾッとしたりして本を閉じる。今度浮き上がってくるのはいつだろう‥‥

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    2016年09月14日
  • すずの爪あと―乃南アサ短編傑作選―

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    外で時間調整をする予定があった日に本を持参するのを忘れたので、駅で購入しました。
    乃南アサなら間違いないかな、と思って気軽に手にとったのですが、やはり良かったです。
    あまりにもインパクトのないオチとか、あんまり好きじゃないのですが、ひねるがあるというか深みがある話もあったりして、読んだ甲斐があったなぁと思える内容のものが多い短編集だと思います^^

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    2016年09月12日
  • 新釈 にっぽん昔話

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    変形昔話が6つ。

    「さるかに合戦」と「一寸法師」は、なかなかユニークでした。
    「花咲かじじい」「笠地蔵」はわりと原作。
    「三枚のお札」と「犬と猫とうろこ玉」は知らないお話でした。

    どれもちょっと現代風アレンジというか効かせてあって、おもしろく読めました。

    後書きで、乃南アサさんが東日本大震災で被災された方たちに何か自分にできることを、と思い、年齢性別問わず読んでもらえ、なんとなく暇つぶしでもいい、少しでも現実から頭を切り離してもらえればいいと思って「昔話」を…と書かれています。

    その思いがつまったほっこり、優しく、楽しい1冊でした。

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    2016年09月06日
  • 新装版 鍵

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    純粋にミステリーとしても楽しめたが、兄妹との関係が鍵となっていて、主人公の成長物語としても面白かった。

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    2016年09月06日
  • 涙(下)

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    ある日、突然愛する人と会えなくなる切なさ  恋人・親子 そんな事はあるはずがないと思っているから、唐突な別れに誰もが戸惑うのだろう。だからこそ、今の日常をだいじにせねば、と思う。次回東京オリンピックが騒がれている中、半世紀前の東京オリンピックを背景に事件は進むが、どちらの時代にも思いがある私が感慨深いものがあった

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    2016年08月19日
  • ヴァンサンカンまでに

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    同期の将来安泰くんをキープしながらもゲームと割り切ってた不倫。恋愛も失敗したくない、幸せになりたいって冷静なふりしながらも頑なに思ってる女性の物語。バブリー感はいまの感覚と違うけど、条件面で幸せになれるはずだから好きにならなきゃはうまくいかないし、こんな人とと思ってしまったら時間を重ねられない感じは分かる。

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    2016年08月13日
  • ライン

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    1990年に出版された「パソコン通信殺人事件」を大幅に加筆修正し、改題した作品。
    パソコン通信にハマる三浪の主人公・薫。
    パソコン通信にまつわる懐かしい描写が数多くあるが、Facebookやtwitter全盛となった2016年も、人間の本質みたいなものは良くも悪くも変わらないと痛感。

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    2016年08月05日