乃南アサのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
どこかのサイトで紹介されてたので買ったみた一冊。
マエ持ち女二人組の話だった。
刑務所から出てきた女性二人の日常が書かれていた。
刑務所にいた過去を隠し、地味にいろんなものを捨てて生活していくのは大変だと思う。
罪を犯してしまったのだからしょうがないどんな思うけど
それができない人達がまた罪をおかしてしまうんだと思う。
この二人組の関係はすごく良かった。
お互い真逆のような性格なのにうまがあっている
友情を書いた小説じゃないと思うが、この二人の関係はすごく良かった。
この小説はまだ続きがあるみたい。
ぜひこの二人組の話を読んでみたいと思った小説でした。 -
Posted by ブクログ
自分がどうしたいのか、どう生きていきたいのかはっきりさせて、それに向かって生きていくのが一番大切なんだろうと思わされた。
多少周りの人がかわいそうと思ってしまうことがあったとしても、自分の幸せを追求する。そのために、頭を使って…。
ただ、むりやり自分の思うように積極的に行動するのではなく、とにかく、チャンスを掴むことが大事ですね。
感想としては、面白かった!
最初は未芙由に同情してたけど、いつの間にか恐ろしくなった。解説で、本当のウツボカズラは誰か?と最後に書かれていた内容を読んで、またゾッとした。その恐ろしさ、ゾッとする感じの読後感も良い!
ちなみに怖い話では全く無いです。 -
Posted by ブクログ
友人から面白いと勧められた本。
娘が沖縄の宮古島に旅行に行くと聞き、母親の萄子は封印していた自分の過去を思い出す‥‥。
警察官の婚約者、奥田勝が、結婚式を控えて準備を進めていたある日、行方不明になってしまう。それは、彼が慕ってきた警察の先輩、韮山の娘の死に関係しているらしく、萄子の元に勝から「自分のことは忘れてくれ」と一本の電話を残して、音信不通になってしまう。
乃南アサの本は初めて読みました。婚約者のお嬢様暮らしの世間を知らない萄子の心の葛藤や執念、それを目の当たりにする家族の気持ち、娘を殺された韮山の怒りや悲しみ、焦り、親に隠していた娘の本当の姿を知った衝撃や葛藤が、ぐいぐい迫ってまる -
Posted by ブクログ
主人公は19歳の女子。母親が病死後すぐに父親は再婚したことから家を出たいと思っていたところ、母親の遠縁にあたる叔母が気分転換になればと呼び寄せる。長野から東京へ出てきた主人公は叔母の家に居候するが、ほとんど顔を合わせることのない叔父、滅多に家に帰ってこない大学生の長男、常に不機嫌な高校生の長女、そして常に何処かへ外出している叔母と、家族の団欒が全くない家族に驚き、観察し始める。
そして、家族が崩壊していく一方で主人公は自分の目論みをしたたかに実現していく。
自分の意思も何もなく、どうしたら良いのかわからないと言うだけの主人公。頭が悪いんじゃないかと思っていたがそんなことはなく、したたかに事を -
購入済み
風の墓碑銘
ジュルジョシムノンの作品のようでした。
二人の刑事の心理面の描写がよかったです。
事件の犯人展開が予想外でした。
久し振りに面白い作品でした。 -
Posted by ブクログ
祖母の故郷、台湾を訪れることによって、異なる文化や生活習慣、さらには根深く現地の人々に残された歴史の爪痕を知ることになる主人公。入院している祖母のモノローグと、主人公の進行形の旅の様子が交錯して描かれ、時に双方の誰かの性格や人生が近似する様が面白く描写されていた。
蒋介石統治時代の悲しい歴史は、初めて知ることとなった。日本統治時代は日本語を強要され、日本軍が引き上げてからの時代は中国語を母国語とすることになる。母国語を自由に話せないなんて、現代の日本人には考えられないことである。
祖母の容態は楽観できないが、主人公が現況から一歩踏み出していこうとする矢先、悲しい事故が起きる。六月の雪をバ