乃南アサのレビュー一覧

  • 涙(上)

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    読後感がとてもやるせない感じ・・もう、どうしようもない結末に、涙が止まりませんでした。。。

    今日。普通に幸せに生きていても、明日も明後日も今までと同じように幸せに生きているかわからない。
    人生ってほんとうにちょっとのことで簡単に崩れてしまうもの。


    でも、ただひたすらに何かを求めて、がむしゃらに生きる人の姿はなんて美しいのだろう。
    内容はどろりとしたものがあるのだけれど、志はただひたすらまっすぐに美しい。

    千年女優に並ぶ、私のなかでは繰り返し読みたくなる本。

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    2011年10月19日
  • トゥインクル・ボーイ

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    これが、「子供」の恐ろしさか!と心底ぶるぶるした記憶が。
    その当時は、自分もまだ成人していなかったので、「大人」にとってどれだけ「子供」が脅威になるか、本当の意味では理解していなかたんじゃないかと思うのですが、それでも、そんな「大人未満」にもその怖さは伝わるほどの内容でした。
    冷蔵庫が壊れて捨てられて、その後、新しい冷蔵庫がやってくるのを見て、「壊れると、新しいものに変わるんだ」との認識を、人間にも置き換えてしまうとか。三つ編みの少女の無垢なあざとさとか、怖いなあと思います。
    子供って、純真なだけじゃないんだな。なんて、当たり前のことを思わせる一冊。

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    2010年04月06日
  • 花盗人

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    目が離せなくって、それでも空寒い。ぞくって、きた。
    初めて乃南さんの小説これだった。
    最初から最後まで目が離せなかった。
    心の動きと身体の動きとが合ってるのね。
    チャコールグレーみたいな色の薄いベールが覆ってる感じ。

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    2017年09月02日
  • 幸福な朝食

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    女優を目指して上京した少女は、運命の悪戯に全ての夢を打ち砕かれ、孤独の内に歳月を過ごしてきた。だが、その男との出会いを堺に、心の底に凍てついた狂気がゆっくりと溶けはじめる。・・・なぜ忘れていたのだろう。あの夏から、私は妊娠しているのだ。そう、何年も、何年も、この子は、待っていてくれたのよ・・・。

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    2009年10月07日
  • 火のみち(上)

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    かなり面白かった。
    父親が戦死、
    満州から引き上げるときに、兄弟を次々と亡くし
    母親は心身ともに弱り。
    残された子供たち。

    中学生だった南部次郎は、荒れ狂う日々を送り
    それでも、妹を守るため、家族を守るために必死だったがため。

    ところが、母が亡くなり、
    親切にしてくれた大人がいたと、喜んだのもつかの間、
    12歳の妹を、売れと言うのだ。

    殺人を犯してしまう次郎。
    10年の刑期が始まっても、短期で、どうしようもない「怒り」は、そのまま
    すぐに拘束されてしまい、独房へ。

    姉は、金の工面をするといい、連絡取れず
    弟は行方不明。
    残った妹は、デパート勤務をはじめる。

    その妹にチャンスがめぐって

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    2009年10月04日
  • 家族趣味

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    肝心の「家族趣味」だけはなんだかあまり響いてこなかったけれど‥。

    なんてすごいの乃南アサ!!
    あたし飽き性なので、ふだん本は一度に何冊か並列して読むんです。こういう短編集なんかは特に。

    ‥なんだけど、
    一気に全部読んでしまった‥

    「忘れ物」のトリックが見破れませんでした‥お恥ずかしい‥
    個人的に「デジ・ボウイ」がオススメです

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    2009年10月04日
  • 再生の朝

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    面白い。
    実はこれ3回目くらい読んでる(笑)
    舞台になる狭いバスの中や、登場人物の心情など
    読めば読むほどリアルに感じられる。
    サスペンスなのに、最後はすっきり読み終える。
    オススメの1冊。

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    2009年10月04日
  • 火のみち(上)

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    コンビニ購入。
    分厚くてどうかと思ったがなんとなく乃南アサだし、まあハズレはないかと買った。
    最初の数十ページから涙が……
    ていうか、こんなに初盤から“泣き”のセオリー通りのことやってしまってていいのってくらい、王道。このままでこの厚さを支えきれるのか。
    一気に読んでしまう上巻。
    しばらくは手元に置いておく。

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    2009年10月04日
  • 火のみち(下)

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    いや、これはすごい。「戦後の混乱期に犯罪を犯した主人公がその後どうやって生きていくか」みたいなのは、幾多の作家さんが書き綴っているテーマだよなぁ。と思っていたら、話の主筋はそこにあらず。戦後の社会的事件を織り交ぜ、それとシンクロさせながら主人公の人生は大胆に変わって行く。下巻になると「混乱期に犯した犯罪…」の話はすっかり置き去りにされているかのようだが、通奏低音のようにその事件は最後まで引きずっていく。スゴイスゴイスゴイ

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    2011年08月19日
  • 家族趣味

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    乃南さんの短編集。個人的にハズレなし。ちょっとずつ世界とずれていって、崩れていく様がうまい。実際こうなんだろうな。ありふれた風景の中に潜んでいる罠。自分が見る世界と他人が見る世界の違い。ずれ。自分が見てるもの、感じていること。どこまで他人と共有できてるんだろう。

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    2009年10月04日
  • ドラマチック チルドレン

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    幼さ・無知は時として何よりも冷酷で残虐なワケで。
    読んでて不思議な怖さがある。
    これも小学校の時から何度も読み返してる。

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    2009年10月04日
  • 死んでも忘れない

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     幸せな家族を奈落のそこに突き落とした女のことに殆ど触れていないのだが、もっと憎らしい女っぷりを登場させても尚良かったな、なんて思いました。

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    2009年10月04日
  • 結婚詐欺師(下)

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    橋口・・最低な男だけど、あの話術やマメさには騙されてしまいそう・・。
    全体的にとても読みやすくて、テレビドラマを観ているような面白さがありました。

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    2009年10月04日
  • 家族趣味

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    短編集。魅惑の輝きは、我が身を振り返る。デジボウイがいちばん好きで、最後は本当に泣いた。彼女の短編集の中でいちばん秀逸だと思っています。

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    2009年10月04日
  • あなた(上)

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    主人公の男の子が嫌なヤツなんだけど、“視点”の彼女の正体が知りたくて読み進めてしまう。 怖い小説だったのに、ラストの見事さに何かキレイな物を読んだ気になってしまう。 そんな不思議な小説。

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    2009年10月04日
  • 夜離れ

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    女性の嫉妬や思い込み、執念がめっちゃ深く描かれています。怖いくらい・・・
    これは最低やろ!!って思うような主人公達の”気持ち”や”行動”。でも自分のなかに絶対ないのか?ってゆわれたら、・・・。

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    2009年10月04日
  • あなた(下)

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    英明は無事大学に合格し、目標だった大学に通う。
    新しい出会い、今までの出会い、少しずつ変化し、成長をする英明。

    そして体の具合も変わってくる。
    何が英明の体をコントロールしているか、英明は自分で感じ理解するようになる。

    あなたをコントロールしようとているもの、わたしをコントロールしようとしているものは、本当は何なのか?

    目に見えないが、理解出来るような気がするアンビリーバブルなホラーミステリー。

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    2009年10月04日
  • あなた(上)

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    携帯文庫の作品。
    なんともアンビリーバブルな話なのに、まるで『あなた』が自分の様に、『わたし』が自分の様に話しにとり憑かれ進んでいく。

    浪人生の英明は、メールで彼女【達】と会話をする。
    何処にでもいる誰にでも好感を持たれる青年が
    気付けば訳の分からない体の不調をうったえる様になる。

    英明の体はどうなってしまうのか?
    病気なのか?何かにとり憑かれているのか?
    元彼女の呪い?

    一体何が始まっているのか?

    上巻だけでは我慢出来なくなるので
    是非下巻まで一度に買っておくのをお薦めします。

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    2009年10月04日
  • 夜離れ

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    女性の心理の恐ろしさに焦点を絞った短編集。
    中でも「髪」が一番好きです。
    容姿の点で見下していた子がどんどん
    キレイになって、自分の影が霞んでいくときの
    焦りと嫉妬。
    絶対こういう心理って、女性にはある。
    エンディングで同じセリフを呟きたくなった人、
    絶対いるはず。正直私もその一人。

    「祝辞」も「あーこの場で奴のあんなこともこんなことも
    言ってやりてえ」と思っている人、いるはずです。
    …実際にやっちゃう人はいないと思いますが。

    どちらかというと男性にオススメ。
    女性が読んでももちろん面白いです。
    オンナはこんなに怖いんだよ…うふふ。

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    2009年10月04日
  • 再生の朝

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    一台の夜行バスがジャックされてえらいことにー。ぎゃー。
    というお話。
    読んでいる間はハラハラドキドキ。
    終わったあとには爽やかな興奮が残りました。
    視点がころころ変わるのが特徴的ですが、
    各登場人物の個性が立っているので読みやすいです。
    世の中の乗り物にはいろんな人が乗ってるんだよなー。
    いつ何が起こるかわかんないんだよなー。
    じんわり都会の怖さを感じました。
    「再生の朝」ってタイトルが秀逸。

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    2009年10月04日