乃南アサのレビュー一覧

  • ニサッタ、ニサッタ(下)

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    ネタバレ

    乃南さんの作品とはとても思えない、異色な純文学?社会小説?だった。

    でも、上巻から暗い。。暗いというか、ダメすぎて、一瞬でも同じようなダメ人生を味わったことがある人がこれを読むと、ちょっとそのときのことを思い出して、たぶんイヤな気持ちになるかも。

    でも、主人公が少しずつどん底から上がってくる期待感もあって、下巻に突入!またここで、どん底に突き落とされる。

    生きるのがつらいなら、明日のことは考えずとりあえず今日だけのことを考えなさいっていう、おばあちゃんの言葉が最高によかった。
    明日のことなんてわからない。希望になるか、脅威になるか、それはそのときのその人の気持ち次第。
    ほんと、そうだなーと思った。

    この作品は、おばあちゃんとアンナがいい味をだしている。
    彼女たちなしには、成り立たない。

    アンナが吐いた最後の一言を思い出すと、ホロリと泣ける。

    なんだろう、あの感触。
    私もいつかどこかで、同じような気持ちを何度か味わったことがあるような気がする。

    『あー、今まで生きてきて、よかったなー、って。。』

    …だって(泣)。

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    2013年04月25日
  • 5年目の魔女

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    父に借りた本だったけど、最後息着く暇もないくらいの展開に一気に読んでしまった。そして「怖い」ただただ「怖い」。いったいどっちが魔女で魔性の女だったのか…

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    2012年10月22日
  • 女刑事音道貴子 風の墓碑銘(下)

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    凍える牙からの乃南アサ2作目。音道・滝沢コンビの息がピッタリになっていく様子や、2人の掛け合いが良く、上下巻だがテンポ良く読め、何とも登場人物たちが生き生きと描かれていて、感情移入できた。

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    2012年10月14日
  • 涙(下)

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    泣きました。
    上巻では見えなかった、登場人物の側面が見えてきて、萄子の奥田探しの旅も大スペクタクルとなり、一気に読んでしまいました。
    なんで、現代から始まったのかな?と思いましたが、現代で締めくくられ、実は、昭和の事件だけでもかなりの小説だったのに、そこにある現代がまた涙をさそう。
    今まで読んだ、乃南作品で一番良かった。

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    2012年09月23日
  • 火のみち(下)

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    下巻
    次郎、君子それぞれに手にした、いびつではありながらも安住を手にしながら次郎は汝窯に魅せられてしまい歪んでいく周囲との関係。
    青磁や汝窯に関する専門的な記述は上巻の入り込み易さからするとへこたれそうになったが、全ては最後への助走。
    途中読んでいて次郎は何を求めているのか分からず、日本が敗戦から顔を上げわき目もふらずがむしゃらに復興していく様やそこからくる歪みなどの時代背景と君子の生き方が重なってそこから物語に入っている方がずっと読みやすかった。
    しかし最後に家族を守るために殺人まで犯した次郎が逃れられなかった孤独を救ったのは次郎を狂わせさらに孤独に追い込んだと思っていた汝窯。
    しばらく余韻に浸るほどよかった。

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    2012年08月22日
  • 火のみち(上)

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    戦後から復興期を生きる君子の心、その君子を守るために入ることになった刑務所の中で備前焼に出会い変化していく次郎の心。
    時代背景と共に自然に引き込まれる内容。

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    2012年08月18日
  • 死んでも忘れない

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    痴漢疑惑、いじめ…人との関わり合いの深さ、本当の絆とは?
    人との関係の悪さは、結局、人との触れ合いでしか解決できないものなんだろう。

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    2012年08月09日
  • 犯意

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    小説+法解説というちょっと新しいスタイルの一冊。
    作者によると、裁判員制度の開始により当事者でなくても犯罪と関わることになるかもしれないから、ある程度の知識と心の準備をしておくことが必要だと。
    移動中の暇つぶしとして持って行きましたが、おもしろくて往復の移動中に読み終わりました。
    法解説のために書かれたような話もあったけれど、さすが乃南アサでぐいぐい引き込み読ませてくれました。
    「あいつの正体」「その日にかぎって」あたりがよかった。
    法解説もわかりやすく、興味深く読めた。心理状況も裁くポイントになるということで、小説というスタイルがとてもマッチしていたと思う。もっと続編希望。

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    2012年07月22日
  • 女刑事音道貴子 風の墓碑銘(下)

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    音道貴子シリーズはやっぱり最高!今回滝沢刑事との関係に、微妙にいい変化が現れているのが微笑ましい(なのにやはり小競り合いが起きてしまうところもw)。このシリーズの長編をもっと書いて欲しい。

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    2012年07月16日
  • 女刑事音道貴子 鎖(上)

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    強すぎず弱すぎず、現実的な主人公設定。
    頑張れば周りに味方もできるはず…、と信じたい。

    あっけない感じの暴力が逆にこわいのかもしれない。

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    2012年06月10日
  • あなた(上)

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    読んでいて、これほど自身の心理をことごとく言い当てられた気にさせられることはまず無い!という、“男”であれば誰でも痛感する感想が、この作品への評価として筆頭に挙げられますw
    余り女性には読んで欲しくないな~、と…ww  というのも、男って生き物の心理っちゅうか、心の奥底にあるものが、こうもあからさまに赤裸々に描写されていると、そんな気にもなってしまうというものw それが、女性作家の手によるものとくれば尚更にw
    断じて、自分はこの主人公のような女ったらしではないんだけど、それでもこれだけ身につまされてしまう、ということは、実際に女をとっかえひっかえしてるような男がこれを読んだら、絶対にカノジョの目に触れないところへ隠すか、処分してしまうしかないのでは?と思わせるほどの、淡々とした“男という生き物の心理に関する詳細な研究成果”描写はスゴすぎる♪
    ストーカーすらも軽く超越しているかのような“女の意思”側からの描写に、恐ろしくなることは間違いない♪

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    2012年05月16日
  • 火のみち(下)

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    下巻では、中国の汝窯に取り付かれてしまった
    主人公の兄の話しを中心に展開される。
    中国の陶器の歴史も詳しく描かれ、中国の
    青磁を実際に見に行きたくなった。
    また、終わり方も、納得のいくカタチで終わって
    乃南アサらしかった。

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    2012年02月19日
  • 火のみち(上)

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    陶芸をテーマに描かれた作品。
    上巻では、昭和の戦後の時代を必死で
    生き抜いてきた主人公と、その家族の
    物語が主になっている。

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    2012年02月19日
  • 暗鬼

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    最近本棚の整理を決意。
    以前買って読んだんだけど、処分するか否か?という審査を始めた。

    要するにもう一度、残すかどうかという観点でしっかりと読もう、というもの。

    乃南作品は、さらさらと読めるんだけど自分の中では評価があまり高くはなく。
    標準点以上ではあるんだけど図抜けた作品はないというか、残らない。
    ただその中で、ぼやっと覚えていたのがこれ。

    なんか、うっすらと寒気がするような不気味な話だったような‥
    と、読み進み、思わずの一気読み。

    いやこれ、すごいわ。
    洗脳の基本というか、ものすごい論理詰めの恐怖。
    文章は軽く、さらさらと流れるように、でも芯から冷えるような物語。

    よかったよかった。
    これはぜひ、残さねば。

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    2012年01月12日
  • 行きつ戻りつ

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    旅をテーマにした短編が12。
    ずっと前に読んだ時には、当時ドキッとするお話や、じんわりするものもあったのですが、何年かたって読み返すとまったくちがう感想を持ちました。
    若い人より・・・私くらい・・・もう、冒険とか恋愛とか、遠くなってしまった世代が共感する本かも、です。

    家族を大事にしよう、と思いました。

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    2011年12月24日
  • ウツボカズラの夢

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    主人公は、高校を卒業したばかりの
    19歳の未芙由(みふゆ)。
    母を病気で亡くし、
    父は、早々に再婚し
    たった一人の弟も、新しい母親に懐いてしまって
    孤立した未芙由は、もはや、家にいることが
    できなくなってしまった。

    そこに、遠い親戚の東京のオバ、尚子が
    上京しておいで、お母さんとは、仲が良かったのだと
    連絡が入り、
    一人、長野の田舎町から、
    都会の一等地、渋谷の豪邸、鹿島田家へと招かれ
    同居がはじまる。

    その尚子の、何不自由のなさそうな
    セレブリティなニオイ。
    それとは裏はらに、バラバラな尚子の家族たち。

    鹿島田家の人々と、なんとか馴染んでいきながらも
    馴染めない孤立感と悲壮感を抱えながらも
    たった1つの夢を秘かに、しかも強固な気持ちで抱いていた未芙由の
    驚くべき、正体が、じょじょに明かされていく。

    ええええええ!!!!!!!

    と、叫んでしまった場面が
    3回くらい起こる。

    度肝を抜く家族間ミステリィは
    乃南アサならでは!!の素晴らしい表現力。

    や、すごいわ。
    すごい。

    オモシロすぎた!!★5つ!!

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    2017年08月06日
  • 氷雨心中

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    高校の時に読んで、再読。
    「青い手」「氷雨心中」「おし津提灯」は覚えていたのだがあとは読むうちに思い出すという感じだった。
    話は全て好きだが最後の「おし津提灯」で全てかっさらわれてしまうため、他の作品がうろ覚えになってしまう。自分だけかな?

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    2011年12月09日
  • 涙(上)

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    萄子の勝を想う純粋な気持ちがひしひしと伝わって来た。勝は無実と解っていても、失踪の理由が解らず、ラストで真実が明かされる。失踪の理由が読者も納得できる内容で良かった。台風の中の最後の二人のやり取りは、タイトルの「涙」に相応しいラストでした。久々の感動ものでした。

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    2011年08月05日
  • 結婚詐欺師(上)

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    ネタバレ

    作者は女性なのに、女性だからなのだろうか、本当に上手い、と思った。
    全て個性の違う女性を言葉巧みに、魅力あふれる行動力で騙す。
    その手口に引き込まれます。
    ラストまで飽きさせない展開は素晴らしい。

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    2011年06月28日
  • 結婚詐欺師(下)

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    こんなの、現実では騙されるか!という人こそ、こういう詐欺師に騙されたりするんです(笑)
    自分は大丈夫という心のスキに詐欺師は潜りこんでくる。
    みんな自分は大丈夫だと思ってるのに騙される。そういうことを、よくここまでリアルに表現できたなと思った。
    作品中の被害者女性が現実世界に存在したとして、この本を読んだとしても、「こんな男に騙されるなんてありえない」と口を揃えて言うだろう。

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    2011年06月10日