乃南アサのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読んでいて、これほど自身の心理をことごとく言い当てられた気にさせられることはまず無い!という、“男”であれば誰でも痛感する感想が、この作品への評価として筆頭に挙げられますw
余り女性には読んで欲しくないな~、と…ww というのも、男って生き物の心理っちゅうか、心の奥底にあるものが、こうもあからさまに赤裸々に描写されていると、そんな気にもなってしまうというものw それが、女性作家の手によるものとくれば尚更にw
断じて、自分はこの主人公のような女ったらしではないんだけど、それでもこれだけ身につまされてしまう、ということは、実際に女をとっかえひっかえしてるような男がこれを読んだら、絶対にカノジョの -
Posted by ブクログ
最近本棚の整理を決意。
以前買って読んだんだけど、処分するか否か?という審査を始めた。
要するにもう一度、残すかどうかという観点でしっかりと読もう、というもの。
乃南作品は、さらさらと読めるんだけど自分の中では評価があまり高くはなく。
標準点以上ではあるんだけど図抜けた作品はないというか、残らない。
ただその中で、ぼやっと覚えていたのがこれ。
なんか、うっすらと寒気がするような不気味な話だったような‥
と、読み進み、思わずの一気読み。
いやこれ、すごいわ。
洗脳の基本というか、ものすごい論理詰めの恐怖。
文章は軽く、さらさらと流れるように、でも芯から冷えるような物語。
よかったよかっ -
Posted by ブクログ
主人公は、高校を卒業したばかりの
19歳の未芙由(みふゆ)。
母を病気で亡くし、
父は、早々に再婚し
たった一人の弟も、新しい母親に懐いてしまって
孤立した未芙由は、もはや、家にいることが
できなくなってしまった。
そこに、遠い親戚の東京のオバ、尚子が
上京しておいで、お母さんとは、仲が良かったのだと
連絡が入り、
一人、長野の田舎町から、
都会の一等地、渋谷の豪邸、鹿島田家へと招かれ
同居がはじまる。
その尚子の、何不自由のなさそうな
セレブリティなニオイ。
それとは裏はらに、バラバラな尚子の家族たち。
鹿島田家の人々と、なんとか馴染んでいきながらも
馴染めない孤立感と悲壮感を抱えなが -
Posted by ブクログ
ひょんな事から乃南著書ゲット~♪
タイトル作含む5話を収録した短編集です↓
1)魅惑の輝き
2)彫刻する人
3)忘れ物
4)デジ・ボウイ
5)家族趣味
各話を通してのテーマは「没頭するあまり一線を越えた人々」でしょうか。「誰しもが犯罪者になれる、通常・異常のFine line」って感じでしょうか。(Fine Lineの上手い言い回しってなんだ?)
前者のほうがいいな。やっぱりアイデアは一番最初に出た奴がベストだな。
1)魅惑の輝き:宝石に魅入られて借金を重ねる、ちょっと頭のネジの飛んだ(言うならばさっこみたいな?)女の話。返済できなくても宝石のためにサラ金の自転車操業を繰り返して、いざピ