乃南アサのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大好きな警察小説のアンソロジー。
新たな作家さん発掘も兼ねて。
①佐々木譲さん『弁解すれば』
初めましての作家さん。
これはシリーズ作品の1つ。
他者の心に協調し過ぎてしまう警察官の話。
続きが気になるので今後読む予定
②乃南アサさん『青い背広で』
こちらも初めましての作家さん。
人気シリーズ主人公の若かりし頃の話のよう。
シリーズのファンで無いとあまりピンと来ないかも。
③松嶋智左さん『刑事ヤギノメ』
こちらも初めましての作家さん。
面白かった。けど、短編ではもったいないかも。長編で読みたい。
今のところシリーズは無さそう。
④大山誠一郎さん『三十年目の自首』
こちらも初めましての作 -
Posted by ブクログ
理由あって刑務所で一緒だった二人が
何とか目立たないように生活基盤を
整えようと努力する話
夫の暴力に耐えて生活していた主婦が
子どもにまで暴力が及び殺人を犯す
あるよね殺人は別として
外ではおとなしい人が家では暴力亭主
そういうのに限って
もう二度としないと泣いて謝る
繰り返し繰り返し 負の連鎖
そして
いい所のお嬢様なのにホストに入れ揚げ一千万くらい貢けど
出会い系サイトで知り合った男に
睡眠薬を飲まして金を盗み御用となる
そんな二人が娑婆で目立たないように
何とか生きて行こうとするストーリー
下町で庶民の関係や生活が感じられて
面白い
二人のキャラが違うので
うまくいかない事やその対 -
Posted by ブクログ
タイトルは疑心暗鬼の『暗鬼』…この言葉は、妄想からひきおこされる恐怖心。 実際にはないことを、あると思ってこわがる気持、とのことだ。これだけでも何だか引き込まれていた。
主人公の女性が親子四代、総勢8名の大家族に嫁ぐところから、物語は始まる。この家の嫁として早く溶け込みたいと張り切る主人公。
皆が自分に優しい、いや優しすぎる?一見温かく理想的な家庭。しかしの裏に潜む奇妙な違和感がある…効率的だからと、義母や義妹と一緒に風呂に入らされる。絶対的権力を持つ『大ばばちゃん』と呼ばれる98歳のひいお婆さんが君臨している。
この家は何だかおかしい?それとも私が間違ってるのか…主人公は疑心暗鬼に囚われ