乃南アサのレビュー一覧

  • いちばん長い夜に
    ハコちゃん綾さんシリーズ3弾。
    読み進めるにつれて、面白くなった。
    1冊目は、なんかはこれという展開もなく、淡々と読んだ感じだったけど、2冊目は、地味ながらもいろんな事件?が起こって引き込まれた。
    それで3冊目は、震災の話が出てくるなんて予想外でら、しかも超リアルだと思ったら、実体験を元にかかれてい...続きを読む
  • 続・犬棒日記
    何気ない日常で、こんなにも面白いエピソードに遭遇できるものなのか!と、読み進めるほどに驚く。
    何かしらの人間模様に遭遇し、それをよくぞこんなに上手に面白い文章にできてるな、流石作家さんだなと。
  • 晩鐘〈中〉 新装版
    風紋から7年後、加害者と被害者の家族のその後を描いた名作。
    母を殺された真裕子。新聞記者・建部。父が殺人者となった大輔。それぞれの人生は途方もない道筋を辿っていく。
     レビューをわけていない為、3冊通した後の感想をわけて掲載する。
    被害者(真裕子)の家族は少しずつ日常を取り戻している。が、主人公はど...続きを読む
  • 晩鐘〈上〉 新装版
    風紋から7年後、加害者と被害者の家族のその後を描いた名作。
    母を殺された真裕子。新聞記者・建部。父が殺人者となった大輔。それぞれの人生は途方もない道筋を辿っていく。
     レビューをわけていない為、3冊通した後の感想をわけて掲載する。

     加害者の子供(大輔と妹)達は、祖父母の家で暮らし、父親が殺人犯で...続きを読む
  • しゃぼん玉
    最後、ちゃんとおスマさん生きてるのかしら…

    他の方の感想読んでると生きてて良かったって書いてあるけど、実際には対面した描写ないよね?読み落としてる?
    なんなら最近会ってないって描かれてて不安なんだけど。
    イヤミスの読みすぎかな。
  • 風紋 下 新装版
    様々な目線から描写された真実。
    色々と感じる部分があり、被害者、犯人の家族、様々な物が壊れて行く様をありありと見せつけられた様に思う。 
     通常ミステリーは犯人が誰という部分に注目が集まり、真犯人が捕まれば、被害者の周辺は前向きである事が多い。しかし、実際は永遠に心に蟠るものがあるはずだし、犯人の家...続きを読む
  • 風紋 上 新装版
     初めて読んだ乃南アサの作品でしたが、衝撃的。
    被害者の家族目線で進むストーリーですが、あまりこういった描写の作品に出会わなかったので、引き込まれてしまった。
     母親が殺され、一変する世界観、女子高生の生き方、殺人事件の被害者の家族である事のレッテルを貼られ(被害者が更に追い込まれて行く描写)、一体...続きを読む
  • 来なけりゃいいのに
    かなり好きだった。
    プライドの高い女や報われない女達。
    世にも的ホラー的要素もある話などもありバラエティに富んでた。

    お気に入りは「最後のしずく」「春愁」と表題作

    時代背景は古いけど、どこまで行ってもこういう女達は変わらずいるのだと思った。逆もまた然りで男もそうなんだろうな
  • しゃぼん玉
    話自体はよくありがちな話なんだけど、作者の描写が素晴らしかった。誰かにみてもらえるというのは人間に必要なことなんだなぁと思う。婆ちゃんの子と主人公の父をシンクロさせるのはうまいなぁと思いました。
  • 女刑事音道貴子 花散る頃の殺人
    音道貴子のシリーズ
    短編集。あんまり短編って好きじゃないんだけど、全てに音道貴子が出てるくるから嫌じゃなかった。
    短編というより時系列も繋がってるので、いろんな事件が次々と起きてるだけみたいで良かった。
    最後の滝沢刑事と乃南アサさんの対談も面白かったー。
  • 家裁調査官・庵原かのん
    家裁調査官は、刑事や医者のようにドラマ化しやすい職業の一つのだがあまり知られていないと思われる。ドラマ化しやすいと言ったのは、ドロっとした人間関係や個人の心の襞に触れる機会が多い職業だからで、この作品でもドラマを見ているような感覚だった。本当にありそうなぐっとくる話が続き、一番気に入ったのは最後の「...続きを読む
  • 家裁調査官・庵原かのん
    子供の非行や犯罪って
    結局のところ
    全部周りの大人たちが悪いってなってしまう。

    まずその大人をサポートできる
    世の中にならんとな~。
  • 女刑事音道貴子 凍える牙
    直木賞作品。女刑事と典型的な男性社会に生きる男刑事が組み、オオカミ犬絡みの事件に立ち向かう。クールな女刑事の行動が軸になって話は進む。
  • 女刑事音道貴子 凍える牙
    さすがの心理描写と軽快な読み心地に圧倒されるも、もう少しドンデン返しを期待してしまった部分もあった。
  • 家裁調査官・庵原かのん
    聞き馴染みのない職業ですが、裁判所に努めていて主に少年犯罪に関する聞き取りや、生活環境の調査をするようです。
    犯罪行為を犯してしまった少年たちが正しい道を進めるかを見守る話で、結構題材としては地味な感じがしますが、あえて感動のドラマみたいなものをそんなに盛り込まない辺りがやはり上手いなあと感じました...続きを読む
  • 晩鐘〈中〉 新装版
    真裕子には幸せになって欲しい、という思いで読み進めているけれど、加害者の実の息子大輔がいつか罪を犯してしまいそうで、常にハラハラして読んでいる。大輔は性格悪すぎる。真裕子と関わらないで生きていってほしい。…と思った中巻。
  • すずの爪あと―乃南アサ短編傑作選―

    読み応えあり

    表題の「すずの爪痕」はヒューマンドラマ仕立てでほっこりしました。ネコが狂言回しの役割を担っていて、家族と離れてしまったものの、ラストで再会でき、本当に良かったです。レンタル家族も良かったです。ラストは主人公のおじいちゃんがいたずらしたことで、一波乱でした。
  • いっちみち―乃南アサ短編傑作選―(新潮文庫)

    イヤミス

    表題作のみほのぼの系だったが、後はイヤミスばかり。団欒は奇妙な家族の団結が笑えたけど、ラストのオチにヒヤリとした。
  • 家裁調査官・庵原かのん
    犯罪を犯した少年たちは背景に生きることの困難を抱えていて切ない。一話完結で一話ごとに地域や季節を楽しむ食べ物が出てきて和むシリーズもののドラマのよう。
    けれど「大変なあっち側と平穏なこっち側」感が否めない。
  • 冷たい誘惑
    母の秘密/野良猫/なかないで/塵箒/置きみやげ

    それぞれの手元にやってきたのはコルト。本物?と思うのは皆同じ。対応は様々だけれどなぜだか魅せられる人たち。
    もしも手元にコルトがやってきたら??ドキドキして、何をするかなぁ