乃南アサのレビュー一覧

  • 火のみち(上)

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    ドラマチック!
    次郎と君子を中心に、あらゆる出来事が絶えず降りかかり、
    物語が安定することがない。
    次はどうなる、自分ならどうする、と引き込まれっぱなし。
    次郎の焼き物に対する感性や誠実さに惹かれる。

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    2025年09月15日
  • 緊立ち 警視庁捜査共助課

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    見当たりっていうのは大阪府警発祥で、かなりの成果を上げているって昔から聞いているけど、それこそ特殊能力ですよ。そのストーリーを小桃ちゃんに絞って次作を書いてほしいですね。ステレオ対応を崩して良い作品を書こうとする作者に乾杯です。

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    2025年09月10日
  • しゃぼん玉

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    引ったくり等の罪を犯した若者が、ひょんなきっかけで、田舎の農村に流れ老人達とふれあう事で改心していくというベタな話しだと思う。しかし、人物の描き方やプロットが素晴らしくて、全然シラけず引き込まれて、最後は感動した。良い作品だった。

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    2025年09月08日
  • しゃぼん玉

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    子供の頃に読んで、大人になって子供がいる今、再読した。
    当時は知らない村で「いずみ」が村の人達と関わり、様々な体験や心に触れて再生していくサクセスストーリー、って感じてた。
    ちょっとした冒険譚を読んでいるようで、ワクワクした。

    でも、今はちょっと違う。
    「いずみ」はこどものまま、誰かに認めてもらいたくて、自分のままを受け入れてほしくて、安心がほしくて、ずっと彷徨っていた。
    端々に寂しさと遣る瀬無さが混じり、時に子供のように感激し、本当に純粋な子供のまま、どうしていいか分からず体だけ大人になってしまったんだね。

    読み進めながら、自分の子に安定と安心をあげられているか、突き付けられる場面が沢山

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    2025年09月07日
  • 家裁調査官・庵原かのん(新潮文庫)

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    学生の頃に少年鑑別所の法務技官の心理さんのお話を聞いたときを思い出した。悪いことして強がってても、まだ未熟なところがあるって。誰かに話を聞いてもらって、心配されているって感じる経験が必要なんだろうな。本当にここが人生の岐路。限られた期間しか関係をもてないけれど、かのんが出会ってきた人たちのその後も読んでみたいな。パパスの祈りとアスパラガスが特に良かった。

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    2025年08月14日
  • 暗鬼

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    暗鬼って疑心暗鬼の暗鬼かと読んでから気付いた。
    最初は秘密を隠した家族モノのミステリーなのかと思って、この家族の言動にはどんな背景があるのか気になってワクワクしながら読み進められた。秘密の部分は期待してた形ではなく、そっちの方向はやめてくれと思ってしまったが、勢いそのまま最後まで読んでしまえたので面白かった。
    家族って小さいカルトですよね。結婚して子供が産まれてからなお実感。。

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    2025年08月12日
  • すれ違う背中を

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    頑張っても頑張っても浮かび上がれない女性2人の日々と友情。読んでいて辛い気持ちになりますが、そんな状況でもささやかな良い出来事があると幸せな気持ちにもなります。まさに人生ってそういうものなのかも。シリーズものです。

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    2025年08月11日
  • 家裁調査官・庵原かのん(新潮文庫)

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    家裁調査官の仕事について詳しく書かれていて、家裁に興味のある人にはピッタリの本だと思う。調査官の職業に興味を持つ人が増えるきっかけになると良いのではないか。

    一人ひとりそれぞれにストーリーがあり、家庭の背景があり、どの章も面白かった。この職業をしている方には尊敬しかないです。

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    2025年08月04日
  • 女刑事音道貴子 凍える牙

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    女性を軽視している、ちょっと横暴な滝沢と音道のコンビが、
    はじめはこんな二人でやっていけるかと思うくらいギスギスしている。
    だけど、二人の目線で物語が進むので、お互いがお互いをどう思っているのかよくわかる。
    これは細かいなと思った。
    物語もぼんやりとしていた真実が輪郭をもちやがて鮮明になる。
    この過程が面白かった。
    オーディブルで聴いたけれど、後半のスピード感あるストーリーは
    ナレーターの力も相まってかなり緊張感があって面白かった。

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    2025年08月03日
  • チーム・オベリベリ (下)

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    ネタバレ

    明治時代、北海道十勝地方帯広を開拓に入った「晩成社」、没落士族一家の娘「カネ」は女学校を卒業するような、当時としては最高の教育を受けたにもかかわらず、晩成社の幹部を兄に持ち、もう一人の幹部と結婚して、開拓団として北海道後に立つ。

    襲い掛かる自然の驚異、夏は暑く、冬は凍え、イナゴが襲い掛かり、霜が降りる。その度ごとに生育しかけた作物はヤラれる。それでもたくましく生きる開拓団。

    「地の果てから」を描いた作者、北海道を描かせると抜群の筆の冴えでさすが。開拓団同士の団結、アイヌとの交流や、時折見せる自然の美しさ…それでもずっと最後まで開拓できた実りの美しさは描かれず、苦悩のままで終わったのは、息詰

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    2025年07月29日
  • 女刑事音道貴子 風の墓碑銘(下)

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    ネタバレ

    久しぶりに一気読み。音道と滝沢コンビ。
    それにしてもゾッとする犯人。
    カメラをあげるのなんて信じられない。

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    2025年07月25日
  • マザー

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    お話し自体は凄く面白いけれど人間不信のなりそうな鬱展開、特に「ワンピース」はホラーかと思った。
    その中で最終話の「アフェア」は、鈍感な夫側だった滝本さんが、抑圧された妻側の佐野さんの新たな人生の最後の輝きを見届けて、何らかの気づきを持って新バージョンの老後を歩みだす、な感じの前向さが心地よくてホッとさせられた。

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    2025年07月12日
  • いちばん長い夜に

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    シリーズ3部の最後 長い夜って震災のことかと。
    色々な事が細かく書かれているからすごく取材とかしたのかなと思っていたらなんと実体験‼️私も福島県人としてあの時会社で被災しました。本当に怖かった

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    2025年07月10日
  • 犬棒日記

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    巻末の解説に書かれてある通り…
    「犬棒日記」と言うタイトルと、ほんわかした表紙の絵に裏切られました。

    エッセイなんですけど…
    犬も歩けば棒に当たる的な、日常の何気ないエッセイかと思いましたが、
    読んでいると…ぞくっとする感じ。

    乃南アサさんの観察から、見えてくる出会った人々の日常が、ちょっと危険を孕んで危うい感じ。怖いなぁ…。

    乃南アサさんのデビュー作「幸福な朝食」も、そんな感じらしく…サイコサスペンスだそうです。
    読んでみたいような…怖いからやめておきたいような…。

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    2025年06月07日
  • ウツボカズラの夢

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    うーん何だろうこの読み始め直後から感じる違和感というか胸がザワザワする感じ?そして登場人物の誰もが好きじゃないし読み終わってもモヤモヤする。。。でもでも、こんな作品が好きだったりするんだなぁ(笑)

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    2025年06月04日
  • 戸惑いの捜査線 警察小説アンソロジー

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    大好きな警察小説のアンソロジー。
    新たな作家さん発掘も兼ねて。

    ①佐々木譲さん『弁解すれば』
    初めましての作家さん。
    これはシリーズ作品の1つ。
    他者の心に協調し過ぎてしまう警察官の話。
    続きが気になるので今後読む予定

    ②乃南アサさん『青い背広で』
    こちらも初めましての作家さん。
    人気シリーズ主人公の若かりし頃の話のよう。
    シリーズのファンで無いとあまりピンと来ないかも。

    ③松嶋智左さん『刑事ヤギノメ』
    こちらも初めましての作家さん。
    面白かった。けど、短編ではもったいないかも。長編で読みたい。
    今のところシリーズは無さそう。

    ④大山誠一郎さん『三十年目の自首』
    こちらも初めましての作

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    2025年05月27日
  • いつか陽のあたる場所で

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    理由あって刑務所で一緒だった二人が
    何とか目立たないように生活基盤を
    整えようと努力する話

    夫の暴力に耐えて生活していた主婦が
    子どもにまで暴力が及び殺人を犯す
    あるよね殺人は別として
    外ではおとなしい人が家では暴力亭主
    そういうのに限って
    もう二度としないと泣いて謝る
    繰り返し繰り返し 負の連鎖
    そして
    いい所のお嬢様なのにホストに入れ揚げ一千万くらい貢けど
    出会い系サイトで知り合った男に
    睡眠薬を飲まして金を盗み御用となる

    そんな二人が娑婆で目立たないように
    何とか生きて行こうとするストーリー
    下町で庶民の関係や生活が感じられて
    面白い
    二人のキャラが違うので
    うまくいかない事やその対

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    2025年05月27日
  • マザー

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    母、妻、そして女。男である私にとって5篇それぞれに考えさせられた。父、夫の私の人生と同じ時間を生きていても、こうまで内実の違いを知らされると唖然とする。特にリアルに読んだのは、「セメタリー」、「ビースト」、「アフェア」。
    乃南アサ氏の作品には本当に教えられるものが多い。

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    2025年05月18日
  • いっちみち―乃南アサ短編傑作選―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    タイトルの短編、いっちみちだけ風合が違うが他の作品は家族もの。
    青い手のお香の原料は結局何か、読み解けず。湿った耳垢を持つ男性を保存するのか?
    ルールにがんじがらめになってゆく家族、青い夜の底での女性ファンの狂いっぷり、団欒の一家団欒というか一家団結も全部薄気味悪い。
    安定して読める短編集。

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    2025年05月06日
  • マザー

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    母親にまつわる5つの短編集です。小説に出てくる母親たちはどこか普通ではない、異常なようにみえる描写もあるのですが、私にも母がいて、私自身も母だからかもしれませんが、どのお話も本当にありえるよなぁと思ったのが正直な感想です。一歩何かが違ってくると小説の中の母親たちのようになる可能性が私にもあるなと身をつままれる思いでした。読後感がいいとは言えないのですが、不思議と読む手がとまらない本でした。

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    2025年05月05日