乃南アサのレビュー一覧
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子供の頃に読んで、大人になって子供がいる今、再読した。
当時は知らない村で「いずみ」が村の人達と関わり、様々な体験や心に触れて再生していくサクセスストーリー、って感じてた。
ちょっとした冒険譚を読んでいるようで、ワクワクした。
でも、今はちょっと違う。
「いずみ」はこどものまま、誰かに認めてもらいたくて、自分のままを受け入れてほしくて、安心がほしくて、ずっと彷徨っていた。
端々に寂しさと遣る瀬無さが混じり、時に子供のように感激し、本当に純粋な子供のまま、どうしていいか分からず体だけ大人になってしまったんだね。
読み進めながら、自分の子に安定と安心をあげられているか、突き付けられる場面が沢山 -
Posted by ブクログ
ネタバレ明治時代、北海道十勝地方帯広を開拓に入った「晩成社」、没落士族一家の娘「カネ」は女学校を卒業するような、当時としては最高の教育を受けたにもかかわらず、晩成社の幹部を兄に持ち、もう一人の幹部と結婚して、開拓団として北海道後に立つ。
襲い掛かる自然の驚異、夏は暑く、冬は凍え、イナゴが襲い掛かり、霜が降りる。その度ごとに生育しかけた作物はヤラれる。それでもたくましく生きる開拓団。
「地の果てから」を描いた作者、北海道を描かせると抜群の筆の冴えでさすが。開拓団同士の団結、アイヌとの交流や、時折見せる自然の美しさ…それでもずっと最後まで開拓できた実りの美しさは描かれず、苦悩のままで終わったのは、息詰 -
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大好きな警察小説のアンソロジー。
新たな作家さん発掘も兼ねて。
①佐々木譲さん『弁解すれば』
初めましての作家さん。
これはシリーズ作品の1つ。
他者の心に協調し過ぎてしまう警察官の話。
続きが気になるので今後読む予定
②乃南アサさん『青い背広で』
こちらも初めましての作家さん。
人気シリーズ主人公の若かりし頃の話のよう。
シリーズのファンで無いとあまりピンと来ないかも。
③松嶋智左さん『刑事ヤギノメ』
こちらも初めましての作家さん。
面白かった。けど、短編ではもったいないかも。長編で読みたい。
今のところシリーズは無さそう。
④大山誠一郎さん『三十年目の自首』
こちらも初めましての作 -
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理由あって刑務所で一緒だった二人が
何とか目立たないように生活基盤を
整えようと努力する話
夫の暴力に耐えて生活していた主婦が
子どもにまで暴力が及び殺人を犯す
あるよね殺人は別として
外ではおとなしい人が家では暴力亭主
そういうのに限って
もう二度としないと泣いて謝る
繰り返し繰り返し 負の連鎖
そして
いい所のお嬢様なのにホストに入れ揚げ一千万くらい貢けど
出会い系サイトで知り合った男に
睡眠薬を飲まして金を盗み御用となる
そんな二人が娑婆で目立たないように
何とか生きて行こうとするストーリー
下町で庶民の関係や生活が感じられて
面白い
二人のキャラが違うので
うまくいかない事やその対